73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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白、薔薇…
[想像すれば、紅い赤い姿とは異なる静謐なものに思えて、咲かせてあげたい、そう願ったけれど]
誰に渡すの…?
[目の前にいる彼ならいいのに。そうでなければ…我慢できるか、わからないから]
…セレストに……
[君が望む人ではないかもしれない
それが、今の薔薇には痛く思う]
[最後に花咲かせるなら彼のキスがいい。
エリアスの思慕にあてられたのかも知れない。
棘を移すには情を交わすなりしないといけない
薔薇の声は僅かに震えて]
セレスト先輩、に…キスするの
[出来るか、と問われれば頷く。したいか、と問われれば――
けれど、薔薇の、エリアスの声はあまりに弱弱しくて叶えてあげたい気持ちはあって。
フィリップに移せば、彼が…とも考えたけれど
フィリップがセレストとキスするのは、なんだか、とても嫌だった]
どうしよ、何処に、いるの?
辛い、のかな
痛いよ、痛い…
[うわごとのように返す言葉はどちらで呟いたのかもわからず]
ご、め……
[泣きそうな薔薇は何に対して詫びるのだろう
気が遠くなりそうなほどに渇いた感情は狂おしいほどの愛おしさを覚えさせて*]
俺も、ごめん
[叶えられるかわからない、薔薇が流してるかもしれない涙をとめることができないと]
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―図書室―
[エリアスの目が開き>>33、医務室の彼らのように眠ったのではないと。…少し安堵した。 浮かぶ苦笑>>34、彼から漂う薔薇の香に首を緩く振った。]
平気であるよう、努めて居るのですよ…。
[抗うと決めたから]
望み…は…
(44) 2012/01/02(Mon) 23時半頃
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[『冬の薔薇に魅入られて』、 『性欲に溺れて』、 『精を吸い取られれば』、 『咲く』
断片的な情報が1つに纏まった。 だから、疑う余地はなかった。>>35
けれど]
『精気を薔薇に吸い取られる』方法が分からないのですよね。
眠れば良いのでしょうか。 それとも……溺れれば、それで済むというのでしょうか。
[彼らのように…]
(45) 2012/01/02(Mon) 23時半頃
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願いを叶えれば、薔薇が花咲けば、全て終わるというのですか? 夢の世界に旅立った彼らも、戻ってくると??
[エリアスの腕があがり、伸びる指に頬がふれる。 ただそれだけなのに。 熱が移ったようで。ぼぅとしてくる。 鼻から入り込んだ香が脳に届き、揺さぶるようで…]
もう一度触れたいと想う人も、愛しいと想う人も、愛しいと想う音も… 私には… 遠い…。
[壊れそうな笑みが痛ましくて。香りから逃れようと、距離を置いた]
(47) 2012/01/03(Tue) 00時頃
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[『私が自然体で居られる場所は』>>25。 その言葉に嘘は無い。 望まれる姿がハッキリしている。 レオナルド・キャロルとしての『自然体』で居られるだけ。 『本当のレオナルド・キャロル』とは別のもの。
探るような視線>>46。ああ…これが、フィリップのいう『観察』か。 礼をした]
お誉めの言葉、ありがとうございます。
(50) 2012/01/03(Tue) 00時頃
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[ロバートからの不信な眼差し>>49には気付けなかった。 『ホプキンスは誰とも馴れ合わない』 そうでしょうとも。
笑われても、金が無くとも…。
叶うなら?
振り返る。椅子に腰掛けたまま、ロバートは口元を抑えていた>>52]
(53) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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[方法を知りたいと、エリアスからの問いかけには頷いていた]
薔薇の…棘?
[エリアスの中に居る薔薇を知らなかった。 2つの棘のことも知らなかった]
誰かの情など…
[例えば、元副会長が抱いていた情などは]
…要りません
(57) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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少なくとも、私には棘など刺さっては居ません。 ロバート殿にも刺さって居ないでしょう。
何処に棘があるかなんて、残念ながら検討がつきませんから。
[棘。枝を握り締めた指。雪に落ちた赤。 けれど、ヴェスパタインはもう眠っている。]
エリアスくんの願いの為に…早くセレストくんに逢えば宜しい。 …いえ、その身体では無理でしょうから。
私が連れてきましょう。
(58) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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近付けないから、遠い>>51のですよ…。
[『そうして咲ければ』>>51。言葉の違和感に顔を強張らせた]
エリアスくん……いえ、冬の薔薇…なのですか…?
ならば。 私が叶えたいのは、ただ、ひとえに……あなたの咲きたいという願いだけ、ですよ。
[偽善。終わる為ならば]
(61) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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ロバート殿、すみませんが、少しの間席を外します。
[願いを叶える為に、セレストを探す為に、…香りから逃げる為に。 出入り口へと向かう]
なら、棘を貰えるよう助け、棘の刺さったセレストくんを連れてきましょう。
…カルヴィンくん、ですか?
(63) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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ねえ、もう移りそう
[胸の奥で棘がざわめいてるのを感じる。棘と一緒に気持ちも、勿論落ち着かないけれど]
やっぱり、ごめんね
俺…我慢、できなくて
[カルヴィンの言葉に、やや悲しげに眉が下がるけれど、
自分がセレストから貰いたいと同様に、
カルヴィンにだって思いがあるのだと思えば]
…別に……君の自由に…
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なんで、と言われましても…。>>64
「そうして咲ければ幸せ」とおっしゃる君を、放って置く事等出来ませんよ。
(67) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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[移る誰か。フィリップか。それとも別の…。 ざわりと胸が騒ぐのはどうしてだろう]
…ハッキリと言いましょう。『迷惑』でしたよ。
早く終わりにしなければ……私は狂ってしまいそう、ですから…。
[ちらと覗かせた本音。胸を押さえた。 本当にこの香りは……]
(70) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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ごめん、ね
フィリップにお願いするよ
セレスト先輩に渡して、って
[それは、フィリップの想いを裏切る言葉かもしれない。もうその考えすら棘に侵されてるのかもしれない。
でも]
咲かせて、あげたいんだ
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―廊下→―
[失礼しますと頭を下げ、図書室を後にした。 カルヴィンを探す、セレストを探す…。]
ああ、私は常に誰かを探しては居ませんか? 使い走りではありませんのに。
[廊下を駆け、階段を1段踏み外して足を滑らせた]
……いたたた…
(71) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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[フィリップからカルヴィンへ棘が移ったというならば。 次に移って欲しくないと願ってしまうのは…]
(73) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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―音楽室―
っ!?
[扉を開け、音楽室の床に倒れているセシルに息を飲み、駆け寄った]
セシルくん、セシルくんっ!
[揺さぶり、頬を叩いた。目を閉じている顔に、耳を寄せ。呼吸音を確かめた]
………夢の世界に行ってしまったのですね…。
如何ですか? そちらは…
[叩いて僅かに赤くなった頬を、申し訳無さそうに撫でた]
(74) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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[セシルの指を持ち上げて、怪我がないか確かめた。 では、他には…?
服のボタンに手をかけて、彼の肌を外気に晒した。 首、腕、胸、背中、腹、脚……。
何処か棘の刺さった場所があるだろうか。 ただその心配故に]
……良かった。
[棘が精気を集めて居るのなら。刺さった者は性欲に溺れて居るということで。 綺麗な姿に、安堵したのだ]
堕ちていなくて、良かった……
(76) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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[胸に抱き寄せ、目前の鎖骨に唇が当たり、慌てて身を離した]
…すみません。どうかしてますね…。
[数度頭を振り。セシルに服を着せた**]
(77) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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