人狼議事


84 戀文村

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視点:


[ポケっとに手を入れる。手にした小型通信機で話しかける]

聞こえますか…――

[答えが返るかどうかわからないが、呼びかける]


  − 回想 分隊長宿舎 −

[その知らせが齎されたのは何時だったか。
いつも陽気な表情が冷たい無機質な軍人のものになる]

俺達じゃなく、村人に死ねと言うのか?

[赤紙を届けに来た伝令部隊の若者に冷たい視線を投げる。
戦場を駆け抜けて来た男の視線に若者はどもりながらも、
自分には判りません、とだけ何とか口にした]

あぁ、そうだな。お前さんに詰め寄っても仕方ない。
悪かった、お勤め御苦労さん。

[確かに彼に言ってもどうにもならない、と
苦虫を潰した表情のまま若者を労い、送り返した]

くそったれ。

[1人になった部屋に机を叩く音だけが響いた]


―回想―
[日々舞い込む赤紙、そして、死亡届。戦場から遺体が戻ることはまずない。遺族に届くのは遺髪、もしくはドッグタグのみ]

いい加減にしてよ。なんで…なんでっ!

[自宅に戻ってやるせなさを募らせるだけの日々。
せめて、この村で安らかに眠らせることができれば…
まだ、いいのにと思っていた]


―回想・数年前の夜―

 母さん、ごめんね。
 ううんアタシが弱いってだけ。
 もうこれ以上弱る母さんを見てられないから、サ。

[ベッドに伏せる母、父は生まれた頃から居なかった
 二人きりの家族だった、ずっと]

 先、行って待っててくれないかな。
 いるんでしょ、向こうに父さんが。
 いーよ、そんなだと思ってたよ。

 だから、ごめん。

[死んで、くれる?]


[――翌日、ヨーランダの所へ向かう女の姿
 そしてその夜は葬儀となった**]


  − 回想 戦火の中 −

[男は兵士として、指揮官としては優秀だった。
だが戦火の中、人間でありすぎた]

もう…あいつら死んじまってるんですよ? そこまでしなくても。

[思わず上官に立て付いたのは、敵兵達の遺体を見せしめとして
焼却しろと言う命令が下ったから。
先程まで交戦していた年若い少年兵達の顔は覚えている]

焼いてしまったら…遺族の元に戻してやれないじゃないですか。

[死の際に大事な人の名を呼び続けた仲間の声が耳に残っている。
彼らの遺体も形見も持って帰る事が許されない、出来ない
自分の不甲斐無さに何度悔し涙を流した事か。
それが敵兵であろうとなかろうと関係なかった。
彼らが帰りたいと願った地に、
帰りを待っているだろう人の所に、返してやる事も出来ず。
出来た事は焼け爛れた彼らに酒を掛けてやる事だけだった]


[そして敵兵の遺体を焼く事を拒んだ事を理由に降格処分となった。
さっさと一番苛烈な前線に送り込めばいいものを、なまじ
身分のある家柄の出身の為に生かされてしまったと言うべきか]

前線に立てば、もう何も残らない。
生きて帰ってくる事も、欠片となって帰って来る事も。

それならいっそ……嘆き悲しまれるかもしれないが…。
大好きな場所で、大好きな人達のいる場所で死んだ方が…。

[他の軍人たちの前では口にしなかったが、
同じ想いを抱えた者をこの村で見つけたのは偶然だったのか]


[一人殺してしまえば
 二人三人と手をかけてももう心は痛まなかった

 何より、招集されたらもう帰ってくる見込みは低い
 それよりは、と――時折常連客が減ったのはその所為]

 遠くの地で死ぬより、此処に居なさいよ。
 ……アタシを置いて行かないで。

[女の顔は変わること無く、いつでも店では笑顔のまま]


―自宅―

[誰もいない家にただ一人、もちろん家事はひと通りこなせるし、不自由をしているわけではない。時折来る父親からの手紙が唯一の慰めである。
しかし、父は、生きてここに戻れると思ってはいないようで。]

『せめて、この村で死ねたらと思う』

[手紙に、事あるごとに書いてあるのを見て、切なくなる。]

そうだよね…ここで、ここに骨を埋めたいよね…

[手紙の文字をなぞりつつ、溜息をつく]


[それを知らされたのは、上司のハワードが徴兵された時、村長のアルフレッドから直々に聞かされた]

『君を信頼して、君に託そうと思う』

[酒場の女主人が、徴兵されるくらいなら、この手でと言って人を殺めていること、そして、ハワードはそれを事故、病死として書類を改竄しているのだということを。]

『これからは、君はその役割を担ってくれないか』

[父からの手紙のこともあり、快諾したのである。さらに、自らも、もともと病弱だった母に手をかけたのだ、もちろん、病死として処理をした。]


[かなり無理をしているのは承知の上でこの酒場に足を運ぶ。
そのほうがいろいろと都合がいいからである。]

“仕事”は順調ですか?

[一人暮らしで咎められることもないのが幸いしているのかもしれない。それと、駐留している軍の人の顔を覚えるにも好都合である。]


[同じ思いを抱いていたからだろうか
 年齢差はあまり感じないまま打ち解けた
 というよりは、――知られていた]

 ええ、そこそこに。
 貴女も、大丈夫?

[頬を撫でようと手を伸ばし、そっと触れる
 ちら、とホレーショーにも視線を送り
 癖のように肩を竦めた]


[姿を見せたセレストと彼女を労わる様に伸ばしたダーラの手を見遣る。

あの細い手はどれだけの哀しみを散らしたのだろう。
どれだけ涙を拭ったのだろう。
どれだけの哀しみを見送ったのだろう、あの2人は。

だが口には出さず一瞬だけ目を瞬かせて合図を送った]


こちらは、大丈夫ですよ。

[頬に触れたぬくもりを感じ、笑顔で応えた。
ダーラの視線を追って、ホレーショーを見、笑顔のまま会釈する]


 そう、ならいいけれど。
 泊まっていってもいいのよ?

[笑顔のセレストに心配そうな顔は髪を揺らした]

 ……もちろん、ホレーショーも。


歩けなくなったら、お言葉に甘えちゃうかも

[ちょっと舌を出して、照れ笑い。
お酒は実は弱くないのだが、寂しさのあまり宿に泊めてもらうこともある。]


あ、でも、お邪魔ならちゃんと帰りますよ〜?

[チラリとホレーショーの方を見て、ニッコリ微笑んだ]


 やーだ、毎日でもいいわよ。ホント。
 ……ホレーショーは別料金ネ。

[黒髪を思い切りわしゃわしゃと撫でる]


俺は美女2人で両手に華なら何時でも歓迎だぜ。

別料金って金取るのかよ。

[差別だ差別だと小声でぶつぶつと。
だが宿を借りるつもりではいた。
新しく届いた赤紙の存在。
もうこれ以上見ていられないと。
この村に彼らを残す為に2人と話し合う事が必要だろうと
思っているのは確かだから]


わふっ

[頭を撫でられて咽そうになる]

もう、せっかくのカクテルこぼしちゃう…

[不満気な声を出しつつ、顔は満面の笑みである。嬉しくてたまらないのに、照れ隠しで文句を言っているのだ]


 あーったり前じゃない。
 二食付きなだけいいと思って頂戴。

[他に宿泊しているのはヤニクだけで
 全くの無償で貸し出すのは、少々痛手で]


 ……ヤニクには、気付かれないようにしたいわ。
 あの子本当にいい子だから。


 あーん!セレス可愛いッ。

[照れ隠しもいつもどおり、これだから甘やかしたくなる
 小皿に軽いつまみも出してまたぽふんと撫でた]


あーなんだか…やっぱりお言葉に甘えて泊まらせてもらおうかな。

もちろん宿代は払いますよ?

[役所勤めゆえに一応給料は入る身である。]


[勿論ブローリンまではいかないが、これ位で酔う筈も無い。
千鳥足でベッドに着けば直ぐに素面に戻って音を立てずに
抜け出す]

人殺しは俺の仕事だ。
あんたたちがこれ以上哀しみを増やす必要はない。
今迄辛い思いさせたな。
俺に召集令状が届かない限り、俺がやるから。

[女主人にそう告げた顔は真剣そのもので、けれど瞳は
労わりに満ちたものになっていただろう**]


女に生まれりゃ良かったな。

[じゃれあう様に見えるダーラとセレストを羨ましそうに見つめて
ぽつりと呟いた**]


 あら。セレスは本当にいいのよ?
 ホレーショーがたっぷり置いてってくれるみたいだから。

[くすくすと、しかしどうしてもというのなら
 負担にならない程度に]


やっぱ女怖いわ。男は弱い生き物だな。

[ダーラに男女差別だと口を尖らせるが、口で適う筈も無く
財布を抱きしめて泣き真似位はしただろう**]


[飲んでいた時とは違う真剣そのものの顔で戻ってくる姿に
 驚きは浮かべどこちらも真剣な顔になる]

 ……ありがたいけれど。
 アタシがやりたくて勝手してきたのよ。
 全部をアンタに背負わすなんて甘えたことだめよ。

 ――共犯者、それがいいわ。

[誰が召集されるかわからない今
 ホレーショーだけに頼る訳にもゆかない

 何より自分で決めて始めたことだ
 その決意は彼が思うもの以上だろう]


そうなんだ〜ホレーショーさんに甘えていいのかな?

[首をかしげる。それでも、少しは払う心算である。]


ホレーショーさん、泣かないで。
私もちゃんとお金だすから。ね?

[泣きまねするホレーショーの頭を撫でてみたりして。
ホレーショーがダーラに話す言葉を耳にすれば]

ダーラさんがやってることはバレませんよ。
まぁ、私たちのやってることを見ぬく人はいるかもしれないけど。
証拠は、残しませんから。

[上手く処理をするのが役場側にいるセレストの仕事だから]


[カウンター越しとは違う真剣なダーラの返答に表情を緩める]

やっぱ最終的には女の方が強いな。

[崩れない強い意志に口角だけでなく両手を挙げて降参とおどけ]

もうすぐ総力戦になる。
年齢も性別も関係なく国は無差別に招集する気だ。

宜しく。

[最後の宜しくは、共犯者と言う事にか、殺人に対してか、
セレストの言葉にか、それとも全てにか。
少しだけ悲しそうに目尻を下げてそう告げた**]


 アタシも色々見たからね。
 今更戻れないのよ、強くないから余計に。

 伝言があればこの部屋か、カウンターにお願い。
 私は余り出歩かないし、お酒位なら提供するわ。

[料金は、半ば冗談としても宿屋が機能するのは
 純粋に喜ばしい事だ、独り身としても]


[サイモンが泣きわめきつつ]

『この村に、骨も埋められないなんて、嫌だ!!!』

[と言ったのを、聞き逃すことは…できなかった。]


―回想―
[母に手をかけたのは、母からの願いだった。すでに父は徴兵され、母一人娘一人で何とか暮らしていた時に、国が女子供も徴兵をすると決定した。
その決定を受けて、自分を殺してくれと、頼んできたのだ。

もちろん、はじめは泣いて拒否したが、
病気のために、起きることもできなくなっていた母は、

『もしあなたが徴兵された時、私が気がかりで動きが鈍くなってはいけない。
それになにより、これは親孝行なのだ』と強調してきた。
次第に、母の強い願いなのだということを理解して]

これが…母さんの、願いなんだね?

[何度も念を押した、そして、そのたびに母は頷いた。

母の顔は安らかだった。苦しみから解放された、そんな顔だった。
この顛末を知るのは、相談した村長と上司のハワードだけだった。]


―回想―
[その顛末を知った村長の計らいで、いまの職を得ているのである。
ダーラの事を教えられても、不思議はなく、ハワードの後任としても、もってこいの人材…だった]


[またやってきてしまった赤紙。
自分にはどうしようもない。やるせなさに唇を噛む]

ここで…ここでサイモンさんを殺すことはできないの?

[それは許されないのだろう。赤紙が来てしまってからでは。]


―回想―
[母に強く請われたとはいえ、手をかけた事実に変わりはない。

そして…]

自分が…楽になりたかった…のは…否定出来ない…のよね。

[自分が徴兵された時に思い残すことがないように、
未練を残さないために。
母がそう願ったと思いたかった。
でも、やはり、自分が願ってしまった――…弱さから。]


[だから、時折依頼される“改竄”に、なんの躊躇いもなく加担できたし、ダーラに共感してもいたのだ。]


[そして、目の前でうろたえる同僚を見て、いっそこの手で…
そう思ってしまうのである。

今は書類の改竄だけだろう。しかし、もし自分が実行役をすることになっても、躊躇いは…ない。]


   ー 昨夜 −
いや、ダーラ。
あんたは、いや覚悟を決めた女がこの世で一番強いって
親父も言ってたぜ。

[同じ軍人でもある父の言葉。
息子も息子なら父も奇異な軍人であった。
人を殺した数より殺さずに攻め落とした数を誇る。
息子が軍に志願した時は喜びでは無く哀しみで頬を濡らした]

「ホレーショー、この時勢で軍に入ると言う事は、
誰かの命を奪う事だ。
誰かの希望を、願いを、想いを踏み躙る事だ。
どれだけ罪深い事か、拭う事の出来ない罪を背負う事になる。
その罪を真正面から受け止め、逃げない覚悟が無いなら止めろ」

[そう言って酒を寄越した父に、へらっと笑って盃を返した]

「でも俺が出れば、他の誰かは行かなくて済むだろ?」
[そう軽く返した言葉に父は馬鹿だと一言だけ告げた]


親父も強かったけど、その親父が強いって言ったんだから
女は強いよ。

[父の声が耳に蘇り、へらっと笑いながらもう一度口にした]

ま、力仕事が必要なら言ってくれ。
あ、そういやセレスト、通信機、あれ役場のか?
それともお前のか? 
俺も一応仕事柄通信機持ってて拾ったんだが。
周波数がちょっとずれててはっきり聞こえなかったんだ。
後でちゃんと合わせさせてくれ。

[何となくセレストの声ではあるとは思ったので、
通信機について確認を取ると、
ダーラとの連絡方法も了解する]

OK、ラブレターと一緒に届けるわ。

[そう言って笑う顔はいつもの顔]


―昨夜―

[通信機について聞かれる]

父が技師でね。これは、父が残してくれたもの。
今日は、ダーラさんに渡したくて、もうひとつ持ってきたの。

[もう一つの通信機を取り出す。]

でも、いつ壊れるか分からないし、手紙のやりとりもありだと思う。

[渡すタイミングが見つからなかったので、酔ったフリして二人になるタイミングをはかった。
ダーラが断らなければそれを渡し、周波数を合わせた。
それは軍隊も使わない周波数]


―昨夜―
手紙…
私も、何かあったら、…間違えてはいけないことは、手紙にしていいからしら?

[通信機は聞き間違いも多いためである]


  − 宿舎 −

[宿舎に戻ると早速不幸のメッセージの件を知る事になる]

なんで兵隊呼ばねえんだろうな。

[ぼそっと呟いた言葉に誰も答える者はいなかった。

部屋でセレストから預かった通信機を手にして回線を開く]

赤紙……村人に出ろだとよ。

[機械を通じても少し疲れた様な声は聞き取れただろうか]


[通信機の声は聞こえてきた。が、今まさに赤紙をもらって頭を抱えている人物を目の前にしている状態では]

サイモンさん…辛いわよね…赤紙がきて…

[呟くように状況を知らることしかできなかった]


サイモン……。

[通信機から届いた囁きに混じって慟哭が聞こえた…気がした]

サンクス。

[死にたくないっ!と叫んだ敵兵を思い出す。
お母さん、と泣きながら逝った部下の声が離れない。
返してやりたかった。
愛する者、大切な者の傍に残してやりたかった。
戦場で積もった慟哭が心を揺する。
絞り出す様に漸く通信機に一言だけ呟いた]


―昨夜―

 ええ、手紙で残っていた方が……
 残せないものは、この機械で。

 ……大丈夫だと思うわ。

[使い慣れない通信機なる機械をそっと撫でた]

 わからなかったら、うん、二人を呼ぶことにするわ。


前線に消える前に彼らをこの地に残して遣る事……。


[しかし、ダーラのほうがより大切な存在であることは、
紛れも無い真実なのだが
それは、…その真意は、村人には悟られてはいけないと思っていた。]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/25(Sun) 02時頃


今夜教会の裏のモミの木の下に俺はいる。

[それだけを彼に伝えた。
来なければ明日彼を戦士として見送る。
来たのなら……この村で……]


[1人になって通信機の回線を開き、サイモンとのやり取りを話す]

……サイモンが望むなら…俺はあいつを眠らせてやりたい。
部外者の俺じゃダメだってならともかく、どうかな。

[許されない行為だと判っていても衝き動かされたのだ。
調子の良いいつもの声では無く
少し泣き出しそうな弱々しい声で、共犯者達に問うた**]


【人】 墓守 ヨーランダ

── 墓地 ──

[ヴァイオレットの埋葬に関わる手続き用の書類などを用意しているうちに、結局昨日は大分時間が過ぎてしまった。
 増える訃報に耐えて気丈に振舞っているセレストの涙を見てしまった事もあり、その日は外出する気になれず、薄暗い小屋の中で墓地を眺めて過ごしていた。]

(198) 2012/03/25(Sun) 13時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

── 墓地にほど近い自宅 ──

[寝付くのも遅かったせいか、目が覚めたのは昼を過ぎた頃。
 ギリアンが建てた自宅用の小さな小屋は、狭い寝室が二つと食事や料理を行う中くらいの広さの部屋があるばかり。
 離れに身体を清める場所もあるが、いずれも装飾のひとつもなく、誰の目にも質素な生活と映ろう。]


 ────…。

[規則正しい生活からずれた時の、けだるい身体でのそりと起き上がり、いつもの白に近い灰色の服を身につけ、水瓶から掬い出した水で顔を洗った。
 少し前まで切れそうな程に冷たかった水も、春の足音を近くに聞いて、心地好いと感じる程度にぬくまっている。

 けれど、女は小さく吐息を漏らす。
 季節は春に移り変わろうとしているのに、戦況は真冬の様相で、男ばかりか、歳若い女子供までが犠牲になり始めていると言うのだから。]

(200) 2012/03/25(Sun) 14時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[しかしいくら憂えた所で、片田舎で身寄りもない、一介の墓守になにが出来ようか。せいぜい、戦争に駆り出された者の家族が少しでも苦労をせぬよう、山で採れた薬草や山菜を差し入れし、身体の不自由な者があれば世話をするくらいのもの。

 柔らかい布で顔を拭き、ふぅ、と再びの溜息。

 常なら朝のうちに済ませてしまう墓所の清掃も、今日はこれから。女は食事も摂らずに柄の長い熊手と箒を持って墓所へと向かった。]

(202) 2012/03/25(Sun) 14時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

── 墓地 ──

[少しずつ芽吹いてきたまだ小さな雑草の芽をむしり、落ち葉を掃いてまわる。

 まだ少し肌寒いので、以前ギリアンが街へ行った土産にと買って来てくれた白いストールを肩に羽織っている。
 もう、10年も前の物だから、表面は毛羽立ってしまっているけれど、大事に手入れをしているので虫食い一つなく、色も買ったばかりと殆ど変わらぬ白を保っているのは少し自慢だった。

 ふと、足音に気付いて目を開けると、背の高いがっしりとした体格の男と目があった。>>170]

 …──やぁ、ホレーショー。

[目の前の男が、軍人であるという事への嫌悪はない。
 ただこの場所で会った時だけは、軍人と言葉を交わす事を周りに立つ墓石に責め立てられているような錯覚に陥って、月白の瞳が憂いを帯びてしまうのは、村で会った時の女の様子を知るホレーショーならば仕方のない事とわかってくれるだろう。
 彼が村に来て数カ月。長い付き合いとは言えないが、ギリアンとの生活に慣れた女にとっては、歳もそう離れていない目の前の軍人と話す時間は嫌いではなく、気分が沈んだ時などはダーラの店で酒を呑み交わし、元気を貰って帰る事も少なくなかったから。]

(204) 2012/03/25(Sun) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 仕事だからな。

[ホレーショーの礼に短く返して言葉を切る。
 胸中に去来する想いは多いけれど、死者に見守られていると思えば、どうしても口数は減る。
 もし夜会えたなら、話でも聞いてもらおうかと思った。どうせ、ダーラの店に行けばいつでも会えるのだから。

 続けて言われた言葉に墓地を見渡し]

 幸せ、なんだろうか。
 私にはわからない。
 増えるのは、身体のない空洞の墓ばかりだ。
 家族にとっては拠り所になるんだろうが、魂は───。

 きっと、こんな所に留まるより、
 大事な人の傍に在りたいのではないかな。

[見えない魂を透かし見るように月白を細めて、静かに吐き出した声で、墓地の空気を震わせた。]

(206) 2012/03/25(Sun) 15時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 それより、どこかへ行く途中だったんじゃないか?
 こんな所で道草を食ってないで早く行けよ。

[いつになく感傷的な事を言ってしまった。
 重い空気を吹き飛ばすように、くすりと口許に笑みを浮かべてホレーショーを追い立てた。]

(207) 2012/03/25(Sun) 15時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/25(Sun) 15時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[ひと通り墓地を掃いて回って、ようやくひと息。

 昨日は行けなかったから、今日こそエリアスとナタリアの家を尋ねよう。そう誓って、準備の為に一旦家に戻った。]

(209) 2012/03/25(Sun) 15時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

─ ホレーショーが去る直前>>211 ─

 馬鹿か、そんなのお前が謝る事か。
 お前みたいな下っ端に、何も期待してないさ。

 ブローリンが? へぇ──。
 私も酒には強い方だが、お前が言うんだから相当だろう。
 是非一度勝負を挑んでみたいものだな。

[死体を返せれば──。そう言うホレーショーにいつもの調子で悪態を吐いて、去りゆく背中を見送った。]

(214) 2012/03/25(Sun) 15時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/25(Sun) 15時半頃


[回線を開いたままの通信機から届くのは途切れ途切れの声]

…なぁ…サイモン…特攻だってよ。
あいつだけじゃなく…この村に届く赤紙の先。

皆…もう…生きて帰れないんだとよ…。

なんで俺達じゃねえんだろうな。


同じ死ぬなら……この村で死ぬ方が…幸せかな。

[サイモンを励ます言葉も慰めの言葉も判らない。
ただ彼が望むものが一番幸せの様な気がした。

答えを求めているのか、いないのか。
自答するように声は暫く続いていた**]


[軍にいるホレーショーとつながっているおかげで情報は早く得ることができる]

…特攻…戦地ではもっと前からあったみたいね。
父からの手紙にあったわ。

[そうした情報は通信士として招集された父から、いち早く伝えてくれていた。暗号を使って。
しかし、それを口外することはとてもできない。
父からの手紙は即焼却して証拠を隠していた。
表向き軍需工場への出向ということで招集された女性も特攻で散っていることも…。]


【人】 墓守 ヨーランダ

[昨日の内に、暖炉で乾燥させた薬草は薬研で挽いて、小さな布に包んで湯で煎じれば飲める状態にしてあった。
 その他、傷に効く草やら山菜やら、山で採れた有用なもの全て、女が手ずから編んだ籠に入れ、家を出た。

 と、ちょうどセレストがやって来た所で]

 ───また、か。
 このところ増えているな。

 戦況は芳しくないという事か。

[青い封筒に入ったハワードの死亡通知を受け取り、タイプライターで記された無機質な文字に視線を落とした。]

(228) 2012/03/25(Sun) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[女は近隣の村の、同じ生業の娘と手紙をやり取りしている。
 自身は殆ど村から出た事などないが、以前その娘が村を訪れた際に親しくなり、それから数は多くないが、情報交換にと時たま手紙をくれるようになった。

 そこに書いてあったのは、娘の村では、とうとう戦えない身体の弱い者や女子供まで召集され始めたという驚くべき話。
 信じられない思いが強かったけれど、こうして連日訃報が届けられるのを思えば、娘の手紙の内容も、事実なのかもしれない。

 そうであるならば、娘の村から然程離れていないこの村にも、同じように無差別に赤紙が届く日も遠くない話かもしれなかった。]

(230) 2012/03/25(Sun) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[勿論、セレストにそんな話はしない。
 徒に不安がらせたくはなかったし、女自身も信じたくない思いが強かったから。]

 ────。

[平気か?とは聞かない。
 直接の上司を亡くして平気なわけなどないのだから。]

 …──サイモンにも?

[女の眉が跳ね上がった。
 上司に続いて同僚まで亡くそうとしているのか。

 ──いや、まだ帰ってこないと決まったわけではない。

 女は逸る思考を振り切るよう頭を振って]

 辛いだろうが、無事に帰るのを信じて待つしかないな。
 私達に出来るのは、それくらいだ。

(233) 2012/03/25(Sun) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[『何も残らない』と言うセレストの肩に手を伸ばす。
 中身のない、空の墓を見続けている女には、痛いくらいにわかる言葉。]

 何か、思い出を残せたら、いいのにな。
 何も戻って来ない。
 今のままでは、残された者が辛すぎる───。

[女はナタリアと、ナタリアに預けられた手紙を思い出す。
 想いを、言葉にして遺せたら、それは一つの形として残された者の心に残るのだろうか──と。]

(234) 2012/03/25(Sun) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[肩に触れた手に力を籠めてセレストの細い身体を引き寄せ、頭を自分の肩口に押し付けんとする。

 いつもと同じ。
 自分からは弱い所を見せられないセレストを、強引に自分の裡に引き寄せて、温もりを分け与え、出来る事なら少しでも解放を促そうとする、不器用な女なりのやり方。]

 一人で溜め込むなよ。
 お前が無理をしていると、村の者が悲しむ。

 お前の笑顔は皆に元気をくれているから。
 時々は、吐き出してスッキリするといい。

(235) 2012/03/25(Sun) 20時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[身長差から丁度口許に寄った耳に、少し掠れた低い声でそう言って、もしセレストが泣いたり、話し出す事があればじっと耳を傾け、泣き止むまで頭を撫でている。

 金の髪の、エリアスの姉が通りかかったのはその時だろうか。
 セレストに、ミッシェルが来た、と小さく告げ]

 やぁ、ミッシェル。
 これから家を訪ねようと思っていた所だ。

 エリィはいるかい?

[十字を切るミッシェルにそう声を掛けた。]

(237) 2012/03/25(Sun) 20時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/25(Sun) 20時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

 仲がいい、と言うのだろうか。
 一方的に気になってしまっているだけだよ。
 もしかしたら煙たがられているかもな。

[くす、と笑って冗談で返す。
 ミッシェルは昼間は工房にいるから、自宅で会う事は少ない。
 心配させないように説明して]

 ありがとう。
 それじゃあまた、後で薬を持って行くよ。

 ──家族は心配だろうが、
 外に出たがるエリィの気持ちもわかる。

 いつ、隣人がいなくなるとも知れないんだから──な。

[少しだけ沈んだ声で目を伏せた。]

(244) 2012/03/25(Sun) 21時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[その後、三人で幾らか話しただろうか。

 セレストが母の墓を参りに行くのだと言えば、あえて付き添いはせず、一人で行かせた。
 捨て子だった自分は、母親の顔も匂いも覚えてもいないけれど、きっと普通、母親との思い出は特別なものなのだろうから。
 憔悴しきった様子のセレストには、母の思い出と過ごす時間が必要なのかもしれないと思った。]

(247) 2012/03/25(Sun) 21時頃

[母に手をかけた自分に泣く資格なんてないはずなのに、
それすら許してもらっているような…不思議な気持ちで]


【人】 墓守 ヨーランダ

[ミッシェルから、エリアスの戻りは夕方くらいと聞いて、先にナタリアの家を訪ねる事にした。
 ナタリアの家へ続く道の途中、エリアスが向こうの方からやって来たので、女は少し表情を明るくして、見えるように手を振った。]

 エリィ!!
 出歩いて平気か?

 最近外にいる時間が増えてると聞いたぞ。
 あぁ、さっき墓地でミッシェルに会ってね。

(249) 2012/03/25(Sun) 21時頃

[自分は、とても幸せ者だ。心配してくれる姉が二人もいる。
…でも、だからこそ、……二人に不幸になってもらいたくない。

特に、赤紙での出征は……認めたく…ない。]


【人】 墓守 ヨーランダ

 丁度良かった、夕方エリィの家にも行こうと思ってたんだ。
 これを、渡したくて。

[小さな布地に包まれた薬草を籠から取り出し渡す。>>228
 冬の間マシだったと聞けば口許に刻んだ笑みは深まる。]

 そうか、良かった。
 もうすぐ春が来るから、そうしたらまた沢山採って来る。

 ──そうだ、これも。

[と、山菜の束を押し付けるようにエリアスに持たせ]

 エリアスは山菜が好きだったよな?
 早い物だともう出始めてるから、また持って行くよ。

(253) 2012/03/25(Sun) 21時半頃

[ヨーランダを欺いていることに、良心の呵責がないといえば嘘になる。
生きている限り、自分はあちらこちらで欺き続けて生きてゆくのだろう。

それも、自業自得なのかもしれない]


【人】 墓守 ヨーランダ

 それより──…。

[ふと、エリアスの顔色の悪さが気になった。
 日が陰っているせいだけではあるまい。]

 少し、顔色がすぐれないようだが、
 具合が悪いんじゃないか?

[そういう女の顔も、心配げに沈む。
 事情を聞いて>>223]

 ────…そうか。
 サイモンの事も聞いたか。

 …──お前も、あまり無理をするなよ。
 心労でも人は倒れるんだから。

(255) 2012/03/25(Sun) 21時半頃

[母親の墓前で、ヨーランダとミッシェルを見遣る]

……もし、………

[口にだすのは躊躇われた。

『この村で、愛する人の隣で眠ることができるならば…
その道を選びますか』

という問い]


【人】 墓守 ヨーランダ

 うん、きっと───帰って来るよ。

[『必ずしも死ぬわけじゃない』>>224
 エリアスの言葉に同意する女の声は、先程自分でも考えたばかりの事>>233だと言うのに力無い。

 本当は、心のどこかで諦めてしまっている自分がいる。
 養父(ちち)を戦争で取られた時は、訃報を受け取るまで──いや、受け取ってからさえも──決して諦めず、いつか戻って来るのを信じ続けていたというのに。

 続く戦争は人の心を疲弊させる。
 女の心もまた、知らず摩耗しているのかもしれない。]

 本来なら、もうすぐそこまで来ている筈なのだがな。

[春──。
 すぐそこにあるようで、遠い春。]

 ああ。きっと、終わっているさ。

[虚しい言葉。
 けれど、そうでも言わなければ、笑っていられない。]

(260) 2012/03/25(Sun) 22時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 エリィの母さんにも宜しく伝えてくれ。
 ではな。

[散歩を続けるエリアスと別れ、そのまま村の中心を目指す。
 予定通りナタリアの家へ向かおうか、それとも少し寄り道をしようか。ストールを掻き合わせて、考えつつゆっくりと歩く。]

(261) 2012/03/25(Sun) 22時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/25(Sun) 22時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

─ 本屋前 ─

[本屋に戻って行くベネットと、すぐ後から扉をノックするダーラを見掛け]

 ダーラ!

[思わず後を追って本屋へと向かった。
 歳が近い女の知り合いは、この村では彼女しかいない。

 女らしい話など出来ないが、酒場で働く彼女は人の話を聞くのが得意だから、女の話にもよく付き合ってくれる。

 本屋の扉までの短い距離にも、ウェーズリーと擦れ違い、軽く頭を下げた。青い封筒は、彼から受け取る事も多いから、何となく伏し目がちに。]

(267) 2012/03/25(Sun) 22時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/25(Sun) 22時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

─ 本屋 ─

[ダーラの後を追って本屋の扉を開く。
 中に先日店主となったばかりのベネットの姿も。]

 ベネットも、こんにちは。
 ──いや、別に用はないけど、見掛けたからなんとなく。

 なんだ、相変わらず店に引きこもっているのか?

[自分と一つしか違わない二人を前に、つい軽口が飛び出す。]

(270) 2012/03/25(Sun) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 どうも。
 ただ、ダーラが見えたから。
 今日の夜、店に寄るつもりでいたからなんとなくな。

 ベネットに差し入れか。
 もしかして、邪魔したか?

[ダーラの表情におや、と首を傾げて]

 なんだ、私だってたまには本を読むぞ?
 養父(ちち)に貰った絵本は今でも大切に取ってある。

 ……あまり難しいのは苦手だが。

(279) 2012/03/25(Sun) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ベネットの言葉に甘えて女も席につく事にした。
 >>273やっかみが多い、と聞けば]

 ──ふん、面倒なもんだな。

[と、鼻白んだ。]

(280) 2012/03/25(Sun) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ベネットの手で薄い紅茶が用意される。
 多少薄くとも、物資の不足しがちな現状、十分に贅沢だ。

 パンとチーズに、ジャムまで用意されれば逆に申し訳なさそうにそれを眺めて]

 いや、私は──、腹は減ってないからお茶だけで十分だ。

[そう言って、カップに注がれた紅茶の匂いを嗅ぐ。]

 ああ、好い香りだ。
 こうしていると戦争前に戻ったようだな。

[>>278村が落ち着かない様子と聞けば]

 ──うん? そうなのか。
 何かあったのかな。

(285) 2012/03/25(Sun) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 ───ああ、そうだ。
 ヴァイオレットとハワードの話は聞いたか?
 昨日と今日。立て続けに報せが届いた。

[訃報が、とは言わない。]

 それと、サイモンに赤紙が届いたそうだが、
 こういう話はダーラの方が詳しいか?

[紅茶を一口含んで、ダーラを見た。]

(289) 2012/03/25(Sun) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 へぇ──…。

[>>286初めて聞く養父の意外な姿。
 女の纏う空気がふ、と和らいだ。
 もう、これ以上養父との思い出が増える事はないから、どんな些細な話でも聞けるのは嬉しかった。

 また、身寄りのない女にとって、歳の近い二人は本当の兄弟というのはこういうものかと想像させてくれる貴重な相手だ。]

(295) 2012/03/25(Sun) 23時頃

ヨーランダは、ベネットの目を見て、静かに肯定するように頷いた。

2012/03/25(Sun) 23時頃


 ほんとうに、男女も年齢も関係なく召集されるのなら。


 される前に、……この手で。
 この村に、皆で残るのよ。

[小さい呟きは二人には届かない大きさ]


【人】 墓守 ヨーランダ

 結局、戦況はなんら好転してないって事だろう。

 …──それから。
 これは、他の人には言わないで欲しいんだが。

[複雑そうな、けれど動揺したりはせず、確り受け止めているらしい二人の様子に、少し迷ってから口を開く。]

 隣村の、知り合いから聞いた話だが。

 …──あっちでは、男だけでなく、
 女子供にも赤紙が届き始めたらしい。

[女の声が、一際重く沈んだ。
 誰もいない店内で、更に声を顰めるように。]

(304) 2012/03/25(Sun) 23時頃

どうせ汚れるなら、…いや、私が汚れることで皆が少しでも、幸せになれば、安堵できれば…


…この手で……

[母を殺めえたこの手は、決して清められることはない。
ならばいっそ、皆を…と、思ってしまうのだ。

そんなつぶやきは、誰の耳にも届かないだろうが]


[通信機を開く、ホレーショーの言葉は聞こえていたが
簡単に答えられる状況でなかった]

…本人が望むなら、叶えてあげて欲しい。

[自分の言葉の後に付け加えたのは短い言葉。
それに、全く嘘偽りは…ない。]


 ほんとうに、それがほんとうなら。

 アタシはもう、誰も失いたくないわ。

 母さんと同じように、もう誰も。

 残されたくないのよ……!


【人】 墓守 ヨーランダ

 うん、彼女が嘘をつく理由がないから、
 「ほんとう」だと思う。

 …────だから、
 もしかしたら、この村も、
 近いうちに無差別に召集がかかるかもしれない。

 戦えない子供に何をさせるつもりか知らないが、
 いずれ、私も駆り出されるのかもしれない。

 お前達も───…。

[俯いて唇を噛む。]

 …──すまない。
 まだ、そうと決まったわけではないのに無神経だったな。

[二人だからこそ全てを包み隠さず話しているが、さすがに脅すような事を言ってしまったと、薄い色の瞳が動揺に揺らぐ。]

(317) 2012/03/25(Sun) 23時半頃

ヨーランダは、二人の、まだ決まっていないという言葉に深く頷いて。

2012/03/25(Sun) 23時半頃


 厭よ、厭だわ。

 これ以上この村から、誰も出てゆかせはしないわ。
 だから、ねえ。

 ……私の手で。また、母さんのときみたいに。
 そして、―――や――のように。


【人】 墓守 ヨーランダ

[笑顔の消えたダーラの手に、自らの手を伸ばす。
 叶うことならその手を取って、両手で握ろうとカップを置いた。

 養父(ちち)を失い、これ以上親しい友人まで失いたくない。
 我儘だと知ってはいても、そう思わずにいられない。

 可能なら、召集された人に代わって自分が行きたいと何度思った事だろう。自分なら、遺されて悲しむ者もいないのだから──。]

(320) 2012/03/25(Sun) 23時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[…──けれど、それが叶わぬ事も知っている。

 だからせめて、今残っている人達には、笑顔でいて欲しいと望むのだ。その為なら、自分に出来る事なら何でもしようと。]

 ダーラ。それにベネット。
 もし、二人の元に赤紙が来たら、
 私に出来る事なら何でもする。

 本当に、何だってするから。
 遠慮なく言ってくれ。

[伸ばした手に、ダーラの手が触れる。
 自分と同じ事を考えていたのかと、嬉しさに顔が歪んだ。

 触れた温もりを確りと握りしめ]

(325) 2012/03/26(Mon) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 その代わり、頼みたい事があるんだ。

 …──私が召集された時は、
 二人に墓を、頼みたいんだ。

 無茶な願いだとは思う。

 でも、養父が死んで、私までいなくなったら、
 墓を守る人がいなくなってしまうから──…。

 中身がなくても、想いを寄せる場所には違いない。
 それが荒れてしまったら、哀しいじゃないか──…。

(329) 2012/03/26(Mon) 00時頃

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