25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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……うん…そうだ。
[相手が言及しないことにほっとして。 どうしてもいい言葉が見つからなかった、から。 人だから、獣だから。花だから、主だから。
……今回の件に関わるそれらの言葉を使うと 何か違うと思ったが、 それらに纏わることでもあったから]
……アケノシン、の、主か……? いや、そういわれても…お前の主を俺は知らない
[お願いされたことに頭をかいて]
(115) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[明乃進の振り返る視線を受けて首を捻る。 そのあと、耳が引くりと動いて音を確かめてから虎鉄の視線に気づく。
狼はしばしたっぷりの余裕を持ってから 欠伸の要領で虎鉄の足を噛んだ。
もっとも、じゃれる程度の弱い噛み心地ではあるけれど]
(116) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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>>113
は?何も断言しておらぬぞ? 俺はみんなの話をきくだけだ。
もう残りは少ないしな。
というか、面白いな。俺が何か隠してかくまっているというのか、 その推理を聞こうか?
[霞月夜をにおわすことで、跳ね返ってきた論に、目を細めた。]
(117) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[イアンからは視線を外したまま、 かたわらの狼に、そっと触れ撫でる。一度だけ 彼には見えぬようだから、余り不自然にならぬよう。
蓮の佳人が狼であったこと、 ゆらぐ心持はあれど――獣を憎め、と詠われた狭間のうた。 彼の人の姿を思えば、それは到底適わない。
イアンより返された言葉に、ふと面をあげる。]
――あ、すみません。 あの、私の花主様は刷衛様です。
[抱いた太刀を示すように、笑み浮かべ答える]
(@21) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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代わりに一つだけ頼みごとがある。
高嶺はここにいる。
このあと、高嶺が誰に会うか教えてくれ。
ああ、ここにじゃわからんな。
高嶺は庭にいる。
今、お前が…
[とチラリとイアンの姿を確認し、
血に染まった本郷を連れているのにはぎょっとしたが]
見ている方向だ。
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[かちゃ、と高嶺の手元が動く。 鵠を落とした男が煽るように笑うから。 平然と二つ花の話を続けるから。 血塗れた刷衛の太刀に、思わず手が伸びた。]
―――…推理など、あるわけでもない。 だが、私が何か隠していると思うのなら、 お前が隠していてもおかしくはないだろう。
[太刀を持つ手を留まらせ、 平静保つ為にゆっくりと眼を閉じた後にそう言った。]
(118) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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……刷衛……?誰だ、それは? そんな名前、今回の花主にはおらぬぞ…?
[大広間で宴の中止をしたとき 手に持っていたリストに確かにもなかった アケノシンが何故、そこで青年の太刀を 示して笑うのかはわからなかったけど]
(119) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[主、という言葉を耳にすれば少しだけ琥珀が揺らいだが。]
――――ッ!
[足をかぷと狼に噛まれると、びっくりして大きく琥珀が見開かれた。 尻尾があれば、びゃーっと逆立っただろう。]
…こんの、やろ……!
[イアンに聞こえぬよう小声で呟き、ふりふりと揺れる尻尾を一度ギュッと掴んでやった。]
(@22) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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落胤 明之進は、狼が虎鉄をかぷっとする様にはうろたえた けどよく考えたら、身はないから大丈夫だろう、と微笑ましげ
2010/08/08(Sun) 22時半頃
……かまわないが…
花、二つないから、霞ぐらい、だとは思うが…
[きょとんと、手からのみ出血した
本郷を抱えたまま、その幻聴に頷いて
高嶺の場所にはコクリと頷いた]
記者 イアンは、虎鉄の言動が奇妙で首を傾げた
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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>>118
ふぅん、なるほどな。 一般論というやつか。
[そして、人の気配に、そちらを向き、 本郷…だった遺体とともにあるイアンを見て、少しぎょっとする。]
………たまらんな。
[そして、高嶺をまた向き]
なら、人狼病らしき人物がわかれば教えてくれ。 その者さえ退治できればコトは終了だ。
それじゃな。
[そして、次に誰かに話をきくべく、庭を離れようとする。]
(120) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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若者 テッドは、イアンの言葉に琥珀を瞬かせるも、首を傾げられれば「でけえ虫が居て刺されたんだ」と、握った手を示しつつ。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
始末屋 ズリエルは、イアンは今、正気でないのがわかっているので近づかない。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[ぱちり、と瞬く。 その存在そのものを知らぬようなその答え]
……え、あの。それはどういう? 刷衛様はあなたの相方、というか……お仕事の。
この太刀も、 主様が砥ぎをなさったものでは、ないのですか?
[知らぬ振りをしてるようにも見えず、 ただいぶかしみ返す。]
(@23) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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霞ならば、どんなことを話しているのか。
わかればもっとよい。
頼むぞ。
[正気出ないことは知っている。
声の調子からも、まるで幻聴のように聴こえているのだろう。
なるべく、興奮させないように、それだけ言って、あとはなるべく通信機の音を小さく…。]
落胤 明之進は、虎鉄が狼の尻尾をぎゅっとしたのは、めっと たしなめた。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[虎鉄の言葉には、そうか、大変だなと朗らかに笑って けれど、アケノシンの言葉にはやはりポカーンと]
…や、ないない、封鎖のためや 内部での死体処理にセンターから来たものはいるが そこに刷衛と言う名前のモノは…
……すまないが、刀を研いだものの名前まで 一つ一つ、覚えてはおらんぞ…?
[返された言葉に、 あ、それと太刀を返してくれまいか?とも]
(121) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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んー……
[あの二人の会話の間に入るのは
なんだかとってもお邪魔無私な空気になるので
とても、とても避けたいのだが]
まぁ、聞けたら、の範囲で……あまり期待するな
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[花を失くした裡に人狼とは異なる獣を宿す花主は、 他の者が人狼に喰われようがどうなろうが厭わない。 人狼が――…何処にいるのか。 知っているのなら、尚のこと。]
―――…待て。
[刷衛を呼び止め、高嶺は血塗れた太刀を刷衛に向ける。 鞘に収められた切っ先が、刷衛の胸元に当てられ]
……これは返す。 …持って行け。
[庭から去る姿を、それ以上引き止めることはない。]
(122) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[明乃進の撫でる手に、鉄色は弧を描く。 己からすり寄りすらした。
何やら大きく反応した虎鉄の反撃に狼は反応することはない。 だからどうしたとばかりに欠伸のような動作すらある。
イアンの言動を聞きながら、狼は尾を揺らした。 たとえ虎鉄に掴まれていたとしても、 それはするりとその手の中から逃げるようにして揺れた。 元気がないことだけは揺れる尾の高さで解るだろう。
結局己は彼には見えないのだから仕方のないことであるが]
(123) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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記者 イアンは、懐刀 朧の傍から見知らぬ大男が去ればそちらへ歩き出す
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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>>122
ほう、返すのか。 というか、そのまま刺したりはせぬのだな。
[胸に向けられた刃に、そう、返して…。]
返してもらおう。
[血塗れは自らの服で拭き取った。]
(124) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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無理せずともよい。
親しき仲なら、そう教えてくれればよい。
[そして、庭から去っていく。]
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[朗らかな笑いのあとに、訪れる静寂。 狂気とは時に華やかでさえある、もの]
……そんな、ことは。 だって、今も刷衛様と、 連絡を取っていらっしゃるでしょう?
[幾度が通信をする主が姿は眼に入り、 だからその主が存在を消されたような言葉に怯える。 返して欲しい、と請われれば、ふるふると首を振る]
――……あ、いや、嫌です。
[“殲滅”という言葉、何より 主を知らぬというその言葉が怖くて、抱いた太刀を握る。 もっとも現世にあらず身、奪おうと思えばそれは簡単に為せるか]
(@24) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[明之進にたしなめられれば、コイツが先に手を出したと言わんばかりの納得いかなさそうな瞳を向け。]
……?
[仔細は虎鉄にはわからないが、明之進とイアンの噛み合わない話に首を傾いだ。 欠伸をする狼にはムッとした表情を向けるも、元気の無い様子に口を曲げる。 それから溜息を一つ零すと、ぺんぺんと軽く狼の背を撫でた。]
(@25) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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…今お前を刺せば、私の双花の血に穢れが混じる。
[>>124その言葉で、裡に秘めた刷衛への感情は知れようか。 ふき取る姿に少し眉は寄せたが、何も口にはせずに]
―――…行け。
[ここから、去るように。 そう告げて男が立ち去るのを見送れば新たな影。]
(125) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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……血縁だしなぁ……
[色々複雑ではあれ親しいんじゃないか?
幻聴なのになんぞこれ?と
不思議そうに思いながら、わかったと頷いた]
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[アケノシンの言葉はわからない 会話が成り立つ幻聴はあれど、 誰かに連絡は取っていないから、こてんと首を傾げるも 刀を返してもらえないのは困るが…]
すまん、俺、用事。
[大男が去るのに気づけば、そちらへ 高嶺のほうへ慌てて動き出す]
高峰殿、いま少し良いか? 相談したいことがある
(126) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[イアンと明乃進の会話がかみ合わない理由は分かっている。 虎鉄に背を撫でられると、黒い尾が少しだけふわりと揺れた]
───。
[狼は所詮狼である。 想うことは出来ても、話すことはできない。 明乃進の袖を軽く咥えて引くと、狼はゆらゆらと首を横に振った。 それからイアンを見る。正常さを保てていないのだと、示すかのように]
(127) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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始末屋 ズリエルは、刀を腰に刺して庭から立ち去った。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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―本邸・廊下― [壁を伝いながら夜光を知っているものは居ないかと探し回る。未だふらふらと足元がおぼつかない]
……誰か、居ないのか……?
(128) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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