266 呑花臥酒―盤楽遊嬉・春の乱―
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…………にしても。
皆随分と酔いが回ってきたみたいだけど。
大丈夫、なのかなぁ。
[きょろり。辺り見回し、首傾げ。
母親秘伝、と。毎日飲まされる薬草酒を思えば。
少年はまだ暫く、余裕は保てそうで。]
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呵呵、相変わらずだな女狐め。 どこでも構わずのくせしてよく言う。
[おかしそうに笑いながら酒を呑む姿には酔いは見当たらない。 元々大酒飲みで知られる鬼だ。酒など水と同じである。
ただしこの鬼、素面で悪乗りする上に余程の事がないと止めたりもしないのだが。]
おいおい、土産物の中身を宴の最中に見るなんて無粋じゃねぇか? そういうもんは帰ってからのお楽しみって言うだろ。
[などと言いはするが、そこまで咎めているわけでもないのは声色で十分わかるものだ。]
(4) 2017/04/25(Tue) 00時半頃
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まあ、まあ。
まだ皆さんまだ抑えて飲んでいらっしゃいますし。
たとえ何かあっても、藤の旦那が納めてくださるんじゃないですかねー。
まさかあの方まで酔いつぶれたりはしないでしょう。
[心配げに見回した白路の声を拾い。
妖御用達、信楽酒造の一代目店主はいつのまにか手酌で藤之助の用意した鬼の酒を呑みつつ、のほほんと声をかけた。]
………………………………。
[聴こえた声に、徐々に眉間に皺が寄っていく。
納める?
あの、愉快犯が?
いや、寧ろ。酔ってないからこそ、面白がって…………]
……いや。ある意味、一番危ないのは、藤之だよ?
[手酌の様相に、瓶をそっと掲げたが。
密談の様相には、手酌の方が似合うだろうか。]
さっきの火柱騒動、見たでしょ?
山が丸ごと萌えそう、とか、地面たっぷり吹っ飛びそう、とか。
そんなんでもないと。
呵呵、とか笑いながら。
酒の肴にしてるんじゃないかなぁ。
[言ってみて頷ける。
…………容易に、目に浮かぶ。]
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ふむ、舞か……
[嗜んでいないわけではないが、どちらかというと見る方が好きだ、]
よし、いいこと思いついた。
(7) 2017/04/25(Tue) 18時半頃
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坊、舞え。 ついでに変化の腕も見せてみろ。
[にっこり笑って無茶を振る。 完全なパワハラだった。]
(8) 2017/04/25(Tue) 18時半頃
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ほらやっぱりーーーーーーー!!!!!
[きゃいん。
小声で吼えた狐の喚き声は。
聴こえる所にしか、聴こえなかっただろう。]
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ほぉう?
[にたぁり]
ほうほう。 もうじき天狐にもなろうという和泉の倅が、魅せる手段たる舞も、狐の本分たる変化も未だできねぇと言うか。
[そうかそうか、と納得したような素振りをしつつも、声色と態度は完全に煽っている。 にやにやとした笑みは非常に質が悪かった。**]
(15) 2017/04/26(Wed) 01時頃
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……呵呵!そうきたか!
[一瞬その姿に目を見開き、面白おかしそうに笑う。]
童子の反抗心だろうが、その意気や良し。 よもや俺に化けるとはなぁ?
いやいや、本当に面白いな。 自ら茨を往くとはなぁ。
(19) 2017/04/26(Wed) 15時半頃
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俺は戯れはいくらでも許すが、侮りは許さんぞ。 俺と和泉、そのどちらの名を背負うからには生中な物ではその首ないと思え。
[常日頃と何一つ変わらない笑顔でそう言ってのけた。]
(20) 2017/04/26(Wed) 15時半頃
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言われてみれば、ふだんはもう少し大人しいというか、隠山の主として頼もしい采配を振るう藤の旦那を見てきたせいでそこまで気にしていなかったすけど……
[個性の強い皆さんに釣られて、藤之助の愉快犯ぶりが天井知らずになっている気がしなくもない。むしろこれが白路たちにとっての普段の藤之助の姿なのかもしれない]
…気を付けておきますね。
[白路の杞憂では終わらないかもしれない、とこくりと神妙に頷いた]
ご、ご愁傷さまです白路さん…。
[あわれ無茶ぶりの生贄にえらばれてしまった白路さんに合唱。たいへん申し訳ないが助けることはできそうもない。
表では気丈にしているが、憐れそうな子狐の泣き声が聞こえた気がして胸が痛い。]
うん……せいぜい、頑張る事にするよ……。
[結婚の条件やらは、自らも降りかかりかねない話だし。
夜の話題も、そこもうちょっと詳しくなどと、言いかけていた矢先の災難に。
聞こえた気のする声援に、きゅーん、と。情けない声で、応える。]
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