人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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視点:


【人】 道案内 ノックス

―  /居間―

[ノックスの一日は、絶望から始まった。]

 ………

[両腕の重みはいつにも増して。

 栗色と金色を優しく撫でて、おはようと頬にキスをした。



 いつも通りの朝になるはずだった。――けれど、寝坊の愛し子達は瞼を閉じたまま。

 トレイルの口許の赤。
 ニコラの片頬の赤。



 いつまでも、眸を閉ざしたまま。**]

(2) 2014/11/24(Mon) 09時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/24(Mon) 09時頃


[彼は気がついていない
 復讐で ドナルドが 衝動を発散できた可能性を
 シメオンを食べ ラルフをつまみ
 食欲で 発散し トレイルには吐き気しか浮かばなかった
 だから 復讐と衝動の発散を結びつけられず]


 あいつ、…泣くんだろうな。

[傍にいたフランシスには聞こえただろう。

自らの手の届かない場所で命絶えた養い子の姿に、ノックスが何を思うのか。
悲しむだろうと思うけれど、それ以外は何も分からない。]



――  ……  そう  だろうな……


[自身がそうであるように。
小さく呟くも、胸中は酷く複雑であった]


[フランシスにきいてから、と
フィリップの言葉が伝わり]

 そうだな。

[話す気ではいたけれど
ラルフの仇を討つまではこの身がどうなるかしれぬと思い
言いかねていただけのこと。]

 フランシスも心配だが
 そんな声出してるフィリップも心配だ。

[しゃくりあげるを聞いて困ったように言葉を向ける。]


[一回話が横に置かれたことで
 心の準備の意味合いで安堵する
 し フランシスが渋ることも考え
 そっと 心の端に 置いておいて]



 ……ラルフの 身体が 冷たいから……

[どうしても 暖かかったこと 思い出して]

 でも 大丈夫 フランシスについてて


 ラルフの身体は冷たくしとかなきゃ
 あたためると、ぼろぼろになっちまう。
 ラルフも、フィリップに、そんな姿みせたくないんじゃねぇかな。

 吹雪が止んで山小屋を出て故郷にかえるまで
 一緒にラルフと旅することになるんだ。

 だから、少しの間、ラルフをひとりで休ませてやれ。

[ずるい言い方だと思いながらも、
そんな言葉でフィリップに、共に来い、と手招く。]




 ーーーーーずるい

[拗ねたような 多分にだいぶ年上で
 大人のような 言い回し使うドナルドに
 ラルフとそばにいたい と言う点から
 ささやかな抵抗一つ]

 


[ずるい、と言われれば、微か笑う気配。]

 ――…ン。

[わかってる、と言いたげな音色をフィリップに向ける。
彼の気持ちもわかるからささやかな抵抗をそのまま受け止めた。]


 フランシス 困らせないでね…………


 困らせるつもりはねぇよ。
 大丈夫だって。


 ……でも……


 俺がいると フランシス 優しすぎて
 話づらいかも だから 戻らないでおくね


 お前さんがいねぇと話が始まらねぇっての。
 戻ってこいって。
 ラルフの聴いてた子守唄、聴くんだろ?
 そんで、ルーツにそれ、教えるんだろ?


 ーーー……なにか フランシスにとって
 すごく大事なものでーーー踏み込んではいけないもの

 だったのかなって

 
……ちゃんと 断るのは ……と思って
 フランシスが 何も言わなかったのなら……
 蒸し返したくないな 俺……ーー


 聞こえてなかっただけかもしれねぇぜ。
 ま、そのへんは先に確かめといてもいいけど。


 ーーー……俺は確かめる 勇気ないや


 フィリップ。
 お前さんも好きになってくれるといいけど、――だってさ。


[何が、とは言わず。
確かめたそれを伝える。]


 …………ホントに 聞いたんだ…………




 聞きたい ききにいってもいい?


 …………?
 そりゃ気になることは訊くだろ。

 ん、片付けにいったっきり戻らない誰かさんを
 こっちはずっと待ってるんだから。
 早くもどってこいよ。

[軽く、わらうような音色を交えて返し]




 んーーーーわかった
 今 荷物詰めたから

[感じる音色がくすぐったい
 だから 苦笑と同時に 暖かく感じて]


 わかった。
 こっちはあんま片付けるもんねぇかな。
 着替え、出し入れしたくらいだし。

[洗濯する気だったのに忘れていた、と。
着替えと自分で言って漸くそれを思い出すが
それは何とでもなるかと思い考えるのを中断し]


  着替え…………

[二着の着替えを両方ダメにし
 現在ホレーショーの防寒着を
 直にきている彼には ちょっと
 遠い目したくなる 問題だった]

 さっき 少し 外みたけれど……
 吹雪 もう少しで収まるよ


 ん?
 着替えが如何かしたか?

 ……あァ、吹雪がおさまるなら
 此処から出られる。

 此処は血のにおいばかりで、イヤだ。


 ……全部 駄目にしちゃった……



 ーー……ラルフの血のにおいだけは 好き
 でも 食べられないなら お預け ちょっと辛い
 し  においもだけど……

 嫌なこと多すぎてーーーはやく離れたい


 それなら、次の町で服を買おう。
 俺もそろそろ新しいの欲しいし。

 ――…ン。
 ラルフのは、そうだな。
 好きなのは血のにおいだけじゃなく、全部、だろ?

 吹雪がおさまれば、離れられる。
 ああ、はやく、離れたいな――…


 ……兎の毛皮 一羽分しかストックない……



 …………ーーーーー
 …………ああ そっか……俺
 ラルフが好きなんだ……

[暖かくて 一緒にいると嬉しくて ふれて心地よく
 たくさん知りたくて とても会いたい 大事な人
 そんな人を思う感情を 未だうまく名付けられないけど
 恋慕と呼ぶには まだ 淡い好意]

 きっともうすぐ…………


 …………ン。
 俺、毛皮で換算できねぇぞ。
 ま、旅の資金、ちゃんとあるはずだし
 心配しなくても大丈夫じゃないかな。

 ――――……。
 今頃気付いたのか。

[軽く笑い困ったように少しだけ眉を下げる。]


 え……そこまで は駄目
 だし 自分の分は自分で賄う
 のはーーー前から

[冬服上一揃えは難しいうさぎの量に
 何を優先すべきか思案しつつ]



 ーーーだって……知らなかった

[微か笑う気配に 恥ずかしさを感じる]


 こどもはおとなに頼っていいンだよ。
 手伝うことで返していけばいい。

 ン、今知ったなら、それでいい。

 俺はラルフもフィリップも好きだぜ。


 ……手伝えないよ 俺……音楽 全然わかんない……

[あれ いつの間にか 一緒に行くの
 前提の話になってると
 軽く 混乱しながら も
 あ これ また 折れない気配と察し始めて]


 ………………

[そんなことを 考えていたから 虚をつかれた]

 えっと…………うん 俺も……
 
[戸惑った その末 嬉しいのと くすぐったいのと
 感じながら 笑ってそうかえせた]



 音楽、調律は俺も勉強中。
 最初は荷物運ぶの手伝うところからでいいンじゃねぇかな。
 あ、そこらへんもフランシスに確認しなきゃな。

[うんうん、と自らの考えに頷く。
俺も、と返る言葉にふと空気が緩む。]

 あァ、それならよかった。
 嬉しい。

[安堵と喜び滲む色は言葉のまま伝い]


 調律……

[なにをどうするのか 全く想像出きない]

 ……荷物だったら うん
 あと 食べ物 狩れるよ



[感じる心地よい感触に
 照れるのと 嬉しいのと 暖かい]


 暖かいのも ラルフとよく似てる


 狩れる?
 へぇ、すごいな、それ。
 俺は狩りとかしたことねぇや。

 ああ、だから、弓か。

[感心と納得を示し]

 ……似てる、か。
 なんかそれ、くすぐったいな。


 三人とも 狩しなかった?
 ーーーードナルド 弓 憶える?

[ラルフも弓は知らなかった
 ラルフに本当少しだけ教えた それ
 ふと 提案一つこぼして]



 ーーーーフランシスも
 思考を感じられたら
 きっと暖かい のかもしれないね


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 11時半頃


 狩りはしてねぇかな。
 弓を覚えたら便利そうではあるけど
 弓は得意なフィリップに任せるさ。
 俺はのんびり釣りとかいいかなーって思う。
 一緒にのんびり魚かかるの待ちながら
 いろんなこと話すの、いいと思わねぇ?

[提案にそんな事をいうのは
狩りが獣のそれを彷彿させるから。
少しでも穏やかな時間を彼と共有したいと思い]

 フランシスの思考、か。
 そうかもしれねぇけど、
 思考だだ漏れなのは困るっぽいぞ。


【人】 道案内 ノックス

―ミッドナイトブルー/あれからのこと―

[もうひとつ。神様が戻してくれるのなら、彼が欠陥だと思っていたものも。
 人体の声帯を意識して食べたことも、死後の性器を食べたことも初めて。キタナイと、言われるのだろうかとふと思った。予想以上に軟らかで、舌とも違う味わいだった。]

 ………。

[長居は出来ないと、両腕に抱えあげて居間に急ぐ。直接手を下して居ないからと、フィリップの矢がニコラにむかないとは限らない。ドナルドが既にニコラに怪我を、或いはそれ以上を負わせていないとは限らない。

 彼等は、何か見えない糸で繋がっているようにもみえた。]

(128) 2014/11/25(Tue) 13時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 13時半頃


【人】 道案内 ノックス

[この両手はいつだって、2人の為にある――…のに。]

 ――――――!!

[ニコラはソファに居た。
 仰ぐ顔に突き立てられたもの。

 腕から、脚から力が抜けるよう。

 ニコラ、ニコラ!

 幾ら叫んでも、喉から声は出なかった。ただ、ひゅうひゅうと通り過ぎる音だけ。]

(133) 2014/11/25(Tue) 14時頃

 釣り…………

[掴み漁の類はすれど
 ゆっくりとはしたことはなかった

 いろいろ 話はしたいので
 こくりと 同意する意識を思う]


 ………………

[思考だだ漏れ
 そういえば困っていない
 正確には辛い気持ちがラルフに
 伝わって欲しくないときなんかはあったけど]



 …………大人ってたいへんなんだね


【人】 道案内 ノックス

[開かれたままの灰色には、ノックスが渡したナイフ。柄を握っているのはニコラの手。もう片方は固く握られ、何を掴んでいるのか開かずとも形から見て取れた。]

 ………。

[どう見ても、何度見返しても。


 ニコラ自身の選択にしか、見えなかった。]

(137) 2014/11/25(Tue) 14時頃

[困る理由
 衝動を飼い殺せるのが大人
 なら 苦しみが伝わるのを隠したい
 ……ではなかろうと思うと

 んーーーーと考え込んで出した結論
 それだけ 衝動以外に苦しいものがたくさんで
 優しいフランシスは それをかくしたいのかなと
 納得を一つ *思っていた*]



――― 怒ってる
おれだって 怒ってる 憎んでる


おれは自分を抑えられても
ドナルドと フィリップが どうかは わからない


心配で

声をかけたいって謂うなら

貴方ひとりで対面した方がいい



……――ラルフの仇でも
ラルフはあいつのオルゴールを

気にいって
嬉しそうに 話してたから


ほんとうは
ほんとうは、

――こんな状況にさえならなければ
いつか、……衝動を抑えるすべを身につけたときに 会えるように はからいたかったのに


[ノックスが抱いていた欲望を、恋慕を、知らないから。
本当にそれは、思っていたことで。]


……――頼むから。



幼馴染を心配する、っていうなら
…… おれたちに

ついていくか

なんて
聞いちゃ、いけない……


【人】 道案内 ノックス

[ふざけるなと、腕を振り上げそうになった。2人とも逝ってしまった。悲しみ、苦しみ、怒り、嘆き、寂しさ。……募る、愛しさ。

 わぁと押し寄せる感情の波に抵抗するのは止めた。だからだろう。涙は出なかった。

 

 特別だと、君だけが一番だ――と。

 2人とも、選んで欲しいと望んでいた。叶えてあげられなかったのは――…ノックス。]

(145) 2014/11/25(Tue) 15時半頃

【人】 道案内 ノックス

[―――2つの星は、墜ちた。


 世界は、また、深い闇夜に戻った。]

(146) 2014/11/25(Tue) 15時半頃

【人】 道案内 ノックス

[トレイルの身をニコラの横に座らせ、ノックスはニコラの手を掴んでナイフを引き抜いた。灰色と、刃の先には眼窟の奥にあるもの。
 刃を舐めて、喉奥に送る。

 ニコラの表情は微笑み浮かべた安らかなもの。
 ふらり遊びに行くように。きっと、行ってしまったのだろう。 

 彼の両頬を包む。逃げていく温度を留めておきたくて。そうして、いってらっしゃいのキスを頬に贈った。

 ナイフの柄から、ニコラの指を1本ずつ外してやる。もう一方の手はそのままに。]

(147) 2014/11/25(Tue) 16時頃

【人】 道案内 ノックス

 ………。

[トレイルとニコラと。
 事切れた2人を両腕に抱き締める。いつものように、変わりなく。

 亡骸だからこそ、どちらを選ぶでもなく。

 永遠に失ってしまった、幸福だった日常のように。**]

(148) 2014/11/25(Tue) 16時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 16時頃


【人】 道案内 ノックス

―ムーンライト/愛し子達との過去―

 むかしむかし、あるところに――…。

[愛し子達にせがまれて、膝と背中が重くなる。昨日はトレイルだったから、今日はニコラの番ね、と差し出された本を開く。



 金の竪琴を持つ男は、歌い手だった。蛇に噛まれて死んだ最愛の妻のために、毎昼毎夜、歌を捧げていた。

 不憫に思った神様が、死後の世界の存在を彼に教えた。条件はひとつ。
 今持っている中で、大事なものを差し出すこと。]

 ……彼は何を渡したんだろうね。
 2人は何だと、思う?

[柔らかな癖のあるマロンと、さらりと指通りの良いプラチナブロンドを撫でて答えを待つ。]

(149) 2014/11/25(Tue) 16時半頃

【人】 道案内 ノックス

[『決して振り返ってはいけません』。その約束を守れなかった男は、再び妻を失った。

 最後のページには、まぁるい月の下で、歌を歌う男の姿が描かれていた。**]

(150) 2014/11/25(Tue) 16時半頃

【人】 道案内 ノックス

―グリーンフォッグ/居間―

 ……。

[目を醒ましたノックスは、天井を見上げた。耳を澄ませても、聴こえてこない音に安堵した。


 それは眠りの最中のこと。
 ふと、意識が浮上した時、漏れ聞こえた音があった。>>96

 天井の向こうから、フランシスの歌声。意識を逸らせば聴こえなくなるかも知れない。けれど。]

 ……トレイル。

[彼の両耳を塞ぎ、頭を抱きかかえた。聴こえない。もう聴こえない。
 大丈夫。大丈夫だから。]

(151) 2014/11/25(Tue) 17時頃

【人】 道案内 ノックス

[歌うなと言ったのに。
 トレイルが死んだから、もう良いと思ったのか!

 呆れた笑いが口から零れる。

 つまりそれは、ドナルドのした事をフランシスが認めたという事だ。

 トレイルを殺そうとしたフィリップを、手伝ったドナルドを。

 直接手を汚さずとも、3人がトレイルを殺したも同然だった。]

(152) 2014/11/25(Tue) 17時半頃

【人】 道案内 ノックス

[フィリップ。僕と同じになるなら、同じ悲しみをというなら――…。
 大事なものは、すべて渡さなければならない。そうだろう?
 ホレーショーとラルフの2人。同じだとでも?


 ドナルドには躾が必要だ。
 保護者が出来ないなら、他の大人がすべきだろう?


 ペチカに火を入れずに眠るには、愛し子達は冷たかった。**]

(153) 2014/11/25(Tue) 17時半頃

 釣りも楽しそうだろ?

[狩猟生活とは遠いドナルドは
フィリップの生活を詳しく知らぬまま同意求め]

 大変そうだよなぁ。
 俺らも大人になったらそういうの気にするようになるのかな。


【人】 道案内 ノックス

―ローズタンドル/居間/現在―

[剥いだ背中の皮をテーブルの下に広げた。テーブルクロスで見えないから、捲られなければ大丈夫だろう。

 動く必要のなくなった心臓の壁。一口大に刻んだ薔薇色を幾つか、指先で摘まんで口の中に運んだ。

 2人分の遺体を抱えて山を降りるのは難しい。ならば形を変えてやれば良いだけのこと。灰にでもすれば、もっと軽くなるかもしれない。

 彼等が腐ってしまう前に。
 色を失ってしまう前に。

 記憶が鮮明なうちに、シノワズリと灰色を再現しておきたかった。]

 ………?

[居間の扉を叩く音がした。
 2人に毛布をかけた手を止めて、振り返る。

 微笑む準備をして、手を放した。*]

(160) 2014/11/25(Tue) 18時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 18時半頃


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 19時頃


傷をかきむしるような真似をしちまったな。

[僅かな謝罪と労りの色を込めて。
けれど、彼へ手を伸ばすことはなかった。]


奪われた分を奪ったところで、何にもならねえんだって…。
分かってりゃいいんだがな。

[それでも遣りきれない感情は、尽きることはないのだろうけれど。
言わずにおれないのも、また仕方ないこと。]



……――……いや。
此方こそ、……すまなかった


[ 短く詫び――]

多分、手遅れだ

[ 希望的観測は抱けない。 ]


[フランシスの言葉に、掠れた吐息だけ零す。
肯定するようなため息にも似たそれ。]

 もうこれ以上はごめんだな。

[失うことも。失う姿を見ることも。
我が身に直接降りかかったことでないとはいえ、平気でいられるわけではない。

次に失うのは自分ではないかという恐怖は、胸を締め付け続けている。]


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/25(Tue) 21時半頃


【人】 道案内 ノックス

―ローズタンドル/居間―

[扉が開いた。

 プリシラが来たら、水なりなんなり用件を叶えてやって、早くバーニィの所にお戻りと追い払うつもりだった。

 あの3人が来たら、何事もなかったかのように笑ってやろうと思っていた。悲しませるのが目的なら、報復のつもりなら、そんなものに意味はなかったと。無駄にトレイルの命を奪ったのだと突き付けようとした。

 けれど。]


 ………っ

[バーニィ。くしゃと顔が歪んで、込み上げるものがあったから。顔を両手で塞いで背を丸めた。]

(182) 2014/11/25(Tue) 22時頃

 フィリップと歌うのは楽しかった。

[ひとの声に意識で返す。
素敵などと言われて照れ臭いのもあり]

 フィリップもルーツも
 そのうち楽しく歌えるようになるよ。




 ゆっくりした釣りだと
 俺も初心者

[人間らしい釣り方に和むこと
 食事の準備を手早く行わないでいいこと
 何と無く贅沢な 狩の仕方だと ぼんやり思う]


 …………ラルフと 早く大人になりたいね……って
 いってたんだけど…………


 そう思うと まだまだ、きっと遠い


【人】 道案内 ノックス

[ややあって、顔をあげる。]

 ――トン

[返事の代わりに、テーブルを1度、叩いた。>>174

 炊事場に向かうバーニィの姿を視線で追う。
 ラルフと同じ場所に立つものだから、視線を落としてしまう。

 彼の居た証に、確かな好意があった証に。
 何か造りたいとは思ったが、きっと彼等は爪のひとつだって、髪の毛1本だって許してくれないのだろうと思うと溜息が出そうだ。]

 …… …………。

[数が、多いと始めは思った。4つ。
 あの時も、よそったスープは4つだった。] 
 

(185) 2014/11/25(Tue) 22時半頃

 慰めねーぞ。

[奪われたように、奪ったのだ。
誰かの、大事に思い思われていた命を。


それでも、ドナルドに告げたように情が枯れ切ったわけではなくて。

まだ、それでも、どうにかして生きて欲しいと思えるから。]


【人】 道案内 ノックス

[手伝うつもりで立ち上がり、彼から良く見える位置に立つ。]

『ありがと。バーニィ。』

[唇だけを動かし、言葉を伝える。
 喉を抑えて、あー、あー、と。

 声が出ないんだよと、仕草で伝える。]

(187) 2014/11/25(Tue) 22時半頃

 …………そう……なの?

[拙いばかりの歌とも言えぬ歌に
 そんな風に思ってもらえると思えなくて]


 そうだと…………いいな……

[そうすれば もう少し自信を持って
 歌えるだろうか?くすぐったい気持ち
 ドナルドも照れ臭いのは感じるから
 痛み分け 何て思う暖かい心



 は 帽子の男の来訪で
 いまは ふつ とわくみにくく黒い感情]


【人】 道案内 ノックス

 …… …

[また、トンと音を返した。>>178

 あまりよく眠れないけれど。頷いておいた。]

(189) 2014/11/25(Tue) 22時半頃

 釣りは俺も初心者。
 だからおんなじ。


 ……そっか、ラルフそんな話してたのか。
 俺もはやく大人になりたかった。
 けど、まだこどもでもありたかった。
 おとなになったらフランシスやラルフと別れて
 別の道をあるいてくんだって思ってたから。


 そうだよ。
 今度は故郷までの道を歩きながら
 フィリップとフランシスと俺と、ルーツのみんなで
 一緒に歌ってみようぜ。

[一人で歌うは気恥ずかしさばかり勝るけれど
フィリップとルーツと共に歌った先は
それよりも楽しさが勝ったから]


 ……

『バーニィも、2人が死んで当然だと、思ってる……?』

[慰めないとは、そういうつもりなのだろう、と。

 伝わりきれないなら、水で濡らした指先を綴る。]


[初心者どうしで釣れるのか……
 釣果のために 結局普段のやり方に
 走ることになりそうな 先の季節を思う]



 そっか……うん フランシスや ラルフや ドナルドと
 ……離れるのは……辛そう…………


 ホレーショーとも離れたくなかった
 けどーーー迷惑かけたくないなって言うのも 思ってた


 死んで当然とまでは思わねえよ。

[指が綴る言葉に、嘆息する。]

 だが、他人の大事なもんを目の前で踏みにじれば…恨みや恐れ、そういう負の何かは返ってくるもんだろうよ。

[庇護すべき相手がいるディーンを、その対象から奪うように喰らったニコラ。
ドナルドとフィリップの激昂の合間に漏れ聞いた、ラルフの遺体を足蹴にして笑ったトレイル。

どこで、何を違え、そうなってしまったのか。
男には知りようもない。]


 ――…ホレーショーがどんな人だったか
 ほとんど話せなかったからわからねぇけど、さ。

 保護者なら、迷惑、なんて思わねぇと思うぜ。
 お前さんは、もっと甘えて良かったンだよ。


【人】 道案内 ノックス

[過度な悲しみに、声を失うこともある。
 きっとこれは、そういう類なのだ。

 バーニィの促しに昔を懐かしむ。>>190

『はぁい』

[間延びした声を出し、器を手にした。]

『……プリシラは? ひとり?

 なら、早く戻ってあげないといけない、ね……。
 ねぇ、ならさ。


 早く寝られるおまじない、久し振りにしてほしい、な。』

[だめかな、と。少々上目遣いで訊ねる。駄目元だ。]

(197) 2014/11/25(Tue) 23時頃

 ふはっ

[物凄く騒々し一座だと ドナルドの思考に
 思わず笑みがこぼれる

 気がついたらそこに 一人 混ざってるといいな
 なんて 思ってしまうのだけれど]


 山の中でも 熊がきっとこないね

[こんな楽しそうな時を思えばこそ
 ラルフもいないのがとても寂しいけど
 そんな騒がしい先に ラルフの過ごした世界が
 あるのだと思うと 寂しさいがいに目を細める]


 それでも、お前が悲しんでるのを指さして笑うほど、俺も悪趣味じゃねえよ。

[信じきれない。その気持ちの中で、せめて嘘でないものを。]


[笑み声に空気が和らぐ。]

 熊?
 ああ、いるンだっけか。
 熊がこないなら道中も安心だな。

[熊を見かけぬのは賑やかだからか。
考えたところでからりとした笑み声が重なる。]


[そう、か。ひとまずの安堵を得たが。


 ……踏みにじる?

 ノックスの知らぬところで何をしたか、そこまでは見当がつかない。

 知っているところ――…では?]


『……待って。バーニィは、トレイルとニコラが何をしたと、聞いてるんだ? 思ってるんだ?』

[確かめたくて、問いを重ねる。]


 …………でも
 そう おもってたの……


[今となっては 何もわからない ただ
 あの大きな手の 撫でるのを もう少し
 味わいたかった とは思う]


 ……そっか。
 お前さんの保護者はちぃと不器用だったのかもしれねぇな。

 ――…フィリップ。
 甘えても迷惑だなんて思わない。
 だから、我慢すんなよ。


【人】 道案内 ノックス

 っ

[バーナバスの存在は、ノックスにとって明かりだった。
 今でもほんのりと灯る、明かり。

 弾かれた額を抑えた。油断していたものだから、余計に痛く思える。
 髪に僅かな感触。


 目を閉じ、ゆっくりと深呼吸して。
 目をあける。フロスティブルーにバーナバスを映し。

 微笑んだ。ようやく、笑えたような気がした。]

 ………?

[だからだろう。ぽろと、涙が浮かんで流れ落ちた。]

(200) 2014/11/25(Tue) 23時頃

【人】 道案内 ノックス

[慌てて袖で目元を拭う。

 バーナバスの言葉から、何か……
 以前とは違う様子を感じ、彼に手を伸ばした。


 つい、と服を引く。]

(201) 2014/11/25(Tue) 23時頃

『悪趣味というよりは、ロクデナシだ。

 それは……。


 ……こうして話が出来るだけで、充分さ。』

[充分慰められているのだ。
 ぐずとした思いが溶けていく、感覚。


[ふぅ、とため息を零す。]

 今更言っても仕方ないだろうが。

[指を一つ立てる。]

 保護者を喰らえば…残された仔狼はどうなる?
 それを見た他の奴は…何を感じるんだろうな。

[庇護されるべき者から、保護者を奪ったのだと。
それを止められぬ者と、止まらぬ者に覚える恐怖。]


[二本目の指。]

 死者を足蹴にする。そいつを大切に思った奴の前で、な。
 俺が直接見たわけじゃねえ…が。見た奴が半狂乱で喚き散らしてたんだ。でっち上げにしちゃ急すぎる話だ。

[名前が挙げられることはない。
けれど、ノックスにも伝わるだろう。]


[罪なき存在は無い。]

 だからって、死者やお前をこれ以上追い詰める気もねえ。
 それに、話すべきは、…俺じゃない。

[短く告げて。
それでこの話はしまい。]


[誰の事を言っているのか、すぐに分かった。]

『あの場にバーニィも居たじゃないか……。
 あれは、あの男がニコラを誘った。

 止められなかったというなら、僕も――あの男の腕を落としたって、ニコラから引き剥がしてやれば良かった、んだ。』

[忠告も、警告も、何もかも無視をして。あの男はニコラを選んだ。特別に、した。――ニコラの願いを、叶えた。]

『シメオンには、僕らが代わりに‘保護者’になれば良い。――何を思うか。けれど、シメオンはフィリップに……喰われた、から。』


[フランシスの様子に 空気が緩めば
 ふっと 心も軽くなる]


 熊よけの鈴より 効きそう

[なんて 明るい日差しのような笑みに思う]
[名前を呼ぶ思考の そう言われながら
 呼ばれる名前の くすぐったい心地よさと]


 ……何を我慢してるのか……よくわからない

[何が甘えることなのか
 何を自分が我慢してるのか
 いまが当たり前すぎて 困ったようにぽつり]


[2本目の指に首を振る。]

『何故、トレイルが足蹴にしたか、バーニィは知らない。
 フィリップも、知らないだろう。


 トレイルは、僕がラルフに取られたと――そう、思った、から……。』

[喉が痛い。眼の奥が痛くなる。]


 何を我慢しているか。
 何を我慢していたか。
 いつかわかる日がくるよ。

 ゆっくり知っていけばいい。
 ぜんぶ、ひとりで背負う事ないンだって。


[言葉を綴ろうとして、ぐ、と拳を握る。
 けれど、告げずにはいられなかった。]


『フィリップは、トレイルにナイフを向けて。

 刃で傷付けた。血を流させた。
 そうして、引き摺って―――楽しいと言って…。』

 ………っ

[肩で息をし、ぐと唇を噛み……ゆると力を弛めた。

 唇は紡ぐ。]

『……憎むのも、疲れた。』


[本当ならば殴ってでも止めれば良かった。
それを選ばなかったのは、もっと大事な優先する相手がいたから。

そして、ただの見物人と化していた男らは、保護者が、あるいは自らの庇護すべき存在が他者に心奪われる恐怖を、あの瞬間から抱え続けている。]

 慰めねえ、とは言ったが苛めるつもりもないんだっての。

[結局誰も彼もが、己やそこに属する相手が大事なのだ。
ノックスにはノックスの論理があるように、他者にはそれぞれ異なる論理がある。

男の大切な存在は未だ奪われていない以上、必要以上に責められるものでもない。]


【人】 道案内 ノックス

[テーブルの上で、ノックスは文字を綴った。
 血ではなく、水で濡らした指先で。

 ゆっくりとした指の動き。
 思い出して、怒りに任せた動き。

 後で拭かないといけないな、と……ぼんやり思う。]

(206) 2014/11/25(Tue) 23時半頃

 ーーーわかるようになるのかな




 色々 想像つかないよ…………
 ドナルド 変な人

[まっすぐな言葉に どうしていいかわからず]


『……バーニィがもっと気遣ってくれれば、良いんだ。
 知らないから、苛められてるように聞こえるんだ。


 シメオンからしたら、確かにニコラは――保護者を奪った相手、なんだよ、な。』

[視点を変えれば、当然のように変わっていくもの。]


 わかるようになるさ。
 今は想像つかなくてもわかる日がくる。

 ――…って、
 変ってなんだよ。


【人】 道案内 ノックス

[じぃぃと茶褐色を見上げ。>>205

『プリシラと、何かあった?』

[問いは短い。答えるまで離さない構え。]

(209) 2014/11/26(Wed) 00時頃

 ーーーーうん


 だって……俺なんかを構うから
 変な人ーーーー


【人】 道案内 ノックス

[予想外の言葉にぱちと瞬いた。>>212
 衝動? 誰に?

 自分ではないという絶対の自身があるから、あの時、居間に居た全員を思い返し。部屋の隅で蹲っていた彼が衝動を覚える相手だなんて。

 一人しか、居ない。]

 ……。

[視界の端に、赤毛が見えても、バーナバスを離さなかった。>>211

『……むしろ、傍に居ない方が彼の為じゃない?』

(216) 2014/11/26(Wed) 00時頃

【人】 道案内 ノックス

『大事だからこそ。



 ―――遠くで。

 僕は、プリシラをニコラと同じようにしたくない。
 ラルフのように、止めたくない。]

(218) 2014/11/26(Wed) 00時頃

【人】 道案内 ノックス

[不思議と。
 こうしてバーナバスと接していると、‘良い保護者’で居られた。


 気付いてる? 悲劇は、すぐ傍にあるのに。]

『……僕はまた、この手を離してしまうの、かな。』

[ニコラの時のように。]

(220) 2014/11/26(Wed) 00時頃

【人】 道案内 ノックス

[手を伸ばしても掴めなかった、トレイルの時のように。

 強く、強く服を握ってから、力を弛めた。
 何時でも抜けていける程度の力加減。]

『……まだプリシラは生きてるし、バーニィなら……きっと彼の衝動を何とかしてやれる、ね。』

[ノックスとは違って。バーナバスなら。]

(225) 2014/11/26(Wed) 00時半頃

【人】 道案内 ノックス

『……離した、よ』

[ほぅら。と、手をひらり。>>226
 「あ」の形に口を開け、何故か逃げ去る赤毛。]

 ……

『嫌われたかなぁ。とうとうプリシラにまで。』

[膝を抱えて、うずくまってしまいたい。]

(230) 2014/11/26(Wed) 00時半頃

【人】 道案内 ノックス

 …………

『また、明日。』

[昔は、トレイルもあんな風にちらっと見ては駆け出していったなぁと思い出しながら、バーナバスの居た空間に言葉を送った。>>231

(234) 2014/11/26(Wed) 00時半頃

【人】 道案内 ノックス

―リラ/居間―

[恋しさが募った。
 だから、トレイルの唇にそっとキスをして、足許に屈む。足の指を口に含め、爪と肉の間に舌先を入る。擽ったくなる場所だけれど、反応は当然のようにない。

 爪を噛んで上に向けて爪を剥がす。どろりと血が溢れ。10本の指を同様に、骨までしゃぶりついた。]

 ……

[ニコラはといえば。眼窟に匙を入れて脳を掬いだし、スープのように啜る。彼の頭のなかを見てみたいと、言動に翻弄されることがあったが、今はどうだ。結局分からない。分かるのは美味いという感覚だけ。

 バーナバスのおまじないもある。
 なにも考えず、早く寝てしまおうと。愛し子たちの間で目を瞑った。**]

(240) 2014/11/26(Wed) 01時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/26(Wed) 01時頃


【人】 道案内 ノックス

―ヴァニラ/過去―

[昔の昔。
 ノックスの世界には2つの灯りがあった。温かく足元を照らす光。
 職人の師匠と、幼馴染みのバーナバス。

 生きる術と生きる心を得た。

 幼馴染みが旅に出たとき。
 記念の匙を贈った。

 一時の別れと言い聞かせた。]

 バーニィにはバーニィの、人生があるもの。

 バーニィは、……僕が居なくても平気だもの。少しぐらい寂しくても、平気。


[ぽつり。
 道を照らす明かりはひとつになった。]

(264) 2014/11/26(Wed) 02時半頃

【人】 道案内 ノックス

『愛してるよ、ノックス……。』

[粘り気のある声、耳許の囁き。
 愛しい人が、自分の腕の中に在る幸福。自分の裡に在る悦楽。自分の指先ひとつで、喜んでくれる充実。

 少しずつ喰らいあい、少しずつ狂っていく。

 他の男に犯されている間、あの人は上擦る声でノックスの名を呼び、自らを慰めていたから赦してあげた。

 他の人間を喰らう様を見た時、衝動に駆られて抑えきれないのだなと憐れみ赦してあげた。

 ノックスには、愛を捧げるその人しか居なかったから。


 ぽつん。
 道を照らす明かりはひとつだけ。]

(265) 2014/11/26(Wed) 02時半頃

【人】 道案内 ノックス

 やめてっ! 殺さないで!!

『あれは、本能を制御しきれなくなった魔獣だ。せめて、‘保護者’だった自分が引導を渡すのが務めだ。』

 銃声による耳鳴りと火薬の臭いが一晩経っても拭えなかった。
 ――あの人は殺された。>>3:417

 その意味を知ったのは、大人になってから。‘良い保護者’は仔狼をよく躾、よく諭し、時には自らの手で厳罰を与えなければならないと知った。


 ――。
 道を照らす明かりは、消えてしまった。]

(266) 2014/11/26(Wed) 02時半頃

【人】 道案内 ノックス

[その人は、蛍のような人だった。
 閑古鳥の鳴く露天業。始めてノックスの作品を好きだと言ってくれた。]

『私ね。ノックスさんの本棚がとても気に入ったの。
 他にはどんな家具を造るのかしら?

 ねぇ。いつか、私の為に……私だけの為に、何か造ってくれません、か?』

[互いに気遣い、高めあう。そんな愛し方は初めてだった。体を重ねて得た熱と、快楽と、美酒に酔い――…衝動に負けて、獣に成り果てた。


 その人は、蛍のような人だった。
 仄かに静かに夜に光り、鳴かぬまま身を焦がして――…消えた。**]

(267) 2014/11/26(Wed) 02時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2014/11/26(Wed) 02時半頃


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