118 津 村
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
[喉が渇く。
先輩たちとの会話での緊張感も相まって、異常に喉が乾いていた。
早く水を飲みたい、そう思った]
[昨日から調子が悪かった、その言葉()を聞いて心が動く。
二日前に、自分がうつしてしまったのではないかと]
[一瞬泳いだ視線が、五郎を捉える。
五郎さんならきっとこんな時風邪なんかひいたりしないんだろうなと、終は酷く羨ましく思った]
[そうだ。五郎さんは風邪をひかない。
と、五郎本人も現状思っているであろうが、実際のところはそうでもなかった。
検便提出のために出来上がった列に混ざりつつ、ちいさく鼻をすする。
眠いような、顔の前がもんやりとしているような感覚を覚えるが、この程度、雷門先生の授業に比べれば、易々と耐える事ができる。
たまたましまちゃんと目はあったが、無論、彼女に羨ましがられているとは知らない。]
[階段で、衝立を抱える手が汗で湿ってすべらせかけた時は少し焦った。
物を抱えて階段をのぼり下りしたせいだろうが、やけにあつい。
腰に両手をおいて、俯いて息を吐き出す。]
……。
[すると鼻水という言葉のとおり、水のように粘度の低い鼻水が垂れてきかけて、慌てて顔をあげた。]
[顔をあげた拍子に、鋭い痛みが目の端ともこめかみとも分からぬ辺りを駆け抜けていって、名取は顔を顰めるでもなく、ただ、びっくりしていた。
暑いような寒いような、よく分からない気温だ。
立ったり座ったりをやめると、今度は寒い。
名取ははなをすすって、時計を見た。
もうすこし厚いものを羽織って出ればよかったなと考える。
けれど、時間が終わるまで、あと少しだ。
がんばろうと気をひきしめなおした。]
[あと五分。
横になっているのが、あまりに心地よすぎる。
倦怠感を感じる。名取はこれを、疲れのせいと捉えた。
いまのだる重い体がとる姿勢として、横臥という体勢は余りにも相応しい。
言うなれば、しっくりきている。
このしっくり感に逆らう事は、何かがおかしい。
そう本能が告げている。
鼻詰まりで寝苦しいが、布団の誘惑には勝てない。
布団を顔まで引き寄せる際に首を縮め、その拍子に頭が一瞬鋭く痛む。
枕の上にのったままの顔を顰めた。
小さく唸り声をあげ、*寝返りをうった。*]
[抱く思いは後悔の念。
快調に向かっていたと思い込んでいた。
それは大きな間違いで、気づいた時にはもう手遅れ。
隠そうとしても滲み出てしまう程に、体は病魔に蝕まれていた]
[途中で力が抜けてしまったのである。
すっかり力を失った腿、痛みふらつく頭、すべる手。喉もちりちり痛んでいた。
信号待ちの後、速度はさっぱり出なかった。
最早ふらふらである。酸素がたりず、頭が痛い。
空気を求めて息を吸うと、今度はひりつく喉がかわいて、くっつくやら、痛むやら、咳が止まらず涙と洟が同時に出てきた。]
[先生の声を、今日も聞き流す。
背凭れによりかかった姿勢で、ぼうっと机の上を眺める。
別段何か読むわけでも、書くわけでもない。
頭が重くて俯いていたら、ノートと教科書が視界に入ってきているだけだ。
吐く息が、温かい。
頭がぼんやりしている。
背中がスースーする。
廊下に面した戸から、空気が流れ込んでいるのだろう。
名取は、ひりつく瞼を、重たそうに上げ下げした。
チャイムはまだだろうか。
喉が、乾いている。]
[数日前からずっと元気なふりをして学校中に風邪をばらまいてしまっていた事がバレるのがこわい。
体調を崩しているのに仕事を抱え込むなんて無責任だと思われるのがこわい。
こんな時に風邪をひくなんて役立たずだとおもわれるのがこわい。
無理をしてまで必死だった理由を聞かれるのがこわい。
おかしな人間だと思われるのがこわい]
[もう、あの頃と同じにはなりたくない]
[千彰の親切が非常にありがたい。
茶で流し込んでいたから、水だか米だかで、胃はたぷたぷになりつつある。
齧った卵焼きは、多分すごく美味しい、のだろう。
そんな気がする。
味がいまいち分かっていない気もする。]
[ぼんやりしているのか、聞こえて思いついた単語を選ばず口に出していて、叱られてからはたとする。
これはよくない。居ずまいを正し、千彰の声に耳を傾ける。
集中力が落ちている。なぜか。
あんなに通るはずの千彰の声が、時折、口を見るようにしていないと、聞き難い。]
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る