人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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早速愚か者が出た様だな。

[静寂が支配する城では悲鳴がよく響く。
覚えたての囀りが聴こえて冷笑を浮かべた。
贈るのは雛鳥を鳴かせた相手。
監視は付けてあるので何も心配する事は無い]

雛鳥達は全員お目覚めか。

[囀りが聴こえても、方向を変える事も足を止める事も無い。
雛鳥達の仮初の寝床へと辿り着くと中の気配を探る]


ひっ…!

[首が真後ろに折れた瞬間を見てしまった。
ありえない方向に曲がった首がそのまま元に戻らない。
手は放されて床に落ちた。
静かな言葉を落とす吸血鬼の眼は冷たくて何も返せなかった]

う、ぅ……うわぁああああああ!!!!

[あの血まみれの現場よりもある意味衝撃的な場面だった。
人とはこんなに静かにあっけなく死ぬのだと
静寂を破るような大声で叫んだ後、
自分は今来た道を情けないほどみっともない姿で逃げ戻った
タイミング的にあの金髪が来るちょっと前のこと]

死ぬ…殺される…殺される殺される殺される……

[何をきかれても、これだけしか言葉にできなかった]
y


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/02/08(Sat) 21時頃


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/02/08(Sat) 21時頃


僕たち……、生きてる?
生きて、 〜〜〜っ。

[僕は近くまでやってきた明にーさんに手を伸ばそうとする。痛くなって途中で止まるまで。
手さぐりするように手の指だけ動かしたら何かに触れたかな]

明にーさん、良かった……。生きてて、よかった。

[僕のふたつの眼には明にーさんの顔がしっかりと映ってる。泣いて視界がぐしゃぐしゃになっても、にーさんをちゃんと見たって事実はかわらない。
よかった]

僕は、だいじょうぶ。それよりにーさん、起きてて……いいの?
みんなは、………アヤは!?

[せめて涙拭いてから訊いた方がよかったかな。でももう遅い]


その様ですわね。

[トルドヴィンの声に頷く。

囀りは彼女の耳にも届いていたのだった。
監視役の吸血鬼に何が起こったのかと聞けば、家畜が雛鳥に手を出そうとしたと聞いて笑みを見せた。

監視役も、短気を起こせば同じようになると優しげに告げる。
その言葉に監視役の中には嫌な顔を見せた者も居たようだった。]


[リッキィは痛そうな顔をする。
 動いている指に、そっと手を添えて握った。
 こちらの手はまだ熱いままだが、彼女はどうだろう。

 泣き出してくちゃくちゃになってしまうから、
 少し迷って、着物の袖で拭ってみるものの、
 続いた問いには答えられない。]

 ――――あ……絢矢、は

[解らない、と、唇が戦慄いた。]

 ……ごめん、なさい。


【人】 営利政府 トレイル

― ゆめ ―

『――――。』

[穏やかな声で名を呼ばれ、男児は目を開けた。顔を上げて姿勢を正す。訪れを待つ間にうたた寝してしまったようで、濡れた口許を慌てて拭う。

 畳上に白い布が敷かれ、次々と反物が運ばれてくる。人の出入りが多い中、男性と男児だけが並んで正座して居た。机に面した男性の手元では、硯と刷り合わされ水に溶けた墨が海に流れていく。]

『準備が出来ました。では―――どうぞ』

[女の声に促され、男児は1つの色を選ぶ。
 初めは赤みの紫。]

『あゐかちたるをききやうといふ、赤みかちたるを、あやめと、となふ』

[細筆がゆっくりと半紙の上を滑り、2文字を顕す。―――『菖蒲』。]

(204) 2014/02/08(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[僕の目の色に似ている。そう呟いて次に差した色は、暗い青味の緑。]

『したそめをこんにてそめて。うへにかりやすにて五六ぺん程つけ。右とくさのごとくに染申候』

[読めるかと問われても『天鵞絨』は読めずに首を傾げる。
 男性の指の先に、暗い灰味の緑。
 あれの方が似ていると『革色』を綴る。

 『黒橡』『蜜柑色』『紺鼠』――…

 色の漢字を書いた紙が部屋に散らされていく。**]

(206) 2014/02/08(Sat) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

―孤児院のある日―

[帝都の中央を覆う空は鈍色。何れ来るだろうと思っていた雨雲は予想よりも早い。>>151

 あぁ……しずかに、降っているなぁ。
 リッキィ。洗濯物仕舞うの、手伝ってくれる?

[頭に手を置き、軽く撫でて訊ねる。
 首を振るような子ではないと思っていても、頷いて欲しくて。
 文字はそれから、と文鎮で紙を留めた。]

 きぼう……。リッキィは、何かお願い事があるかい?

 『ねがい』を二つ重ねて『希望』ができる。ただ望むだけでは足りないんだよ、きっと。

[書き順を覚えられるように、紙と筆が立てる音は雨音よりも静か。書き終わると表情を緩ませ、リカルダが覚えるまで、何度でも何度でも『希望』の文字を書き綴る。
 
 髪に残っていた雨粒がぽたり、1枚の紙に落ちて墨を滲ませた。

 『きぼう』の漢字を書いた紙が部屋に散らされていく。**]

(207) 2014/02/08(Sat) 21時半頃

[その沈黙を破ったのは、理依が駆け戻ったこと。
 何事かと視線を向けると、出て行った時とは真逆の
 凍りついた蒼白の顔になって見える。]

 理依君……

[そちらへ体が傾きかけて、リカルダを振り返る。
 しばし二人の間で視線を彷徨わせて、
 少女の指を、きゅっと握った。]


【人】 営利政府 トレイル

― ゆ   め ―

[目を覚ましてすぐに、今日は大事な日だと思い出して跳ね起きた。
 春の庭を歩く。桜の蕾はどれもまだ硬く、枝の下から見上げて目星をつけ、付き人に高く抱えられて確かめては違ったと首を振るを繰り返してばかり。]

 ―――あ!

[日が翳る頃に漸く、綻ぶ蕾を見付けた。
 冷えて感覚の薄れた指先で枝を折る。

 硬い蕾が5つと、部屋で暖めて咲くを速めようとした蕾が1つ。
 恥じらいながら『お母さん』に差し出す。とても美しい人だった。桜花よりも。秋の頃の紅葉よりも。艶やかで。]

(212) 2014/02/08(Sat) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

 ……?

[『お母さん』の微笑みは受け取った桜の蕾に。次いで男児の手をそっと掴む。
 指摘されて、指先が赤いことに気が付いた。枝を手折る時にでも傷付けてしまったのだろう。

 ぷくり。
 半ば固まって膨らみを保ったままの、小さな蕾のような赤雫。

 紅引いた唇へと運ばれて―――…**]

(213) 2014/02/08(Sat) 22時頃

―巣箱―

[零瑠は目を覚ます。
 個々は何処か――見知らぬ天井に、焦点の合い始めた視線が揺れる。

 耳に届く声は、『殺される』と繰り返すばかり。


 …………

[部屋の扉が始祖と純血の為に開かれたのは、ちょうどその頃か。]


[囀りと呼ぶには大きすぎる音量が駆け抜ける。
丁度向かう部屋へと消えた音に、手間が省けたと、
扉の前に立つと何処からか現れた監視役の吸血鬼が
そっと扉を開ける]

少しは疲れが取れたか?

[まだ目覚めぬ者もいただろうか。
戻らぬ者もいただろうか。
一通り見渡して]

どうした? 
今までの生活とかけ離れ過ぎて感謝の言葉も忘れたか?

[環境の変化にまだ付いていけないかと、機嫌を悪くする事は無い。
むしろ知らぬだろう上質の世界に触れた雛達の様子を
興味深げに観察していた]


[部屋に戻って、何回か深呼吸をしてようやっと落ち着いた。
良く考えろ。なんであの「家畜」が殺されたのか。
自分に手を出したら殺された。
なら、まだ暫くは命の危険があるようなことはないのかもしれない

柊や零瑠と一度目が合う。
けれど言葉を発する前に開かれた扉。きれいなきんいろ]

……ぁ。


[理依が戻って来た直後。
 急にぶるっと震えて、扉に視線を固定した。

 そうすると、ひとりでに扉が開く。
 否、向こうから開かれて、白面金糸の男が姿を現す。
 続いて控え立つ黒髪の少女もか。

 それは過日の――]

 ――――……


[邪魔にならない程度に、トルドヴィンの背後に控え。
中を見回していた。

一人一人の顔を観察するように。
中には、こちらに敵意を向けてくるものが居たとしても今は受け流す心算で居て。

トルドヴィンの言葉に、背後で微笑んでいた。
ただし、目は笑っていなかったが。]


[あぁ、『天鵞絨』は『びろうど』と読むのだったと――
 ぼんやりと入室者に視線を遣り、室内を巡らせる。

 ひとり、ふたり……と姿を認め。


 『異常』に気付く。

 落ち着かない様子でベッドの柔らかさを確かめ、部屋の明るさに目を細め。
 視線は再び、吸血鬼の二人へ。
 両の目を見開き、半身を起こし、手は懐を押さえる。]


[部屋の中を見渡すとマユミの姿がない。
一瞬血の気が引いたけれど、先程のことを思えば多分大丈夫だ。
迷子になったところできっと監視されているし連れ戻されるだけだろう]

…ここ、どこですか。
こんなとこに俺たちいれても綺麗になんてなりませんよ。

[先程の「家畜」は随分と汚いものを見るような目でこちらを見ていた。
きっと、吸血鬼にとっても自分らはそういう存在なんだろう。青ざめた顔はそのままに、なんとかきんいろと黒髪の少女に声を発した]


………いいよ。行って来て。
僕はここで……、

[リーにーさんが何かに怯えている声がする。
気になる。けれど僕の全身は力が抜けたように動かなくて、
明にーさんと絡めた指はわずかに震えている。

だってさっき、アヤも生きてるって明にーさんははっきり答えてくれなかった。
白いコートの人に抱えられてそれから……?]

我慢してる、から。

[痛いんだ。心が。
でもそれはきっとみんな同じだから、僕ひとりがワガママを言ってるわけにはいかない]


――――……ッ!


[だけど、部屋に金髪の知らない人達が入ってきた時、
僕は我慢できなくなって声にならない悲鳴をあげたんだ]


え……ええ、まずは命あることに感謝を。

[ごくり……唾を飲み込む。背中が震えている。
一度明之進たちの方を振り返って、可能な限り勇気を出して。]

僕たちはな、何なんですか。捕虜ですか。
捕虜だとすれば、国際的な取り決めに従って虐待など
非人道的な待遇は受けないことになっていますが、
その通り扱ってはもらえますか。

まさか……何かの陰謀に巻き込まれたのですか。


あら、足りないわね。
これから大事な話があるのに、いけないわ。

[監視役の吸血鬼を呼ぶと、黒髪の女の子がどこかに行ってしまっているから連れ戻して欲しいと伝えた。
その際に、大事な相手なのだから絶対に乱暴な真似はしない様にと念を押して。目の前の吸血鬼が嫌な顔をすると、こちらも目を細めて脅かしていた。]


[皆を睥睨する視線。

 手を繋ぐリカルダは、きっと怪我をしている事に思い至る。
 声にならない悲鳴があった。

 もう一度、指を握り返して、そっと位置をずれ、
 自分の体で少女を隠すことを試みた。

 表情はやはり、感情のない霧ではあったが、
 ずきずきと――薬でも切れたのか、痛みは増している。]


[何故、サミュエルと周が居ないのかと、理依に投げる視線は今は合わない。]

 ………ありが

[感謝をと。求められるがまま舌に乗せて途中で止める。
 トルドヴィンの背後、唇だけの笑みにびくりと肩を震わせて。


 ふっと息を吐き出して笑みを浮かべ、礼の続きは頭を垂れる事で示した。]


どうやら全員元気そうで何よりだ。

[音は無くても空気を裂く振動は確かに響いた
それを静かに庇う者もいた
するりと感謝の言葉を述べたかと思えば
おかしな質問を付け足す者もいた
感謝を言葉から態度へ変える雛もいた
そして相変わらず引かず何かを探ろうとする雛も]

何だ、自分達の立場も知らないのか。

[教えて無かったのかと、控えていた吸血鬼に視線を向けたが
それ以上何かを咎める事はしなかった]


[直円の背中が見えてほっとする。
 『お兄さん』でなければならないという思いから少しでも解放される。

 明之進とリカルダは共に傍に居る。
 理依はもう平気なのか、虚勢や強がりでなければ良いと、誰よりも一番遠くで見。


 足りないのは誰か。程なくして連れられてくるのは真弓だった。]


少なくとも夢の世界でない事は確かだ。
ここは私の城。
吸血鬼達の集う聖域。

[三日月の笑みから覗く牙]

そして私が全てを支配する者。
トルドヴィン=エメリッヒ。
お前達の永遠の主人だ。


……これで、『全員』?

[思わず言葉に出してから、両の手で口を塞ぐ。
 服が着替えられ、懐刀の重みが消えている。

 その事もあって、落ち着かない。


 『約束』を守っただけではないことは、孤児院に居た吸血鬼と守護隊の交戦で分かる。]


 っ!

[視界を染めた紅を思い出しそうになり、ぎゅううと硬く両目を瞑る。]


トルドヴィンお父様は始祖吸血鬼。

全ての吸血鬼の頂点に位置する方と言えば分かるかしら?
お父様がどんな存在なのかは。

[そう告げると、微笑んでから名乗る。]

あたしはホリー。
ホリー・ニルヴァーナ、純血の吸血鬼よ。

これから長い付き合いになるだろうし、よろしくね。


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