73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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うん、それで合ってるよ。
…一輪だけ、咲かせたい薔薇があるんだ。
それが叶えば、それで。
そういえば誰かが赤薔薇の枝を折ったんだよね。
君、知らない?お仕置きしないと。
もし君が手伝ってくれるなら、後でキスの一つでも貰えたら、僕も少し満足なんだけど?
[くすり。周りにあてられそうな薔薇は悪戯気味に笑う*]
僕は…最後はあの子から貰いたいな
だから、あの子は……
[眠らさないで、と薔薇は珍しく願いを乗せる]
大好きなんだって。
だから、駄目*
薔薇を折った…?
[思い至るのは、ヴェスパタインに貰った薔薇の蕾。
ポケットの中からつまみ出したそれが、無残に潰れてしまっていたのに気づき、
少しかなしそうな顔をした。]
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―べネット達の部屋―
knock knock.
あの、べネットくん?お話があるのですが……
[何度扉を叩いても。返事がなかった。 失礼しますと断りを入れ、中に入った。 広い三人部屋はがらんどう]
まさか、まさか!
[乱暴に扉を閉めた。向かう先は医務室]
(54) 2011/12/31(Sat) 19時頃
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―廊下―
ああ、セレストくん。今、医務室から出てきました……?
[誰が、居るのかと尋ね、眠りについた人達の名を知る]
ヴェスパタインくんも……ですか。
彼と…図書室に調べものをしていたはずのべネットくんに、話を聞こうと思っていたのですが…
[眉間を抑え、首を振った。 訝しい点はある。モリスは溺れたからだろう。ではサイラスは? 他は? あの質問をしたオスカーまでもが、同じ理由とは思えず]
セレストくん。あなたは………まだ、平気なのですね。 この薔薇の香りを、どう………思っていますか?
[眼鏡を押し上げ、問いた]
(55) 2011/12/31(Sat) 19時頃
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……?
[サイラスが悲しそうな顔をする気配はこちらに伝わる]
あぁ……君が。
手折ったんだね、その薔薇。お仕置き、かな
…おしお、き……?
[不穏な気配に、ざわりと胸の内が波立った。]
あれ。
なんか期待でもしたのかな。
なら何かしてあげようか?
[くつくつ]
でも悪い子には何かしないとダメだよね
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―廊下―
[暫く後。二階の廊下の窓から中庭を見下ろすと人影。 ケープを肩にかけているのは。]
…………エリアスくん?
外に出て、何を、してるんでしょう。 …薔薇、に?
(66) 2012/01/01(Sun) 01時頃
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[エリアスの唇が動いていたから。窓を開き、身を乗り出した]
その薔薇の傍に居ると、ケープにも服にも髪にも 香りが移ってしまいますよ
[やや声を張り上げた]
(79) 2012/01/01(Sun) 02時頃
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バチでも何でも当てればいいよ。
…俺も、汚らしく穢らわしい生き物だったって、気づいたから。
そんなの、酷い目にあって当然だよ。
罰を受ければさ、なんか許してもらえたみたいな気分になれるじゃん。
そう。僕が怒ってるのは薔薇を折ったこと。
君が綺麗だろうが汚かろうが、
モリスと何かしようがどうでもいいんだよ?
自分の背徳へは自分で受ける罰を見つけるんだね。
僕は君の行為を蔑みもしないし美化もしないよ
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その香りの噂は――…強ち嘘ではないと、思っているのですけどね
[眼鏡をかけ直した。好きと言うなら、彼もまた囚われた側の物か]
えぇ、見ましたよ。 あまり近くで見るものではありませんよ。少なくとも、私は…
(83) 2012/01/01(Sun) 02時頃
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…判ってるよ。
そんな安易な救いなんて、もらえないって。
薔薇のせいなんじゃ無く、自分の心がしたことだって。
[責任転嫁してしまえば、楽になると知っているから。]
キス…しようか。
届くかどうかは、わからないけど。
んン…
[サイラスのキスをうけたローズヒップ。
甘い感覚に心地よさ気に声を漏らし]
やめときなよ
僕も君にキスしたくなる
多分今の君達はそれ以上も求めたくなるでしょ?
君の懺悔を聞くのは構わないけど
僕に答えは求めないでね
大事な君達の願いを、僕に否定させないでほしいよ
君は苦しいんだね。
キモチが伝わってくる。
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―回想:廊下の窓より、あのひとの名前を聞いておいで…―
[開け放った窓から風に乗って香が届く。>>95]
この、薔薇の香りは苦手、ですね。
[窓枠にかかる手に力が入った。 薔薇へのキスも、望みの問いも、何故知っている?]
…黙って見ていたんですか? 結局のところ、望みなど、分かりません。 ……噂は噂でしょう?
[騒動>>115。首を巡らせても、窓からは何も見えなかった]
エリアス、くん!?
[『逢い引き』ということは、つまり、1対1でと。 笑みに固唾を飲み、返事が出来なかった**]
(154) 2012/01/01(Sun) 22時頃
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―回想:廊下、もしわたしの賤しい手が…―
[セレストが7人の名を上げる>>112]
何を言うのです…。
[抱かれたい>>113という望みは仮初のように聞こえ。首をゆるりと振った。 彼も『痛い』という。それは心の痛みだろうか。 賤しい手を伸ばし、引き寄せ、自らの身を抱いた。 彼と重ねた肌の温度を、この身はもう覚えてはいない。
『どうしたって』と、何か深い事情があるように聞こえ]
あなたは、何故眠っているのかご存知なのでしょうか。 薔薇が咲くまで…。それが、ゴール、と?
[問いかけ。立ち去る背中を見送った>>114**]
(155) 2012/01/01(Sun) 22時半頃
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―現在:図書室、私たちがバラと呼ぶものは…―
[薔薇の香から逃げるように。図書室の扉を開けた。 元々、寮に残る生徒の数は少ないと聞いていた。
だから、人の姿に安堵した]
(159) 2012/01/01(Sun) 22時半頃
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[ロバートの触れていた本は、レオナルドが置いたアルバムで。視線を彼に向け、恭しく礼をした。 年齢よりも、家格の上を優先するのは当たり前のこと。]
ええ、とんだ冬季休暇ですよ。 相手…いえ。
私は置いていかれてばかりです。
ロバート殿は、そのアルバムの……見られたのですか?
(164) 2012/01/01(Sun) 23時頃
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[天井を見上げるロバートは、あまりにも無防備に尊大に座って居る。 距離を置いた場所で立っているのは礼儀ゆえ。
許しがあるまで、座るつもりはなかった]
試しているのでしょうよ。私たちのような…いえ、あなたのような人間を。
[ジェフとノックスの名が上がり。目を伏せた]
薔薇の望み…。ロバート殿は心当たりでも…?
[エリアスの言葉を今は伏せ]
(172) 2012/01/01(Sun) 23時半頃
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…ねぇ、どうしよう。どうすればいい…?
モリスに貰った薔薇の棘が、なんだかおかしくなってきちゃってる…
[怯えて切羽詰まったような声が、縋るように訴える。
きっとこの変質は、薔薇の精本人にも予定外の事だっただろう。]
[薔薇の意識は酔いを含む。
セレストとキスを交わした後、更に艶ました感覚が意識に乗る]
熱い……
……?
何かあったの?
[正直薔薇の棘が人に欲を浮かびあがらせる以外、
自分とて知るところではなく]
さあ…僕にもわかんないなぁ…
気になるなら誰かに移してしまったら? 棘は君達を殺しはしないだろうから。
ごめんね、本当にわかんなくて。
[薔薇の精の艷めいた声だけで、こちらまでも煽られて酔い痴れるよう。]
駄目だ、…欲しいよ。
どうすれば収まるの?
[咲きかけの花は、咲く場所を見つけられず、
身体の中で出口を探して暴れ続けていた。]
…移す?
[モリスから自分に移ったように、思いを受け入れてもらわなければ。
同室の華奢な相方は、この思いを受け入れてくれるのだろうか。]
モリスは君にどう棘を移したかな?
同じことをすればいいんじゃない?
[棘を受け入れると言ったセレストへと言えばよかったのだろうけれど、
薔薇は何故かそこは口をつぐむ]
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[何をとぼけた振りを…。頬を撫でる様に、腕を後ろに回した]
そうですよ。でなければ、どうして…。 あなたのように偉大な方が、この場に残されましょう。
私たち全員が眠るか…。薔薇が満足するか…。 どちらが先になるか、と。
(183) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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