16 『Honey come come! II』
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−男子部屋− [荷物から取り出したのは水彩色鉛筆と、それからシャープペン。 それらを持ってテラスに出ると早速煙草に火をつけた。 灰皿はこんなこともあろうかとうっかり携帯灰皿を荷物に入れていた事を自首。 お絵かき帳に書きだされるのは先程ずっと眺めていた海の形。 シャープペンで線を作り、輪郭を少しずつ濃くする。 それが終わったら出来た線のいくつかを小指で擦ってぼかす。 また線を引いてぼかす。その繰り返し。 灰が帳面に落ちないように気をつけながら、少しずつ絵はつくられていく]
(329) 2010/06/17(Thu) 23時半頃
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はい、ありがとうございます。
ヘクター先輩も喫煙者でしたか。
寝煙草はやめてくださいね。
寝煙草なんてするわけないさ、流石に目立たないように外で吸うさ。
[とポケットを探るとおやや]
まずい、宿のどこかにおいてきたかな。ま、後で探すか大事になってないといいが。
あ。
[みつばち荘の駐車場で、バイクもう一台発見。
サイラスがもう戻って来ているのかも知れなかったが、色も形も違えば車種に詳しくなくともベツモノだと判断できる。
買い物疲れも一瞬で吹き飛ばして、キラキラと純粋すぎるくらいの眼差しを注いだ。
ヤニクが去った後も、しばし荷物を手にしたまま、うっとりと視線を這わせる。]
[バイクを離れて少し歩いたところで振り返り]
…?
[なにやらバイクに興味を示しているらしい少年に首を傾げた]
まーいっか。
倒すなよー?
[それだけ声かけて又背を向ける]
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[ある程度まで終わったところで煙草は二本目。 今度は手に持つものが水性の色鉛筆に変わる。 色鉛筆と言えば響きはいいが、見た目はクレヨンに近い。 それを適当な線や面に少しずつ乗せていく]
…ぬかった。
[煙草をくわえながら名だったので、いまいち発音は曖昧である。 水性なので水で効果を足していくつもりだったのだが、肝心の水分がない。 どうしたものか。取り敢えず新しい煙草に火をつけて考えることしばし]
(358) 2010/06/18(Fri) 00時半頃
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―少し前―
to:フィリップ
風呂沸かしておいてくれると助かるー。後ついでに女子のも沸いてるかどうか確認宜しく。
from:ヘクター
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…しゃーねえ。行くか。
[自動販売機に行けばミネラルウォーターぐらい置いてあるだろう。 部屋に缶がゴロゴロしっぱなしなので自販機があることぐらいは理解している。 煙草の火をもみ消すと一度灰皿の蓋を閉じた。 灰が飛んだら環境問題上よろしくないからである。 財布と携帯は当然ポケットに突っこんだままなので、 一度書きかけのものを風で飛ばないようにしてから 部屋を出て階段を下りることにした]
(359) 2010/06/18(Fri) 00時半頃
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[バイクを見て感傷的なものがまた胸を過ぎったが忘れることにした]
……。ごめんだしな。
『To:ヘクター
りょうかーい
って言うか沸かさなきゃいけないような風呂なのか
どのみち確認してくるよ』
それ何処の銘柄?
[サイラスとすれ違いざまに軽く声を掛けた]
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−階段→食堂−
[階段を下りていくことしばし。 向かうのは食堂、と言っても用があるのは自動販売機。 ヘクターとすれ違ったのは階段だった。 取り敢えず小銭をポケットの小銭入れから幾枚か取り出して 小さいミネラルウォーターを買う。 その間、そこに誰がいても特に話しかけるつもりはない。 少なくとも自分からは]
(373) 2010/06/18(Fri) 01時頃
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ふうん、聞いた覚えがないな、コンビニで売ってたんかな?
良かったら後で1本くれないか?
勿論その分は返すからさ?
[軽い声で強請ってみる。まあ、駄目なら駄目で仕方がないつもり]
もう廃止になる古い銘柄。
欲しけりゃ自分で買いに行きな。
歩いて行ったってそこまで遠かねえ。
[コンビニにについては否定しない。
それが答えだ]
ちぇ、けちー。
[まあ、散々噂らしきものは聞いてるから断られてもめげないめげない。
相変わらず軽い口調で言葉を返してその場を立ち去った]
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[厳つい男と階段で交わしたのは短い会話。 そのあとに手に入れたミネラルウオーター、120円。 こいつが一つあれば暫く水彩色鉛筆で色々できる。 そんな事を考えていれば]
?
[後ろから背中を叩かれた。 振り向く。誰だこいつ。そんな顔。 勿論今回の参加者だというのは解っているんだが]
(382) 2010/06/18(Fri) 01時頃
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ペラジー
[声に出さずに笑って]
姉貴が居るんだな。
その様子じゃ、一人二人って訳でもなさそうだけど。
[口元の笑みに一瞬滲んだ陰欝な苦みは、フィリップに問いを重ねられた頃には綺麗に消し去って]
気が強くておっかないのが三人。
末っ子は辛いっスよ。
[へらり、姉への冗談まじりの文句にすり替えた]
ペラジー
そうかそうか。
俺にはわかんない苦労だなあー。
意外と、兄弟居る奴って『要らない!』って言うもんだけど。
お前もそうかい?
ま、そうでなくても、誰か良い子見つけて見返してやんなきゃな。
惚れる理由も可愛いから、じゃなくてな?
[笑って肩を叩いた。]
あ、フィリップさん一人っ子スか。
うん、たしかにそんな感じ。
[うんうん、と頷きつつ]
姉貴たちは……、おっかないし我が儘だし面倒くさい人たちだけど、要らないとは思わないですね。
両親共働きだから、姉貴たちにはよく面倒見てもらってましたし。
[要らないとか言ったらバチ当たります、と]
……見返すどころか大騒ぎで大喜びされそうですけどね。
[その様子がリアルに想像できて、はふ、と溜息ついた]
ペラジー
…どんな感じだソレ。
俺はなあ、こう見えても涙なしには語れない幼年時代を……
って訳でもないけど。
[何度も頷いて]
良いな。ホリーもそうだけど、兄弟を大事にするってのはさ。
はは、良いじゃん。 喜ばせてやれよ。
その為に、って訳でもないけどな。 まずはお前自身の為だろ。
いまんどこどうだ? 気になる子でも居る?
ねぇ、プリシラちゃん。
[年上のプリシラに対しても、
親しみを込めてちゃん付けなアイリス、プリシラがこそばゆそうな顔をするのなら、改めるつもりだけど]
その人が、噂の怖い人?
[好奇心に溢れた光を瞳に浮かべてプリシラに近寄れば]
どんな感じって、こんな感じ。
[フィリップの顔周辺に、指で額縁状に四角を描いて。
こう見えても…、という言葉が微妙に自虐ネタっぽくて思わずふいた]
……ぶっちゃけたとこ聞いてきますね。
[気になる子、という言葉に思わず声をひそめる]
まぁ、今のところほとんど会話出来てないって意味ではプリシラさんが超気になります。
早いとこじっくりお話してみたいですよ、いい人そうだし。
[まぁそういう意味の答えを求められてるんではないだろうなと思いつつ]
そういうフィリップさんはどうなんです?
[逆に聞き返した]
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そりゃ、まあ。
[マンゴーの匂い。 まあそれは別として当然のように答える。 自己紹介されたところで名前なんて 相変わらず頭に入らない。 女子年長といったイメージだ]
…それが、何。
[またこの手の質問かと思えばうんざりする。 息を吐き出して首をかしげる。 何やらもうひとつ聞こえた声に 見下ろす視線は険しかった]
(398) 2010/06/18(Fri) 02時頃
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[プリシラちゃんと呼ばれるとどこかこそばゆいものがあるが、別段咎めたりはしない。
ちょっぴり年齢の差を感じているプリシラにとっては寧ろありがたくもあったとか。]
ん、ああ、噂の……まあ、そうなるかな。
[噂の彼かと聞かれ、肯定を返す。
プリシラは特に怖いとも思っていなかったので、微妙に曖昧な返事になったのだとか。]
ペラジー
[重々しく頷くが]
なるほど。 わからん。
ま、feelingを人に伝えるって難しいしな。
[肩をすくめるようにして]
今気になる人が最後まで気になるかはわからないだろ?
良いな、って思う子が居るか聞いてるだけさ。
プリシラか。 話してくれば?
話しやすそうな感じじゃん。 っていうかそうだと思うし。
一緒に花火吹っ飛ばしたりさ。
[自分はどうか、と聞かれると笑って]
より取り見取りで決めらんないな。
良く女の子に間違えられる奴が気になってるんだけどな。
[と怪しげな視線を向けてみる。すぐに噴きだしたが]
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あ、そ。
[アイリス、と名乗った女子に返す返事はおざなりだった。 短い返事を一つしてから]
サイラス。
[それ以外に答える単語はない。 機嫌が悪いのも理由かもしれない]
…じゃ。
[用事は済んだからとさっさと食堂から出ていくために踵を返す]
(405) 2010/06/18(Fri) 02時頃
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そうです。つまりはなんとなくです。
[まがおで力強く頷いて]
ええ、わりと虎視眈々と機会狙っています。
[ちらり、プリシラたちのいる方を見る。と、びっみょーに不穏な気配を感じて首を捻った。
そんな風に、あちらに気を取られている時に聞こえたフィリップの答えには]
…………は?
[目が点になった。まさに点]
ちょ、タチ悪ぃっスよ!ちょっと一瞬だけマジでびびった!
[げしげしとフィリップの足元に蹴りでツッコミを入れた]
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