147 書架の鳥籠
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私の言葉は妄信の一言が片が付く。
[困った様子のグロリアへそう言い>>100 言葉続けようとした時――]
[やおらシメオンが立ち上がる。 温度の無い瞳。 目を眇めたのは背筋に覚える寒さから]
[手にした珈琲のカップが震えぬよう力を込めて、 身じろぎもせず見つめ返す時]
(117) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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―――〜〜〜っ
[投げられたのは叱咤の声] [投げられたのは溢れ出る涙]
ぐ、ぅ…
[詰められる動揺にカップが手から滑り落ちた]
シメ、オン…
[かける言葉も見つからずうな垂れた。 痛い。痛みに顔が情けなく歪む]
(121) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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…さっき、ホリーが言っていたことだが。
すでに占い師が失われている状態で この展開ならば、 亡霊と狂人の茶番になるのだよ…
[大嫌い。胸に響いて。 男の声は先ほどまでより覇気がない]
…
[こてんと転がる珈琲のカップ。 汚れない絨毯から拾い上げて]
珈琲…
[しょぼりとピッパにおかわりを強請る]
(122) 2013/10/07(Mon) 23時頃
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ごめんね
ごめんね……
[意味も無い謝罪が声となり届けられる]
謝る事はない。
シメオン君は、頑張ったじゃないか。
…だから、謝らなくていい。
本当の占い師が解った。
…、それだけでも大手柄だよ。
[相変わらず抑揚が薄い声で、]
等価交換…、か。
それは手柄じゃない!リアが先に言い出したんだ!
[どうしてまだこの人は変わらないのか、役立たずと自分を罵らないのか分からなくて泣き叫ぶ]
僕のせいできっとオズも……
[その先は、口に出来なかった]
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[男は追わずサロンに佇む]
セルフか… うむ…
[ピッパから言いおかれこくりと頷き。 空のカップに溜め息をついて。
けれど走り去る背中を振り返り見れば また、ひとつ別の息をつく]
まあ、――そうしている方が。
ぼんやり寝転がっているより、 よほどおまえらしい。
(141) 2013/10/07(Mon) 23時半頃
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…、だから 言っただろう。
ひとりには させないと。
[それは既に決められていた覚悟の言葉。]
肉体を奪われた我々は、
こうなった時点で一連托生なのだよ。
私がそこまで推理できていないとでも思ったかい?
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さて、…
[男はテーブルにカップを置く]
立ち続けているのも好いが
[>>138オズワルドの言葉に横から添えて]
君は探し物があるのだったな。
[グロリアへと手をのべる]
(142) 2013/10/07(Mon) 23時半頃
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……そんな
[意味を理解すれば、何も言えなくなった。
レティーシャの父親のようだった彼は、15の自分が想像出来ない程に大人だったのだ]
さて、次は私の番――だったな。
[どんな状況であれ、魔女の願いを叶えなければならない。
それはまるで、呪い、のようだと自嘲気味な思考をする。]
大切な仲間を悲しませた罪は、
大きい。
[故に、術を使う相手はグロリア嬢と決めている。
結果はどちらでも構わない。
どちらでも――結果は、 ]
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君はフラットだな。
[性別も。思考も。 向けられた声の主、ホリーへと答え>>149]
行くのかい。
[尋ねる声は優しく]
(151) 2013/10/08(Tue) 00時頃
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叶えられる願いを、預けに。
[オズワルドの問いへ答える 願い叶わぬ男のまなざしは柔らか]
うん、ラルフ。 君にひとつお願いがあるのだが。
[それから、ひとつ思い浮かぶ事]
(155) 2013/10/08(Tue) 00時頃
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[サロンに佇むラルフへと声をかける]
海に沈む都の本は見たかね。 もし、 君が。 すこし絵でも書いてやろうと思ったなら…
戻った時に、 私と友達の絵を描いて欲しいのだよ。
[願うはささやか]
願掛けさ。
[オズワルドの頭に乗る帽子へ片目を瞑る]
(156) 2013/10/08(Tue) 00時頃
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オズ……
[敵じゃないと言える唯一の大人
彼が何を思っているか知った後では、人形にする相手のことを口にする声も、痛ましく申し訳なくしか感じなくて]
……うん、頑張ってね!
[無理矢理元気な声を出した
これ以上謝ってもどうしようも無いのだ――]
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出来るさ。
[受け止める手のひら>>154 彼女の不安ごと受け取るように 心よりそう信じていると声が告げる]
時に、 探偵にして偉大な先人殿。
私は想うのだがね。 幸せは、その長短も易いも難しいも。 すべてをおいて。
ハートが無ければ枯れてしまうと――そう、想うのさ。
私にも判っただろうかね。
[いつか判るといいと言った彼へ男の答えをおいて、 グロリアの身をこちらへ引き寄せる]
(162) 2013/10/08(Tue) 00時頃
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…、シメオン君。
もしレティ嬢に会えたら 伝えてくれ。
[ぽつりと、願いを囁く。]
君は自分が思っているよりも強い子だと。
そして、君との記憶は…
私にとってかけがえのないものだったと。
私はね、無理に自分の感情を堪えるのは
大人になってからでいいと思っている。
故に、シメオン君。
君と、レティ嬢は似ている気がした。
そして、わたしは…そういう君達を放ってはおけない。
――― 酷く汚れた大人だと、いうわけさ。
……
……オズ
[悪足掻きをしていても、この人がそう言うなら]
……分かったよ、話を聞いてくれたらね
[もう意味はないのだろう、全て]
――― 追い掛けはしないよ。
[サロンに留まったまま、聲だけを仲間へと向けて]
けれど、最期の時まで忘れないで欲しい。
シメオン君。
君は1人ではない、と。
…、抱きしめて慰めてあげられなくて すまないね。**
……あはは、はは。
オズがお父さんだったら、良かったのになあ。
[それがオズワルドに届いたシメオンの最後の声]
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―サロンから書架の迷宮へ―
[そうして、グロリアを誘うのは書架の森へ。 深く薄暗い路を、彼女の速さに合わせて進む]
さあ、こちらだ。
[代り映えのない書架の角を曲がり]
こちらの方だよ。
[ランタンの薄明かり。迷うことなく]
ほら、魔法のようについてしまう。
[見慣れた平積みの本の山。 堆く積もれた背に綴られる数多。 東洋西洋医学に薬学魔術に練金。 いくつか男の好む、見知らぬ風景。 見知らぬ花々。幻想的な本もそこにあり]
(168) 2013/10/08(Tue) 00時半頃
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[書架に入る前、ホリーと交わす言葉]
ここに来て、君の話が難しいな。
[泣きそうなホリーへと眉を下げて。 頷き走り出す前、言葉ひとつ託す]
頼んだよ。
[彼のこころを救ってくれないか。 ――そんな、途方も無いわがままを]
(173) 2013/10/08(Tue) 00時半頃
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[浮気調査と咳払い>>170 軽く目を見開くのは男の方]
…くっ、 くくく。 ハッハッハッハ。
[浮気をしたのは妻だと言うのに。 なんだか無性におかしくて。 声をあげて笑ったのなんて久しぶりのこと]
まあ、 男の甲斐性というものさ。
[浮気なのか愛へなのか。 そんな一言を残してグロリアを書架へと誘った]
(174) 2013/10/08(Tue) 00時半頃
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ルーカスは、グロリアに話の続きを促した。
2013/10/08(Tue) 00時半頃
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―書架の中―
ふふ、もっと誉め称えてもよいのだよ。
[感嘆の声に男は得意げ冗談めかす。 祈り篭められる言葉には ゆるやかに受け止める瞬きの後]
ああ、みつかったさ。
[男はそういって笑った]
[男の願いは不治の病を――] [――奇跡でもおこらねば] [書より術は知り得ても。 技術の進歩を待つ時間は途方もなく]
[叶わぬ願いより他、みつけたものは]
(180) 2013/10/08(Tue) 01時頃
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[せめてオズワルドは、正しく叶えられたかもしれない彼の願いは――守りたかった*]
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うむ。 しかし そんなに褒めても本しか出ないのだ。
[褒め言葉にこそばゆそう。 平積みからまずは一冊手渡して。 告げられる言葉と笑みに目を細める]
…、
[本を預け空いた手はグロリアの頬へ。 届けたものの手触りを手甲がなぞり確かめる]
よかった…
[男の顔にも伝い移る満面]
(183) 2013/10/08(Tue) 01時頃
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ルーカスは、グロリアこそが守られているのだと、信じるから重ねる数々の言葉>>162
2013/10/08(Tue) 01時頃
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[重ねられ、伝えられるまこと。 むむむ。と、横にまっすぐ結ばれる口。 ひとつ、困った感じに眉を下げて]
嬉しく想うのだよ。
[観念したようふっと笑みが漏れた]
さて、本を探さねばな。
[降りた男の手はもう触れず。 時折病状を尋ねながら、似た文献を探す時。 静かに静かにページを捲る音だけが続くだろうか]
[鐘の鳴り響くその時まで――*]
(186) 2013/10/08(Tue) 01時半頃
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ルーカスは、ホリーに話の続きを促した。
2013/10/08(Tue) 01時半頃
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