242 【突発誰歓】桜が見せた夢
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えっ、えっ?
[狼狽する。 何でこの人笑ってるの?
こんな反応慣れていなくて。 だって大抵皆、嫌な顔をして離れていくから。]
達成は……
[できてない。 できるはずがない。
―――だって、私は、もう。]
………?
[不意に感じた違和感。首を傾げる。 そうしているうちに桐生は立ち去っており。>>11]
(13) 2015/12/15(Tue) 00時半頃
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あ、あなたの目的も 達成できたら、いいと思う。
[去りゆく背中に向けて。 絞り出すような声で、なんとかそれだけを。]
(14) 2015/12/15(Tue) 00時半頃
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[改めて顔を上げると教室が見えた。 櫻子と一年を過ごした場所だ。 いつまでもこうしていても仕方がない。 思い切って足を踏み出そうとして。]
―――っ!?
[………誰もいない空っぽの教室。 ああ、やっぱりって。 わかっていたはずなのに。
ただ今日は、私の二十歳の誕生日だったから。 少しくらい奇跡を願ってもいいんじゃないかって。
なんて虫のいい。 それで勝手に期待して、傷ついて。 ばかだなって 涙を流しながら笑っている。
一人の女の姿が見えた。]
(17) 2015/12/15(Tue) 00時半頃
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……なに、今の。
[心臓がばくばく脈打っている。 背中にひやり、嫌な汗が伝う。
あれは。 あの女は……]
わた、し?
[そんなはずはない。 中学を卒業してからこの校舎に足を踏み入れることはなかった。 なのに白昼夢と片付けてしまうのは。 嫌になるほど、リアルで。
迫りくる何かから逃げるように 咄嗟に踵を返せば、その場から走り出した。]
(18) 2015/12/15(Tue) 00時半頃
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― 馬鹿な女の話 ―
[浅はかな嫉妬からたった一人の友達を失った。 その後の私の人生は、推して知るべしだ。 高校大学と進学したが、友人と呼べるものなどできるはずがなく。 家族や親戚であるまどねえを除けば、いつも一人ぼっちだった。
わかっている。 みんな私が悪いんだって。
気を許した相手以外とはまともに会話ができない。 話していてもきつい物言いになってしまう。 こんな女と誰が好き好んで友達になりたいなんて思うものか。]
(46) 2015/12/15(Tue) 08時半頃
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[だから私は一人でいることを選んだ。 誰かを傷つけないように。 こうすれば傷つくのは、私一人ですむ。 ……そもそもの原因は私なんだから、被害者面すらおこがましいくらいだ。
こんな人とのかかわりを避け続けていた人生。 だから特にきっかけがあったわけではない。 ただあの校舎が取り壊されると耳に挟んだのと。 あとはちょうどいいかなって。
二十歳の誕生日なんて、 何かを選ぶには、それっぽいじゃない? 誕生日なんて誰かに、それこそ櫻子にすら伝えた記憶はないから。 本当に私の中の区切りでしかなかった。]
(47) 2015/12/15(Tue) 08時半頃
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誕生日、祝ってくれるらしいから。 今日は帰らないかも。
[私の嘘を信じた両親は喜んで送り出してくれた。 その時はそうするって決めていたわけではなかったけど。 やはり胸が痛んだ。]
あ、ここ空いてる。
[校舎につけばてきとうに壁越しにぶらつく。 この場所を選んだのは やはり未練があったのだろう。
唯一空いている窓を見つければ、するりと校舎の中に入った。 それは用務員の男が私物を取りに来る前日の話。*]
(48) 2015/12/15(Tue) 08時半頃
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― 五年前:小さな変化 ―
………道化みたいな子。
[ぽつり。 見事な一回転を決めた少年に向けて、呟いた一言。>>39 明るめの外見となんとも愉快な姿が あのサーカスの人気者と重なって。
誰かを楽しませられる子なのかな そんなことを思った気がする。
言い方はどうあれ。 要するに羨ましかったのだ、私は。
呆れるほど人の機微に疎い女は もしかしてわかりやすかったかもしれない、少年の淡い気持なんかこれっぽっちも気付いておらず。 友人と少年がこの件をきっかけに、交流を深めていたなんてことも。
気付いて、いなかったんだ。]
(55) 2015/12/15(Tue) 09時半頃
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― 馬鹿な女の話2 ―
[ともあれ。初めてできた友達に私の心は浮足立っていた。 受験生だというのに。つい黒板を見る際に、教卓のそばに座る櫻子を見てしまうくらいには。 たまに何かの拍子で目が合うと、気恥ずかしさで顔をほんのり赤くし、慌てて逸らした。
――何とも不器用で幸せな思い出だ。
だからこそ、空っぽの席を見たとき。 本当に終わってしまったんだなって
五年も経った今、 ようやく実感して。]
………。
[何とも言えない感情を抱えたまま 教室を出ると、その足で
一人屋上へ。**]
(56) 2015/12/15(Tue) 09時半頃
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― 馬鹿な女の話・お終い ―
[屋上に出ると ぶわりと風が髪を撫でる。 見上げる空は青い。 これが突然の雨に襲われ、曇天に覆われるのは翌日のこと。]
別にね。 死にたい理由があるわけじゃないの。 ただ、
生きていたい理由も、見つからなかっただけ。
[そこに誰かの姿はない。 それでも。 今からの行為を、まるで言い訳でもするように。]
(59) 2015/12/15(Tue) 11時半頃
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[家を出た時から予感はあった。 でもはっきりと決めたのはついさっき。 私なんか、のうのうと生きていても 誰にとっても意味はない。
ならば終わりにしよう。 唐突に、軽率に、そう決めた。 でもそれは、 長年ずっと胸に秘めていたことでもあった。
誰のせいでもない。 しいて言うのなら私のせいで、 そして櫻子のおかげだった。 彼女に会わなければ。 期待しなければ。
もっと早くに、こうしていたはずだ。]
(60) 2015/12/15(Tue) 11時半頃
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特に、残したい言葉もないけど。
[困ったように眉を乗せる。 というかそのままふっと、 誰の記憶にも残らないくらいあっさりといなくなるのが理想だ。
でも事故か他殺か自殺か。 はっきりしないと、後で迷惑がかかるかなと。 理由としてはそれくらい。
本当はそうするに至った動機を書くのが一般的なのかもしれない。 でも勿体ぶって文にしたためるには 私の「動機」は 本当にあるのかどうかも怪しいくらい なんともひどくあやふやで、頼りなく。]
(61) 2015/12/15(Tue) 11時半頃
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……しいて言うのなら
[人は一人では生きていけない。 それはよくわかっている。 だからこそ
自分のように、他者とかかわりを築くのを不得手とする人間にとっては。]
この世界は
とても、とても ―――生きにくいの。
[鞄に入れていた手帳。 空白のページにさらりと文字を書き残す。 動機はなくとも、これで私が自ら選んだことだというのは伝わるだろう。]
(62) 2015/12/15(Tue) 11時半頃
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『さようなら。 星澤まゆ美』
(63) 2015/12/15(Tue) 12時頃
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[藍色の手帳を無造作に足元に置き。準備万端。 こういう時は靴を脱ぐらしいけど、どうしてだろう? 理由はわからないけど。とりあえず先人にならって、黒のパンプスを脱ぎ、丁寧に整える。 後は足をあげて手すりの反対側に降りたって そのまま空に向かって、
――身体を跳ねた。]
…ごめん…なさい。
[何故か最後に出たのは 謝罪の言葉だった。
宙に投げ出された身体は、重力の法則にしたがって 下へ、下へと。]
(64) 2015/12/15(Tue) 12時頃
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………………… …………… ………。
[意識を失う前に見た光景は 雨によって花弁を散らされる前の
とてもきれいな、さくらの木。**]
(65) 2015/12/15(Tue) 12時頃
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― 廊下→体育倉庫 ―
[理由はわからない。 ただ屋上から一刻も早く離れたくて。 がむしゃらにに階段を駆け下りた。]
はぁ、はぁ
[呼吸が荒い。必死で整える。 恐ろしくてたまらなかった。 『空っぽの教室』と『晴れた日の屋上』。 二つの光景が、脳裏に焼き付いて離れてくれない。]
どうして? だって今日は誕生日だったからって 5年ぶりに来たはずで まだ来たばかり。 廊下を歩いていたら、まどねえに会って。 それからみんなで保健室に行って…それから初めて上の階に行った。
(85) 2015/12/15(Tue) 19時頃
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教室にも屋上にも 行ってなんかいない。
だからあんな光景知らないはず…
[あれ。 今日は何月何日だっけ?
頭が酷く痛い。 身体全体がふわふわしていて、現実感が乏しい。 それでも歩みは止めぬまま ふらふらふらふらと 行きついた先は体育館。その中の体育倉庫に潜り込んだ。 重い扉を閉めると、たちまち世界は暗闇に包まれる。]
わからない、わからない、わからない 私は……わた、しは……
[膝を抱え座り込めば、がたがた身体が小刻みに震える。]
(86) 2015/12/15(Tue) 19時頃
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怖い…こわいこわいこわい。 誰か、誰か
だれ、かっ たす、け………
[助けを求めても 答えるのは暗闇だけ。 救いの手などどこにもない。
当然だ。 誰かの手を拒んだのは。 一人になるのを選んだのは。
私自身なんだから。*]
(87) 2015/12/15(Tue) 19時頃
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[どれだけ膝を抱えてうずくまっていただろう。 いつの間にか眠っていたらしい。 誰か来ていたのにも気が付かず。]
(『 』になっても寝るのね)
[そう思ったのは誰の心か。
突如開いたドア。>>150 暗い世界に光が満ちる。 眩さに顔を顰めた。 ぱちぱちと数度瞬きして。]
(153) 2015/12/15(Tue) 23時半頃
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あなた… さっきのチャラいのにチャラくない人。
[ようやく定まった視界と、記憶の青年の姿が一致する。
酷い覚え方だとは思ったが。 名前を聞いていなかったのだから仕方がない。
何をしているのと、問われれば。 頬を伝う濡れた感触。手を当てて確認した後。]
御覧の通り泣いてたの。 だから、あっち行って。
[慣れた調子で 拒絶の言葉を。*]
(155) 2015/12/15(Tue) 23時半頃
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[赤くなった顔を光に晒すのは嫌だ。 だから親切な申し出だと理解しつつも そのまま首を横に振ることにする。
…きっとここで素直に頷きを返せるような性格であれば。 私は ななくてすんだんだろう。]
えっ
[しかし意趣返しとでもいうのか 開きっぱなしにされた扉からはさんさんと光が差し込めて。]
〜〜〜〜〜っ!
[これではオープンスタイルにもほどがある。 さすがにこの状況で悲劇のヒロインよろしく泣き続ける度胸はなく。]
(165) 2015/12/15(Tue) 23時半頃
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――名前!
[息を吐くと。勢いをつけて立ち上がり そのまま前方を歩く男へつかつかと。]
私は星澤まゆ美。
『チャラいのにチャラくない男』さん
これ、とっても長くて言いにくいから できれば改善を要求したいんだけど?
[そのまま捲し立てるように。*]
(166) 2015/12/15(Tue) 23時半頃
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[長谷透。 伝えられた名前をインプットする。>>167]
そ。 わかったわ、『透』サン。 私のことはそのまま苗字でよろしく。
[苗字でと言われたのに、あえて名前で呼んだのは 先程の仕返しか、ただの苛立ちからの嫌がらせか。 とりあえず自分でも褒められた行為ではないと思う。
言ってしまった後で、しまったと。 いつもの後悔に襲われる。
若干気まずげに眉を下げた後。]
(169) 2015/12/16(Wed) 00時頃
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……安心して。 二度と呼ばないと思うから。
私はもう帰るから 会うこともないだろうし。
[帰る?どこへ?]
[そんなの知るわけがない]
それじゃあね。
[体育倉庫に閉じこもっていた女は 土砂崩れのことも 体育館に集まるように連絡が回っていることも知らず。
後はひらり手を振ってその場を立ち去ろう。**]
(170) 2015/12/16(Wed) 00時頃
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― 体育館→廊下 ―
[本当に帰ろう。 これ以上未練にしがみついていても何の意味も持たない。 そんなことを考えて、廊下をぺたぺた。歩いていて気付く。 ……ぺたぺた?]
あれ、靴が…
[いつの間にか両端を覆うのは、ハイソックスのみ。 脱いだ覚えはない。 室内とはいえ廃校にそこまで配慮しない。]
走った時にでも脱げた?
[きっとそうだろう。そういうことにする。 他に理由が思い至らない。 その後携帯で時間を確認しようと鞄を漁ると
今度は手帳が無くなっていることに気付いた。]
(200) 2015/12/16(Wed) 13時頃
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……はぁ
[一つ息を吐く。 仕方ない探そう。 さすがに雨上がりの道を素足で歩く気にはならない。 手帳も学業以外の予定はほぼ皆無とはいえ なくなったらそれはそれで厄介だ。]
……別に期待してるわけじゃない。
[誰に対してのいいわけか。 女はふらり、校舎をさまよう。]
(201) 2015/12/16(Wed) 13時頃
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― 回想:きっかけ ―
[一人には慣れている私だけど。 時々ふっと寂しくなった。
携帯の電話帳を見ても こんな時に話せる相手なんているわけがなく。]
…あ
[一人だけ、いた。 明るくて優しい笑顔を思い出す。 親戚という立場に甘えるのはずるい気もしたけど。
数度のコール音の後、程なくして相手は出た。]
(204) 2015/12/16(Wed) 13時頃
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あ。まどねえ?まゆ美だけど。 えっ? あ、うんその…
[声が聞きたかっただけなんて。 どこのメロドラマだと苦笑して。]
そういえば最近仕事はどう? 順調?
[誤魔化すように。なけなしの話題を絞り出す。 肯定の返事には、そっかと素直に頷いた。 誰からも好かれる自慢の叔母のことだ。 それはそうだよねと納得して。
裏に込められた感情には気付かない。]
(205) 2015/12/16(Wed) 13時頃
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(仕事、か)
[学生のうちから上手くいかない私が。 果たして社会に行ってやっていけるのだろうか。 先は、見えない。]
そういえば、杜中。 知ってた?取り壊し決まったって。
[少しでも話していたくて。 自分が知っていることを延々と告げていく。]
(そっか。なくなるんだっけ、杜中)
[思い出す。 幸福だった一年のことを。 全てが無くなってしまう前に、もう一度―――
もしかしたらその電話が、一つのきっかけだったのかもしれない。*]
(206) 2015/12/16(Wed) 13時半頃
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― 回想・上級生と ―
[放課後の教室。 ぽつんとあてがわれた椅子に座っていた。 時折手渡されたプリントを見ては、憂鬱そうに顔を顰める。 いつものことなのでクラスメイトは何も言わない。]
あ。
[一陣の風が吹く。どうにも悪戯好きだったらしい。 手に持った紙切れを吹き飛ばし。 そのまま開け離れていた窓から、外へ。
慌てて席を立つ。気に食わないからと言って、さすがに放っておくわけにもいかない。 一連の流れを見ていたクラスメイトは何も言わない。 正解だ。]
(232) 2015/12/16(Wed) 17時頃
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『探すの手伝おうか?』
[優しい言葉をかけてもらったところで 私がそれを否定するのは目に見えている。 窓から外を見れば
陸上部がトラックを走っているのが見えた。]
(233) 2015/12/16(Wed) 17時頃
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[私だって最初は部活に入っていた。 でもすぐに辞めた。 理由は言わずもがな。
大地を駆ける陸上部が、ひたむき汗を流す姿が眩しかった。 羨ましいなんて、思わない。 速やかに思考をシャットアウト。すたすたと土の上に降り、目的の物を拾う。 安堵したのもつかの間で。なんだか気まずい。 いきなり校庭に制服を着た女が現れれば、注目を集めもするだろう。
不意に誰かと目が合った気がした。 一人の少年。それにしては何とも可愛らしい顔立ちをしている。 ジャージを見れば三年生。最上級生だ。
罰の悪さを隠すように 私は、ゆっくりと口を開いた。]
ただ走るだけの何が面白いんですか?
(235) 2015/12/16(Wed) 17時頃
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[ぺたぺた。ぺたぺた。 静まり返った校舎内に、足音だけが響いていく。]
どこにやったんだろう…?
[無くした靴と手帳の行方を求め。 心当たりを模索する。
瞬間、浮かぶのは。 青空の下の屋上。]
――――!
[咄嗟に首を横に振り、その場に座り込んだ。] ……そんなわけない。 だって私、屋上になんか行ってない。
[嘘つき。 ね。本当は気付いてるんじゃない?]
(272) 2015/12/16(Wed) 21時頃
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―――うるさい!!!!
[咄嗟に声を荒げ せえはあと肩で息をする。
日が落ちる。 闇が満ちる。 そうすれば。
生きてはいない者たちの時間が、やって来る。*]
(273) 2015/12/16(Wed) 21時頃
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[ふわり、漂う。
懐かしい芳香。 産まれた頃から知っているにおい。
ただいつもとは、ほんの少しだけ違ってて。]
まど、ねえ…
[戸惑いつつも顔を上げると。 そこにいたのはやっぱり叔母だった。]
煙草…吸うんだ。 知らなかったな。
[ぼんやりと焦点の合わない眸でこぼす。
それでも優しい声と笑顔はいつもの彼女で。 見ていると安堵感から、はらはらと涙があふれた。]
(284) 2015/12/16(Wed) 21時半頃
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[愚痴でもなんでも聞くと、その言葉に ぷつり、張り詰めた糸が切れる。 幼子が母のぬくもりを求めるようにわぁと抱きつけば、堰を切ったように吐き出した。]
なんだか怖い夢を見た気がする。 ううん。ずっとずっと怖かった。
私ね。上手くいかないの。 どうしても、みんなと同じように、できないの。
[どうしてだろう。 皆当たり前のように、やっているのに。 何で私は駄目なんだろう。]
会話して、関係を築いて、社会で生きていくことが ………生きるってことが 私にとっては、とても難しくて。 だったらいっそ終わりにしちゃえばいいって…――本当はずっと思ってた。
[初めて他者にさらした本音。]
(285) 2015/12/16(Wed) 21時半頃
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でも母さんにも、父さんにも。 まどねえにも言えなかった…
[心配かけたくなかったから。 いや、違う。]
……ばれるのが怖かったんだ。 「私」が「みんな」と違うって。 知られて軽蔑されるのが、こわかった。
[叔母はどんな顔をしているだろう。 確認するのが恐ろしくなり。 胸に顔をうずめようとする。]
だから私は…成人したのをきっかけに 終わらせようって、ここにきて…屋上から…
…それから、それから ―――あれ?
(287) 2015/12/16(Wed) 21時半頃
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確 か に 、 飛 び 降 り た は ず な の に 。
ど う し て 、 わ た し は 、 い き て る の ?
[ねえ教えてよ、まどねえ。
優しい叔母は昔から何でも答えてくれたから。 きっと今回もそうだろうって。
震える手で、ぎゅっと小さな体に縋りついた。*]
(288) 2015/12/16(Wed) 21時半頃
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― 回想:堀川先輩と>>276>>278>>279 ―
え、ちょ――
[憎まれ口の代償か。 いつの間にか先輩と手を取って走り出すという事態になっていた。
これ。すごく恥ずかしいんだけど!!!!
それでも隣を走る人はどこか楽しそうで その横顔に――ほんの、一瞬だけ見蕩れてしまった。]
ぜえ、ぜえ。
[手加減はしてくれたのだろうが 陸上部のエースと帰宅部の差は大きい。
反省はしてくださいと、恨みがましい目で 涼しい顔をしている人を睨み付けた。]
(296) 2015/12/16(Wed) 22時頃
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よくわかりません ……めちゃくちゃ恥ずかしかったのでそれどこじゃないです。
[どうだったと問われば 感想としてはそんなものだ。 そのまま顰め面でプリントを受け取った。 制服姿の女子が陸上日に手を引かれて走る姿は、さぞかし目立っただろう。]
……とりあえずあなたが変な人ってことは分かりました。 それと。
[縫い合わされたゼッケンを見る。]
――女子だったんですね、堀川先輩。
[うわ。これ普通に失礼だ。 自分で自分にどんびいた。 それでも目の前の先輩は起こる様子もなく。 からりと晴れやかで。]
(297) 2015/12/16(Wed) 22時頃
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よくわからなかったので ……今度、恥ずかしくないときに 気が向いたら、試してみます。
[横を走る、楽しそうな笑顔を思い出す。 私もあんな顔、できたらいいなって、そう思って。
なんとか返せたのはこんな答え。*]
(298) 2015/12/16(Wed) 22時頃
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[まどかの手は暖かかった。 人肌ってこんなに安心するんだ。
抱きしめてもらうなんて 母相手だってずっと幼い頃に卒業したから 本当に久しぶりに触れた、人のぬくもりだった。]
(謝らないで、まどねえ) (誰も悪くないから) (私が、弱かっただけで)
[口に出す代わりに、ありがとうと、消え入りそうな声で。 でも一つだけ心の中で否定する。
嗚呼、そうだ。 やっぱり私は―――もう、いないんだ。]
[突如奏でられた誕生歌に 目をぱちくりさせる。 やがてぷっと吹き出して。]
(304) 2015/12/16(Wed) 22時頃
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私、煙草吸ったことない。
[それでもまどかの手にあるのを見ると 何だか魅力的なアイテムに思えて。 ライターはまどかに借りられただろうか。 こくりと頷くと、加えて紫煙を曇らせる。
すぐに、むせた。]
よくこんなもの吸ってられるね。
[恨みがましい目で言いのけた私は、二十歳になったとはいえやっぱり子供だったのかもしれない。 大人は時にニコチンに逃げたくなるってことも、知らないくらいには。]
身体にもよくないし やめられるなら、やめた方がいいんじゃない? ………長生きしてよ、まどねえ。
[それは死者から生者へ贈る言葉。*]
(305) 2015/12/16(Wed) 22時頃
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うんクッソまずいね。 禁煙頑張ってよ、まどねえ。
大学の子が 「煙草のせいでキスがまずいって彼氏に振られた」 って愚痴ってたし。
素敵な恋人作りのためにもいいんじゃない?
[なんて話をしているうちに、怒らせてしまった。 ごめんねまどねえ。
私はいつもこうだ。 人を怒らせてばかりで…こんな自分がずっと嫌だった。
それでも まどねえに怒られるのはなんだか嬉しいなって 口に出したら、さらに怒らせてしまうかもしれない。]
(315) 2015/12/16(Wed) 23時頃
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私もね まどねえのこと、大好きだったよ。
[不思議だね。 あんなにも難しい一言が あなたに対しては、いつも素直に口にできた。
それはきっと、大塚まどかという存在が 私にとって
叔母であり、姉であり そして誕生から見守ってくれた
―――もう一人の、お母さんだから。]
[5歳しか違わないのに、失礼だったかな。*]
(316) 2015/12/16(Wed) 23時頃
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[なにやら困らせてしまったようだ。 しかしその理由に至るわけはなく。 黙って受け取った煙草を鞄に入れた。]
昔から、まどねえには叶わないな。 お見通しだ。
[ぽつりぽつり語るのは。 こんな私にも、唯一人 友と呼べる相手がいたこと。 その絆すら、些細な嫉妬で壊してしまったこと。]
だから約束なんて本当はしてない。 無理なのは知ってた。それでも最後に会えたらと思った。
[不器用な笑みに こちらもぎこちなく返して。]
(320) 2015/12/16(Wed) 23時半頃
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……なんとなくだけど きっと夜が明けるときが 私が本当に、いなくなるとき。
まどねえの禁煙成功まで見守りたかったけど。
[それはきっと無理だから。]
だからまどねえのタイムカプセルが無事発見されて 明里さんの卒業式を見たら。 私は、行くね。
[残る未練と言えば、それくらいだから。*]
(321) 2015/12/16(Wed) 23時半頃
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