人狼議事


103 善と悪の果実

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[宛がわれた部屋は、ほとんどの調度が失われた屋敷の自室とは今や比べられることもできないほど
それは豪奢に、少女にはうつった。

慣れていないわけではない。
だからこそ

――だからこそ]


[柔らかなシーツに包まれても、灯りのない闇にくるまれても寝入ることができなかったのは
目裏に残る林檎の幻影のせいか。


そうして裸足のまま、ベッドを降りた少女が見るのは
焦がれていたグロリアの笑顔だろうか、
それとも―――       ]


 ― 夜、光の届かない闇の中 ―

[少女は目を瞑る。
闇を味方につけようと、恐れを押し込めようと静かに息をする]

 ………姉様

[掠れた声に気づいて、ナイトテーブルに置かれた水差しからコップに一杯、一気に飲み干して唇を湿らせた。
光が届けば、唇もまた、髪飾りと同じように健康な赤を放っていただろう。
今はただ、闇に沈むのみ]


―深夜・キッチン―

[足音を消すことも、息を殺す事も簡単だ。
僕の体には少し重い扉を開け、軋む音を何とかやり過ごす。]

 さあて。

[林檎を盗むか、それとも。
まずは護身の為にとキッチンへと歩き出す。
カタリ、かたりと探すのは刃物。
この体躯でも扱える程度の、果物ナイフを探して回る。]


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 02時半頃


【人】 靴磨き トニー

―朝、自室―

[濁った空、僕は朝早くに目を覚ました。
少し喉が渇いた。
ふうと息をつき、部屋を出ようとした時だった。
響いて届くのは、悲鳴。
いったい何かと身支度を済ませ、部屋の外へと顔を出す。]

 ……大広間、か?

[声の方角を確かめるように呟いた。]

(3) 2012/09/26(Wed) 03時頃

[夜の空気は静謐さと冷徹さを含む。
夜着から伸びた細い素足は、床の冷たさに気づかぬまま絨毯に沈んだ。
積み重ねられた枕の横に置いていた、薄紅の褥。
目を覚まさぬように、ゆっくり持ち上げて、細く扉を開ける。

遠くで、何か音がした。
客室と厨房は別の階だろう。
音の発信源は分からずに首をかしげ、そうっと廊下を覗く]


【人】 靴磨き トニー

 おはようございます。
 何か、あったんですかね?

[丁度扉を開けた少女が目に入る。
パーティでは話すことが出来なかったこともある。
声をかけ、そっと近くに寄る。]

 僕は様子を見てきますが、賊か何かではいけない。
 ……どうします?

[ついてくるかどうかを問う。]

(5) 2012/09/26(Wed) 03時頃

[グロリアの部屋は客室の並びとは階が違っていた。
廊下を進み、階段に足をかけても、よく手入れされた家の、毛足の長い絨毯を進めば、足音は響かなかった]

 ……冒険してるみたい

[つめていた息を吐き出せば、小さな笑い声になって、闇へと消えていった]


[――見つけた。
凶器を服の中へと隠し、笑む。]

 あれを守る鍵は栄光の元にあるでしょうし。
 彼女の元に行くべきか…さて。

[行ったところで通してもらえるとも思えない。
直接、林檎の元に行ってみようか。
辺りを窺いながら、廊下へと出た。]


【人】 靴磨き トニー

 ええ、構いませんよ。
 何かあれば、お守りすると約束しましょう。
 僕のようなものでよければ、ですが。

[僕を見る視線に混じるものを感じ、卑下するように述べた。
けれど期待を込めて見つめる眸を見れば、少し申し訳なさそうに表情を変える。]

 失礼な物言いをお詫びします。
 ですが、約束は違わずに。

[行きましょうかと差し出す手。
シャワーは使わせてもらった為、汚くはないが
僕のような者の手をお嬢様がとるかどうかは分からない。]

(7) 2012/09/26(Wed) 03時頃

【人】 靴磨き トニー

[差し出していない手は自分の背に、腰に添える。
振る舞いは紳士のそれ。
けれどその手がなぞるのは、凶器。
果物を切り分ける為の短刀。

昨日の深夜、この屋敷のキッチンから盗み出したもの。
護身用にと頂戴しておいたのは、正解だったかもしれない。
もしも向かう先に賊がいるのなら。
彼女を守る為に、それを使わなくてはならないのだから。]

(8) 2012/09/26(Wed) 03時頃

[たどり着いたグロリアの部屋。
薄紅を持つ両手に力がこもり、慌てて片手を離した。
そのまま扉に向かい、軽く叩く。

一回、二回、三回と]

 …姉様?

[小さな声に応えはなくとも、鍵のない部屋、ゆっくりと扉は開き、そして―――**]


―大広間―

 まずは下調べと行きましょうかね。

[パーティでは近くで見なかったそれ。
さて、と動く足は大広間へ。]

 ………おや?

[そこで気付く。
警備のものは居らず、大広間の扉には鍵もかかっていない。
違和感を感じながらも進むのは壇上。
ひっそりと息を潜めている禁断の果実に手を伸ばした。]


【人】 靴磨き トニー

 有難う御座います、レディ…貴女をなんとお呼びすれば?
 僕はアントーニオと申します。
 トニーとお呼び下さい。

[そこで名を聞くだろう。
彼女が父との日々を偲んでいることには気付けない。
伏せた睫毛の下、何を思っているのかと向ける微笑みが少しでも気を紛らわせればと。
僕からは偽名を名乗り、僕たちは歩き出す。
使用人の声を聞きつけた他の招待客もいるだろうか。
彼女の手を離すことなく、小さなナイトとなって進んだ。

その中に、あの怯えた青白い顔はあっただろうか。
つうと烏の目は探り、見つけたならばゆっくりと微笑むだろう。]

(10) 2012/09/26(Wed) 04時頃

[『善と悪の果実』。
手に取る僕が見るのは、間違いなく『悪』だろう。

『善』など、生きるには必要ない。
偽として『善』を騙り、『悪』を貫かなくては。
この街で生きてなど、いけない。

そんな事を思い立たせるのは、これを手にしているからだろうか。
本当に―――]


 本当に、不思議な果実だ。


[この手に、この体に、その重みを確かめた。]


[警備もなく、鍵も開いていた。
無用心極まりなく、これが贋作でないとも限らない。
けれど、それならそれで本物として扱うのみ。
どうせ本物かどうかなんて、他の誰にも分からぬのだから。]

 これさえ手に入れば、後は何の用も無いんですがね。
 ……さて、どこに隠したものか。

[自室へと持ち帰るにはリスクが高すぎる。
僕はその林檎を、そっとどこかに隠した。]


【人】 靴磨き トニー

―大広間―

[繋いだ手は子供同士の体温故か、あたたかい。
繋がぬ方の手は、きっと互いに冷たいのだろう。
たどり着く大広間、あわてた使用人の姿。]

 どうしたんです?
 …ぜ、『善と悪の果実』が盗まれた!?

[それは半分驚きをもった声。
そして半分は「やはり」そんな心を滲ませた声だった。

これだけのお披露目パーティ。
そしてやってきた面々。
露になった楽園の果実。
蛇に唆され、それを手にしてしまったものがきっと…この中に。]

(11) 2012/09/26(Wed) 04時頃

【人】 靴磨き トニー

 ポーチュラカ嬢。
 どうやら、あの果実が姿を消してしまったようです。

 お集まりの皆様も、どうか静粛に。
 昨夜、何か物音などを聞かれた方はいらっしゃいますか?

[僕は、辺りの大人に声をかける。
其々の顔色を窺いながら。
その間も、彼女の小さな手を離すことは無かった**]

(12) 2012/09/26(Wed) 04時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 04時頃


―翌日・大広間―

 お集まりの皆様も、どうか静粛に。
 昨夜、何か物音などを聞かれた方はいらっしゃいますか?

[そしてふと、少女を見やる。
ナイフを探している間、微かな物音を誰かに聞かれていた可能性は無いわけじゃない。
それを探る言葉に、彼女はなんと返すだろうか。]

 ………貴女は昨夜、どちらに?

[彼女にしか聞こえぬよう、そっと言葉を添えて**]


 ― 闇に沈む寝室で ―

 姉様…ごめんなさい
 起こしてしまったわね

[扉の開いた音か、廊下から吹き込んだ風のせいか
目を覚ましたグロリアは枕元のナイトランプに手を伸ばした。
柔らかな橙の灯りに照らされたグロリアは、化粧を落としてもその顔立ちに、表情に、内から滲み出る何かを漂わせていた]

 やっとお会いできたのだもの
 入っていいかしら

[許可を得れば、廊下よりも格のあがった絨毯の上を白い足がすべり、今度は音ひとつ立てず扉が閉まる]


[ベッドに浅く腰掛けたグロリアの隣へと促され、両手に薄紅を握り締めたまま慎重に腰かけた。
柔らかなベッドにバランスを崩した軽い身体はグロリアに抱きとめられる。

その心算はなくとも、ささやかな灯りによって床を滑る黒い影は、夜を共にする情の通じた二人のように重なり]

 ね?姉様…

[眠りから覚めたばかりの高い体温は緊張に冷えた身体をあたためてくれた]


 お願いがあるの

[グロリアの表情は、影になって窺うことはできない。
反対に少女の想いは、隠したいものまで全て、グロリアには見えていただろう]

 林檎…ね、私に下さらないかしら、って 思って

[整然とは言えない言葉の粒は、尻つぼみに小さくなり、影の中、きっとこちらを見ているだろう瞳に吸い込まれる。
グロリアは黙って、一回首を振った。
少女が眉尻を下げ、少しく俯くと口を開き]


 ………そうよ、ね

[グロリアの言葉に、少女は神妙に頷いた。
仕方のないことだ、わかりきっていたことだ、そう理解はした。
それでも

それでも。

その瞳に、光の届かない深海の如く濁った水を湛えた瞳に
灯った熱を、グロリアはただ黙って見つめていた]


[子供に対する侮りか、自らへの絶対の自信か。
感情の高ぶりをようやく瞳を隠すことによって抑え、少女はさらに身をよせた。両手をまわし、甘い声で名を呼ぶ]

 姉様… グロリア姉様

[柔らかな胸に頬を埋めた。
どこかねっとりとした、甘い香りを胸いっぱいに吸い込む]

 ずっとこうしていたいわ…

[母への甘えをなぞるように、少女は夢見るように呟いて]


 …―――大好きよ、姉様

[薄紅の褥から放たれた赤い蝶は、身体から細い影を伸ばし羽を広げた。
少女に誘われるまま、グロリアの白い首を目指し




―――やがて、赤い、赤い花が咲き誇る]


 姉様 ねえ、姉様

 ……痛くない?

[蝶は数度羽ばたき、また休む。
此処にとまっていいのだろうか?と首を傾げるように、何度も、何度も。
開いたままのグロリアの口からは、もう何の言葉も出てきはしなかったけれど、それでも少女は念を押すように何度も、何度も蝶を操った]

 …前よりは上手くできたかな、って思うのだけれど
 どうかしら…

[硬い輝きを放っていた赤い蝶は今、
濡れた紅を纏い、悦びの舞を踊る]


 大嫌いよ、姉様

[言葉とは裏腹に、力を失った身体を柔らかく抱きとめて
少しずつ薄くなっていく甘い香りと
濃くなっていく錆びた鉄のような、生々しい香りを思い切り吸い込んだ]

 ……賢い貴女は気づいていたのでしょうね
 けれど…知らないことだってあったのよ

[少女の覚悟も想いも、そしてその狂気に気づけなかった
それがグロリアの、栄光をその身で現していた彼女の命を奪った]


[赤い蝶は、久々の水浴びを終えると満足げに薄紅の褥へと戻っていった。
生命を失ってなお、美しい
――否、だからこそ美しいグロリアの身体をベッドに横たえる。
これだけのことが、幼い少女には一苦労だったが、愛情がなくても、熱に浮かされ赤く染まった少女は、笑みすら浮かべながらグロリアの髪を整えまでした]

 ……姉様 おやすみなさい

[目元に別れの口付けを落とし、ナイトランプを消せば
部屋は再び闇へと沈み、光がなければ赤もまた、輝くことはない]


[真っ赤に染まった夜着と身体を、グロリアの部屋に繋がる浴室で清め、少女は部屋に戻った]

 林檎、は――

 …駄目、眠いわ

[ひとつ、大きく欠伸をすると、幸福な子供の表情を浮かべベッドにもぐり込む。遮る者は、もう何もない。
あとはただ、手を伸ばすだけ。そう信じて―――]


 ― 翌朝、大広間で ―

 ……ずっと寝室にいたわ?

[嘘はついていない。
実際、夢も見ていない。魘されることも、幸せな夢も、何も見なかった。

昨日聞いた音は彼なのだろうか、と思いはすれど、子供が果実を盗むなど、と。自らを棚にあげた思考が先にたつ]

 ……ありがとう

[小さく礼を述べ、手を離すよう言外に促した]




嗚呼、永遠など、この世にあるはずもございません。

 





"――――――…見ていた。"


例えば自室をそっと抜け出した、赤い蝶を携える少女。

例えば人の気配のない大広間、闇夜に紛れた一羽の烏。


"蛇"は警備を誘惑し、甘い甘い毒を盛る。


きっと哀れな被害者は、今朝には何の記憶もない。


舞台さえ整えれば、劇が始まると知っていた。


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 00時半頃


【人】 靴磨き トニー

―少し前・大広間―

[重ねたままの掌。
泣き喚く狂犬たちの声は、朝のさえずりには程遠い。
中庭を見やり、隔離された事を悟る。
外部から助けがやってくるまで、ここは孤立した場所。
それも盗人と――このときはまだ知らなかったけど、栄光を殺めた殺人者も――同じく閉じ込められている。]

 価値のあるものだから、でしょうか。
 ………――だって?

[重ねた手に力がこもっている。
ポーチュ嬢のその目、一番身長も近い僕は容易に覗くことが出来た。
深海のようなそれと、烏のそれが、合う。]

(80) 2012/09/27(Thu) 01時頃


 だって…姉様はもういないのに

[小さく、小さく零した言葉はトニーの耳に届いただろうか]


―深夜の大広間―

[蝶が舞い、赤の蜜を吸う一方で。
僕は黄金の林檎を手に入れた。

あれはまだ、大広間の中にある。

部屋を彩る植物の飾り。
この屋敷を象徴するかのような黄金の林檎たち。
その中にひとつ、忍ばせた。
木を隠すなら森の中、果実を隠すなら同じくだ。]


【人】 靴磨き トニー

 夢も見ませんでしたか。
 深くお休みだったのでしょう、良い事です。

[物音は聞いていないという。
ならばと続けた言葉が、少しは気を紛らわせるかと…そう思っていたところで
誰かの叫び声が、栄光の輝きの消失を告げる。
繋いでいたはずの手はするりと抜け、少女は駆け出していった。
走り去る髪は、まるで蝶が羽ばたくかのよう。]

(84) 2012/09/27(Thu) 01時半頃

 もう、いない…?

[届いていた言葉。
蝶のように走り出した少女。
そして栄光の死。

――彼女が、グロリアを?

もし、そうならば。]




 ―――ふふ。
 
 


【人】 靴磨き トニー

[少女を追いかけようと足を一歩。
踏み出したところで目に留まるのは、怯えた“子供”。
指先を見ている、怯え恐れる目で。
それは少女と繋いでいた暖かな手ではなく。
朝の空気に酷く冷えた、指先。

徐にその指を、ゆっくりと、ゆっくりと、指し示す。

濡れた烏の眸が、ニタリと笑う。]

(86) 2012/09/27(Thu) 02時頃

【人】 靴磨き トニー

 ――――ジョセフ殿。





 寝癖が、ついておられますよ?
 

(87) 2012/09/27(Thu) 02時頃

【人】 靴磨き トニー

 …この騒ぎでは仕方がありませんが、ね。

[それは内心を見透かしたように、指を指し、笑った。
子供の戯れのようで、何か別の。]

 物音は聞かれていませんか…。
 何か手がかりでもあれば、違うのですが。

[そしてまた探偵じみた台詞を零す。
彼女を追うか追わまいか、すっかりと足は止まってしまった。]

(88) 2012/09/27(Thu) 02時頃

【人】 靴磨き トニー

 皆さん、物音を聞いたような方はいらっしゃらないのですね…。

[歌姫からの答え。
幾分か茫然自失した音ではあり、こちらから向けられるのは苦笑ぐらいだっただろう。
僕が笑顔を作ることで、少しでも気が晴れればと思ったのだが
それが彼女にどんな印象を与えたかまでは窺い知れぬ。
どれほどの人が僕の問いに答えたか。
集計し小さな脳みそで考えていた所に、かかる声。]

 ジェフ殿、お早う御座います。

[首を振る姿、そして続く言葉を耳にする。]

(91) 2012/09/27(Thu) 02時頃

【人】 靴磨き トニー

 遊びなどではありませんよ。

[その言葉は小さく。
けれど確実に彼に届くように発した言葉。
僕は僕の右足と、重なるように右手を見た。
その手は少女を一時守り、そして彼と握手をした手。]

 …………。

[それから、また少しだけ押し黙る。]

(93) 2012/09/27(Thu) 02時頃

【人】 靴磨き トニー

 ……盗んだものをかくすとしたら。

[果実の形状を思い出す。
黄金で、きらきらとした、本当の林檎と変わらない。]

 人目につかず、この大広間の外。
 だけど自分の部屋に持ち帰るにはきっとリスクも高い。
 別の場所、更にはあまり人が来ない…
 たとえば物置や暖炉の中、そんな場所になるのでしょうかね。

[ぽつりぽつりと零す推測は、さて、誰が聞いているだろう。]

(94) 2012/09/27(Thu) 02時頃

[そこには蛇もいたのだろうか。
そして昨夜のように、見ていたのだろうか。

林檎を盗み出す、アダムを。

果実を啄ばもうとする、烏を。]


[少女は秘密を守りきることに無防備だ。
感情を押さえつけることも苦手だ。

欲しいから、奪う。
邪魔だから、壊す。
善も悪も、自覚はしていない。
ただ、欲望に忠実な、心を知らない蝶のような存在。

この狂気が始まったのは何時だったか―――]




 …―― ふふっ

 


[まるでそれは、わざと聞かせているような推理。
撹乱したいのか大広間を外す言葉を用いて。

本当はすぐ傍にある。
ただ誰も、気付いていないだけだ。

足元に転がる林檎のどこかに、“それ”があるだなんて。]


[見られていることにも、聞かれていることにも気づかぬまま]

 そうだわ

[人影のない、廊下の途中で手を合わせた]

 早く…あの子をつけたいわ

[黒い蝶もいつか羽ばたくのだろうか。
それとも蛇に呑まれてしまうか。

軽やかに少女が廊下を進む頃、
薄紅の褥に眠る蝶は、乾いた血で黒蝶に*成った*]


【人】 靴磨き トニー

[それから頭にふわりと、暖かな感触。
それは頭を撫でられたのだと気付くまでに、暫くの時間を要した。

表情が、剥がれそうになる。

俯き隠し、取り繕ってあげた所で
どこかへと向かうその足取りをゆっくりと追った。]

(96) 2012/09/27(Thu) 02時半頃

【人】 靴磨き トニー

―ジェフの部屋―

[僕がたどり着いた頃には、部屋の中は煙の匂いが満ちていた。
窓の外を見下ろす背中。
見つめながら、冷えた僕の左手が少しだけ強張った。]

 ……ミスター。
 タバコは大人の嗜みかも知れませんが、害為すものでしかありません。

[考えて、掛けた声はそんな他愛もないもの。]

 貴方は林檎を探さなくて良いのですか?
 もしかすれば……いえ、もしかしなくとも…あれを手にすれば。

[そう、告げる。
答えはいかようなものだっただろう。]

(97) 2012/09/27(Thu) 02時半頃

[左手が凶器に沿う。

ふつふつと湧き上がるこの感情が何なのか、分からない。
不明瞭で、だからこそ、消してしまいたい。
僕は怯えているのだろうか。

あの、おどおどとした彼のように。]


【人】 靴磨き トニー

 ……………。

[暫くの沈黙。
彼はまだ、僕を子供として扱うだろうか。
この見た目は、やはり子供でしかないのだろうか。]

 ミスター、この街の外れにある第1研究施設をご存知ですか?
 10年ほど前に爆発事故が起こり、多くの犠牲を生んだ。

[ぽつりぽつりと話す言葉に、右足の銀が揺れた。
これ以上を話すなと、足枷が囁く。]

(98) 2012/09/27(Thu) 03時頃

【人】 靴磨き トニー

 ……、………。

[言葉は止まる。
僕はいったい、彼に何を言うつもりだったのだろう。
明かしてしまいそうになった烙印を隠す。
誰が信じると言うのだろう。
成長の止まった人体など、御伽噺でもあるまいに。]

 ミスター、僕は林檎を探してきます。
 戯言をどうかお許し下さい。

[頭を下げる。
そして踵を返し向かうのは赤い絨毯の向こう側。
栄光の消滅が、死に彩られし場所へと…**]

(99) 2012/09/27(Thu) 03時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 03時頃


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 03時頃


【人】 靴磨き トニー

―栄光の消えた寝室―

 ……………。

[階下の騒ぎはまだ届かない。
僕が向かうのは女主人の寝室。
そこにあったのはシーツにくるまれた赤だった。

変わり果てた姿をその目に焼き付ける。
命の終わりと噎せ返るような、香りを。

ガラクタと変わり果てた彼女にかける言葉はない。
濡れた烏の眸を向けて、無表情に見下ろしていた。]

(119) 2012/09/27(Thu) 14時半頃

【人】 靴磨き トニー

 誰が殺したんでしょうね。
 禁断の果実が欲しくてか、彼女が憎くてか。

[ゆっくりと浮かべるのは、笑み。
似つかわしくない大人の表情。]

 まあいい。
 余計な真似さえしてくれなければ。

[ポツリと呟いた声が誰かの耳に入ることがあったかどうか…**]

(121) 2012/09/27(Thu) 14時半頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 15時頃


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 21時半頃


[警官が去った後に大広間へ辿り着いた蛇には、
烏の落とした推理を直接拾う機会はなかったが。

けれどざわめく人々の言葉端より、
彼が話していたことは伝わるだろう。


…あの夜、まさに林檎へてをかけた、
他ならぬ彼の言葉を]


…そう、昨日の夜。


――――――…栄光(グロリア様)へ、永遠のお別れを。


[見開かれた瞳は、やがて力を失った]

 ………姉様、とても柔らかかった
 あたたかかった

 …今は きっと    冷たくなってしまったのね

[諦めたように呟いた後、
意思を確認しようと顔を見たがる。
少女は蛇の意図を知らず、それでもまだ、無防備なままだった]


【人】 靴磨き トニー

―栄光の消えた寝室―

[部屋に充満した匂いは、鮮明に記憶を呼び寄せる。
塵や煙、薬品の、焼け焦げた、血の匂い。

―――霞む、煙草。

嗚呼、僕の中の均衡は崩れはじめている。]

 ………信じるはずないじゃないか。
 僕があそこで造られた玩具だなんて。

[彼が問う言葉に、僕は返さなかった。
呟く部屋は死体と二人。

義手や義足をより向上させる為の研究施設。
そこに人として生を受け、人として扱われず
そして人ならざる身体になった僕。
身体のあちこちが機械に満ちた、撥条。
この街の技術の産物だなんて。]

(196) 2012/09/28(Fri) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

[適当な紙を探し、まだあたたかな右手で綴る。
禁断の果実を探しても自分のものになるわけじゃないと言った、あの人へ。
そのつもりで、認めた。]


【木は森に。
果実は果実に。】


[盗んだものの場所を示す紙をポケットにしまい込んだ。
その時か、背後に気配が訪れたのは。]

(200) 2012/09/28(Fri) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

 やぁ、ジョセフ殿。
 そんな青白い顔でこのような場所に、いかがしました?

[僕を見詰める眸。
それは怯え、恐怖、畏れ。
そして隠しきれぬ…――殺意。]

 怖いですか?
 殺人鬼がこの屋敷の中にいることが。
 外堀を狂犬に囲まれていることが。
 不相応の場所に落ち着きなく在ることが。

 それとも――…

[背に手を翳す。
昨夜盗んだ果物ナイフが、抜かれる。]

(202) 2012/09/28(Fri) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

 こ  の  、  僕  が  ?

[ギラリと刃は煌めく。
まるでその輝きは、失われた林檎のように。]

 その眸、やめてほしいなぁ。
 僕を気持ち悪い生き物みたいに。

 …――大嫌いなんですよね、そういう眸。

 だから僕の為に、死んでくれません?
 ……“狼に噛まれた”とでも思って下さい――ッ!!!

(204) 2012/09/28(Fri) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

[駆け出す小さな身体。
濡れた烏の眸を見開いて。

ナイフは確実に喉元を狙う。
飛び上がり、突き付け。

三階からの騒音は階下へ届くのだろうか。



握りしめた銀が貫いたのは―――……**]

(205) 2012/09/28(Fri) 01時半頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/28(Fri) 01時半頃


[赤い意思。
殺戮の匂い。

突き付けるのは、異端者を見る眸。

重ねるのは。
重ねるのは。

僕を知った人の眸。
僕を造った人の眸。]




…貴女様が望んでくださるのならば、

私は兄にでもなりましょう。


このような、下賤な浅黒い肌でも許されるのならば。


…貴女様が望んでくださるのならば、

私は。


―――――…御守りしましょう。

レディ・ポーチュラカ。







 ……――――僕をみるな
 
 
 
 
 


 兄様………?

[手の中の蝶は、同じ血を吸うことはない。
震える手は、震える唇は]


[小さな呟きは、鈍く光る銀色の運命を絶つ。
赤の殺意をもってして。
どちらかの命をもってして。



濡れた烏の、
塗り潰された黒の、
重ねた血の、
背負う罪の、

眸を開ける頃、世界は“楽園”に変わっているだろうか―――……**]


 ……ええ

[守られることになれた少女は、花のように笑う。

家族を失い壊れた少女は
けして取り戻せない欠片の幻影にすがる他ないのだ――**]


[本質は、望まれるままに]

[共にも]

[男にも]

[女にも]

[兄にですら]


[脱皮を繰り返す蛇は、己というものがまるでないように]




…けれど、確かに、手に入れたいものがあるのだ。


  


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