3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―南棟東靴箱前―
……私、煙草吸う人って、寂しがりなのかしらって思うのよね。 だって口寂しいんでしょう?
[火を消す気配の微塵もない彼へ浮かべた笑みは猫のよう]
――ドナルド君に恋の痛手の解決方法を聞いても、無駄だったかしら。
でも、心の傷はそうね。
[それ以上は沈黙した。 担任として知っていること知らないこと、 見つめられた隻眼はあまり居心地よくはないだろうか]
……念のため、保健室は見ておこうかしら。
[ありがとう、と一言告げて保健室の扉に手をかけた]
(82) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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皆って、他にも居るの。
[ああ、あの哂い声が響く。 『あと一人。最後の一人。』 一体何人――だろう。 緩く、首を振る。]
何でわざわざこの時期に学校に残るのかな。 ジェレミー君みたいに補習とかなら解るんだけどさ。
[わざとらしいほどの溜息を吐いて。]
振り向いたらって、ミッシェルさんせっかちだなあ。 コールリッジさんもさ、何も置いてかれたくらいで泣かないで ……も ……
(83) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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[>>79大輪の花が。黒い、花が。 少女の指先から咲いているのが見えて言葉が止まった。]
……え、な、何それ。 流石に刺青は、こーそくいは、ん、だ、よ。
[刺青。何でそんな場所に。 それにどうして、花の香りまでもが。]
……。
[その後は言葉を継げずに黙り込んでしまった。]
(84) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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― 廊下/南棟東靴箱前→??? ―
寂しがり屋か……――― もし、そうだったらセンセが慰めてくれんのかぃ?
[何か担任として思い当たる節でもあったのか、心の傷に関して触れられても、冗談とともに、にっと笑って見せるだけ。]
さて、サイモンが行方不明なら、俺も探してみましょうかねぇ。 ちと、あっちの方も騒がしいし、な。
[グロリアの動きに合わせるように、くっと視線を南棟1Fの西側へ向ける。そこからあらわれるのは、虚ろな薄紫色の眼をした放課後の王子様の姿。]
(85) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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…… うる さいよ。
[悪態を、自分に向けてだと勘違いをした。]
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― 南棟西階段下 ―
[道中死体を飛び越え、ふらふらになりながら駆け下りる。 直視はしない。できない。でも、段を降りるうちに慣れる自分がいた]
…………はぁ
[一番下まで降りれば、気が抜けたのか踏鞴を踏んで足がほんの少し空を切り、ぎりぎりで膝をつく。ピッパが降りたいならきっとその時に離れられるだろう]
無茶してごめん。嘘ついてごめん。本当ごめん。 でももう少しだから、頑張って。
[頭が痛い。いつもより息を切らせてそう言った**]
(86) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 02時半頃
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おい。大丈夫、か?
[音楽室の件と同じような、言葉を投げかける。 セシルから、鮮血の匂いがした。 それが分かったのは、ドナルドが喧嘩慣れしているからだろう。
思わずセシルを捉えようと、手を伸ばし一歩踏み出す。 が、少し止まったのは、音楽室での反応を思い出したから。
それでも、煙草の火がテールランプのように光を引いて闇に向かう。加速がついたバイクが急には止まらぬように。
―――……しかし、次に踏み出した一歩が、きちんと購買部側――セシルの向かった方向に踏み出せたかは、不思議な空間とかしたこの場では分からぬこと**]
(87) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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[黙り込んでしまったフィリップに弁解しようとするが、少女の声音は弱い]
……違うよ。私、あんな化け物の、仲間なんかじゃ……ないよ。 違う、のに……。
[だが、フィリップの表情と自分の手に咲いた黒い花を見比べて]
もう、私も化け物に、……なっちゃたの?
[呟き、項垂れた]
(88) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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― 南棟1F廊下 ―
[途中誰とすれ違っても、呼ばれても、 聞こえない振りをした、見えない振りをした。 見てしまったら衝動が襲ってくるような気がしたからだ。
―――赤が、 ほしい。
虚ろな眼に、血でもないのに鮮やかな赤が映った。>>85]
…、――
[こくり、と咽喉が鳴る]
(89) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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――、…
[声が]
…、は…、……――
[小さく、自嘲じみて 笑った。]
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―保健室前―
煙草は嫌いって言ったでしょう?
[声が届けば、保健室の扉をがたがたと揺らしながら、 なんでもないことのように真顔で冗談を返す。
>>85ドナルドがセシルの姿を見つけるとの同時くらいに、>>862人の姿に気付くだろうか]
ドナルド君、そっちお願い。 ジェレミー君、ピッパさん…大丈夫?
[駆け寄って可能ならば彼女を保健室に押し込めて、 そこにはサイモンがいないことを知るだろう]
(90) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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[>>88少女の弁解に、瞬く。]
え、何言ってるのコールリッジさん。君って妄想癖があったんだっけ。 化け物なんて 思ってない、てか見えな
[言って、止まる。]
……あんな? もし、かして。コールリッジさんにも、見え、て―― あ はは、随分大掛かりな、……悪戯だ。
[否定する要素を挙げようとして、出来なくて。 ただ、乾いた笑いが漏れる。 視界に映る 濃厚な 負の存在。]
……、……どうする?
[項垂れたキャロライナに、声をかける。]
(91) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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『オハヨー? オハヨー?』
違、彼女は寝てるわけじゃ。
[頓珍漢なことを鳴いた腕の鸚鵡に訂正を入れ。 少し困ったように笑うと。]
誰、さがそっか。
[促すように、もう一度声をかけた所に。 >>86足音が聞こえて首を巡らせる。]
あ、ジェレミーく
(92) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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[知った顔を呼ぼうとして もう一人見えた姿に、瞠目した。]
……ピッパ?
[開いた口は。 彼女の名前を、少しだけ親しげに、少しだけ寂しげに*小さく紡いだ*]
(93) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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…っ、いらない、世話 だ
[“お願い”されては、困るのだ。>>90 吸血衝動は酷く強い。顔を背けると、購買へ向かう。 水を飲めば、渇きは多少はましになるのではないか。 そう思って。]
――ッ…!
[不意に死体が 手を伸ばしてくる。 振り払った手の甲に、深い引っかき傷がつく。 血が滴り落ちた。くらり、酩酊のような感覚が襲う。
それをドナルドは見ただろうか。 グロリアは――或いはスティーブンは。
バランスを崩して倉庫の扉に背を預け、 ずるりと崩れ落ち、虚ろな眼で自分の手の甲の傷から落ちた血を舐め取る姿を。
赤は甘く 嗚呼。――*足りない*]
(94) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 03時頃
奏者 セシルは、問題児 ドナルドの声がしたなら其方を見るだろう。>>87 薄紫の眸は、 やはり、*虚ろだった*
2010/02/27(Sat) 03時頃
…… ん。
[自嘲の笑みに、窘める様な口振りに。短い声の後。]
――
[意識が揺れて。
暫く、してから。]
…… そう だね?
[ほんの幽かに笑った。]**
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……どうするって……わかんないよ。
[フィリップの問い>>91に首を振る。 途方に暮れれば「誰か、さがそっか」という思いがけない言葉がかけられ、顔を上げる]
……リッター君は嫌じゃないの? もしかしたら、化け物かもしれない子と話してるかもしれないんだよ……。
[ぐしぐしと左目をこすり、さらに言い募ろうとする。 だが、フィリップの背後から近づいてくる人影に気付いて口を閉ざした**]
(95) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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[廊下に溢れかえる、人ならざるものたちの、姿。 耳に流れてくる様々な思念。それは時に耳を劈くような、音となって流れた]
……ひどいな。
[おかしい。そう思ったのはその音に「波」があったこと。 聴力がおかしくなっている、と気づいて耳に手を当てた。 視界に、ドナルドの姿が映る。 口許に、赤く光る何か。煙草だとわかる]
ドナルド・バルビエーリ、そう堂々と吸うものではありま……。
[小言。けれどもそれは途中でとめられた。視界に映ったのは、一人の男子生徒の壁を伝う姿]
セシル・シェリー、どうかしましたか。 ……血?
[様子がおかしいとそちらへと向けて歩を進める]
(96) 2010/02/27(Sat) 04時半頃
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[グロリアの姿が見えるとほっとしたように]
アトラナート先生、ご無事でよかった。
[ジェレミーとピッパの姿が見えれば戻ってきたのかとやはり安心したように]
セシル・シェリーの様子が、おかしいようです。 先ほどまでは、普通だったと思ったのですが。 ……何かに中てられたか。
様子を見て来ます。 ドナルド・バルビエーリ、来るなら煙草の火を消して来なさい。
[そう告げて、セシルが向かった先へ足を向けた。 倉庫の扉、そこに凭れ手の甲を舐めとる。一瞬艶やかにも見える動き]
(97) 2010/02/27(Sat) 05時頃
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[けれども、目は虚ろに。 近づきすぎないよう、寄って声をかける。 廊下に響いた足音>>75。それが従妹のものだとは気づかない。何より、今の彼の耳に、それは音として届かなかった]
セシル・シェリー、無事ですか。 ……その、血のにおいは何です。
[口許。そこにより鮮やかな血の色]
口を切りでもしましたか。
[よもや吸血行動にでたとは知らず。眼鏡の奥、目を細めた]
(98) 2010/02/27(Sat) 05時頃
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体調が悪いのなら、保健室で寝ておきますか? 誰かに見ていてもらわなければなりませんが。
セシル・シェリー、しっかりしなさい。
[逡巡。ややあって手を伸ばした。 振り払われるなら、それ以上伸ばすことはない。 近寄れば、もっと強い血の匂いが鼻をつく。けれども、深い傷は負っていないことに疑問を感じて、ドナルドがやってくれば、どうしたものかとそちらを*見上げた*]
(99) 2010/02/27(Sat) 05時頃
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-少し前の回想- [自分の中に沸く衝動を抑えるのに精一杯で自分の背後の事など見えてはいなかった。
意味がわからず ただキョトンとジェレミーを見つめているといきなりふわり体を持ち上げられた。>>53]
っん…あっ…
[太ももにふしくれだった大きな手があたると自然に甘い声が漏れ思わず体が跳ねあがった。 思いのほか鍛えられている体が触れている部分から伝わってきてどきりとしてしまう。]
やっ…
[しかし、抱えられて初めて後ろから追ってくる異形の物に気づくと 改めて恐怖の叫び声をあげた。>>74]
あっあああ・・・・なにあれ?! 追いかけてくる!
(100) 2010/02/27(Sat) 06時半頃
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― 屋上に続く階段途中 ―
――……はぁッ………。
[サイモンが逃げて、グロリアがそれを追う。 心はそれを追いかけなくちゃ、と思った。
だけど、理性で、踏みとどまる。
なぜなら、追いかけなくちゃ…と思ったのは、サイモンではなく、グロリアのその白い首筋に、だったから………。]
……ど、どうし、ちまった、俺………。
[喉が渇く………おかしい。 渇き方がおかしい…………]
[求めてるのは、……赤い……]
(101) 2010/02/27(Sat) 06時半頃
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怖い… 食べられちゃうよ 独りでいると食べられちゃう クローゼットの化け物に食べられちゃう
[子どものうわ言のように繰り返す言葉は 必死で耳を塞ごうとしている男には届かなかったかもしれない>>74]
(102) 2010/02/27(Sat) 06時半頃
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― 南棟西階段下 ―
[階段の下までくると とんと床に下ろされた 膝をついて肩で息をしているジェレミーをみてやっと我に返った。]
ジェレミー ああ、ごめんなさい。 ありがとう
あなたの方こそ大丈夫?顔色が悪い あたしが動けなかったから…無理させてごめん
[階段の方をちらりとみるまだ後を追ってくる気配を感じて]
鬼ごっこ…
[耳に響いた嫌な言葉をふと思い出し]
ジェレミーこっち!
[そういってジェレミーの手を引くと階段脇の倉庫へと逃げ込んだ]
(103) 2010/02/27(Sat) 06時半頃
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[そして、闇に染まっていく階段にそのまま座り込む……。
膝を抱えて、まるで、学生時代に戻ったかのように………。]
[ああ、なんで]
[俺はこんなところで]
[ああ……**]
(104) 2010/02/27(Sat) 07時頃
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[倉庫の扉にもたれかかって外の様子を確かめている。ジェレミーが何か話しかけてくるようなら、口に指をあてて]
しっ 今またすぐにかけっこなんて---無理でしょう?
[小声で話しかける]
(105) 2010/02/27(Sat) 07時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 07時半頃
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[少し黴臭い匂いのする倉庫を見渡しながら]
そういえば…さっき あんなに あたしに触らないでっていったのに・・・ たしか、文句は後から受ける?っていってたよね
[クスリ…唇の端をあげて笑う。 ジェレミーはどんな顔をしてるだろうか]
あたしがおかしくなった責任はとってよね…
[こんな状況にいるのにクスクスと笑い。熱で浮かされた瞳で男を見あげた]
(106) 2010/02/27(Sat) 07時半頃
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このままじゃあ… あたし
---く る し い …の
[つま先立つとジェレミーの柔らかい髪に指を絡める。耳元で溜息をつくように囁いた]
(107) 2010/02/27(Sat) 07時半頃
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