24 明日の夜明け
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[他の人に聞こえない心の声で]
温かい、ね。下に何か居るかもしれないから、気をつけて。
ありがとう。
[そう言いながら、前に回された彼女の手に、
脆いものにさわるような優しさで、そっと触れただろう]
[マーゴの声が聞こえれば]
うん、分かった。お疲れ様、だよ。
[労わるような、でも感情の読みにくい声で。
それでも続けた言葉には心配げな色があっただろう]
じゃあ今は、サボり魔……テッドくん達と一緒かな。
ひとりじゃなくて良かった。
…………。
[彼女の中に育つものを、透かすように、見た]
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―― プール入り口 ――
[壁をすりぬける狼は知らない。 それに、一人きりだから、油断もしていた。 次々と手近なところの電気だけつけて、更衣室近くの手洗いで顔を洗う]
……余裕ねぇな……
[ラルフたちも、狼に出会ったのだという。 メアリーも、一度逃げたのに、助けに来てくれた。 その後もずっと気を使ってくれているんだろう。 保健室で、薬品を拾っているのを見た。 ……逃げるのに邪魔なだけなのに]
俺、死ねばいいのに
[呟くのは、いつも劣等感に苛まされたとき口にする言葉。 それでも、今回はその響きに身が竦む]
……や、怖ぇよ。
(279) 2010/08/05(Thu) 07時半頃
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―― プール入り口 ――
[上から、足音と話し声が聞こえた。 ふぅ、と息を吐いて]
ん。行ける。
[顔を洗えたら、少し気分や視野が回復した。 口角を意識して上げる。 出迎えようと、階段に向かった]
[まず真っ先に探したのは、メアリー]
……ごめんな。平気。大丈夫? 怪我とか、ねぇ?
[傷は、洗ってしまえば大して大きくはなく。 場所が場所だけに血は結構出てしまったが]
(280) 2010/08/05(Thu) 07時半頃
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[そうして視線をずらせば、目に入るハンマー持ちアイリスと、彼女と手をつなぐラルフ]
……や、怖ぇよ。
[ぼそりと突っ込んだ]
(281) 2010/08/05(Thu) 07時半頃
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―― 体育館地下 ――
悪い。
[気を使って視界を通してくれるラルフ。 真顔で目礼した。 彼のアイリスへの口調と表情に、苦笑する。 1年の頃から付き合っていた彼らの様子は結構見えていた]
それは知ってる。 けど、それはやめた方がいいと思うぜ。 ラルフが巻き込まれんのがオチっしょ。
[ちょっとひいた様子は分かりやすかったかもしれない。 けれど、それ以上言い募る気もない]
[背後に響く水音。 何でもないと言いつつ、気味は悪かった。 ホリーを残してきたとのことに、上を見る。頷いた]
(307) 2010/08/05(Thu) 10時半頃
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―― 体育館 ――
[メアリーに何かやることがあるなら、付き添う。 どちらにしても、しんがりで階段へ。 背後を気にしていたとき、ラルフの声が聞こえた。 足を速めた。見えるのは、散った髪に竹箒]
……フォークナー
[呟いて、外を見た。闇。 先ほどの狼の瞳を思い出して、少し足がすくんだ。 メアリーを見る。探しに行くというラルフに、迷いの色が乗った]
[途中で分かれたマーゴ。 後輩の女子一人で、危険だと知っていた。 似合わぬ武器持つアイリス。 危ないなあと思うも、本気では止めない。 いなくなったホリー。手を汚しているラルフ。 ……友人で、連れていかれて欲しくはない。けれど、迷う]
(310) 2010/08/05(Thu) 10時半頃
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[ラルフたちが探しにいくなら、 どちらの決断をするにしろ1歩遅れてしまうだろう**]
(311) 2010/08/05(Thu) 10時半頃
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[倉庫に着いた後、メアリーに心の声で]
心配かけてごめん。
狼に会って逃げて、今は会長と倉庫にいるんだ。
怪我とかはないから安心してね。
[彼女が周りに伝えられない事は分かっている。
その辛さも想像している。けれど。
やはり安心させたくて、そう伝えただろう]
絶対ですよ?
よーかいアンテナ……じゃないや。
しゅごしんアンテナ?で受信しますから。
[そう言って。
手に優しい感触を感じれば、力を抜いてふんわり抱きしめる形に]
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―― 回想 体育館地下入り口 ――
[仁王立ちのメアリーに、かわいらしい攻撃予告をされた]
……前向きにゼンショする。けど、あれには負けねぇよ
[ヘルメット越しに彼女の頭をぴんと弾いた]
[自分の評価に異論があるらしいアイリスには]
殴るだけが身を守るってことじゃねぇんじゃねぇのってだけ。
―― 回想 終了 ――
(371) 2010/08/05(Thu) 15時半頃
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鳥使い フィリップは、双生児 ホリーが無事にいればいいと願う
2010/08/05(Thu) 15時半頃
先輩!先輩!!
どこですか?無事ですか!?
[逃げている最中ならば、答えられるわけもない言葉を叫んでしまって。
その瞬間に、思った。
もしも逃げている最中なら、邪魔でしかないと]
……。
[聞こえていたなら、落ち着いたら返事をしてくれるだろうと。
祈る気持ちで。それ以上は何も言わず]
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―― 体育館 ――
サンクス
[額のガーゼを押さえた。 焼却炉に逃げ込むときに、切った傷]
[階段を登って、ホリーの残したものを見つけた後。 迷いながらメアリーを見れば、目が合った]
……ど、
[どうする、と口を開きかけて、やめた。 石を握り締める彼女の姿を見て、自分が先に口を開く]
…残るよ。 いざというとき、逃げ込める安全な場所が必要だろ。 ここを死守して、待ってる。
(374) 2010/08/05(Thu) 16時半頃
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[どちらが危険か確かには分からないけど。 でも、安全な確率が高い方を言い出すことに躊躇した。 視線をラルフやアイリスから逸らす。 ラルフの左腕が目に入ればうつむくしかなくて]
……気をつけて。
[ぐっと奥歯を噛んで、竹箒を拾い上げた]
(375) 2010/08/05(Thu) 16時半頃
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[『固まらない方が良い』と言っていたマーゴの言葉を思い出す。
ぎゅっと掌を握り締めて。その場で返事を待った]
[そして、聞こえてきた声にびくりとして。
その声の主に気付いて]
よか、た。良かった。
……先輩も。
怪我なんてしたら、すーぱーいなずまキックですから!
[怪我人にいなずまキックは、むしろトドメだけれど。
安堵しすぎて少し泣きそうになりながら、先程フィルにも言った様な事を*言う*]
そうだ。
ヴェスティ先輩とバークレイ先輩が、先輩を探しに行きました。
私とフィルは、体育館です。
……気をつけて下さいね。
[メアリーの台詞に、思わず笑って]
すーぱーいなずま、キック? 強そうだ。
ふふ。それは是非ともフィリップくんにするべきだね。
[なんて明るく冗談を言ってから。
ふいに先程見た彼の様子を思い出し、沈黙する]
本当に……心配かけて、ごめんね。
[そうしてアイリスとラルフについて、聞けば]
分かった。どうにかして連絡、取ってみる。
[しかし通じなかった訳だが、礼を言い携帯を手に取った]
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―― 体育館 ――
[ラルフの、アイリスを呼ぶ声。 そして、自分の提案を受け入れる台詞]
りょう、かい。 万一敵が来て放棄するときには、絶対絶対ぇ分かりやすくしておく
[力を込めて言った。せめてもと]
―― ああ、絶対、また後で、会おう。 月が、また蒼くなったときに。
[言ってから、いつの間にか『太陽が昇ったときに』じゃなくなっている自分に苦笑して、そうしてメアリーの隣で見送った]
(387) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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―― 体育館 ――
[2人が出て行くと、ぐるりと暗い体育館を見回した。 赤い月の光が、床を照らしている。 そこへ、メアリーから聞こえる固い口調。 ここは暗いから。大体、言いたいことは分かる。小さく吹いた]
……いいよ。トイレは平気なん?
[小さい頃、どちらかの両親が外泊したりして一緒に寝た時に叩き起こされ、同じことを頼まれた用事。からかってみた]
ごめん、3分待って。
[とりあえず、地下の水音は気になっていた。 何ともないと思うが、一応、階段への防火シャッターを下ろす。 そのほか、ざっと窓の鍵だけチェックしてから向き直る]
あ、効いた? 俺を助けに来てくれたとき、だよな。 ありがと。
(391) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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そうですよー。強力なので、覚悟して下さい。
フィルにも、勿論。
[くすくす笑いつつ]
いいえ。とにかく無事で、良かったです。
……はい。でも。
無理はしないで下さいね?
[会おうと無理してまた、狼と遭遇してはいけないと。
そう心配して、言った]
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……でも、次から来なくて、いいよ。 俺、馬鹿だから。またあんま上手く逃げらんねぇし、むしろ、危険なことばっかやっちゃうかもしんないし。だから。そん時は、逃げてよ。
うん、だから、あんま派手な武器も持って欲しくねぇな。 武器あるとさ、どうしても立ち向かいたくなるっしょ。
それよりは、やっぱ逃げて、欲しい
[低い声で、ぽつぽつ紡いだ。 最低なことを言ってる自覚は、ある]
(394) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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はな、び?
[グラウンドから派手な音と光が走って、窓の外が騒がしくなるのはその少し後]
(396) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―― 体育館 ――
[ぷりぷり怒るメアリーに、わざとらしく背中まるめて少し笑っていた。 けれど、>>398が聞こえれば]
……ごめん。 そりゃ、それが一番いいけど……でも、いざと言うときだよ。2人で帰れないよりは、メアリーに幸せになってほしい。
でも俺も、死にたくねぇんだ。怖いんだ。その時に自分よりメアリーを選べなかったら、困る。だから、来ないでよ。
[武器の話も、この話もきっと平行線で、焦る。 だから、窓のそとから音がして。 グラウンドの方の窓へと駆け寄った]
……誰だ!?
何、馬鹿っ………!!
[ちかちか光る、火花の影に、人影を見た。 ついで、そちらへとひきつけられたのかいくつもいくつもの影が走っているのも]
(407) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―― 体育館グラウンド側入り口 ――
[メアリーの言うことも分かる。 逆の立場なら、絶対言うこと聞かない。 ただ、唇を噛んだ]
[窓から外を見ると、人影は購買の裏に回った。 誰だか自分には判別が出来なかったが、いくつもの獣の影も後を追うのは分かって]
……っく、しょっ!!
[ガラリとグラウンド側、伝説の樹の近くの入り口を引き開けた。 そのまま駆け出そうとして、ソフィアたちがその樹の下にいるのを見つけた]
……おいっ! あれっ!!
[購買部の方を指差して、聞いた]
(417) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―― ちょっと前 ――
[逃げる人影を、メアリーが名前で呼んだ。 知っている人物だ。それも、彼女と親しいと、知っている]
………!
[背後から聞こえてくる哀願に、無言で頷いた。 どこか知らない場所で危険にあっている友人と自分たちの安全だったら、まだ後者を優先することは出来るが、所詮、目の前で襲われている知り合いがいれば、見捨てる勇気だって、自分にもない]
[そして、扉を引きあけた]
―― 回想終了 ――
(421) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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鳥使い フィリップは、店番 ソフィアの仕草に瞠目した
2010/08/05(Thu) 23時頃
鳥使い フィリップは、若者 テッドの無事を、祈る
2010/08/05(Thu) 23時頃
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―― 伝説の樹前 ――
……ソフィアちゃん、マグナス! なんで……っ!!
[2人が、テッドをただ見ている理由が分からない。 理解できない表情で声を上げる]
[正門前にいる、巨大な狼。 そこへと追い込まれているように見えるテッド]
……メアリーっ!! よせっ!
[メアリーがそちらに向かって走り出そうとする。 自分もそうしようとしたくせに、思わず止める言葉を出して、追いかける]
(428) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[メアリーを追いかけようとした途端、聞こえるカルヴィナの声]
……っ!!
[正直、分からない。 助かる道があるとも思えないし、冷たいように思えた。 それでも、それを名分に、メアリーを止めようと手を伸ばす]
(431) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[大きな狼が、テッドに向かって前足を振り上げたのを見た]
[メアリーに追いつけているなら、その目を覆って決定的瞬間を見せまいと]
(439) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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[メアリーを抱く腕に、ぐっと力を込めた。 テッドの腕から鮮血が散る]
………っ!
[駆け出して、助けたい。逃げ出したい。 動きたく、ない]
(453) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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