238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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ええ、会えるでしょう。
天と地の堺を隔てる門……それさえなくなれば、いずれ会えます。
ですが、こちらとて待つのは疲れます。
少々、刻限を早めさせていただきました。
[答える声は気だるげに。
しかし、笑みを含んだ声で。]
ご安心ください。
決断を迷わぬ者にこそ、救いは訪れるでしょう。
仰九羅璃紗が、古の記憶より保証いたします。
[名乗るそれは、かつて、仰代が仰九羅と名乗っていた頃の。
初代の当主の名。]
わかったわ。
刻限の早まった事。これは私の責でもある。
腹をくくるのに時間がかかったの、申し訳ないわ。
もう、迷わない。
――其方にも、幸運を。
[ぱり、となる紫電は、
私が覚悟を決めたことを彼女に伝えたろう]
……それでいい。
[どこか安心したように声をかけて。]
ならばよろしいです。
貴方にも、門の先の幸があらんことを。
[軽い笑みを含んだ言葉を返し、瞑目する。]
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だって、だって…… 貴方が大事だから、掟が貴方をいずれころすから。 だから、私は……。
[私はべそべそと泣いていた。 だってはやくしないと。リミットが来ちゃうんだもの。 ぱり、と雷が彼の肌を痺れさせるのを、感じながらもしゃくりあげ。 見張るという声を聞いて頷こうとして――
嗚呼、それは、――刻限を私に告げた。]
(221) 2015/09/13(Sun) 01時頃
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……。
[ぽた、ぽたと頬を撫でる雨が。 囁きが、私に事実をつきつける。
カイちゃんを――までに説得できなければ、 私は彼を殺さねばならないのだと。 そう、約束して私は説得してきた。でも。
もう、駄目なんだね。と呟いた。]
(224) 2015/09/13(Sun) 01時頃
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――……。
[雨が降り注がぬ場所に来たら。 私は改めて彼に宣戦布告しなければならない。
門を開く名の元に。 同志に誓った言葉通りに――たとえ、貴方を殺しても。 門が開けばまた会えると、そう保証されたのだから。
だから私は今は、貴方についていこう。 雨が降り注がなくなり、 頬を濡らすものが涙以外なくなったその時が。
カイちゃん、今日があなたの、命日だよ**]
(225) 2015/09/13(Sun) 01時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2015/09/13(Sun) 01時頃
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―歩道橋の下―
[慈雨は未だ髪を濡らし、留められぬ雫がアスファルトを濡らす。 仲間が保証した言葉。 門が開けばまたきっと会えると。
ならば掟にも、何にも縛れない世界で。 彼が自由に生きられるのなら――…一時の別れも耐えられると。]
カイちゃん。 どうしても、仲間になってくれないのなら。 私は貴方の痕を奪わなきゃならないの。 それが、門を開けるためにはどうしても必要なの。
門が開けばまた会えるって。 なら私は、 カイちゃんがもう誰にも傷つけられない、傷つかない。 門を開いてそんな世界にして見せるから お願い――私に、痕を渡して。
(256) 2015/09/13(Sun) 18時頃
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[矛盾を孕む言葉を紡ぎ、 対峙するは紫藤の当主として。]
カイちゃん。本気出さなきゃ。 ――しんじゃう、よ?
[雨というのは本来水と幾つかの不純物で構成されている。 化学式でいえばH2O分子、水素と酸素、電子同士の結合には何が使われるかといえば。 答えは簡単、電気である。
本来純なる水というのは不電性を秘めるが、 其れを分解したときのエネルギーは晴れの日の比ではない。
紫電を纏わせ、空気を揺らし。 瞳を同じ色に染め上げ――私は牽制めいた雷の矢を。 彼の脚元めがけて射出した*]
(257) 2015/09/13(Sun) 18時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2015/09/13(Sun) 18時頃
/*
これ、玉露様初回の吊り襲撃を遠まわしに立候補していらっしゃいますね。
どのみちそれができるのは明日以降になりますが。
/*
まあ、その時までの流れ次第でってところかねえ。
/*
多分そうですね……体調不良をメモで申告されてましたし。
吊り襲撃的には有翼種⇒白羽君に襲ってもいいわよ!アッピ?
若しくは今日明日中に私がカイちゃんSATSUGAIか振り切ってそっち向かった方がいいのかしら。
私の場合は逆に初回落ちの可能性もあるけど。
/*
取り敢えずは2d以降の流れでって感じですかね。
私はコンクリートと戦ってくる……!
/*
菖蒲様はできれば龍山様との決着を。
ここでそれを振り切り、玉露様の方へ行ってしまうと龍山様もお困りになるでしょう。
玉露様はこのままの状況でしたら、私か大須賀様で対応します。
/*
了解です。2d終わりまでには決着をつけれるように頑張ります。(ぐっ
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[覚悟はしていても、矢張り好きな人の怒声というものは怖くて悲しい物である。 びくっと肩を震わせても、腹をくくったのだ。 ――私は、もう迷わない。]
わ、私は世界を変えるの! 死んでもまた会えるって、言ってたもん!!
[吠える聲が、私の耳朶を打つ。 足がすくむのを何とか叱咤し、紫苑を煌めかせて相対す。
が、飛来するコンクリート・ブロックは想定外。 遠距離攻撃の手段がまさか、こんな風に補われるとは。]
(273) 2015/09/13(Sun) 20時頃
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[驚きで背から生える翼は真白。 そのまま雷で撃ち落とせば、その間に彼は誰かと連絡を取る>>270 ――誰と、連絡とってるんだろ。 やっぱりカイちゃん”にも”仲間がいたんだ。 そいつらの、せいだ――そいつらがいるから。 カイちゃんは仲間になってくれなかったんだ。]
……ぜんぶ、やっつけちゃうんだから……。 この狂った世界を護る、何もかも!
[轟く雷鳴は降りしきる雨の中重厚に響く。 それに負けないくらいの悲痛な叫びと共に。 私は皮膚が焼け爛れるくらいの高圧の雷を、 精緻な狙いもないまま、彼に射出した。*]
(274) 2015/09/13(Sun) 20時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2015/09/13(Sun) 20時頃
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ヒーローになりたいわけじゃ、ない。 逆賊でも、構わない。 私は、カイちゃんを、っ。
[放った雷は回避され>>286、反動に膝をつきたくなる。 けほ、と咳をしつつも、視線を逸らす事はない。]
カイちゃん、逃げてばっかり、だと。 いつか体力無くなって、黒焦げになっちゃうよ。 この雨、力も奪うんだから。 カイちゃんだって感じてるでしょ? ちょっと力が抜けそうになるの。 私みたいに血が濃いなら微々たる影響、だけど。
[とはいえ、自分の場合は能力の反動で病弱な躰に負担があるし、或る意味この雨は有難いとも言っていい。 身体に跳ね返る負荷が、軽減されるのだから。]
(293) 2015/09/13(Sun) 21時半頃
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逃げちゃダメ――痛い思い、成るべくさせたくないの。 ね。カイちゃん……っ。
[告げつつ放出する、紫電。 普段この様な戦闘に慣れぬ為か。 緊張で薄くなる呼吸に喘ぎつつ。 私は近づかぬ貴方に雷の矢を放つ。*]
(294) 2015/09/13(Sun) 21時半頃
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――っ!
[羽が舞う>>311 紫電の中、突っ込んでくるのは勇気が要るだろうに。 その羽に絡みついた雷が、彼の翼の一部を散らすのを見て。 悲鳴をあげそうになったのを何とか堪える。
ああ、痛そう。やだ。やだ 早く決着をつけなきゃ。 はやく、はやく、はやく――……
その焦りは隙となったか。 掌底が繰り出されるのを避ける時間はない。
咄嗟に身を護るため放った紫電は彼を傷つけたか。 だが胸元に叩きこまれた一撃は、確実に酸欠を齎し。]
(317) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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ヵ、は……!
[泪がぼろり、と零れるが。 駄目、私未だ意識を失うわけには、しぬ、わけには。
追撃が来るやもしれない中で、 私が震える手で構えたポケットガン。 照準も何もかも無茶苦茶の其れを牽制の為に打つのは”実弾”
ぱぁん、ぱぁんと空に響く銃の音 さて弾の行方はどうなったろう。銃の、行方も。 取り上げられたかもしれないし、そうでないかもしれない。 彼を傷つけたかもしれない。狙いは外れたかもしれない。
でも、彼の一撃で霞む視界を有する身としては。 暫し現状を理解するには、時間がかかる。*]
(318) 2015/09/13(Sun) 22時半頃
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本当に、聡い子。
いつまで騙し通せるかしら。
[さて、どうしたものか。]
目的を成されたのでしたら、連絡くらいくださってもよろしいのでは?
[こんな紙が届かなければ、こちらも知らずにいた、と。
少しばかり批難めいた声をかける。]
受付 アイリスは、メモを貼った。
2015/09/13(Sun) 23時半頃
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[人を、撃った。大好きな人を>>353。 咲いた赤い花が、空に血の珠を散らし。 その事にまた一滴零れる涙。
このまま、追撃がくるってそう、思ってたのに―― そこには私の体を覆う、優しい腕があった。]
カイちゃん、なんで。
[なんで、謝るの。 なんで、攻撃しなかったの今。 なんで、抱きしめるの?]
(359) 2015/09/14(Mon) 00時頃
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[かたかたと震える銃口は、紫煙を吐いて。 細い煙は湿気に煽られ、昏い色を抱いていた。 追撃の構えをする彼に、再度構えるが。
――残りは実弾4発、紫電で5発。 実弾の方は替えが1セット分あるけれど、 装着に手間取るから実践中に補充することはできないだろう。 紫電の方は使い切れば耐え切れなくなった銃身ごと壊れそうだ。
眉を歪め、泣きそうになりながらも。 絶対後悔しないと、決めたから。 私は貴方に銃を、構える。
先に動いたのは何方だったか。私は貴方の踏み込む足に向け、 紫雷の弾を、打ち込もう。*]
(360) 2015/09/14(Mon) 00時頃
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ああ、すまないな。
ちょっとこちらもダメージを受けていたので。
万全に戻してから知らせる心算でいたのでな。
あの娘ですね?
……まぁいいです。
私の屋敷に、傷を癒す聖水が庭に溜めてあります。
量に限りはありますが、軽いものなら癒せるでしょう。
必要なら、私とつながっていると悟られぬよう、お使いください。
[実際、何か非常時用に瓶に少量取っておいただけのものだ。
さほどの期待はできぬだろうが、それでもないよりはマシだろう。]
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