人狼議事


289 【ペア】風邪引いたあの子ん家に行く村

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[寝転ぶ宇原を見下ろす形になり、先程投げつけた冷却シートを片手に、彼が不器用に前髪を持ち上げて居るのを見かねて片手でその前髪を持ち上げた。]

 おさえてて。

[そう言って、宇原の前髪が額に掛かっていないのを確認すれば、冷却シートを受け取り剥がれかけになっていたフィルムを取り去り、ぷるぷるとしたジェルのついたシートが宙にぬるん、と揺れた。]

 はい、ぺた。

[ぺたり、と無防備な額にシートを貼り付けると親指でなじませるようにこすりつけた。]


[宇原の額にシートがひやりと吸い付いたのを確認すると、立ち上がり上着を羽織る。]


【人】 紅客連盟 イスルギ


 じゃあ、ちょっと薬局行ってくるね。

[そう言うと、ポケットからスマホを取り出して宇原の方へひらひらと振ってみせる。「なにかあったら連絡して」言外にそう伝えた。]**

(101) 2018/11/30(Fri) 01時半頃

紅客連盟 イスルギは、メモを貼った。

2018/11/30(Fri) 01時半頃


[体温計確保の申し出には、返答までしばらくの間があった。
 なんとなく距離感を誤りがちなのだが、単なるご近所さんだし、流石に差出がましすぎたのだろうか。
 でもせっかく知り合ったのだし、どうにかうまい関係を築きたい。
 特に在宅仕事同士、活動時間の都合はつけやすいのだし。
 ……とかなんとかこちらもつい考えこんでいるうちに、鼻声の依頼が来て、頷いた。]

はい、じゃあ、行ってきますね――っとと。

[踏み込みすぎていたかと思っていた手前の返事だったから、思わず声色に嬉しそうな響きが乗ってしまった。
 つらい人の前で不謹慎だったろうかと、慌てて口噤む。

 たいした距離じゃないから、わざわざ取りに行くなんて感覚でもない。
 ちょっとそこのコンビニへ、くらいのものだ。]


オブラートでも失敗するときあるんですよね……
ゼリーも前に試してみたし……
たぶん僕、薬飲むの下手なんですね。

[オブラートに包んだなら行けると思って水で飲もうとして、包みがゆるくて飲み込む直前喉に引っかかり、オブラートは溶けるわ喉にくっつくわ、飲めない薬が舌にこぼれてくるわで地獄だった。
 ゼリータイプは所定の倍量くらいないと包まれた感じがしないし、その多量のゼリーを一度に飲み込みきれなくて、結局半分あたりで一口となると、真ん中から粉薬が出てくるからだめだった。
 要領の悪さを自覚しながら、苦手意識を強めるばかり。]


ああ、熱さまし的なやつですね。
ストック切れてなければあるんで、持ってきます。

[薬の話から依頼の話に戻れば、自然に詰めてしまっていた息をほっと吐く。
 熱をそうそう出すタイプじゃあないが、原稿のお供に効くものだから、冷却シートは常にデスクに置いてある。
 適当に開いてる箱そのまま持ってこようと決めて、立ち上がった。]

ああ、そうだ。
鍵って開けておいてもらうことできます?
もしくは鍵をお借りするとか……

[電子ロックとはいえ方徳さんに何度も開けてもらうのは心苦しい。
 短時間だし、自由を許してもらえるなら、それに越したことはない**]


[やっぱり可愛いなあ、とは心の内に留め
マスク越しに籠もる小さな笑い声だけが漏れる。
大の男にそんな言葉を向けたものだから、拗ねたのだろう。
自分の考えを疑うこともなく。

そこにある本当の意味は、知る由もない。]




 ん?……どうしたの。
 昔も今も、柊真は柊真じゃない?
 そこに、良いとか悪いとかは無いと思うけれど。

[問いの意図が察せず、天井を見上げ横たわる柊真を見る。
感じたままの言葉を声にし、答えとした。

関係は確かに変わってしまった。
でも、それはおれが悪いからで
おれの何かが、遠ざけたいと思わせてしまったからだ。
そして、何が悪いのか教えてくれないのは聞かないから。
もし友人に誘われたとしても君のほうが大事だと言えない臆病者だから。]



 まあ、昔より女の子に好かれるタイプに成長したとは思うかな。
 そこはちょっと寂しいかも。

[笑いながら付け足した内容は冗談半分のもの。
上っ面を取り繕い、人に合わせるのが上手くなったように。
本当に寂しいことには言えない癖に、こんなことは簡単に口に出来る。]




 早く良くなりますように。

[触れる前に気づき引かなければ、
その手はベッドに沈む柊真の手を取って
もう片方と共に包み込むだろう。]




そう、か。
…………いや、どうもしねえよ。


[昔も今も、男は男であるという幼馴染。
予想していなかった答えに、返す言葉は詰まる。

何も知らず、そう答える幼馴染が
今の男には、酷く、眩しく感じられた。
守りたかったものが、変わらずそこにあるのだから。]



……………

[冗談交じりの言葉にも、先程のような軽口は出て来ない。
開きかけた重い口は、何事かを喋ろうとするも
唇だけが僅かに動くのみ。]


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