289 【ペア】風邪引いたあの子ん家に行く村
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[布団をめくりあげて、ベッドに計4人のペラペラな美少女がいるという事実に気圧されていると、袖にゆるい重みがあった。
何か用かと振り向けば、宇原の指が前髪をかき分けて額に触れる。
触れた指の感触にほんの少しだけ、ぴくりと体が跳ねた。]
……。
……… 顔が良い。
[どうやら、自分でも熱を確認しているらしいが。
「わかんないです。」と自分の額に手を当てる宇原の顔が良い、そして近い。
いつも気の抜けた顔をしているが、今日の少し曇った表情は逆に彼の顔の良さを引き立てるようだということに気づく。気づきたくない事実だった。直視しづらい。
やがて額から手が離れ、布団に足を突っ込むまでをジト目で見守った。]
さて、
[足先だけを布団に突っ込んだウツギに布団を被せつつ]
もちろん風邪薬なんてないね?
[そう確認をとって。
さっき念のために買っておいた冷却シートが役立つことになりそうだ。箱を開けて、シートを一枚取り出して宇原の方へ放り投げると、それはぴろぴろと歪な弧を描いてハロウィンちゃんの上にぺとりと落ちた。]
[偶然でも目が合うなんてことも、
罪悪感無く傍にいられるのも、とても気が楽だ。
進学先に選んだ大学を教えてもらえなかったおれは
「柊真、大丈夫ですかね。」
そう自分が気にすることに違和感は無いと理解しながら、
受験の心配をしている風を装って、星夏さんに近づいた。
偏差値、校風、通学、やがては意識する就職のこと
曖昧でどこにでも当て嵌まるような言い方を選べば
自然にあちらから明確な情報が出て、
最後にはその名前も知ることが出来た。
学校まで離れてしまえば、もう戻れない気がしたからだとしても
彼女に嘘をつき、教えたくなかった彼の気持ちを裏切った。
上手く話し掛けられもしないまま、遠くから姿を見る時は
まるでストーカーのようだと思うこともあった。]
うん?
[何か思い至るものがあったのだろうか。
小首を傾け、待った続きはすぐに与えられる。
────どうする、なんて言われたけれど
すっかり成長し身長も引き離してくれた幼馴染が
そんな予想外のことを言うものだから。
思わず何も言わないまま、目を丸くして見つめてしまう。]
添い寝するには、今はベッドが小さいかな。
[昔を思い出すように、目を細めて]
……ふんwww
[岩動に「顔が良い」と唐突に言われて、布団に脚をいれながら、何を言っているんだとばかりに鼻で笑う。
どうやら調子の悪さでアホ属性が消え気味になったために顔を褒められているらしい宇原に、常にアホ面を晒している自覚はない。とにかく宇原には自己分析する習慣が殆どないのだ。]
[ベッドのスプリングで、ゆさゆさと軽く揺れた。
倒れ込む際詰まった息を軽く吐く。
鼻が詰まっていて、息苦しい。]
[岩動の表情をじいっと見た。空元気でもいいからとりあえず元気を出したらもうちょっと遊んでくれるだろうか?などと子供っぽい考えを思い浮かべていたら……]
ふふ、じゃあ手際いいんだって思っておきます。
[意外な形ではあるけれど、褒められるのは悪い気はしない。
譲り合いもおかしな話だし、そろそろ受け止めることにした。]
えっ、ないんです?
……ええと、あの、よければ持ってきましょうか。
[熱を測ると自覚してしまってつらくなるという話もあるし、余計なお世話だろうかと思いながら、お隣さんの距離感はそんな提案をする。]
[気持ちいいくらいの勢いでなくなっていくポカリ水に、ああやっぱり相当喉が渇いてたんだなとひとり納得する。]
なんか、そうらしいですよ。
とはいえ薬飲む時点で弱ってますから、なるべく食べたほうがいいんでしょうけどね。
[顆粒の風邪薬を飲むのを見ながら、ほんの少し眉を寄せた。
前髪の下のそれは隠れていたから見えなかっただろうが、表情が苦くなったのは伝わったかもしれない。]
僕粉の薬飲めないんですよねぇ。
どうしても噎せてしまって。
[人のを見ているだけでも思い出す、飲むのに失敗した時のあの苦味と身体の拒絶感。
どうして現代医学は粉薬の味の改良には努めないのだろうとただただ恨めしく思うのだ*]
………そんなんじゃ、ねえよ。
[可愛いと言う幼馴染。
きっと、彼が見た男は
小さい子供の頃のそれと重なって見えたのだろう。]
[聞こえる声は、昔を懐かしむもの。
このベッドがまだ新しかった頃
自慢するように幼馴染に見せては、そのまま遊び疲れて
二人して朝まで眠ってしまった事もあったっけか。]
…………お前は、昔の俺の方が良かったか?
[咳が落ち着いた頃。
頭に幼馴染の用意した枕の冷たさを感じながら
天井を見上げたまま、声だけでそう問いかける。]
えーと……。
[正直、熱を計ったところで、体温下がるわけでもないし、お隣さんとはいえ取りに行ってもらうのは申し訳ないような……。
けど、多分そこそこ熱高そうだし、計っておいたほうが対処法も決めやすいのかもしれないし。
それに、折角取りに行ってくれると言ってるのを断るのも、逆にわるいような……。
そんなことを、ついぐるぐる考えてしまう。
まとまらないのもきっと熱のせいだ。]
すんばぜん、じゃあ……。
[結局、甘えることにした。]
ぁい、食欲ば、あるんで。
食べらでるうちに、食べどきばす。
[まず少しだけ口に水分を含んで、そこに顆粒をざっと入れて。
もう一度水分を含んだら、味わわないように一気に呑み込む。
そのあとで、更に水分をとれば、完璧だ。
まぁそこまでしなくとも、鼻詰まりのせいで味覚弱ってるんだけど。]
んぐ……。
[ペットボトルを空にしながら、粉の薬が苦手という凛堂さんの様子を見たら、なんだか本当に苦々しい表情を浮かべていた。
分かる、たしかに錠剤のほうが、飲みやすい。]
粉のは、オブダートとか、ゼリーのとばで……ズズッ……飲むど、楽でずよ。
ないどきば、口に水入れたどこに"薬いれて、ま"た水飲んで、一気に飲びぼぶと、らくです。
あ"の…………。
体温計のづいで、というか。
もしあったら、熱冷ましのシート、ぢょっど分けでも"らえばすか?
[いざ風邪をひくと、わりと備えがなっていなかったことを思い知らされる。
申し訳ないようなみっともないようなで、しゅんと肩を落とした**]
[布団を被せて寝かせる際、覆いかぶさるのと似た姿勢になると、宇原が倒れこんだ負荷でスプリングが軋む。]
……。
[スプリングの軋む音、宇原の苦しげな息づかいと表情に、自分のどこかからギクリ、と音が鳴ったような気がした。ほんの、ほんの僅かな瞬間の出来事。
だってこれ、エロコンテンツで見たやつや!
そんな自覚も薄いままに、なんだかバツが悪いような気分が湧きあがりなんともないふりで姿勢を直す。]
[寝転ぶ宇原を見下ろす形になり、先程投げつけた冷却シートを片手に、彼が不器用に前髪を持ち上げて居るのを見かねて片手でその前髪を持ち上げた。]
おさえてて。
[そう言って、宇原の前髪が額に掛かっていないのを確認すれば、冷却シートを受け取り剥がれかけになっていたフィルムを取り去り、ぷるぷるとしたジェルのついたシートが宙にぬるん、と揺れた。]
はい、ぺた。
[ぺたり、と無防備な額にシートを貼り付けると親指でなじませるようにこすりつけた。]
[宇原の額にシートがひやりと吸い付いたのを確認すると、立ち上がり上着を羽織る。]
[体温計確保の申し出には、返答までしばらくの間があった。
なんとなく距離感を誤りがちなのだが、単なるご近所さんだし、流石に差出がましすぎたのだろうか。
でもせっかく知り合ったのだし、どうにかうまい関係を築きたい。
特に在宅仕事同士、活動時間の都合はつけやすいのだし。
……とかなんとかこちらもつい考えこんでいるうちに、鼻声の依頼が来て、頷いた。]
はい、じゃあ、行ってきますね――っとと。
[踏み込みすぎていたかと思っていた手前の返事だったから、思わず声色に嬉しそうな響きが乗ってしまった。
つらい人の前で不謹慎だったろうかと、慌てて口噤む。
たいした距離じゃないから、わざわざ取りに行くなんて感覚でもない。
ちょっとそこのコンビニへ、くらいのものだ。]
オブラートでも失敗するときあるんですよね……
ゼリーも前に試してみたし……
たぶん僕、薬飲むの下手なんですね。
[オブラートに包んだなら行けると思って水で飲もうとして、包みがゆるくて飲み込む直前喉に引っかかり、オブラートは溶けるわ喉にくっつくわ、飲めない薬が舌にこぼれてくるわで地獄だった。
ゼリータイプは所定の倍量くらいないと包まれた感じがしないし、その多量のゼリーを一度に飲み込みきれなくて、結局半分あたりで一口となると、真ん中から粉薬が出てくるからだめだった。
要領の悪さを自覚しながら、苦手意識を強めるばかり。]
ああ、熱さまし的なやつですね。
ストック切れてなければあるんで、持ってきます。
[薬の話から依頼の話に戻れば、自然に詰めてしまっていた息をほっと吐く。
熱をそうそう出すタイプじゃあないが、原稿のお供に効くものだから、冷却シートは常にデスクに置いてある。
適当に開いてる箱そのまま持ってこようと決めて、立ち上がった。]
ああ、そうだ。
鍵って開けておいてもらうことできます?
もしくは鍵をお借りするとか……
[電子ロックとはいえ方徳さんに何度も開けてもらうのは心苦しい。
短時間だし、自由を許してもらえるなら、それに越したことはない**]
[やっぱり可愛いなあ、とは心の内に留め
マスク越しに籠もる小さな笑い声だけが漏れる。
大の男にそんな言葉を向けたものだから、拗ねたのだろう。
自分の考えを疑うこともなく。
そこにある本当の意味は、知る由もない。]
ん?……どうしたの。
昔も今も、柊真は柊真じゃない?
そこに、良いとか悪いとかは無いと思うけれど。
[問いの意図が察せず、天井を見上げ横たわる柊真を見る。
感じたままの言葉を声にし、答えとした。
関係は確かに変わってしまった。
でも、それはおれが悪いからで
おれの何かが、遠ざけたいと思わせてしまったからだ。
そして、何が悪いのか教えてくれないのは聞かないから。
もし友人に誘われたとしても君のほうが大事だと言えない臆病者だから。]
まあ、昔より女の子に好かれるタイプに成長したとは思うかな。
そこはちょっと寂しいかも。
[笑いながら付け足した内容は冗談半分のもの。
上っ面を取り繕い、人に合わせるのが上手くなったように。
本当に寂しいことには言えない癖に、こんなことは簡単に口に出来る。]
早く良くなりますように。
[触れる前に気づき引かなければ、
その手はベッドに沈む柊真の手を取って
もう片方と共に包み込むだろう。]
そう、か。
…………いや、どうもしねえよ。
[昔も今も、男は男であるという幼馴染。
予想していなかった答えに、返す言葉は詰まる。
何も知らず、そう答える幼馴染が
今の男には、酷く、眩しく感じられた。
守りたかったものが、変わらずそこにあるのだから。]
……………
[冗談交じりの言葉にも、先程のような軽口は出て来ない。
開きかけた重い口は、何事かを喋ろうとするも
唇だけが僅かに動くのみ。]
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