人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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視点:


【人】 鉱滓地区 チェビイ

ああ。僕はいつまで、……―――ここに居るんだろう。

(1) 2015/07/10(Fri) 02時頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ 僕は、耳にそっとイヤホンを付け、口元にマイクを寄せた。
これで管理人全員のみに伝達をするのだ。
口元に充てがわれた機械はそのまま、僕の声は棒読みじみて、機械じみて、音が鳴る。

もしかしたら管理人達はまた別の連絡手段があるかもしれないけど、僕はこれしか知らないから。 ]

Test。test。

聞こえるかい。
今日も今日が始まったんだ。
聞こえるかい。こんにちは。

脱走者が出ないよう、みんな。今日も今日を守るんだよ。


[ ――――ブツリ。 ]

(2) 2015/07/10(Fri) 02時半頃


[ ぐい、と。男はイヤホンに繋いでいるマイクを伸ばし口元に当てがった。 ]

聞こえております。確認済み。
いやはや、脱走なんて……、

…―――いや、秘密棟の彼女は、不安ではありますが。


[今日も今日を守るんだよ。
 そんな言葉に、彼は小さく息を吐いて笑う。]

  ――聞こえたよ。

  あゝ、そうだね。
  きちんとお仕事に励むことにするさ。

[今は見回り、と小さく伝達して、
 彼はぼんやりと前をむいた。]



! from:kame >>

Test. test.

聞こえるかな。僕のこえ。
獣にしか聞こえない、秘密のおハナシ。秘密の声。

管理人に怪我させられた人は、居ないかい?


【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ 回想・秘密棟 庭 ]

[ ―――>>0:189握り締められた衣服が微かに映った。
視線を腹元に下げると、くしゃりと握り締められた衣服。
思わずに弾けて視線を上げると、彼の瞳は僕を越えて――どこか遠く、懐古のものを見ているような、気がした。

そこじゃない。そこじゃない。僕は此処にいる。
僕の何を、僕を何に、君は見ているの?

なんだか無性にむしゃくしゃして、悲しくて、焦って。
また手を伸ばそうとしても後退りされたことで、動きあぐねた指先が宙を掻いた 。 ―――まるで泳ぎ損ねた亀みたいな、動作だ。

僕はぎゅうと指先をまた握った。兄さん、と呼ばれた鸚哥の姿を視界に認めながら、咥内でそれを反芻する。 土穴を作った彼の足が、思い浮かぶ。 ]

(18) 2015/07/10(Fri) 12時半頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ



僕は。―――……


[ ああ、僕はさっき、彼の名前を呼んでしまったのだっけな。
それじゃあ、怪しまれちゃうか。また怒られそうだなあ。上司はねちっこくて、嫌だなあ。 僕は頬を掻いた。
困ってはないけど、そう。 どう反応したら良いか、少し首を傾げて考える。

思考の背景で、ざわりと森が揺れた気がした。
深い木々、風に揺られる葉。 森に隠れる湖さえ、水面に波紋を作る。
戸惑いがちに、奏でられた「おと」は、僕の何を知りたいのだろう?
僕は、故郷に―――

――ああ、いけない。僕はね。 そうだ。 」

(19) 2015/07/10(Fri) 12時半頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ

――――「いっしょ」…だよ。 …そう、君と、ね。

[   ぺたり。
裸足は土に汚れながら、後退った彼に一歩近付いた。
        ぺたり。
伸ばした手は、今度は届いただろうか? 湿り気の残る肌が、彼の手に触れる。 ]

―――いっしょ。住まうのも、 姿も。

でも、僕は。 「 君を知って居た。」

何故だろう?
……鳥籠の鍵を、君は欲しいと思うかい。―――僕から奪って。

[ 何色でもない僕の瞳が、彼を捉えた。彼の色鮮やかな肌がかちりかちりと視界で煌めいた気がした。

獣であり、管理人である。なんて、可笑しな話。
そう。夢物語と、僕の存在をマボロシとさえ思ってくれて、構わないんだ。

…それでも僕は何故だか言い過ぎて、口を滑らしたような感じがして、口を閉じてからまた、開いた。 ]

(20) 2015/07/10(Fri) 12時半頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ



なんてね。

[ ――冗談めいて、また茶目っ気に笑って見せれば、彼はどう反応しただろうか。
少しだけ、彼の視る物、視えた物の存在を、気に掛けつつ。
その綺麗な肌が、以前はどこに「在った」のか。 …気になりつつ。

彼を拾ったのは誰だっけなあ。 僕は小首を傾げて、今度は自分から距離を置いた。]**

(21) 2015/07/10(Fri) 12時半頃

鉱滓地区 チェビイは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 13時頃


[ひみつの声、が、聞こえてくる]

注射を突き立てられたというのは、“怪我させられた”に入るのかしらね。

[ジリヤを見やって呟くのは、独り言のようなそんな言葉。
背中の傷は……どうだろう。あの女医は遠因とはいえ、凶器となったのはジリヤ自身の髪だ。そのことまでカウントするのはさすがに少し違う気がする]

――――……ああ、でも。
私たちは、日々、あの人間たちに、心に傷を負わされて、いるのかしら。


[…よくわからないが、声が聞こえる。そして、その聞き方も、発し方も、何故か、わかる。それが猿共に聞こえない事も]

入るだろ。まだ頭クラクラすっしよ…他人に薬の入った注射器振り回せるってイカレてるぜ。

[鎮静剤の効果はだいぶ抜けてきたが、それでも気持ち悪さは残る。何か不都合があるわけではないが、ただひたすらに苛立つ]

あいつら、アタシらを見下してるからな。イカレ女医はその筆頭だ。この境遇を憐れンでらっしゃるニンゲンの皆様も、地下勤務のお辛さを自分より憐れな生き物を見てご自分のお心をお慰めになってるだけだよ。

[猿共はみんな敵だ。この施設に閉じ込めるような奴が友好的なはずがない。自分のような者はともかく、生まれた時から、なんてのは、ケモノである事が罪だと言ってるようなものだ。腹立たしい]


一人で歩けるの?
痩せ我慢しないで、支えが欲しいなら言うといいわ。

[私は気が利かないから。言われないとわからない。
くらくらするというジリヤにそう返しながら、求められない限り自発的に手を貸そうとはしない。
人と関わりを持つのがあまり好きではない私にとって、一緒に大浴場に行くというだけで十分すぎるくらい非日常なのだし]

そこまで決め付けなくても、いいんじゃないかしら。

[続く言葉には少し目を細めた。笑っているように見えなくもないかもしれない]

だって、あの人たち、私たちのことを全然わかっていないのだもの。

[“なおす”という発想が出てくるくらい、わかっていないのだもの]

同じくらい、私たちだって、あの人たちのことわかっていないのだと思うわ。

[特にわかりたいとも思わないけれど。
人間が何を考えているか。そんなことに、私の知識欲は刺激されない]


歩けるよ。気持ち悪いだけだ。色々やってる間に抜けてきたみたいだ。

[薬に身体が慣れている、というのもあるのだろう。すでに薬の効能は気持ち悪さを与えるのみになっていた。鎮静剤の投与回数は、この施設でも確実に上位だ。]

…そうだな。分かりたくもねぇけどよ。

[確かに、あいつらのことを理解しよう、なんて、思ったことはなかった。だが、こんな仕打ちをしてくる連中のことを、理解しようとは思わない。なんでこっちから歩み寄ってやらねばならないのか]


[いつものように交わされる、管理人同士の会話。
聞こえてくるヴェスパタインの声に、眉を寄せた]

 その、秘密棟の彼女だけれど。
 今は秘密棟にいないわ。抜け出したみたい。

 ……どこかの誰かさんのせいで、ね。

[マイクに向かって、少し意地悪に言ってみせるだろうか]

 怪我には気を付けて。
 なにかあったら、私のところへ。

[先程と声音を変えて、柔らかな口調で言葉を紡ぐ。
何事もなければ、それにこしたことはないけれど]


耐性ができてきているのかしら。
そうして薬が効かなくなったら、あの人、あなたにどうするのかしらね。

[薬の効果が切れてくるのが、随分早い気がする。自分だったら昏倒してしまって当分目が覚めないんじゃないかと思う。
さらに強い薬を投与する? そして、その薬が効かなくなったら、次は?
……よそう。あまり楽しい想像にはなりそうにない]

そうね。別にわかりたいとは思わないわ。
それくら相容れないものなのに、どうしてあの人、私たちを人間にしようと思うのかしら。

[続く言葉に同意して、首を傾げた。
もしも薬が完成して、見た目が人間になったとしても、きっと私は人間ではないと思うのに。
見た目ではなく、心がきっと違うのに]

見た目は“なおす”ことができたとしても。
きっと心までは、変えられないわ。


道具に頼れなくなったら、あのイカレ女医は終わりだな。その時はじっくり八つ裂きにしてやンよ。

[強い薬に変えられていくのは目に見えているが、効かなくなってくれば、チャンスはあるはずだ。今回だって、髪がカスッただけで狼狽していた。もしも、あの鎮静剤の効き目にもっと耐性が出来てきたら、とても愉快なことになっていただろうと考えてにぃと笑う]

さぁ、猿共の考える事はわかンねーよ。どうせくだらねー支配欲とか、そのあたりだろ?なんの欲求があるか知ンねーが、迷惑な話だよ

[ニンゲンにどんな目的があっても関係ない。あいつらの欲求なんて一ミリたりとも満たしてやりたくない]

…言えてるな

[最後の言葉には同意を返す]


 言っておくけど僕は関係無いってハナシ


[ずっと聞こえていた会話に黙っていたのは心当たりがあるから、との事で
申し訳無いとも思いながら、自分が悪い事したとも思っていない…つもりだ]


 言われなくても怪我には気を付けてるつもり
 …ただ気を付けてるだけだけど


[実際に負傷した所を見れば“気を付けている”が“注意していない”ようで、その怪我は絶えない
けれど他二人の管理人はそうでないのかもしれなくて]


 怪我はしないのが一番
 見付けたら教えてほしいってハナシ


[少しくらいは責任を感じてから、マイクを切った**]


[物騒な言葉に、少し眉が下がった。
そこまでジリヤが手のつけられない危険性を示せば、それこそ殺されてしまいかねない、と思う。
けれど多分、それもジリヤの望むところなのだろう。
ジリヤは、自由に執着しているのであって、生には執着していないように見えたから]

見た目が一緒なら同じになれると考えているのかしら。
だとしたら……随分、御目出度いわよね。

[わからない。それは確かにジリヤの言うとおりで。
わかりたくもない。それもジリヤと同意したことで。
けれど、理解の出来ないその思惑に巻き込まれるのはたまらない、と溜息を吐いた**]


[ 秘密のおハナシ、と届く声にマスクごと、首を傾げる。――やがてちらつく2つの音程に、同様に耳を向けた。

 どうやら離れた位置にいるようだ。まるで文字で読む“かいちゅう”みたいだな、と何と無しに息を殺しつつ。
 針鼠が注射を打ち込まれた、と知れば、覚えのある痛みを思い、顔を顰めた。かといって余計な口をきくつもりもなく、押し黙るまま。――そういえば、彼女は外からきたのだったか。

 ほんものを知っているなら。と、羨望ににる熱はあまい臭気に潰される。うみ、と心中で反芻しながら。外を知る針鼠の彼女は、ココを出たならまずどこへ向かうのだろう。]

  ――……、人間に?

[ 続いた梟の声には、思わずくぐもった声をあげた。アマル先生の“実験”は聞き及んでいたものの、目的までは知り漏らしていた。
 それが本当なら、何のために為すのだろう。共存姿勢? 針鼠のいうように支配欲だろうか、それとも。

 いずれにしろ、奇特な話だと思う。興味のまま、己の言葉が届くなら。その実験はどこで行われているのか、と声を投げただろう。受けた経験のある者がいるなら、興味深げに話を聞き出そうとも。]


さぁてな。そんなに見た目が同じになりたいのなら、あいつらが羽生やしたり、鱗生やしたりしたらいいのによ。あいつら自分はいじらないでこっちをいじってくるンだから、堪ったもンじゃねぇぜ。

[後天性のケモノなんていくらでもいるのだから、その方がずっと楽だろ、とすら思うぐらいで。短絡的に考えれば、嫌がらせをして楽しんでる、としか思えない]


どこで、だぁ?
[突然入ってきた声に反応する。あの場所は他言無用、と入れられるときにいわれたが、要するにそれは針鼠にとって『いいふらせ』と同義てまある]

庭園の奥、猿共がビビって相手出来ない連中を閉じ込める檻でやってンだよ。他でもやってるらしいがな。あっちじゃ他とは違うイカレ女医が見えるぜ。
[秘密棟での女医は別人だ。大脱走なんかあったら、真っ先に殺されるのが目に見えるくらいには]


だって、あの人は私たちを“なおそう”としているんでしょう?
あの人にとって、人間が正常で、私たちは異常。
それなら、異常な方を正常な方に合わせようと思うのは、仕方ないことだわ。

[ジリヤの言葉にはそう返す。私が理解できないのは、そこじゃない。どうして人間が正常で、私たちが異常と判断されるのか、ということだ。数の暴力としか思えない。
そして勝手に異常と判断して、勝手に“なおそう”とするのは余計なお世話だということだ]

どこで……。

[新たな声の質問に、ふと、そういえば知らない、と考えた。
だって私は、そんな実験とやらに興味はないし、縁もなかった。だから実験とやらが行われている場所にも興味がなかったのだけれど]


庭園の奥に、そんな場所が。

[ジリヤの回答に思わず呟く。
私にとって、第二棟の終点は第二図書館で、まさか庭より奥に別の施設があるなんて、思ってもみなかったから]

ジリヤ、時々姿が見えないと思っていたけれど、もしかして、そこにいたの?

[そもそも、私は普段はこんな時間には起きていない。他の人たちとは活動時間の違う夜行性。その上、人と関わるのがあまり好きじゃない。
私のそんな生態ゆえに姿を見かけないのだとばかり思っていたけれど、それだけではなかったのかもしれない。
そうだ、そもそも、ジリヤは人間と面と向かっていがみ合っている分、目立つはずなのだ]


あー、そりゃそーか。傲慢な猿共だ

[言われてみれば、確かにそうだ。そう信じていたら異常に正常を近づけるわけがない。]

あぁ、結構な間な。要するに独房だよ。猿共の手に負えない獣を入れておくな。基本一人で過ごさせられる。飯のときもな。設備もひどい。…錆び臭くないシャワーを浴びたのは久しぶりだよ。
檻に閉じ込めてなんとか安心しようとしてンだよ。ンで、好き放題だ。イカレ女医、暴れても怪しげな薬投与して来やがる。
[秘密棟で悲鳴が聞こえる時は、大体女医が実験をやっている。壁がボロいから近くの部屋でやってるなら女医の声も微かに聞こえるのだ]


独房。

[ジリヤの言葉を反芻する。
考えてみれば、物騒な実験をやっているのだ。物騒な場所があってもおかしくはなかった。
けれど、その存在を予想するのと、実際にあると確認するのでは、やっぱり受ける衝撃は違うらしい。
暴れても怪しい薬を投与されて。それでもジリヤは暴れ続けるのだろう。抗い続けるのだろう]

ジリヤは、強いわ。

[愚かだとは思う。けれど、自分にはない強さがあることも間違いないと思う]

私、ここを出られるとは思っていないの。
だけど、もしここから出られる獣がいるとすれば、それはジリヤのように抗い続ける人なんだと思うわ。


…強くねーよ。従うより抗うほうが楽ってだけだ。アタシには

[自由への執着、それで立っているから、だから、従うなんて、ありえない。抗う他に道がない、という事も、あるのだ。あの反抗には]

…アタシも出れねーとは思うけどよ。諦めねーよ。諦めねー自由だけは、持ち続けるんだ。アタシは

[外に出たい、自由を得たい。それに向かって抗い続けるのが、抗う事自体が、彼女の「生」を、形作っている]


[ ざわ。ざわ。耳に届く「飼われる側」の声に、僕はすぅと息を吐いた。
口元の機械を通して、混ざった音が外に流れる。

実験を知らない、場所を知らない獣人
実験そのものをされる獣人

実験自体、僕は口うるさくするつもりはなかった。獣から人へ。また、獣から人へ。―――なれるなら、それで良いじゃないか 。
だって、そうしたら古の――鶴が紡いだ物語の、終止符も。きっと打たれる事は――― ]

………?

[ 僕は首を傾げた。 ごちりと機械の端が、マイクに当たって音が弾けた。

むかしむかしの物語…って、なんだっけ。

『「 異物 」を処理することが無ければ、良いんだよ。』――と、 誰かは言っていた ?

こきりと僕の首が鳴いた。…最近、運動不足かなあ。 湿った肌を撫でると、少しだけかさついた。
ノイズの混じる思考はキライだ。ふるりと首を振る。]


こわいなあ………。

[ 僕は何も知らないふりして、態とらしく声を出した。 まるで抑揚も見えない声だった。
…耳の奥でざわざわと、先程鸚哥の弟と話したときに、凪いだ幻聴の一端が聴こえた気がした 。

その雑音をも振り払って、僕は運動した後に図書館にでも行こうと思った。 僕の知らない、いや知ってた気もする、物語。 クエスチョン。]


―――ここから出られたら、どうするの?


[ 直近、聞こえた声色に。 僕は何気なく問うた。僕の声が 聞こえたかどうかは、わからない。

お外の世界。 ひろいひろい、箱舟なんて目じゃない、遠い世界。

漆黒に塗られた、永久に続く宙のキャンパス。
流れるきらめきは、遠い星の欠片?
手元の水面に映る月に、この身を投げた、―――むかしのきおく。

ぎりり、いつの間にか握り締めていた手のひらに、爪の後が微かに残っていた。 ]**


[抗う方が、楽。そのジリヤの言葉は、すとんと私の胸に落ちてきた]

……ああ、そうなのね。

[私は、知識を求めている。第二図書室で本を読むことを求めている。
それが私の優先順位の第一であるように、ジリヤは抗うことを求めているのだろう]

ジリヤには、諦めないでいてほしいと思うわ。

[その姿を愚かだと思いながら、それでも。
折れてしまうジリヤは、見たくないと思った]


ここから出られたら……?

[誰かから投げかけられた質問に、考える。
聞き慣れない声だった。私はここに10年いるのに、聞き慣れない声だった。
けれど私は、ついさっきまで独房の存在も、知らなかったのだ。
知らない誰かがいたとしても、多分不思議なことではないのだ]

……わからないわ。私は外の世界を覚えていないから。
でも……そうね。思い切り空を飛んでみたいとは、思うわ。

[大きすぎる私の翼で。本物を知らない、夜の、空を]


【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ 回想・秘密棟 庭 ]


……あーあ。 逃げられちゃった。


[ 僕は至極残念じみて、声をこぼした。

土が抉られ、また抉られた土が周囲へ跳ぶのを見ながら。
>>67遠ざかる背中に、―――背中に、また、ぼくはひとりになる。

寸分、重なった「獣」と「獣」のてのひら。
どれ位の間、僕以外の誰かに触れなかっただろう。 僕はまだ温もりの残るそこを、今度は柔く握りしめた。

     拒絶。容認。そして、―――拒絶。

繰り返されたことだ。いつだって、その渦中に僕は居る。
――ああ、こうだから早く、『排他』が無くなったら良いのに。
そう思っても、どうせ実験はまだまだ、まだまだ。続くんだろう。 ]

(75) 2015/07/10(Fri) 22時頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ 故郷のにおい、おと。もう全てが遠い。 今はただ、何の色とも分からない、>>66僕に背中を向けてしまった彼が僅かに吐いた息が、音が、耳に残る。

鮮やかな腕を抱き込んだ姿は、まるで人形を抱き締める、人間の幼子みたいだった。 …そんなことを思いつつ。]


―――…そう。まるで、「奪われそうな何かを守る」、みたいな。


[ 僕はてのひらを開いて、やがて元の位置へ戻した。
そのまま、抉られた土穴を尻目に僕も背を向ける。 彼との距離が、遠くなる。……その距離が、そう。 外の世界まで広がらなければ、いい。それで良いんだ。僕の立場は 。

だって、さみしいのは、僕だけじゃない 。
彼の瞳が、震える唇が、ひどく心を抉る。 ]


僕はいつまで、此処に居るんだろう?


[ ほたりと長く見ない、雨が落ちた気がした。 ]*

(76) 2015/07/10(Fri) 22時頃

鉱滓地区 チェビイは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 22時頃


【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ 現在・第一棟廊下→ ]


[ ちかちかと電球が頼りなく光る、渡り廊下を通って、僕はひたりひたりと足音を鳴らし歩いた。
道中振り返ると、少しばかり、土の跡が付いていたけど。 …まあ、いいか。

そのまま真っ直ぐ進んで、お腹のなるのを他所に、プールの方へ。
――ああ、でも。腹拵えするのも良い気がする。…けど、どうせ動くなら後の方が、いいかなあ。 なんて思ったりして。

………良く作り上げられているこの施設は、便利で、不便だ。

きっと何千年もこの中で生きていけるだろう。 たとえ上で戦争が起きても、ウチュウジンが侵略しに来ても。
だって 何百年、既に僕はここで過ごしたのだから。]

(83) 2015/07/10(Fri) 22時半頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ BGMも何もない廊下には僕の不気味にさえ思う足音だけが響いた。ひたり、ひたり。 真夜中だれかが見たらホラーじみて、怖がられたかな 。

僕はそのまま突き当たりを右に曲がった。 ……プールの入り口に入れば、既に誰か先客が居たかもしれない。

そしてプール行く途中、長髪を揺らめかす影を見付けることさえ。もしかしたら。 ]


……かさつく、なあ。


[ ……衣服の下を指先で撫ぜると皮膚がめくれた。
はらはらと皮が落ちるのを放って、滲む赤をゴシゴシと拭い広げる。すると鈍い痛みが、内部に広がった。

…ああ、だめだ。施設には鮫が、居るんだった。 僕は慌てて( と言っても、そんなに素早く動けてないけど。)水で流して、ハンカチで縛った。――これで何とか、彼の嗅覚を誤魔化せるだろうか。

…亀のクリームとか、無いのかなって。 あまり普及されない「ぼくたち」の道具を恋しく思う。

―――そうして、それから。
何も無ければ、僕はのろのろとプールに体を浮かべてみただろう。 その差中、人影を見たなら、様子を見てその場から去ろうとすることだって 。]**

(84) 2015/07/10(Fri) 22時半頃

チェビイは、マユミの影をどこかに見た気がした。

2015/07/10(Fri) 22時半頃


…………かあさま。

[夢見る私が零した寝言。
きっと目を覚ませば、忘れてしまう]


― 寸刻 ―

[ ――― ”ぼくら”の声が聞こえる。

 ヒトという生き物に諦めを抱く梟に
 僕よりも強く激しく外と自由を希う針鼠

 呼吸器で覆われた鮫の声を聞いた時は
 普段聞くより幾許か 鮮明に聞こえて
 彼の難儀な重装備ぶりを思い出す。

 ……それまでは、よかったのだけれど。

 ”彼”の声に 僕は押し黙る。 

 ( だって そいつは )

 どうしても 脳裏にちらつかされた「鍵」が過って
 ジリヤに「鍵」の話なぞをしたらと考えたら
 ふるりとひとつ 背筋が震えた。 ]



  ……そとを飛ぶきみは
    きっととても綺麗だと おもう。

    見たいな そんな日が来たのなら。


[ 暖かな月夜も 冷たい雨の夜も 
 僕はどちらも知っているけれど
 きっと彼女が飛ぶ空は 星に包まれている。

 繰り返すことも
 喉を詰まらす事もなく出た想いの言葉は、
 誰に聞かせるでもなく、零れた。*]
 


[本物の空は、青いのだという。
本物の夜空は、月が光り、星が瞬くのだという。
空から雨という水の雫が降ることもあるのだという。
どれも私は知らない。知らないけれど]

……ありがとう。

[フィリップが翼を羨んでいることは知っている
色を持たない私が、夜を飛んでも、きっと闇に溶けてしまうだけだと思うのに、フィリップはきっと綺麗だと言ってくれる
モノクロの私より、フィリップの方がよほど綺麗だと思うのに]

そんな日が来たら、いいと思うわ。

[来るとは思っていない。けれど、来たらいいと思う。
外の世界に出て、私が夜の空を飛ぶ日。
そんな日が来たら、フィリップに見せてあげよう。
そう、それに……]


私の翼は大きいから。
一人くらいなら、連れて飛べるかもしれないわね。

[空に憧れているフィリップを連れて、飛ぶことだって、できるのかもしれない。
もしも、そんな日が来るのなら]


[ 夜は梟が思うほど暗くはない。
 月があって星があって
 人里が放つひかりは 空の雲が反射して
 山に雪があれば空まで青白く照らすんだ。

 その中じゃあ、僕の持つ色は意味を持たず
 空を切り取って飛ぶ 彼女の闇は
 どれだけ映えるだろうと 思う。]

   そうだね、そんな日が来たらいい。

[ 誰にも見つからず 兄と2人見上げた夜空を浮かべて
 僕はそこに彼女の影を重ねあわせる。

 夜空を渡す、白鳥の十字の上へ重なるように
 彼女の翼が 伸びた気がして。]

   きみが居てくれたら  …僕も鳥になれるね。

[ そらへ、と 憧れを乗せた瑠璃の目が 細く笑った。*]


【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ プール ]

[       ―――ぞわりと、 粟肌が立った。

まるで敵意を向けられているような、 「悪い」視線が僕に絡んでいるような。
    この感覚は、 何百年もの間に、何度だって。
僕は鈍い。亀だから仕方が無いと、馬鹿にされることもある。
―――この鈍さが、命取りになることだって。 ]

        モ、スキー ト 、

[  壁際、ひやりとして、陰りのあるそこに凭れようとしたところで、>>131落とされた影。背後から聞こえた音。
振り返ったときにはまた遅く、 ―――どんな嗅覚してるんだよ、とさえ、思ってしまった。

被せられた面体。 きらりと輝くレンズの奥、目を細めてわずかに見えた「色」。
星の流れる、綺麗な空。 深い、宙のいろ。……とは、全く違う。獰猛な、いろ。 ―――その焦点が僕のものと重なり合うのは、あっただろうか?

背中の付け根から飛び出る尾に触れる指先は、何のため?――なあんて、そんなの、 ]

(146) 2015/07/11(Sat) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ

      僕を、食べる気?


[ レンズ越し。 僕は唇を開いて、彼に声を投げた。
届くかどうかすら不安な声を。―――ヒトの言葉を。 ]**

(147) 2015/07/11(Sat) 02時半頃

[返ってきた同意の言葉に、私は来るとは思わない未来を思う。
そんな日が来るとは思っていない。けれど、願う自由だけは私にも許されているはずだ。
願うことは、人間にだって止められないはずだ]

……フィリップは、鳥だわ。

[私が居なくても、と言外に滲ませて。
私は、私たちはこういう生き物なのだと思っている。だから、フィリップが自分のことを欠けた生き物だと感じることは……それは、悲しいことだと思った。
百科事典によると、飛べない鳥もいるらしい。
フィリップは鸚哥だけれど、夜明け頃、第二図書室から自室に戻る時に聞こえるフィリップの歌声は、金糸雀のようだとも思うのに]

フィリップは、鳥だわ。

[だから私はもう一度、そう言った]


[ 僕を鳥だと 祈るように願うように響く声
 いつもの彼女には珍しい 力が篭められていて

 朝靄の図書室で 彼女の羽を羨ましがりながら
 その翼が本来拡がるべきだった
 外の世界の夜空の話をしたときにも おなじように
 彼女は、僕も同じ鳥だと 言ってくれた。

 あの時伸ばした手は 彼女の羽に届いただろうか。

 瑠璃の目に憧憬ばかりを乗せてしまうのは
 彼女には少し迷惑だったかもしれないけれど]

   僕も夜空に行けたら、唄うよ。
   ………鳥だからね。

[ それでもやっぱり彼女が居なければ夜空は行けないから
 小さな声には ちょっとの苦笑が混ざった。]



―――頭を撫でれば、落ち着くんですかねえ……


―― 一間 ――

[ ひとが羽や鱗を生やせばいい、という針鼠には小さく息を漏らし笑った。獣人に獣を足すのも可能なのだろうか、それこそ“    ”みたいだ。

 ――体はともかく、その実験体の心は今度はどこにいくんだろう。獣かひとか。新たに宿った獣だろうか。
 心、と梟の告ぐそれに1つ、首を傾げた。まざりものの体に宿るのは、果たしてどんな心なんだろう。

 同じになれるわけがない、という2人の声に淡く頷く。どうしてもわかりあえないのなら、いっそ領分を分けてしまえばいいのに。]

 ああ、…あそこ。ありがとう。

[ 返る返事に秘密棟、と面体下を歪めつつ、礼を告げる。“イカレ”と称される女医の姿を見たいわけではなかったが、獣を人にするなんて考えには興味があった。*]



[ 2羽の“とり”の声をききながら。
 ひたりと水に浮くよう、“よぞら”に映るその姿を描く。
 夜のそらを縫う彼女の姿は。彼がうたう姿は。きっととても、冴え冴えとはえるのだろう。

 合間、漏れ聞こえた微かな声色には、首を傾げ微かに、かあさま、と反芻する。“かあさま”って、なんだろう。*

 ――やがてぐるりと頭を回し、声の正体を探りながら。
 これなら、ひとに見つからずこっそり相談事もできるんじゃないだろうか。――例えばそう、「自由」を得るための。

 実際反抗を図っている針鼠の彼女へと、(離れてる以上意味があるのか知れないが)視線を向けつつ。]


  ……誰かと出て行こうとか、思わなかった?


[ 首を傾げては、小柄な体を思い返す。針があるとはいえ、少女めいた体躯では限度があるだろうにと。
 ――そういえば、同じくらいの“猫”の少女もいた気がするけれど。ここでの声は聞こえているのだろうか、とぼんやり思い巡らせながら。]


【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ プール ]


         ……悪い子だなあ。


[ 僕は言った。 理性なんて覗けない、いやもしかしたら寸分、残っているかもしれないけれど――>>166本能に呑まれたくろを見据えながら、目を細めた。

      『 食べたら、だめだよ 』――と。


遠い昔。施設で育って、また幼少の頃から知る彼に、今日とて変わらぬ姿で伝えたならば、その欲を止めることもできただろうか?


      『 ここは海じゃないから、 』
      『 ヒトで居たいなら、食べてはだめだよ。 』


雑音に染まって、ぼやけた脳裏に浮かぶ過去の窓が、……きばをのぞかせた彼を、映す。 ―――妄想じみて、…いやもしかしたら、妄想かもしれない。 だって僕は、むかしむかしなんて。 ]

(188) 2015/07/11(Sat) 20時頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ


      ここは海じゃあ、ないから。

[ まるで無垢に、純粋に問われた声に、僕は恐怖なんて抱かない。 だって「仕方が無い」んだもの。 彼の本能は、食欲は。

                  ―――僕が冬に、長いねむりに就くように。


乾きやすい僕の尻尾に手が触れかかるのを、横にずれて避けた。へたに千切られたりしたら、たまらない。 鮫に喰われる亀は海亀だけで十分だ。 亀は亀でも、僕は海亀じゃあない。

ぱさりと落とされたフードのした、ヒトのように、またその瞳と同じくろい髪には―――宙に似た感覚を思い起こさせながら。 ふるり、首を揺らした。 また、彼の「おねがい」にも、鼻を鳴らして背いた 。]


      君の黒は、深海のそらだなあ。


[ ―――言いながら、僕は彼に手を伸ばした。

彼の持つそらに手を掠めさせながら、おねがいしてまで欲に従うその姿と、間抜けにも手間取る姿に腹が擽られる感覚を持ち。
ぱこんとそのマスクが外れた矢先、覗けたきばには感嘆さえ思いながら――― ]

(189) 2015/07/11(Sat) 20時頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ

[ ―――やがて、僕はその鼻先を、摘み引っ張った。 ]


食べられたら、死んじゃうだろ? 僕、しにたくないから。


[ そのまま前へ引っ張り倒して、逆に壁へと押し付ける。

―――ただ彼がひどく抵抗を起こせば、押し付けることは愚か、鼻先に触れることさえ難しかっただろうけれど。


        記憶に貼り付いた、いつかの景色が。
        僕の生存欲を掻き立てる 。 ]

(190) 2015/07/11(Sat) 20時頃

鉱滓地区 チェビイは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 20時頃


[私の知らない、あるいは覚えていない、外の世界の夜空の話を聞いた時、私は知識を求めて本を読む時と同じくらい、もしかしたらそれ以上に、未知なるものに対して知識欲が満たされる充足感と、憧憬を覚えていたかもしれない。
伸ばされた手には、瞬き一つ分の驚きを示したけれど、フィリップの翼への憧れは知っていたから、そっと翼を広げてみせた。鳥籠で生きていくには大きすぎる私の翼を。
伸ばされるフィリップの腕の蒼碧や、真紅の爪を私は綺麗だと思うから。だからきっと、それはおあいこなのだ]

楽しみだわ。

[きっと、そんな日が来ることは、ないのだろうけれど。
それでも、そう返した私の声音には……そう、“幸せ”の色が、きっと微かに混じっている。そんなもの、私は知らないはずだったのだけれど。
私の翼は、一人で飛ぶにはきっと少し大きいから。
外の世界の夜空は、一人で飛ぶにはきっと広いのだと思うから。
飛べないフィリップの声には苦笑が混じるけれど、それを言うなら私は歌えない。だからきっと、それもおあいこなのだ。

――――……きっと。きっと。きっと。
そんな日は来ないのだろうと思う未来に、私はたくさんの「きっと」を重ねていく]



[         梟と鸚哥がそらを飛ぶ。 星の欠片の流れるそらで。

      その場にいれば、僕は首を擡げて彼らを見つめるのだろう。
      きらきら照らす、ひかりの舞台で、 彼らが踊るさまを見届けるのだろう。
      手元に揺蕩う水中では、 鮫が呼ばれて来るのだろうか?
      水に堕ちた月に肌を重ねて、深海のくろに夜空のくろが混ざり合うことも、あるのだろうか。

      僕は陸続きの岩場で、 空を眺めて、そのまま夜が明けるまで。―――]

        ―――――。

[ はた、と僕は目を瞬かせた。 いま僕は何を考えていたのだろう?
こてりと首を傾げると、やはり口元の機械がかちりと鳴った。

ぼうやりとした思考の奥。 隙間を通り抜けて届いた声は、―――「獣人」の脱走計画さえ、覗けるかもしれないもの。 ]

        ………。

[ 締め付けられる胸は、なんだろう? 僕はぎゅうと胸元に手を当てたまま、 引き続き耳を欹てた。 ]**


[ジリヤへと投げかけられた質問に、小さく息を飲んだ。
抗い続けるジリヤですら、ここから出られるとは思っていないというのに、その質問は、まるで]

誰かと一緒なら、出ていけると、思っているの。

[私のその呟きは、質問だったのか、それともただの独り言だったのか。
私自身にも、その境界は酷く曖昧で、だから返事が来ることは、期待していない。
声の主に、漏らした寝言を聞かれてしまっていることも、知らない]


["猫"である私にも、当然獣たちの言葉は届いていた。

けれど、人間への感情も、外への思いも、何もかもの価値観が、私とは異なっている者たちに。

それらの事で、何を言う事があろうか]


【人】 鉱滓地区 チェビイ


[ ぱちりと、浮かんだ ” 理性 ”に、僕はほぅと息を吐いた。
獣同士の力比べも、 また若い頃より衰えた人としての力比べも、彼に到底勝てないから。
だから、壁に押し付けた、彼が。 …その唇から漏れる、苦悶の色。歪む人の顔。―――「 抑制 」と「 躾 」の狭間で、その限界を測って、――きっと、長くは続かないだろうと思った。 ]


      …わるいこだなあ。モスキート。


[ 叩かれる腕に、僕はいつもと変わらない顔で、声で、返した。
逸らされかける瞳は、頬をぺちんと叩いて咎め。諦念の色を滲ませたのには、こてりと首を傾げた。
僕の濡れ髪から、雫が零れる。ぱたぱたと落ちる。音。

「処罰。ほしい?」

からかいに染まって投げたそれに、彼はどう返しただろう。
秘密棟に閉じ込める。 実験される。 痛みに悩まされて、また出てくる。 ―――そして、 ]

(249) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ



      あのね。モスキート。
      君に好きに生きて、食べてもらうこと。僕は願うよ。

      でも、僕は…僕”も”、いちどでしんでしまうから。


[ 一度で死んでしまうから。 そしたら、鶴に怒られてしまう。恨まれてしまう。
 一度で死んでしまうから。 そうなったら、今みたいに、処罰を軽くできないから。


      ―――死んでしまったら、 夢は泡沫に、弾けてしまうから。 ]


(251) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ

      ……君はどうしたら、” ここ ”で、誰かを食べないでいてくれる?

[                ――無期限に。

……そんなこと、言えなかった。僕は続けようとした声を唇に閉じて隠した。
僕の血濡れた腕を食べたら、君は止まるの? 僕を全部食べたら、君は止まるの? 海には到底及ばない、プールに放して、何もかも自由にさせたら 、君は。


          ――止まらない、だろ。

            「 本能 」は。

       ………人間だって、そうじゃないか。


虚しさが胸をせり上がる。無期懲役的に閉じ込められて、そのまま。 寿命で散った命も、殺傷分も、実験ミスも、いろんな死に様を見た。

では、長く生きてしんでしまうのと、 そとに生きてしんでしまうのでは、どちらが良いのだろう? ( ほしぞらも、 見えないまま、僕もいずれ )。 ]

(253) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

【人】 鉱滓地区 チェビイ

      ねえ、モスキート。お腹が空いたなら、ご飯たべようよ。


[ 僕はこてりと首を傾げた。
濡れてずり落ちる機械を直しながら、床へ落ちた彼のくつわを拾い上げて、また彼の背からも手を離した。
他に何か用事があるなら、とプールを尻目に見ながら、彼にくつわを手渡して。 ]

      君の知りたいお話をひとつ、してあげるから。

[            ―――ああ、だから彼は余計、外を焦がれてしまうのかなあ。なんて。

       でも、僕はそれ以外に、正しく欲を止める方法を知らなかった。 ]**

(255) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

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