人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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 表座敷な。
 他も見繕ってもってきてやらぁ。

[と一応言ってるけど、食べながらだった。
 片や寝ながら、片や食いながら。


 だけど、それでも仕事はちゃんとやるつもりである。**]


[そして散った花のあとに咲くのは
生あるものを惑わせからめとる、毒の花]

  我こそ
 巷に流れる噂の花

 月夜に、艶やかに咲き誇る――私の名はイビセラ。

 愚かな駒鳥は、もう要らぬ**


[月の光に当てられて、思いは胸を焦がすのみ。]

あぁ…このまま穢れず美しいまま、永遠にわたしの中に納めてしまいたいのに、
この子が穢れに染まりきり、艶やかに色を変えるさまにも心惹かれてしまう。

[喰らってしまえば、永遠にそのままを留めて置けるけれど…]


 永遠など……生有るものには訪れぬ

[宵待月冴える夜
薄い笑み零し、聞こえた音を拾うは
泡沫に消え行く名も無き花でなく]

 死と生が、我等が力
 そうでしょう





 満月の前夜の小望月――…子持月
 ……臨月は訪れた

 明日はお目見え出来ようか
 この声届く貴方方に**


満ちては欠け、また満る、空に輝く月が如くに、
せいを喰らいて死出へ導き、新たなせいを蒔く我らなれど…
[複雑な胸の内は、焦がれる痛み。]

花ひらくを、楽しみに待っているよ。


【人】 手妻師 華月斎

―与えられた部屋―

 んっ……。

[ゆるりと瞼を持ち上げると、見なれぬ部屋の様が苔色に映る。
そうか、ここはまんまる様の邸宅だったなと、まだ覚めやらぬ頭で、ぼぅと考える。
反芻するは、寝る前のこと。いつになく怒涛だったと苦笑いを浮かべる。]

(507) 2010/08/04(Wed) 11時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―回想―

 まんまるっ……。

[本郷の去り際の言動に、高嶺がヨアヒムのように丸くなる様を思い浮かべて、疲れている当人に申し訳ないと思いながらも、密やかに肩を震わせた。更に笑いに拍車をかけているのは、高嶺を子供扱いしている本郷の行動も子供のようだと思ったからだとは、流石の華月も口にはださない。
しかし、それも去り際、高嶺(花主)の黒檀で見られたならば、収まる。
浮かべる表情は微笑。媚びるでもなく、けれど移ろい行く華と月、2つを名に抱くに相応しい艶と儚さと、けれど何にも動じないといった苔色を返した。鵠にならって、礼も一つ。]


[りん――微かな鈴の音が、主達が去った後の僅かな静寂を裂く。
呟くように言葉を紡ぐ人に、華月は眼差しを向けた。]

(508) 2010/08/04(Wed) 11時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 そやな。
 高嶺様んとこやったら、鵠さんも申し分ないやろ。
 芸を見てはるんは、確かやと思う。
 やけど……

[告げていいのか悪いのか。謂い淀み、間を計ろうとか動かなくなった紫の蝶に手を伸ばしかけた途中、刷衛の声が聴こえて引いた。苔色もまた、現れた大男の花主に向く。
鵠が言を紡ぐ時は、華月は沈黙を保つ。]

(509) 2010/08/04(Wed) 11時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[刷衛の言葉は謂い淀んだ内容そのもので、困った風な顔をして、髪を掻いた。
その仕草を、きっと微か窺うように見る紫苑色が捉えた。
刷衛に答えるのに重ねて、その紫苑色にも答えを返す。]

 わてに関しては、そんなんなっても今更やから。
 大概んことは、そなん辛いとは思わへんし。

 ま、まだ話まとまった訳でもなし。
 なるようにしか、ならんやろ。

[高嶺の全てを知っている訳でもないのだから、無駄に不安を煽るのはよくない、そう思ったのが謂い淀んだ理由。ただ、人それぞれとはいいつつも、芸だけを愛でる主人は少なく、色だけを欲する主人もまた少ないというのが、少なくとも華月が見てきた事実。]

(510) 2010/08/04(Wed) 11時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[それから幾許か話をしたか。
鵠と伴って花達の集う棟へと戻り際、聴く相手の裡に、ただ微笑んだ。]

 もうちぃと、悩んでもえぇんで。
 花祭中ならいつでもいうんは、そいうことやろ。
 花も花主を選べ、謂うはる方だけあるわ。

[別れ際、つぃっと伸ばす手、紫の和紙の蝶の隣、緑の連れを忍ばせる。今は、傍に在ると示すように、けれど]

 高嶺様の茶は、  でいいんよな?

[茶の種類を確かめる言の葉は、既に自分は答えを出していると暗に告げるもの。請われれば、道理に反していなければ断らない。華月という花はそういう花だった。]

(511) 2010/08/04(Wed) 12時頃

【人】 手妻師 華月斎

 ちゃんと寝るんやで。

[ひらり――鵠に手を振って向かうのは、虎鉄が自室だと指した部屋前に。ノックをしようとし、止めて、泥棒が内を伺うように扉に耳をあてた。]

 帰っては、きとるみたいやな。

[人の気配に、ほっと息を吐いてから、自室へと向かう。
窓を開ければ迦陵頻伽の唄声が微かに聴こえた。
それもいつしか止み、気がつけば華月も夢の世界へと堕ちたのだった。]

―回想・了―

(512) 2010/08/04(Wed) 12時頃

【人】 手妻師 華月斎

―朝・宛がわれた部屋―

 さぁて、何時、高嶺様んとこ行くんがえぇんやろなぁ。
 ま、早いとこいってしまお。

[ぐぅっと伸びをすれば、夜着が肌蹴ける。
そこより垣間見える生肌には、薄い傷跡が幾多、朝の陽の光の中*浮かんでいた*]

(513) 2010/08/04(Wed) 12時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 12時頃


…何の花が開くかと思えば

[まどろみの中に聞こえた聲に小さな欠伸が一つ。
気だるげな声は数拍置いてから]

見えるは"晩餐"の時にて。
……愉しませてもらおうか。

[低く、哂う]


[目覚めた花は、ふと思い出す]

 ――…して、晩餐に並ぶは
 誰ぞ?


[時折歯にしっかりとした食感を寄せるのは
細かく刻まれた塩漬けの心臓。
悪くはないが、殺したての肉に比べれば鮮度が違う]

主から喰らうか。花から喰らうか。
…イビゼラ、だったか。
お前は誰を喰いたいと望む。


 喰らいたい……私が?

[短く吐息を零す。
暫しの間]

 種を植えるなら、育ててゆけぬものを
 喰らうなら、財有るものを

[声の届く二人とは、間逆かもしれず
謡うように節をつけて囁く]

 嗚呼 しかし
 幼い肉は柔らかく美味と謂う

 悩ましい


…柔い肉の味は霞に聞くがいい。
私は、あまり好まん。喰らわぬわけではないが。

[率先して子供を、とはあまり言い出さぬ口。
霞のほうは、誰を好むのであろうとは思いはすれど]


 …――雛鳥は

[からかうような囁き]

 さぞ、美味かろうや


…雛、ねえ。

[あまり興味はないのか、呟きもうつろ]

旨味はあるが、食感に欠ける。
まあ、初物に食うには好いかも知れんが。


 先ずは前菜
 幾つか挟んで漸くメイン
 デザートは最後にとっておくもの

[さて雛鳥は何処に当てはまるか、と哂い]

 ただ…――形式に拘らぬ晩餐であれば
 好きなものを好きなだけ
 皿を手に歩き回れば良い

[付け加える]

 此度の晩餐は……どちら?


初物は傷みやすい。
喰らうなら早めが好かろうね。

[くつ、と小さく喉を鳴らすのは愉快さか。
それとも、憶える餓えによる期待か]

皿を持ち歩くも構わんが、食後の甘味ぐらいはゆっくりと味わいたいもの。
…そういうものは、取っておくが良いと思う。
皿を持って歩きまわってばかりでは、忙しなかろう。


 喰らうて良いなら、今すぐにでも


[腹の底から込み上げる本能が
急かすように焦らすように蠢いている]


 嗚呼……腹が空いた


糧として、喰らうのならば…

[そっと腹を撫でるのは、一夜の夢を見せた法師のことか。]

食べ頃ならば、若い桜の猫が盛りか。
だが、ようやく開く花のお目見えならば、先ずはどなたかに、一夜の夢でも魅せてごらんよ。
いくら美しくとも、徒花は要らぬ。


腹が空いて堪らんならば、一番食いでが有るのは小山のような肉饅頭では無いかえ?
[くく、と落とす揶揄。]

ああ、雛鳥は食後の水菓子に…


 桜の猫は、其処に見えるが
 嗚呼でもこれは……若しかしたら

 これから、化けるやも。

[冬色の瞳が春を見る]

 ……私が、徒花と?
 面白い

[薄く、哂った]

 噂の花を咲かせてみせよう
 一夜でなく、この日の下で


脂身が不味そうで食う気にもならん。
悪食のお前と一緒にされては困る。

[そも、元々の基準が違う立場。
好みの肉に困ったことがなければ
不味い肉を放り出すなど日常茶飯事]

…なるほど。
随分と面白い趣向だ。

[低く、喉が哂う。見せてみろ、とばかり。
丁度視認できる位置から鉄色は咲き始めの花を見下ろす]


 肉饅頭は肉饅頭を喰らうているよ。

[今しがた伝えられたそれを聞かせ]

 余程、執心の様子。
 他所に懐いた雛鳥など、もう要らぬ

 喰らうにしろ、あれは
 人数分も無いようだ

[胸を押さえながら呟く。
テラスからの視線に気付き、つと目を伏せた]

 此処ならば、置いてある筈
 暫し間を。

 流石に私は、ナイフ刺さる痛みに耐えて舞う気は無い故に




では…愉しませて貰おうか。


[微かに口元を歪めて、嗤う]


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