151 雪に沈む村
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[まどろむ直前、ピーターから『カルヴィン』のことを聞く。
しかし、この寒さ迫る夕刻に外へ出るのは、龍族にとっては大変危険を伴う行為だ。
老人のように特別な準備でもなければ―――だが。]
ああ…すまないが、今日はもう遅い。
ピーター殿、カルヴィン少年には明日の朝に出直すように言ってもらえないだろうか。
お詫びに朝食にパンとスープを奢ってあげよう。とね
[だけどお爺ちゃん貴方のもってる硬貨は数百年単位で現代とずれているのです。
そんなお叱りを受けそうな誘いだったが、はたしてピーターには聞こえていだろうか。]
場所は…そうだな、今日美味しいスープをいただいたお店がいい。
ピエールというコックさんがやっているお店だ。伝言を頼むよ。
[そうして、老人はゆるゆると意識の船を夢の海原へとこぎ出させる。]
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[チャールズの注文で動き回ったあとだっただろうか、老齢の客…バーナバスも重い腰を上げ小銭を置いた>>3:49。
もともと客の善意で成り立っているような店だ。値段もあってないようなもので足りなくても特に声を荒げない。 食事を作ることも提供することも好きだが、商売はそこまで上手ではない。
手綱を引くのは妻の仕事だが、その妻もいなければ緩んでしまうのも至極当然な流れだった。
一応確認とお見送りのためにコインの近くに寄ると、色は確かに合っているが見覚えのない肖像のものもあった。]
お客さん…あーバーナバスさん、またのお越しをお待ちしてますよ!ご老体に鞭打たずに気ぃ付けてくださいよ!
[古いコインというのは年寄りがよくもっているものだ、くらいにしか思わなかったピエールは特に気にせず売り上げの箱にしまってその老齢の客を見送った。]
(77) 2013/11/23(Sat) 21時半頃
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ふふっ……!言いましたわねっ。
[>>72 『それも』?と少しだけ首を捻ったけれど。雪合戦の誘いにクシャミが乗れば嬉しそうに答える。それっ!と工房から出る。目の前の雪玉を掴めば。]
………、くらえッ!!
[ふわふわの羊毛の腕を大きく振るって、投げる。当たれば楽しそうに手を叩くだろう。]
(78) 2013/11/23(Sat) 21時半頃
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[こどもや持ち帰り用にマドレーヌとフィナンシェを焼いていると扉をかなり勢い良く開ける音が聞こえたので驚いて扉を見ると、またしても小さいお客の姿が>>3:69。
この声とこの扉の開け方をする奴は一人しか知らない。思いっきりしかめっ面をした後ケラケラと笑って出迎える。]
おい!扉は優しく扱えって何度も言ってるだろうが!!壊れてすきま風吹き込んでも知らねえぞ!おう、よく来たな。暖炉の前であったまっとけよ。なんなら毛布もかぶっとけ。 …スープはお任せでよかったな?好きなのあればそれにするが。 つーか金はガキからは取るつもりねえ、が、まあカルヴィンならいいか。
[オーブンにパンを入れ、スープを暖め始める。]
(79) 2013/11/23(Sat) 21時半頃
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がっはっは!バレたか簡単には死ねねえわ!村のガキどもにもっともっと食わせてやりてからなぁ。まあ冬が明けたらまた来いよ。
トニーいってこい!よし餞別だ、持ってけ。
[いつ行くか分からないがトニー>>3:73>>3:74を見送る。パンとジンジャークッキー、干した果物の入った日持ちのする焼き菓子を紙袋に入れて渡した。村を出るのに少しの足しになればいい。]
(80) 2013/11/23(Sat) 21時半頃
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朝食にパン、スープ……。
[オセローの誘いに、ゴクリと喉を鳴らす。
もしも“カルヴィン”だったら、「ありがとな、じーさん!」とはしゃいでいるところであろうが。
ピーターはオホン、と威厳を保つように咳払いをして]
う、うむ。相分かった。
そのようにカルヴィンという少年には伝えよう。
[すでに頭の中は、温かいパンとスープでいっぱいだった]
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[>>69ジャリジャリと音を鳴らす小銭に、ピエールは怪訝な顔をしたかもしれない。 カルヴィンは付け足すように]
大丈夫だよ。お金足りるって。 それに今日はパトロンがいるし。
[にひひ、と不敵に笑ってみせる]
あれ。バーナバスのじーさん、来てない? 今日は朝食を奢ってもらう予定なんだけどなー。
[言いつつ、カウンター席に座った]
(81) 2013/11/23(Sat) 22時頃
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『金はガキからは取るつもりねえ』>>79
[ピエールの言葉にカルヴィンは、きししと笑って]
ガキかあ……うん。確かにガキだ。 そうだなあ。カボチャのスープ、あるかな。 甘くて好きなんだ。
[ガキ、という語感を噛みしめるように繰り返す。 子供扱いされることが嬉しくてたまらない。]
うーん。良い香り。
[厨房から漂ってくる香りが鼻腔をくすぐる。 子供らしく目をキラキラ輝かせて、まだかまだかとスプーンを手に握った]
(82) 2013/11/23(Sat) 22時半頃
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え、ああ、うん。ってちょっとお金!? これ多い!
[急にパタパタと出て行くアリスの様子に、母娘が顔を見合わせます。カップソーサーに挟まれた金貨に気が付いてあわてて外に出てみるも、すでにどこかにかけて行ってしまったようでした。]
……どーしたんだろう? ホームシック……ではないよね。
[冒険に戻るようなことを言っていました。話の流れからして……クシャミに会いに行ったのでしょうか。]
……あ、いけないジリヤさん待たせちゃう! おかあさん! 今日は夕飯いらないから!
[店の中に声をかけると、奥からはいはい、と返事が聞こえます。再び防寒セットを着こむと雪の中をあるいていきます**]
(83) 2013/11/23(Sat) 23時頃
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お、カボチャのスープな。あるぜ!お前に飲まれてぇ飲まれてぇって鍋から騒いでるのが聞こえるか?
…なーんてな。詩人ぶってみたものの俺がするとただのおちゃらけだったわ。似合わねえことするもんじゃねえ。
[喋りながらも鼻はパンの焼き具合をチェックしている。目はスープから離さない。鍋のあちこちでぷくぷくと気泡が立ち始める。
カボチャのスープを器によそい、上にとっておきのクルトンとパンプキンシードを細かく刻んだものをそっと載せた。
オマケを何にしようかなとあれやこれやと考えるのは楽しい。さっき作ったレモンピール入りのマドレーヌでもいいが、こんな寒い日だからやっぱりスープにしよう。ふとニンマリ笑いマグカップによそう。パンを取り出したらカルヴィンの待つ>>82机に早足で向かった。]
おまたせ。カボチャのポタージュとオマケにコーンポタージュでおこちゃまセット、だ!パンはおかわり自由な、足りなくなったら言ってくれ。
[ニヤリと笑いながら、静かに置いていく。子供扱いを喜ぶ彼だからあえてこども扱いにする。]
(84) 2013/11/23(Sat) 23時頃
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-4年前-
『>>1:54 奥様が亡くなられて1年近く。 お父様も爺も、そしてお嬢様も少しずつその傷は癒えてきた頃ではありましたけれども。お嬢様は時折空をぼんやり見上げては、雲を目で追いかけておられました。あの空の何処かにお母様が居る、という爺の言葉を信じて。
……お嬢様、そろそろ冷えますから。中に入られてはいかがでしょうか。 そんな爺の言葉には、ふるると首を横に振って。 奥様の好きだったサンザシの花の傍で何やら物思いにふけていらっしゃいました。あれほどお転婆だったお嬢様の後ろ姿も、なんだかやたらと小さく見えました。』
(85) 2013/11/23(Sat) 23時半頃
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――……誰?
『ふいに後ろからガサガサと茂みを掻き分ける大きな音。 不思議そうに、お嬢様の蒼い瞳は物音の主を探そうと振り向きました。
……そこには、枝葉塗れの少年達の姿が。 一人は金髪に上品そうな焦げ茶色の瞳をした小生意気そうな少年。 もう一人は褐色の髪に円らな煤竹色の瞳をした、少し落ち着いた少年。
村の子供達でしょうか。突如現れた小さな乱入者に、恐怖や混乱よりも先に好奇心が湧いてきました。』
貴方達。ここが何処だかお解り? かのブランフォート家の御庭ですわよ。 その汚い恰好でお入りになるなんて。不届き者ねっ!
『そんなお嬢様の言葉とは裏腹に、口元は楽しげに弧を描いていました。長らく見ていなかったお嬢様の笑顔でした。』
(86) 2013/11/23(Sat) 23時半頃
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[>>78頷いたアリスと、連れ立って外にでる。しゃがみこみ雪を集めていたら、アリスが先に投げつけてきた雪玉が見事に頭に命中した。]
わっ! もー、やったなぁ!?
[ぷるぷる頭をふると、手を叩いて喜んでいるアリスに目掛け、雪を投げた。少し力は加減して、緩くカーブを描いたそれは当たったろうか。]
(87) 2013/11/23(Sat) 23時半頃
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―回想・工房>>2:120 ウォーレン―
[珍しく賑わう工房に、爺さんも思う所があるようだ。 何やら遠い目をしている気もするが、わざわざ触れることでもないのだろうと思えば、敢えて気づかぬそぶりである。]
おう、頼むわ。
[紅茶は先ほどいただいたところではあるが、温かい飲み物はそれだけで歓迎すべきものである。 男はありがたく頂戴することにした。 言われたとおり、適当な場所へと腰を落ち着けると、辺りの面々をぐるりと見回した。 そこにはおそらく、ジリヤとソフィアはいたことだろう。 クシャミもいたかもしれない。]
あぁ、そうそう。 爺さん、頼みたいことがあったんだ。
[爺さんが紅茶を手に戻ってくれば、そう、口火を切ったことだろう。]
(88) 2013/11/23(Sat) 23時半頃
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[しかしもし、それ以前に爺さんかあるいはドリュアスの女性から話を振られれば、工房の種火についての話を先にしたことだろう。 とは言っても、男がするのは火種を提供するだけだ。
人差し指を唇の前に立て、その先にふっと軽く息を吹きかける。 そうすれば、指先に紅い炎がちらちらと揺れるのだった。
男の吐く炎は、男がその気になればいつまででも燃やし続けることができるが、それはそれで面倒である、早々にジリヤに押し付けて始末を任せたことだろう。 彼女ならきっと間違いなく処理をしてくれるのだろうから。]
(89) 2013/11/23(Sat) 23時半頃
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-翌朝・滝の裏の洞窟-
[人型へと姿を変え、洞窟を出る。 腹に巻いた腹巻きは、東方の国で古くに友好を交わした炎の魔力を持つ者の加護を貰っている。 髪の毛を編みこんでいるのだが、術者が死んだ今魔力を入れなければ稼働しない術式だった。 この腹巻きのお陰で冬の入り口、多少の寒さには耐えられるものの、老龍も本格的な冬入りには冬眠をするのだった。]
ふむ、ゆくかのぉ…
[小汚いジャケットを羽織り、村へと足を向ける。 もうずっと昔から何度も通った道を、今日もまた一歩進むのだった。]
(90) 2013/11/23(Sat) 23時半頃
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おこちゃま、セット……!!
[ぱああ、と顔を輝かせて目の前に出された料理を見る。 上目遣いに「食べていいの?いいの?」とピエールを見上げて、ニヤリと笑う彼の表情>>84を肯定と受け取ると]
いっただきまーす!
[礼儀正しく手を合わせたのは一瞬のこと。 お行儀の悪い食べ方で、あっという間にかぼちゃスープを飲みほしてしまう。 丁寧に裏ごしされたされたカボチャが、優しい舌触り。贅沢に生クリームをたっぷり使っているのだろう。ふわりとした甘さが、口の中に広がった]
おいしい……!!
[子供はお世辞なんか言わないのだ。 だから口から漏れたそれは、カルヴィンの心からの賛辞]
(91) 2013/11/23(Sat) 23時半頃
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[そうそう当たってばかりもいられないと、軽快に跳ねて、アリスの雪玉を避けてみたり。少し大きめに作ってみた雪玉は届く前にすぐに地面に落ちて真っ二つに割れてしまい、アリスと二人、顔を見合わせて笑った。 しばらく雪玉の押収を繰り広げれば、青年の黒い毛並みにも、彼女の白くまとっていた羊毛にも雪の欠片がちらついた。]
へぶっ!
[こちらに飛んできた雪玉を避けようとしていれば、雪に足をとられ派手に転ぶ。]
あはははは!あー…、転んだー。
[笑いながらも、慌ててポケットに手を突っ込む。 落としてしまっては元もこもない。]
(92) 2013/11/24(Sun) 00時頃
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[起き上がれば、両手を顔の位置まであげてみせる。]
参った、降参ー。
[ひらひらと手を振り。 アリスの方へ近寄って、彼女の羊毛や服についた雪をはたいてやる。]
あのさ……、 アリスは冬、どう過ごすの? 俺は…、冬眠、することにして。 もう塒も、見つけてあるんだけど……。
[そんな話を切り出した。*]
(93) 2013/11/24(Sun) 00時頃
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[大丈夫、というチェシャの心配そうな声に苦笑する。
まさか彼女にも指摘されるとは思わなかった。
もうそこまで魔力が消耗しているのだろう]
――今日は心配されてばかりだな。
[思わず小さな呟きが漏れる。
村の皆の優しさが、温かい]
我も、冬眠の時が近いのだ。心配はない。
チェシャの母上とは――そう、友人だ。
[敢えて過去形にはしなかった]
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ふふふ!やった!当たりましたわ! クシャミの、のろまさんーっ。
……きゃ! む〜〜〜〜〜〜、やりましたわね!!!!
[>>87 手を叩いて笑っていると、肩の辺りにぼふんと雪玉が当たった。 痛くは無かったけれども、雪の欠片が顔に細かく当たる。 ぷ、と頬を膨らませると、わしゃわしゃと膝下まできている雪を蹴り上げて、クシャミの近くまで来る。 至近距離までくれば、彼を見上げる。……こんなに背が高かっただろうか? 昔は、もっと背丈に差がなかったように思うのだけれど。]
……えいっ!
[気持ちを悟られまいと、手元の雪を、乱暴に掻き上げて粉雪を傍の猫にかけてみたり。もはや雪玉にすらなっていない。渾身の一撃!と大きく作った雪玉は、すぐに二つに砕ける事を学んだり。 雪塗れの顔で、時折二人で目を見合わせて笑う。 その笑顔も息を切らして、不器用に。]
(94) 2013/11/24(Sun) 00時頃
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- ピエールのお店 -
[昨日に引き続いて、また店を訪れる。]
お邪魔しますじゃ…
[先客が乱暴に扉を開いたとは知らず、ゆっくりと扉を開く。 その途中で扉が軋んだのは、気のせいだろうか。]
おぉー、カルヴィンや…遅くなってすまんの…
[店内に待ち合わせ相手を見つけ、帽子を脱いで破顔する。 美味しそうにカボチャスープを飲む姿は、どこからどう見ても少年のままだった。]
すみませーん…私にも一つ、スープを貰えますかな?
[カルヴィンと同じ卓に座り、ピエール店主へ注文を頼む。 食事が届けば、バーナバスもゆっくりと食事を始めるだろう。]
(95) 2013/11/24(Sun) 00時頃
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ぷ!………子供なんだから。
[>>92 やれやれと大人ぶった小さなレディはスカートを捲し上げる事も忘れて、雪の中、転んだクシャミに近づく。 >>93 そうこうしていると、クシャミに問われる。冬の過ごし方。蒼い目は静かに揺れた。]
メーは……お父様と爺と一緒に、屋敷で冬眠するわっ。 そろそろ爺が迎えに来ると思いますわ………ふぁぁ……
[欠伸をひとつして、そんな事を答える。 黒猫の過ごし方を聞かされれば、足元の乱された雪を見ながら、ぽつりと呟く。]
……そうですか、もう塒を……。 良かったじゃないですか。お子様のくせに。 ……よく見つけられましたわね。 お困りじゃないかと。少し心配していましたのよ。 ………何なら、”特別に”屋敷のベッドでもお貸ししようかと思っていましたけれど。……不要ですわね。
[蹄の先で、雪の塊を踏みつぶした。]
(96) 2013/11/24(Sun) 00時頃
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ははっ。うまそうに食うなぁ。 つーか一瞬で無くなっちまったけどそんな腹空かせてたのか? まあ寒いから熱を作るには食うしかねえ!たーんと食え。 お、そうだ。レモンピール入りのマドレーヌとドライフルーツ入りのパウンドケーキどっちがいい?どっちもでもいいけどな。
かぼちゃのポタージュはなあ、俺のバアさんの味に近づけたらうまくできてるってことだと思ってんだ。ジイさんもバアさんのスープに惚れ込んでた。料理の腕はジイさんのがうまかったけどな。
[一瞬で器が空になった>>91のに既視感を覚えたのでおかわりをよそいに行こうとする。きっとオマケだけじゃ足りないだろう。
ピエールはかぼちゃのポタージュを作るときは過去に縛られる。だから今出来る最高においしいものを作る気持ちで臨んでいる。決して重苦しい縛りではないからこそ越えたい壁だ。]
(97) 2013/11/24(Sun) 00時頃
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― 4年前 ―
『……お嬢様、そろそろ冷えますから』>>85
[隠れていた茂みのすぐ背後から、男の声がする。 カルヴィンに戦慄が走った。思ったよりも近い]
やべっ。もっと頭を下げろ、トニー。
[トニーの耳元でそっと囁く。 ブランフォート家の庭園に忍びこんでやろうと提案したのは自分だった。まさかそれが、こんなスパイごっこになろうとは]
『――……誰?』>>86
[アリスの声に、カルヴィンは諦念してため息をつく。茂みから渋々と這い出た]
あー。見つかっちま、った――
[呆けたように、アリスの顔を見た。本当に似ていた。あの子に]
(98) 2013/11/24(Sun) 00時半頃
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[ぐるぐると昔の思い出が頭をよぎったが]
『その汚い恰好でお入りになるなんて。不届き者ねっ!』>>86
[アリスの声に思考を中断され、すぐさまカルヴィンは子供らしく頬を膨らました]
汚くなんかねーし! ちゃ、ちゃんと風呂には入ってるし!
[ピントのズレた答えを返す]
(99) 2013/11/24(Sun) 00時半頃
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そっか……友人だったのね。
[ 雪遊びの最中、ピーターの優しげな声が聞こえれば穏やかに微笑んだ。ピーターやオセローともこんな風に遊びたいなと思いながら、]
メーも………友達ですよね?
ピーターとオセローは、メーの友達ですよね?
[はらり、とひとつ雪粒が鼻先にかかる。
祈るような囁き声は、二人には届いただろうか。
されど、ぼんやりと……声が遠くなっていく。
頭に霞がうっすらとかかっている気がする。眠りの時がすぐそこまでに近づいていた。]
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[カルヴィンと談笑しているとそろりと扉が開く>>95。同じ匂いがふわと漂ったので昨日の老齢の客な気がした。 匂いというより気配と言った方が近いのかもしれない。 入ってすぐに交わされた会話にバーナバスとカルヴィンが親しげで不思議に思いながら。]
おお!えーとバーナバス…さんいらっしゃい。お前さんらは知り合いなんだなァ…。
昨日はジャガイモとミネストローネ食ってったよな!今日はなんにする?カボチャとコーンも増えたぞ。キノコもある。んまあ、順当にキノコとカボチャにするぜ。ちーと待ってくれよな。
[キノコの鍋に火をつけパンをオーブンに放り込む。今日は最初から年寄り専用の柔らかなパンだ。]
(100) 2013/11/24(Sun) 00時半頃
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