62 あの、夏の日
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
…メアリー?
[頭の中に響いて来ていた、彼女の声が聞こえない。
そして――その姿も、消えてしまった]
……目覚めて、しまったのか?
[確かに目の前に居た彼女が消えた。
それは、現実での彼女が目覚めたのと同義で]
……は、
はは……っ
…結局、俺だけが残ってしまったのか。
[男の渇いた笑いには、もう誰も答えない]
[本気で現実から逃げようとしていたのは、男ただ一人だけだったのだろうか?
その答えは、誰も答えてはくれない]
……
[どんなに酷い現実逃避でも、いつも優しく同意してくれていた彼女の声は…もう無い]
…………
[男は、談話室に置かれた燭台を見つめる。
彼女が持っていた物は残っているのに、彼女は――]
[男は、暗い天井を見上げ]
――現実から逃げ続ける卑怯者は
俺だけで良いじゃないか――
[声は、暗闇に吸い寄せられ]
……何も、彼女まで巻き込む事は無かっただろうに。
[呟く「ごめんな」の言葉も。
吐き出す息と一緒に、空に掻き消えて行った――**]
[廊下に伸びる影はとても薄く、男が此処に居るのを嗤っている様にも見えた]
……分かってる!
[そう、ずっとこの夢の中に居ても。
大人になった皆が本来の時間を重い出し、夢を徐々に壊していくのだ]
分かってるさ…!!
[夢を保とうとして、それらを除外すれば。
結局は「そして誰もいなくなった」と言う状況になる]
[きっと、そんな事になって]
[そんな言葉を言う羽目になるのは]
[――男自身なのだ]
[誰も居ない、夏の寮]
[人声の無い、学校]
[そんなものは――]
[夜の帷の下、強い雨に打たれながら]
……あの時。
[メアリーが、男の言葉に対して。
一度言葉を詰まらせていたのを思い出す]
…お前は、現実でも良いと思っていたんだろうな。
[その答えを、男が知る術も無く]
――それが、一番良い選択…か。
[男は、ヤニクの背後で苦笑する]
……独り善がりの下らん夢語りなど、同意してくれる者が居なければ
――所詮、妄想に過ぎん。
[そろそろ、現実の迎えが来る頃なのかもしれない。
それは今か、はたまた明日か。それは分からないけれど]
……なあ、メアリー。
[何度、この世界で彼女の名を呼んだだろうか]
独りで抱える妄想は、実に淋しいものだな。
[彼女に届くか分からない声を、絞り出して]
夢を見るなら、皆一緒が…良いな。
[その意味では]
なら、現実も――悪くないのかもしれないな。
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る