人狼議事


308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】

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【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ ミラーで後部座席を確認しつつ、
 路上に捨てられた車や、倒れた木や、
 人だったはずのものを避けて走る。

 到底この状況に似つかわしくない言葉に、
 気付けば口元を緩めて笑っていた。
 それなのに目頭が熱いのはなぜだろう。]
 

(79) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃

【人】 宝石収集家 ビアンカ


[ そこに何を書こう。]
 

(80) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃

 Nana
---------------------------------------
 こんにちは。見ている人はいますか?
 僕はジャーディンといいます。
 Nanaの孫で、17歳です。
 ××地区から西に向かっています。

 どこかに避難所や、
 シェルターはありませんか?
 まだ無事な人を探しています。

 一緒に7歳と4歳の子がいます。
 まだ小さな子犬も一緒です。
 食べ物ももうあまりありません。

 助けが必要です。
 親切な人からの返事を待っています。
 どうかお願いします。助けて。
 



[ * SENDING FAILED *]
 


【人】 百姓 ワット

[家に帰れば、腕や服に浴びてしまった血、
 というよりは妙に粘っこいそれを
 井戸の水でしつこいぐらいに丁寧に洗い流した。
 それでも、あの手に響いてきた
 ぐにゃりとした嫌な感触はとれそうになかった。

 今朝、町長は何も言ってなかった。
 ということは、今朝は雷門さんの家と
 連絡がとれていたはずだ。

 あそこは他にも息子と嫁がいたと思うが。

 ほかの二人も感染してしまったのだろうか?]

(81) rinco 2020/10/27(Tue) 21時半頃

【人】 百姓 ワット

[こみるりさんの投稿を思い出す。
 噛まれた、という投稿のあとにも
 しばらく意識があった。
 同じような人が他にもいたようだが
 もしかしたら、個人差があるのだろうか。

 電話帳のページをめくり、
 固定電話から雷門さんの家にかけてみた。
 それほど時をおかずして、ガチャリ、と
 受話器を持ち上げる音が耳に届き、面食らう。]

 も、もしもし?
 あー……
 えーっと、和田、です、けど、

[でた。普通に。いともあっさりと。
 むしろ、こちらの心の準備ができていない。]

(82) rinco 2020/10/27(Tue) 21時半頃

【人】 百姓 ワット


 あの、……実は、さっき、
 雷門さん、と、会ったんだ。

[途端に、電話口の向こうから、
 緊張した息遣いが聞こえてくる。
 たとえ感染していたとしても、
 彼らのかけがえのない家族を、
 俺は、殺してしまったのだ。
 今更ながら、その事実を
 なんと伝えていいものか考えあぐねていれば、
 先に向こうが口を開いた。]

 ……仕方なかった?

[何が?
 俺の行動が?
 そのまま言われたことを口にすると、
 誰にも我々を責める権利などないはずだ、と
 今度は喧嘩腰にわめきたてる。]

(83) rinco 2020/10/27(Tue) 21時半頃

【人】 百姓 ワット

[そこまで言われてようやく、何が起きたのか理解した。]

 …………、そうか。

[口減らしにあったのか。雷門さんは。]

 そうだな。

[わからない。
 何が正しくて、何が間違っているのか。
 少なくとも、責める権利は俺にはない。]

 ……雷門さんに、止めをさしたのは俺だ。

[端的に、それだけ告げて、受話器を置いた。
 雷門からは、ひどくすえた臭いがしていた。
 一体いつから彼は外にいたのだろう。
 そのままずるずると電話台の隣にしゃがみこみ、
 両手で目を覆った。**]

(84) rinco 2020/10/27(Tue) 21時半頃

村の更新日が延長されました。


【人】 地道居士 エニシ

[生き残りの人間は、居ないわけではなかった。
生きるために安全な土地を探す者も居れば、
安らかに命を絶てる場所を探す者も居た。
自分の家族がまだ生きていると信じて、
危険を顧みずにあちこちを回っている人も居た。

僕達は、生き残りの人に会うたびに、
自分たち以外の人間と話せるのが嬉しくて。
荒れた廃墟から発掘してきた食料を交換しながら
色んな話をしたし自分たちも惜しみなく情報を渡した。

情報交換を嫌がる人はいなかったけれど
皆、ここまで生き抜くために苦労してきたらしく
例外は無く、服は汚れ、憔悴しきった様子だった。]

(85) kaomozi 2020/10/27(Tue) 22時半頃

【人】 地道居士 エニシ

[けれど。僅かな希望を胸に、
 今まで通って来た道について尋ねれば。
  全ての人は暗い目で、口を揃えて言ったのだ。]

(86) kaomozi 2020/10/27(Tue) 22時半頃

【人】 地道居士 エニシ

[あの頃の平和はもう、どこにもないのだと。]

(87) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

[僕が拾った男の子は、名を理央と言った。
毎日、学校が終わったら17時になるまで、
友達と時間いっぱいまで遊ぶような子だったようだ。

僕のことを臆病者と馬鹿にしては笑ったり
いつも強気で、ゾンビに挑発したりもしてたけど。
段々、生き残りの人間に会うことも少なくなり、
この世界はもう滅びるだけだと悟ってしまって。

両親や兄弟がどこかで生きている……と、
そう信じることも出来なくなってしまった彼は
バイクで走っている最中に、
僕の背中に顔を押し付けて、声をあげて泣き出した。]

(88) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

[満点の星空の中。
僕は、周りにゾンビが居ないことを確かめ、
その場にバイクを止める。]

 「もう、皆、ぞんびになっちゃったの?
  かーちゃんも、とーちゃんも、
  にぃちゃんも、けーたくんも、さやちゃんも」

[背中から聞こえる問いかけの答えは、
もう、彼自身、知っているんだろう。

そのまま黙ってしまった彼を見やって、
どう答えるべきかと、考える。

嘘を言いたくは、無かった。
でも……なら、どうすればいい。]

(89) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

[冷えた風が、僕達の身体を撫でていく。

今もきっと家の中に居る兄貴を想う。
懐かしいと思ってしまうことが酷く哀しい。
僕の母親も父親も、もう。
ゾンビになってしまった。
もう、会うことはできないけれど。

  (皆…………か。)

皆に共通して言えることが……あるじゃないか。
僕はバイクを下りると、理央の頭を撫ぜた。]

(90) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

 …………理央。
 いいもの、みせてあげるよ。
 
[ポケットから取り出したのは僕のスマホだ。
電源をつけても、電波を拾う気配は全くない。
……電波についてはとっくに諦めていたし、
僕が見せたかったのは、そんな事実じゃない。

あるアプリを立ち上げて、彼に渡す。
理央は、怪訝そうな顔で僕を見たけれど、
スマホを受け取り、画面をのぞきこんだ。]

(91) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

[最初こそ、不思議そうにしてたけれど
段々と、食い入るようにそれを見つめる。
指先は画面をスクロールして行く。
それもだんだん、早くなって。

「がんばれ」とか「すごい、」とか
そんな声も聞こえるようになっていき―――]

(92) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

[……端末に保存されていたSNSのログを
最後まで見終わった直後だ。
>>4:*18僕の発言のあたりで
先に進まなくなった画面に痺れをきらして]

 「皆は……皆は、どうなったの!?
  まだ……負けてない人が、いるの?」

[もう更新されなくなったタイムラインの
続きが見たいと、興奮した様子で僕にせがむ。

「えーちゃん、絵、上手いんだね」
それから、ライブラリを勝手に開いて
保存されてた僕の絵に夢中になり始めた理央に
僕は笑って言ったんだ。]

(93) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

 ……ねぇ、理央。
 僕の両親も、兄貴も。
 理央の知ってる人も……
 もうどこにもいないかもしれない。
 
 でも。世界のどこかには―――
 まだ、さっき見た投稿の人達みたいに
 頑張ってる人がいるかもしれない。
 
 ほら。理央の前で、僕はまだ生きてるだろ?
 ……"世界中の皆"がゾンビになった訳じゃない。
 
 まだ僕達は、生きてる。
 それなら―――

(94) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

『―――僕達は僕達の生きた証を、世界に遺し続けよう。
 後を通る人が、今の理央みたいに勇気を貰えるように。

 大丈夫。皆じゃないよ。
 僕は、ゾンビにはならない。
 ずっと、理央と一緒にいてあげるから。 』

[できるかどうかわからない約束だなんて
そんなことは、考えてなかった。

ただ、僕がそうしたいから、言った。
ただそれだけのことで。]

(95) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時頃

【人】 地道居士 エニシ

[最初に理央と会った時のような、
情けなく震えた声なんかじゃなく。
強く凛とした声に。
彼は目をごしごしと擦って、強く頷いた。]

(96) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時半頃

【人】 地道居士 エニシ

[それからは、理央の提案で。
立ち寄った町から、ゾンビに襲われかけながらも
水や食料やガソリンの他に、
生き延びるには到底節つようなものを漁って来た。]

(97) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時半頃

【人】 地道居士 エニシ

[それはゾンビの濁った血の色よりも明るい、赤。]
[澄み渡る晴れやかな空のような、青。]
[眩しい日の光のような、黄色に。]
[焼け焦げることも血を浴びることもなく生える、緑。]

(98) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時半頃

【人】 地道居士 エニシ

[バイクが走り去った後には、
滅びゆくこの世界に似合わない、色が残る。

色とりどりのスプレーを使って描かれたそれは
雨にも風にも負けることなく、
永い、永い間、残り続けるだろう。]

(99) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時半頃

【人】 地道居士 エニシ

 [ 僕達は ゾンビに負けない ]

[ひび割れたコンクリートには
そんな言葉が大きく描かれていて。

その横に、子供らしく力強いタッチの
なんでも倒せそうな、怪獣と
どこまでも走っていけそうなバイクの絵は

色んな場所に、色んな色で。時には形を変えて]

(100) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時半頃

【人】 地道居士 エニシ

[彼らの生きた足跡のように、残って居た。]**

(101) kaomozi 2020/10/27(Tue) 23時半頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

[たった28年間。
わたしという人生において
何か、成し遂げられただろうか?

大切なひとを守り通すことも
最後まで己を喪わずに居ることも
命の限り戦うことも
苦渋の決断を下すことも

なにも。

あまりにもわたしの人生は、平凡で、平坦で
お粗末な最期だった。]

(102) matsuko 2020/10/28(Wed) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

[だからね、今もほら]


   ぁ … ぅあ"…


[先に出ていったははの跡を追って通りに出てみれば
そこには「おなじひと」がいっぱいで。]


  「いたぞー!」「頭を狙え!」


[ゆうかんなひとたちが、わたしたちを殺していくのを
ただ、ただ、ゆらゆら揺れながら
見ているの。]

(103) matsuko 2020/10/28(Wed) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ

[振り上げられた鉄パイプは
スローモーションみたいにゆっくりで。



見上げた空は、どこまでも青い。]

(104) matsuko 2020/10/28(Wed) 22時頃

【人】 珊瑚宮連邦 ルリ



        [ぐしゃり]


 

(105) matsuko 2020/10/28(Wed) 22時頃

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