73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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なんで、と言われましても…。>>64
「そうして咲ければ幸せ」とおっしゃる君を、放って置く事等出来ませんよ。
(67) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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え…
[一瞬固まって薄く目を開いた。フィリップの瞳がいつもと違って、少し怖かった、けど]
いい、よ
[自由にしていいって言われたから。それは責任の押し付けとかそんなのではなく、本当に 本当の意味でフィリップのものになろう、って決めたから]
俺も、もう どうにかなりそ…っ
[再び目を閉じて、押し当てられた熱に手を伸ばした]
(68) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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[レオナルドの言葉にはっきりと淋しげな、悲しげな表情を、する]
冬に咲きたいと願ったのは…… 戯れに近いこと、だったけど……
ごめん、ね。 君達に、嫌な想いをさせたかったからじゃ……ないんだ。
君達の望みが叶ったら 本当に、それ、だけ……
(69) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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[移る誰か。フィリップか。それとも別の…。 ざわりと胸が騒ぐのはどうしてだろう]
…ハッキリと言いましょう。『迷惑』でしたよ。
早く終わりにしなければ……私は狂ってしまいそう、ですから…。
[ちらと覗かせた本音。胸を押さえた。 本当にこの香りは……]
(70) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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ごめん、ね
フィリップにお願いするよ
セレスト先輩に渡して、って
[それは、フィリップの想いを裏切る言葉かもしれない。もうその考えすら棘に侵されてるのかもしれない。
でも]
咲かせて、あげたいんだ
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―廊下→―
[失礼しますと頭を下げ、図書室を後にした。 カルヴィンを探す、セレストを探す…。]
ああ、私は常に誰かを探しては居ませんか? 使い走りではありませんのに。
[廊下を駆け、階段を1段踏み外して足を滑らせた]
……いたたた…
(71) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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[フィリップよりも、ずっと濃い色の瞳がこちらを見る。 困惑か恐れか、フィリップにはその頭を撫でて 彼の決断を待つしかないのだけれど。
受諾が返り、胸がぎゅっと締め付けられる。 それは無論痛みなどではなく。] …………っつ カルヴィン……好きだ、ほんっとうに好きだ。
[それ以外の言葉がつむげなくなる。 閉じる瞼に口付けしながらも、 言葉と、熱に絡む指先、それだけで限界に達しそうで。 こもっている毛布の中で、カルヴィンの片足を肩に担ぐ。 ……知識もなければ、油も軟膏も……潤滑を促す道具もない。 辛うじて、指先で唾液を塗りこむぐらいか。 そんな稚拙な状況で、穿つ]
(72) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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[フィリップからカルヴィンへ棘が移ったというならば。 次に移って欲しくないと願ってしまうのは…]
(73) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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―音楽室―
っ!?
[扉を開け、音楽室の床に倒れているセシルに息を飲み、駆け寄った]
セシルくん、セシルくんっ!
[揺さぶり、頬を叩いた。目を閉じている顔に、耳を寄せ。呼吸音を確かめた]
………夢の世界に行ってしまったのですね…。
如何ですか? そちらは…
[叩いて僅かに赤くなった頬を、申し訳無さそうに撫でた]
(74) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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…ぁ、こわ
[言葉と一緒に唾を飲み込んだ。大丈夫、きっと大丈夫。自分の気持ちは信じられなくても、フィリップの想いは信じられるから]
ん、い…たく、ない…っ
[勿論、嘘だった。直に触れた熱は熱くて怖くて、固く閉じた眦から涙が零れたけれど 胸に感じていた甘い痛みが溶かしてくれた。それも棘の魔法なのか、痛みはすぐに快感に変わって]
あつ…い
[篭る熱すら蜜のようだった]
(75) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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[セシルの指を持ち上げて、怪我がないか確かめた。 では、他には…?
服のボタンに手をかけて、彼の肌を外気に晒した。 首、腕、胸、背中、腹、脚……。
何処か棘の刺さった場所があるだろうか。 ただその心配故に]
……良かった。
[棘が精気を集めて居るのなら。刺さった者は性欲に溺れて居るということで。 綺麗な姿に、安堵したのだ]
堕ちていなくて、良かった……
(76) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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[胸に抱き寄せ、目前の鎖骨に唇が当たり、慌てて身を離した]
…すみません。どうかしてますね…。
[数度頭を振り。セシルに服を着せた**]
(77) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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カル………ヴィ…ン
[潤滑油の無い内部は痛いぐらいに締め付ける。 けれど、その痛さに 肉薄する感覚と熱は強烈な快楽になって。 カルヴィンが微か零す言葉がいじましく愛しい。 ただ、また閉じてしまった瞳から、 雫がこぼれ始めれば、痛くない、といわれてもあわて。 けれど、止めることも出来なくて。 せめて涙が止まるようにと 雫を口で拭うぐらいしか出来ない。]
俺も……なか、すっごい、あつ……
[カルヴィンの迷いも、サイラスを思う気持ちも、 熱に対する恐怖も、痛みを和らげることも ゆっくり待つことも、落ち着かせることも出来ない、 自分の思いばかりぶつける拙い気持ち同様に。 それでも、カルヴィンの声に甘いもの含まれれば なお嬉しくて、カルヴィンの中に白を刻むまで揺さぶった。]
(78) 2012/01/03(Tue) 02時頃
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フィリ ップ、 んっ、ごめ ん
[涙と一緒に謝るのは、枷がなくなって移り始めた棘のことか。それとも、口にはできない願いのことか]
ずっと、一緒…だよっ
[熱が放たれれば、棘が抜ければきっと眠りにつくのだろう。サイラスと、同じように。 今、フィリップに穿たれている時でさえ、甘い声をあげていてもなお、心の何処かはフィリップのものにはならなくて
愛したいと思うのに。 好きになりたいと願うのに。
口には出せない。ただ、一緒にいる。いて欲しい。 そして放たれた熱は甘い痺れと共にどうしようもない想いまで夢へと連れて行く*]
(79) 2012/01/03(Tue) 02時頃
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ごめんね
渡すなら、セレスト先輩に…
[最後に囁いた声は彼に届いただろうか]
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/03(Tue) 02時頃
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[どうしてカルヴィンが謝るのだろう? むしろ、自分が謝るべきなのに、と。 熱に浮かされた頭の中、軽く引っかかる。
けれど、次いだ言葉が聞こえれば 強い快楽と共に、引っかかりは押し流されて。]
うん、ずっと、ずっと………っ
[カルヴィンの心を知る術は無い。 ただ、毀れた言葉にすがる様に、盲目に信じ込む。 カルヴィンも、自分と一緒にいたいと、 思ってくれている、それを。]
[熱を開放し、ぐったりとカルヴィンにしな垂れかかる。 が、すぐに彼が意識が無いのに気づく。]
…………カル、ヴィン……?
(80) 2012/01/03(Tue) 02時頃
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[無理をさせすぎた?という楽観と、 口付けた後眠ってしまったサイラスが ふと頭によぎる悲観と、 ただ、どちらにしても、 自分が原因ではないかという妄執に飲み込まれるのは……*]
(81) 2012/01/03(Tue) 02時頃
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