236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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― 数日前のこと ―
[それは、まだメルヤと組んでいる者たちが生きていた頃の話。
老婦人を襲った獣が悪魔憑きではないかとの話を聞きつけ、討伐依頼を受けてきた。
それに対してメルヤは渋い顔をしていたが、他のメンバーに押し切られてしぶしぶとついていった]
ただの獣なら、大丈夫だろうが。
悪魔憑きを払うような力は、ないんだぞ。
[そんな忠告も耳を貸さずに血気盛んな若者たちは我先にと目撃情報のあった墓場へと向かい]
――っ
[ぞっとする空気を感じて肩を震わせた。
メルヤが感じたものを他の者たちは感じることができなかったらしい]
気をつけろ。
[忠告は、少しばかり遅かった。
まず真っ先に前衛を受け持っていた男が喉笛を噛み千切られて息絶えた。
次に弓を射掛けていた女もまた、腹を割かれ喉に噛み付かれて息絶えた。
前衛だった男も獣の体に傷をつけたし、矢は獣の目をつぶした。
それでも、息絶える運命をかえることはできず。
その間、メルヤも呆然としていたわけではない]
[呪を唱え、魔力を練り。
獣に照準を合わせて]
火の矢!
[発動させた魔法は狙いたがわず獣を焼いたが、それで死ぬような相手ではなく。
喉を狙われて、手にした杖で叩き落したものの、皮膚を抉られ]
[杖を持つ手に噛み付かれて、引き剥がすために獣をけりつける。
火だけではなく、風の魔法もつかって獣を切り裂くようにしていたが、それでも押し負けそうになり。
最期の一撃とばかりに、のこった力すべてで大きな風の刃をつくりだす]
切り裂け!
[叫んだのと、獣が飛び掛ってきたのは同時。
獣の腹が割かれ、血が降り注ぐなか、最後の足掻きとばかりに体当たりされて倒れこんだ。
倒れた先にあった石に頭を打ち付けたから、意識がなくなり。
獣が倒せたかどうか、メルヤにはわからなかった]
[意識を取り戻したあと、ふらつく体で杖を支えにして立ち上がり。
とりあえず撃退できたことを依頼主に伝えにいった。
その後、死んだ仲間たちの装備やら所持品やらを受け取り。
依頼を受ける前から泊まっていた黄金の林檎亭で静養している。
――メルヤには獣を殺した自覚は、ない]
[悪魔が、とりついたことも。
彼女は、知らないまま*]
[メルヤに倒された獣についていた悪魔は今は弱っている。
それでも、隠れることには長けていた。
弱った力を取り戻すための贄を、探している。
メルヤは、今はまだ気づいてもいない]
[眠りに落ちてからどれだけの時間がたっただろう。
ゆるりと瞬いた、金の瞳が天井を見る。
周囲を確かめるように視線を動かし。
ゆっくりと体を確認するように、手足を動かす。
けれど起き上がることはせずに、またも瞳を閉じて眠りに落ちた]
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