109 Soul River
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[顔を突っ込んだキッチンの中。 ぐるり見渡す。 戸棚を幾つか開けては閉めて。 ポットに水を継ぎ足し、ミルクパン片手にうろうろ。 紅茶の缶の香りを嗅いでは開けて閉めて。 目当ての茶葉を嗅ぎ分ける]
[がたごと、からからん、ちちち、ぼっ]
[幾つか物音がして。 甘く砂糖を入れたミルクが煮立つ香り。 それから適量、紅茶の香り]
(56) 2013/01/06(Sun) 14時半頃
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ふぅん、……じゃ、 バーナバスといっしょだな。
[さっき目が覚めたところ、と視線を送る。 適当に椅子を引いて腰掛けた]
んー?どーやらそうらしいな。 オレはアコーディオンだし、ヘクターはドラムだし、バーナバスはブルースハープで……
アンタなに弾くの?
(57) 2013/01/06(Sun) 14時半頃
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テッドは、セシルの行ったほうから漂う紅茶の香りに くん、と鼻を鳴らす。いい香りだ。
2013/01/06(Sun) 14時半頃
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起きたばかりの人もいるの?
[視線の先、バーナバスを見てことんと会釈。 逆説、では他の者はもう少し長いのか。 此処は何処なのだろうとぼんやり考えたが、途中でやめた]
そっか。 アコーディオン、じゃあ君がテッド。 彼に聞いた。
[怪我人のピアノ奏者を示して。 しかし、オーボエの彼が口にした“大きいの” という表現には合致しなくて少し首を傾げた]
僕は……ハープ、弾いてた。 今も弾けるかはちょっと、怪しいけど。
(58) 2013/01/06(Sun) 14時半頃
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[火を止めて。 温かいミルクに淹れたてのアッサムティーを注ぐ。 そこにいた人数分と、もう一つ。
かたかた、トレイを持つ手付きは少し危うい。 ゆっくりゆっくり、テーブルに置いてほっと一息]
ロイヤルミルクティー。
(59) 2013/01/06(Sun) 14時半頃
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セシルは、テッドに「いる?」とカップを差し出してみた。
2013/01/06(Sun) 14時半頃
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[頷き、薄めた苦い紅茶に口をつける。]
……ぁー、やっぱ苦いし。
[泣いたのを意識してか、殊更明るく言い]
あ、そーなん?
[ヒューを見る。 大きい、という表現については預かり知らぬところだ。]
ハープ?ハープって 弦がこう、いっぱいあるアレ?
すげーな! あんなきれーでややこしそーな楽器弾けるんだ!
(60) 2013/01/06(Sun) 15時頃
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テッドは、へたなハープのジェスチャーをやめ、礼を言って紅茶をいただいてみることにした。
2013/01/06(Sun) 15時頃
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嗚呼、えっと。 僕はセシル。
[名乗り忘れたのに気付いて頭を下げる。 そして、テッドが飲んでいる紅茶を見た]
すごい、苦そう。 も一つの方はちゃんと入ってたけど。
[ミルクで淹れ直したのは、懐かしい音につられて。 甘い、ミルクティを啜る。 カップを置くと、少し身体を傾けて ハープを抱く仕草で右手の指がぽん、と弾く]
うん、こう、両手で弾くあれ。 大きいけど繊細で。 慣れたらでも、ややこしいってほどでもないよ。 何処でも弾けるわけでも、ないし。
(61) 2013/01/06(Sun) 15時頃
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セシルは、ジェスチャーに嗚呼うん、そんな感じだと目元を緩める。
2013/01/06(Sun) 15時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 15時頃
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[新たに来た男が持つ楽器>>38 相棒と呼ぶのに、少し眉を下げた。 スティックだけ、手放さなかった 男は今其れを机の上に置き去りにしている]
貧相ってほどじゃァないだろう ……ま、年にゃ勝てないってヤツ?
[>>39両手でカップを持つ様子 男もまた片手で苦い黒の液体を飲んだ。 湯で薄めたとて、やはり渋みは残る]
ブルースハープ?? 何だそりゃ、ハーモニカじゃねぇのか。
[テッドは楽器に詳しいらしい。 懐かしそうな顔が見えて、男は天井を見上げる]
(62) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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[>>49新しい姿が見えた。 あいさつに、男も軽く手を振って答える。
音がする。 哀愁混じる音がする。 とたん、身の置き所が無くなった気がした。
このざわめきに、自分はイラナイ]
……厭な音だな、オーボエってのは
[良い音。 そう言った、新しい来訪者がキッチンに消える その背に男は呟いた。 立ち上がる。 この長身なら、大概の相手は見下ろせる]
(63) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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[セシルに手を振った。少し前。 今は、音、奏でる。]
[でも、見えない。何も、見えない。 吹くのは、好き。けれど、見えない。 ……諦める。音、止める。
誰かと。過ぎる。頭を振る。首が痛い。 併せる。見える。けれど、消える。 見えたものも、併せた人も。
遠く、遠く、空に。 遠く、鮮やかな街に、還る。]
(64) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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[サイモン、時折、音、聴きにくる。 聞いた後、金貨、置いて行く。 いらない。いらない。
今日は来ない。 俺以外、いるから。]
(65) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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[ドラマーの男がオーボエの音に大して評した言葉は、 はっきりとは聞き取れなかった。 何か、口にしたという事は判ったけれど。
戻ってきた時には彼はどんな様子だっただろう]
(66) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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[あいつは、見上げる事をやめた。 他のメンバーと、楽しげに ひそひそと
知っている その会話に、男は入れない
ただの趣味ならよかった 新しい仲間が増えて 目標ができて このままでは――――だから]
(67) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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悪ィ、俺ちっとこの音止めて来るわ。 茶が冷めちまう
[セシルと名乗った青年が戻ってくる。 男はひらと手を振って 居心地の悪い風景の中から逃げ出した**]
(68) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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ヘクターは、ドラムスティックがぽつんと、その場に男が居た跡を残していた**
2013/01/06(Sun) 15時半頃
ベネットは、オーボエから外したリード、手持ち無沙汰に鳴らしながら、きょろきょろと歩く。
2013/01/06(Sun) 15時半頃
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[トレイを手に戻って来た時。 ヘクターの声が聞こえた]
……?
[止めてくる。 何かがいけなかったのだろうか。 彼の心境知らぬまま。 走り去る男。 手が塞がっていて引き止める事もできないし。 理由を尋ねる言葉も出てこない。
湯気をたてるミルクティが残される。 冷めるまでに戻って来るだろうか]
(69) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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セシルか、よろしくな。
……うわ、……すげー、 別物じゃん。
[一口もらった紅茶に感動した様子だ。 ミルクも入っているしふんわり甘い。]
うん、まぁ苦いけど。
[しかし何処か楽しそうに笑って]
へえ。なんか別世界って感じ。 いーとこの生まれとかだったりする?
あぁ、そりゃそーか でっかいもんな。 不便っちゃ不便、か。
[ぎ、と椅子を後ろに傾け揺らす。]
(70) 2013/01/06(Sun) 15時半頃
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……へ?
おい、ヘクター? どーしたんだよ。
[怪訝そうに眉を寄せ、立ち上がった彼を見上げつつ半分腰を浮かす。]
―――、おーいっ
(71) 2013/01/06(Sun) 16時頃
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ん、嫌いじゃなかったら、良かった。 少し甘党だから。
[ほっとして、笑う。 楽しそうな様子にも少し、笑う。 それから少し、薄墨色を紅茶に落とした]
生まれは、そこそこ、だったかな。 とびきり良いとこ、ってほどでもないけど。 中流?っていうのかな。
うん。 好きなとこで弾いたりとか、できないから。 ちょっと他の楽器に憧れたりも、した。 楽しそう。
[アコーディオンは此処にはないらしい。 ちょっとだけ、辺りを見渡したのだった]
(72) 2013/01/06(Sun) 16時頃
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[テッドが、ヘクターに呼びかける。 楽器を弾く事が駄目なのだろうかと一瞬思ったのだが、 そういうわけでもなさそうだ]
……どうしたんだろう。 何かが、いけなかった?
あまりよく、此処の決まりとか知らないけど。
[紅茶で口を湿らせる。 周囲の様子を、*窺った*]
(73) 2013/01/06(Sun) 16時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 16時頃
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甘いのいーじゃん、 オレ、好きだぜコレ。
[椅子を傾けたまま、やや行儀悪く。]
―――そっかぁ。 いーもんだな。
えー。 アレ弾いてるのって魔法みたい、 とか思ってたなあ。 指がこんがらがりそうでさ。
[指をとん、とんと動かす。 ―――生前奪われたアコーディオンは、見当たらない、が]
……さがせば。 あったりしねえかなぁ。 [ぎ、と椅子がなる]
(74) 2013/01/06(Sun) 17時頃
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や、決まりとかねーだろ ……多分だけど。
おい、ヘクター……ってうぉっと……!
[盛大に椅子が傾いた。 後ろに倒れ、がたーん、と派手な音を立てた]
いってぇ ―――っ
[後頭部を押さえて身を傾け、 ごろりと転がる。]
(75) 2013/01/06(Sun) 17時頃
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[―――オーボエの音色はまだ続いていたか。 淡い幻に、遠い笑い声が混ざる。 首を振り、椅子を起こしつつ、]
ってー…… ……こけついでに ちょっと見てくるわ……
[と、廊下の方に歩いていった。]
(76) 2013/01/06(Sun) 17時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 17時半頃
ベネットは、草笛に似た音、リードで鳴らしながら音を探している
2013/01/06(Sun) 18時半頃
テッドは、廊下に顔を出し、見回す。
2013/01/06(Sun) 19時半頃
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― 廊下 ― [リードの音、反響。 扉、見つける。開ける。何もない、閉じる。 足、引きずる。正面、角、 背の高い姿、曲がる。見た。]
――――
[錆び色の拭った人……?足、進める。早足。 歩幅、違う。追いつけるか?]
(77) 2013/01/06(Sun) 19時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 19時半頃
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[リードの音は反響して、出所が判然としない。]
……どこいった?
[探検再びである。 足音を追いかけて、洋館を歩く。]
(78) 2013/01/06(Sun) 19時半頃
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―ダイニング―
何人なぁ……。さっき上で音がした分含めりゃあ6人? 全部回ったわけじゃねえからわかんねーけど。
[そう言ってヘクターにやかんを渡したのはテッド達が戻る前。]
咳? 何風邪? それとも喘息とか? んなぁ咳でもないか。肺病とかはやめてくれよ。
友達に、相棒か。 俺は別に、決まったピアノって訳じゃなかったしなぁ。楽器にそういう愛着はわかねぇや。
[バーナバスと名乗った男の、取り出したハーモニカをじっと見た]
(79) 2013/01/06(Sun) 20時頃
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ハーモニカって楽団できんだ? ソロってイメージしかねぇなぁ。
[言いながらずず、と茶を口に運ぶ。 セシルがやってくるとよう、と手を挙げた。 一人なことに首を傾げ、理由を聞くと頷く。]
そっか。オーボエの彼ってのもなんだか深窓の令嬢みたいな感じで呼び名としちゃ問題だなぁ。 なんか良い案ねぇ? 本人が気に入らなきゃ意味ないけどさ。
(80) 2013/01/06(Sun) 20時頃
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[そう言ったところで、不意に聞こえてきた音色に、頭が痛んだ。 感じるのは郷愁のような何か。 どうやら俺だけではないらしい。セシルの言葉>>52に頷いて。]
気のせいって訳じゃあ、ねーと思うんだけど。 ミルクなら茶葉があんだから探せばあるんじゃねぇ? 欲しい奴がいるなら探してみるけど。
[テッドが目を擦る様子が映る。ゴミでも入ったのか光るものも見えたが。 セシルがキッチンで何事かする様子を横目で見た。なるほど、ロイヤルミルクティーでも淹れるつもりかと、又カップに視線を戻した。]
(81) 2013/01/06(Sun) 20時頃
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ベネットは、別の足音が響く、止まるべきか迷い、周囲を見た。
2013/01/06(Sun) 20時頃
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俺にもちょーだい、それ。 にしても、セシルが淹れるのは何か似合ってンのな。 俺だとこのカッコだし?
[人数分のカップを抱えたセシルが戻ってくると手を出して。 カップを受け取りミルクティーを口に運んだ。]
っておい、ヘクター? 音を止めてくるって。
……しょうがねぇなぁ。
[出ていくヘクターに声をかけて。テッドが追うのを椅子に座ったまま見送る。 何人もで追うほど、この洋館が広いわけでもない。 何よりこの格好はばたばたと動くのには向いていなかった。]
(82) 2013/01/06(Sun) 20時頃
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……………
[拭ってくれた人、消えた角。 曲がった。足を止めた。 後ろ、角、覗き込む。 大きくない、姿。見えた。]
(83) 2013/01/06(Sun) 20時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/01/06(Sun) 20時頃
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ヘクターのヤツどこいった……?
[どうも、様子が変だったし――と、 口の中で呟きつつ、 部屋を覗き込んだりしながら進む。]
……ホントにオレら以外 いねーのか、……人。
(84) 2013/01/06(Sun) 20時頃
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ベネットは、大きくない姿、部屋を覗き込み様子を、リード鳴らすのを止め曲がり角から見ている。
2013/01/06(Sun) 20時半頃
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んー、ここでもねーか、 ……って
[顔を向けた先に、 じっとこちらを見ている姿を見つけた。 思わず固まり、十秒ほど。]
……よぅ。
[片手を上げて、挨拶した。]
(85) 2013/01/06(Sun) 20時半頃
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