9 【飛入】バンドオーディション村【歓迎】
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小悪党 ドナルドは、オーディション部屋に入った。
2010/04/30(Fri) 22時頃
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『once upon a time』やりまッす。
[深く息を吸い込むと、歌い始めた]
昔々ここは戦場だった 土煙 剣戟 血の匂い 躯 焼けた野に雨が降り緑が戻るまで 数百年かかったという―
[最初はバラード調。あまり感情を乗せずに淡々と歌う。 バリトンの声は声量は多くないものの、艶やかで 淡々と歌っているのに何故か惹き付けられる力があった]
(51) 2010/04/30(Fri) 22時頃
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・・・へェ、三味線かい。
[面白いモノを見るような目でギリアンはドナルドに視線を移す。]
使ってもいいが、『何故、ソイツを使うか』。 その質問の答えはしつこいくらいに聞かせてもらうぜ。
[ギリアンはドラムスティックを手に取るとクルリとスティックを回す。]
(52) 2010/04/30(Fri) 22時頃
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―演奏を始める前― [何故三味線を使うのか、と聞かれて]
何でって、すげェ三味線ロックの奏者を見たンす。 それが今までに感じたことのない衝撃で。 俺の相棒はこいつだ!って直感で思ったんす。
(53) 2010/04/30(Fri) 22時頃
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へぇ・・・随分と繊細に仕上げてきやがったな・・・
[でしゃばらないようにドナルドのボーカルに合いの手を入れながら、呟く。 外見とは違う、荒っぽさを感じさせないプレイにギリアンは感心している。]
(54) 2010/04/30(Fri) 22時頃
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墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/04/30(Fri) 22時半頃
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[三味線である理由を続けた] その後すぐ楽器屋探して、こいつを買ったンす。 1ヶ月くらい前の話ッす。パッションす。
あれ?良く考えたらオーディションと関係無かったスね… 駄目っすか?自分としてはこいつ抱いてた方が落ち着いてやりやすいンすけど…
(55) 2010/04/30(Fri) 22時半頃
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歌い手 コリーンは、オーディション部屋から渋い音がする〜とドアにべったりと張り付き耳を澄ませている(挙動不審
2010/04/30(Fri) 22時半頃
小悪党 ドナルドは、墓堀 ギリアンにじっと見られて緊張の汗をかいている。
2010/04/30(Fri) 22時半頃
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―少し前― [ギリアンはふぅん、と三味線に目をやると]
じゃ、早速見せてもらおうか。
その『相方』と奏でる答えをな!
[ギリアンはニヤリ、と笑うとカウントを取る。]
―回想終わり―
(56) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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―歌の続き―
昔々ここは都会になった 地表はアスファルトと鉄で覆われた 人は科学で全てを支配できると思っていた
[ミディアムテンポにスライド。優しいがどこか悲しげな声を紡いでいく。 一方、三味線はベースのラインを弾いている。 一応音程は合っているものの、技術が未熟な拙い音だ]
(57) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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一発のミサイルが空を裂き、終章の幕が上がった―
[フェルマータで声が続く限り伸ばして一瞬の静寂の後、テンポが跳ね上がる。 走り出す撥。左手が追いついておらず音色は滅茶苦茶だ。 しかしお構い無しに、むしろ調子付いたかのように歌は続く]
一億は何も解らないうちに死んだ! 五億は焼かれて死んだ! 十億は暴動の中死んだ!
[悲しみを込めて叫ぶように声を出す。 歌詞は早口だが舌は回っているし音程は外さない。 三味線の演奏は途中から『音を出しているだけ』の有様。 しかしその滅茶苦茶な音が、狂乱を増幅させているかもしれない]
(58) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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百億は被曝して病気で死んだ! ファアアアアア――――――――ッ!!
[116億の魂に届けとばかりの悲痛な絶叫。 一呼吸置いて、ラストフレーズ]
その後に残ったのは この昔話だけ――
[またスローテンポに戻ってフィニッシュ。 最後にべべーん。と三味線が滑稽な音を立てた]
(59) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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[練習室のゴミ箱にピ○の空き箱を捨てる。 いさぎよくオーディション部屋へとドナルドが入っていくと、程なくして三味線の音が聞こえてきた]
わわ、三味線の音がする…!
[びたん!と音がしそうな勢いで、オーディション部屋へのドアに張り付いた。 他のライバルの実力が気になるというより、純粋な知的好奇心だ]
ふわぁ、みんないろんな楽器ができるんですねぇ…
[頭をよぎるのは、かつてギターに挑戦してみた時に、弦をぶっちぎってしまった記憶]
(60) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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順番、次だっけ?
[コリーンの隣で、オーディション会場の壁に耳を当てて張り込み。似たもの同士で、無駄に息がピッタリだった。一緒にお風呂に入ったことで、その結束は増している。]
ちょっと無駄に変歌で消耗しちゃったけど、 本番はここから、だね。
後ではライバルかもだけど、 今だけは一緒に掴み取ろう。 改めてよろしく、凛ちゃん。
[サムズアップ後ハイタッチ。気合を入れる。 歌声でなく演奏に、どこまで魂をこめられるか。 お上品すぎて何かが足りない、と型に嵌まったピアノの旋律に、いつしか兄は一緒に合わせてくれることがなくなっていた。そして、それは自覚もしていたこと。]
足りない何か、か。形式じゃなくて、もっと……。
[このバンドに興味を持ったのはそこだ。デジタルのはずのCD音源から漂う何か、言葉にできない魅力。自分が持っていないからこそ、見つけて磨いていきたい部分であり、このオーディションで変化の切掛けを探していた。 扉の前で深呼吸。じわり、背筋を冷たい汗が伝う。さすがに緊張を隠せなかった。隣のコリーンの顔色にも、近迫したものを感じる。]
(61) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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小悪党 ドナルドは、息を切らしている。
2010/04/30(Fri) 23時頃
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[レティーシャとハイタッチして、うん、とうなずく]
うん、がんばろう。 足を引っ張らないように、でも負けないように。 がんばるね。 こちらこそよろしく!
[歌を歌うことは、本能に近くて。 でも、だからこそ、本当は不安。 自分の伸び幅は、あとどれくらいあるのだろう]
(62) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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・・・きたっ!!!
[今まで焦れた好奇心が思わず口から零れ落ちる。]
(63) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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[歌うことに悩む人たち。 試行錯誤する人たち。 きっと、山を超えた後、見違えるほどレベルアップするのだろう。]
でも、でも私は。
[歌う時は、いつも直感で。 思うままに、感じるままに。 今までは、ソレでよかったけれど。 高みを目指す人々を見ると、時々不安に襲われる。]
…でも、それでも。 私には、歌しかないんだ。
(64) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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……何か不思議な音聞こえてくるね。
[声だけでなく、妙にオリエンタルな楽器の調べ。拍を取り音頭を率先するそれが、何なのかは分からず終いだったけれど、]
面白いなぁ。あんな曲、CDには入ってなかった。 ……ベツモノっぽいのに、でも。
[不思議とその奥に感じる芯は、アルバムコンセプトから外れていない。ああいうアレンジもあるのか、と素直に感心する態。]
(65) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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…………。
[いつものような笑顔を浮かべて、何も言わず。 しかし、一筋の汗が頬を伝った。]
(66) 2010/04/30(Fri) 23時頃
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[突然荒れ狂ったように唸りだす三味線にシンバルの音をぶつける。 それはB29の爆撃に特攻隊で対抗する少年兵のように一瞬の残響だけを練習室へと残していく。]
さぁ・・・かかってこいよ・・・お前のリトルボーイをオレにぶつけてこい・・・!
[ギリアンはドナルドのプレイが危なげにも関わらず笑みを浮かべる。]
(67) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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採用の条件は腕前じゃない、か…
[ぽつり、と呟いた]
うん、三味線も含めて…すごく、魂に響いたよ…
(68) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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おニイ……ノッて来たんだね。
[ふう、とため息をついて兄を見やる。]
あ、続けてくださいね。気にせず。
[ムパムピスの方は、ベースを構えもせず。]
(69) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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おニイ、気に入ったの?この人。
うーん。迫力はすごいんだけどね。
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・・・!
[畳みかけるドナルドのボーカル。彼が放ったシャウト(リトルボーイ)はドラムセットを爆撃した。]
ぐっ・・・!
[セッティングしていたシンバルがスタンドごと倒れる。 演奏後の一室ははまるで原爆をぶちまけられた被爆地のように不穏な空気が充当している。]
(70) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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ほへー。すごいね。
[炸裂するリトルボーイ。 爆心地を笑顔で見つめ続ける。]
(71) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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・・・オレはこういう『荒削り』な『若い』ヤツは嫌いじゃねぇが。
[あまり満足してなさそうな弟にぼそりと呟く。]
歌い手 コリーンは、小悪党 ドナルドがドアを開けたら、オーディション部屋に無様に転がり込む羽目になることに気づいていない。
2010/04/30(Fri) 23時半頃
墓堀 ギリアンは、演奏後のドナルドにふらふらと近づいていった。
2010/04/30(Fri) 23時半頃
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[息を整えると、ギリアンに向かってしっかり頭を下げた]
ありがとうございまッした!
(72) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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墓堀 ギリアンは、小悪党 ドナルドに『お前・・・』と話しかけた。
2010/04/30(Fri) 23時半頃
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……行かなくちゃ。
[オーディションは始まっている。 ギターをケースにしまい、背負った。]
私の『Trick,trick』を精一杯やる。 私にあんな艶っぽさは出せないけど…。
[それでも私なりに表現出来ることはあるはず。 少女は頷いて、空を見上げた。 深呼吸、それから歩きだす。 オーディション会場に着く頃には、きりっとした表情になっているだろう。]
(73) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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小悪党 ドナルドは、墓堀 ギリアン、何でスか?
2010/04/30(Fri) 23時半頃
うん、嫌いじゃない。僕も好きだよ。
[それは、本心から言っているようだ。]
ただね、ちょっと怖くなってきたんだよ。
長年一緒にやって、僕らと同じ方見てくれるかな。
この人の見ている方に、僕たち一緒に行かないといけないのかな。
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・・・三味線のピッチ悪すぎ。
[厳しい事を結構真顔で言い放った。]
(74) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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・・・あと、鬼のように他のパートを煽りすぎだ。アンコールじゃねーんだぞドラマーとベーシスト殺す気か。
[無表情でドナルドにお小言を畳みかけるギリアン。それはまるでお説教モード。]
・・・・・・けど、
(75) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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す、すンません・・・
[まだ始めて1ヶ月なので無理も無いが、言い訳はせず]
もっと精進するッす。
(76) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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三味線(ソイツ)をオレたちにぶつけてきた度胸と心意気だけは評価してやる。以上。
[ギリアンはとりあえず次のヤツ呼んでこい、とドナルドの肩をぽむ、と叩く。]
(77) 2010/04/30(Fri) 23時半頃
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