204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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一人じゃないから、心強いね。
――いつも、注意されてたのは、
あまり強い気持ちを相手に向けてはいけない、って。
恋を覚えたら、危険だって……
二人きりになりたいと思う相手が、危険なのかもしれない……
ほかの人とは、どうかはわからない、けど――
トレイル以外にも、だったら。
二人きりにはならないほうが、いいね……
[早く雪がやめばいい。]
まったくだ…。
[フランシスの言葉に苦く呟き返して。
早く雪が上がるようにと願う。]
トレイルは、ぽかんとした顔で二人を交互に見た**
2014/11/16(Sun) 21時半頃
うん…………一人で人間の中だったら……
恋………… 強い 気持ち
わからないね……知らないから
そう そうだ……親しんだ 相手を喰いたい
そうなるはず…………なんだけど
ーー俺のは 何か違う
トレイルに対しての あれは…………
…………他の人とも……用心する
[ラルフの思考に素直に同意を返す]
………ハっ、
[呆れて物が言えないとは、この事か。]
決めるも何も、あれは意思とは関係なくやってくる。
災厄だ。
……あぁ、そうかい。
シメオンにも同じことを言うんだね、君は。
[何故、そんな目で見られなければならない。
藍鉄を射貫くようなフロスティブルーは、止まぬ吹雪の様に冷えていく。
正しいと言いながら。まるでニコラが堕ちても良いとすら聴こえる返答。保護者失格だなと視るのを止めた。**]
|
[親しいほど、食べたい トレイルにはまだ、理解出来ない本能の話。
いきなりの本題に 両手で自身を抱き 瞬きを繰り返す。
二人を交互に見て そうなのか、と首を傾ぐ。
何か、伝えた方が良いだろうか 持ってきた紙とペン 視線を落とした**]
(317) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
|
うん……、一人じゃなくて、良かった。
知らない気持ちだから、余計に怖いのかもね……
――気持ちがなくても、衝動は、起きる……?
それだと、危険だ……
俺も、そうなるの、かな……
[気になる人がいる。
それは過去にまかれていた種。
衝動の種類があるのかすらも知らぬまま、不安がよぎる]
ーー恋が こういう
穏やかなものなら 良いのにね…………
[いることに安らぐ 落ち着く
ふっ と思考が笑みをこぼして]
喰いたくなる……いつか知ったら なるのかなぁ
…………あの衝動が恋なら
即物的すぎないか ……てのはある……
し ……二人きりに なるのは怖い
ラルフは……獣だとしても どうかーー………
[ラルフの過去も 気になる人も知らない
ただ せめて衝動の種類が
己のように多岐にわたならければいい
と 彼のまだ知らぬ衝動を思う]
[警戒を孕んだ眼差しを、そっと向けて見まわす。
獣の自覚ある大人と、獣の自覚なき子どもと、獣である子ども。
だれが、脅威になるのか。
否、誰が男の大事なものを傷つけかねないのか、と。]
[感情によって発生するそれを災厄と断ずることは、ディーンには出来ない。
物語には数多の捉え方があり、そこから生まれるものも様々だ。
彼にとっての災厄でも、或いは他の誰かにとっては幸福たりえることすらあり得るのだ。]
――……ああ。
[既に同じことを伝えた後だ。
蔑むように吐き捨てられたそれに、ディーンは頷いた。]
だから僕では、シメオンを守ってあげられない。
[そう呟いて、ディーンはようやくベネットの方へ視線を向けた。]
……だから、って 何……。
[困ったような、怒ったような、複雑な表情を、
フランシスは浮かべていた。]
ふふ……こんなふうに穏やかなら、
きっと心配もいらないし、ね。
[一人じゃない安心感と、
笑みが届く感覚に、小さく笑いがにじむ]
二人きりになりそう、だったら声をかけて。
俺でもいたら、違うかも知れないし……
――ん、ありがとう。
[願う気持ちに、感謝を返す]
同感
[衝動の問題に 張り詰めていた気持ちが
ゆる少しほどけて ]
ーーーありがとう
ラルフも…………何か の時には 呼んで?
[実際に間に合うかは わからない
けれど 少しでも心の保険に
互いになるようにと]
うん。
[おなじように感じる気持ちが伝わって、ほわりと心が温まる]
何かの時には、呼ぶね。
呼べるなら、きっと大丈夫、だと思うし。
[間に合うかどうかよりも。
助けを呼べるだけの理性がある。
そういう安心が、ほしい]
暖かいねーーーー
俺 ラルフに会えて 良かったよ
満月に 足止めされ ろくでもない かもしれないけど
ーーそれでも
うん、あたたかい。
――それでも。
フィリップとあえたことは、良かったと思う。
満月だって、ぶじに、越せるかもしれないし?
[冗談めかした表現で、願いを呟く]
バーニィは、衝動を知らないプリシラを守りたい。
―――でしょう?
[目を合わせなかった先程の様子を思い返す。]
ねぇ。プリシラは、バーニィの中でどんな存在になった?
[同じ思考がかえれば
嬉しさが思考に滲んで]
そうだねーーーううん そうしなきゃ だ
危険なことに 近づかず
……息を潜めるように
時折 互いに思考で息を抜きながら
やだ。……忘れない。
此処じゃ話しにくいなら
別の、場所でいい。……聞かせてよ。
[ディーンに願う。
されど、――聞き入れてもらえるかは、分からない。]
[嬉しいが重なれば、ほわりと暖かさがにじむ]
うん。危険なことには、近づかず、ね。
話すだけで。だいぶ違うし――
[ふ、と思い出したことがある。
衝動を、片目をえぐってこらえた同行者の話]
――フィリップの散らし方と違うけど、
ドナルドも、衝動をこらえたことがあるよ……
話を聞いてみるか、やめといたほうがいいのか……
[ドナルドが、まだその身のうちに獣を飼っているのなら。
眠らせたままのほうがいいかもしれないと、悩む]
[このじんわりと暖かさが
衝動を抑えてくれたらいいのに
ゆると穏やかに感じながら]
ドナルド…………ーー
知りたい とは思う けど
[ラルフの悩むニュアンスに こちらも悩む]
無理なく さりげなく 聞けたら
……かな……迷惑は かけたくないし
[穏やかさが、そのまま
衝動をねむらせてくれたらいいのに、と]
……うん、じゃあ、聞けたら、ね。
――あのとき、かなり、しんどそうだったけど――
でも、うまく抑えられたみたい、で。
こんなやりとりも、できなかったし……
[できないなら、できないままのほうがいいのだと。
そう、思った]
あいつを、獣にしたくねえ。
[身勝手な大人の望みでいい。
男が味わった苦しみから出来る限り遠ざけてやりたい。]
……僕は、君に嫌われたくない。
心配もかけたくない。
[後者は今更だろうか。
ディーンは同行者に言うのと同じように、真実を告げる。
ただ愚直に。]
[ああ、もう、 ばか。
――逃げる折、ディーンを――友人を、そんな眼で、睨んだのだ。
大丈夫、と同行者に繰り返す
そんな自分のことは、棚に上げて。]
[このまま 吹雪が収まるまでーー穏やかに]
ドナルドを 揺さぶらない範囲で
[念を押すように 思う]
ーーあの時…………
…………
[じっと 考える ドナルドの話]
……強い人?ドナルドは
[それでも 彼は 人を避けず]
揺さぶらない範囲……がんばる……
[へたに、起こしてしまったら大変だと思う]
ドナルドは強いよ。
片目をなくしても、まだ、同じ仕事を学んでいるし……
人を、避けがちではあるけれど……それでも、一緒にいるから。
|
[文字を、
ペンを持ったまま インク瓶の蓋もあけず
トレイルは固まっていた。
ニコラが撫でてくれたときも 二人の会話中も
恐怖や警戒でなく どうしよう、と 少し困惑したように**]
(389) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
|
トレイルは、シメオンの声に視線を投げた。思考は、つづく**
2014/11/16(Sun) 23時半頃
ラルフも 無理しないでーー
[がんばるに そう考えてしま ]
片目…………それって
[ラルフの語るドナルドのそこに
まさか という思考と この流れ
と思うと 衝動を抑えたことと
片目であること に思う]
それでも……か
見習わなきゃ…………
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