25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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だが、少し、感じている。
昨日部屋でした会話もあって…。
彼は、本懐は……。
だけど、それをそのまま、ではそうなれとはいえないのだから…。
そう、多くは言わず、ただ死んだりするな、ともう一度言っておいた。
文句があるなら私は今すぐお前を
後ろに放り出してもよかったんだが?
[後ろ、すなわち顔面から階段に落ちることになる。
結局は放り出さないまま自分の部屋へと連れてきたわけだ。
まさか声を挟まず垂れ流し状態の会話を聞いて
霞が踊り食い云々など考えているとは知る由もない]
……善処、いたします。
[重ねて告げられた一言。
命を重く、大事に思う方なのだろうか?と
そう言えば殺すなと、言われたことを思い出し。
それでも、口にした言葉は約束ではなく、努力するとのみ]
始末屋 ズリエルは、明がまっすぐみつめてくるのに、戸惑う。
2010/08/05(Thu) 00時頃
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>>@60
そうか、本郷さんに褒められたか。 それでこそ、明だ。よい花だ。
[本郷の名前が出ると、苦しいながらも、言わねばならぬと唇をかみ締める。]
明、俺のことはよい主だと思うか? 俺はそうは思えない。
俺の元では、明は今以上になれない気がしてな。
[突き合わせた膝。 かつてやはり憧れただろう花だった。]
なので、俺は明の主をやめようかと思う。 明は、もっと舞を精進させてくれるところに行ってはどうだろうか。
(670) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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[階段から放り出されたなら
どうなるかは目に見えている。
暫し、恨みの念だけを思い浮かべた。
粗末な褥での踊り食いを見たことはあっても
まさかいまここで脳裏に過ぎることは流石にない]
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明はもっと自由に舞うべきだと思っているからな。
[そして、そんなことを言いながらもその小さな頭を撫でたくなったけど、 そんなこと、元の子もなくなる。
なので触らず、 酷い顔だろうが、笑おうとした。]
(671) 2010/08/05(Thu) 00時頃
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>>@63
[駄々をこねる表情がやはり迫真満ちていて、 己を主と呼ぶのは、やはり明の気がふれているのだと思った。]
いらぬ花なわけではない。 ただ、お前はもっと自由になって、そして、もっと多くの人目に触れるべきなのだ。
きっと、お前の才なら、 すぐに噂立ち上り、騒がれる魅惑の花となろう。
[そう、たかがこんな男の慰み者になる必要はないのだと…そう、自分の花でもないのに、もし本当に自分の花ならば、と思うと、そういう台詞が自然に出た。
と、言ったあとに、明の言ったことを頭で繰り返し…]
また、手離される?
[白椿はそのまま床に落ちる。]
(681) 2010/08/05(Thu) 00時半頃
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>>@65 ――………
[言われる言葉に眉が垂れる。 だけども、覆る言葉はかろうじて飲み込んだ。]
そうだな。ずるい。 そうだ。ずるい。
お前は綺麗で才能溢れる花だから、 俺では扱いきれぬのだ。
[本心ではなかった。だけど、本心だった。 ともかく、その憤怒の眸も、髪を乱す手も、 しっかりと見る。
そう、そうさせたのは自分である。 いや、自分の向こうに見えている主の幻なのだが、 それは幻でも、自分にそういってくれていることは、ありえないこといってくれるのは、 男にとっては今後はもう訪れぬだろう出来事。]
(699) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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