68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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[耳を抑えた道化は目まぐるしく、目玉を回転させた。 花々が揺れ動くことで微かに感情を表現したが、何を意味するのか、までは他者には伝わるまい。]
だって、お化けは人間を襲うのでしょう? だって、ねええぇぇぇえ、え え ぇぇ え?
[引き延ばした音は奇妙に薄っぺらいラヂオの声として外に排出される。 ふしゅーとでも言いたげに、道化は、唐突な動きで肩の力を抜いた]
おーばーひーと ! です! 分からない!分からないなら、道化には理解できることではないのです。 でも道化には分かります!!分かりますとも、ええ!
[胸を張って、道化は誇らしげに顔を上げた。]
お化けは殺さなければいけないことは、分かりますとも!!
(221) 2011/10/22(Sat) 22時半頃
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[道化は結論を見出して満足げ。 改めて、手を翳して伸びをして、広場を見渡しだした。 人形が、2体に襲われている?のだろうか、とゆるゆる首を回した。 吸血鬼と三日月頭は互いに意思の疎通をしている、ような雰囲気?? 何度かみた、協力するお化けたちを思い出して 怒った様に腕を振り上げた]
ああ ヒドイ!2対1なんて! 墓場のグールだって、もう少し弁えてますよ、ええ!! [腕を組んでそっぽを向く、プンプンとエモーションでも出しそうな仕草。そんな動きの中でも赤い唇は頬を横切って笑い続ける。>>223>>225三日月頭が話しかけてくる様子に、道化は視線を合わせるよう花々を向けた]
三日月頭、砕いてみれば何が出てくるのでしょう? 月の砂?月のバラ?――それともお菓子だったりして!
ねえ、道化にお菓子をくださいな!!
[両腕を開く様にして、爪を打ち鳴らす。左手は相変わらず肉に埋もれた爪だから音はならないが。]
(231) 2011/10/22(Sat) 23時頃
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ネイサンは、一度距離を取るようにして、とんとん、後ろにさがる
2011/10/22(Sat) 23時頃
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[途切れ途切れの三日月語に、道化は笑ったままの花顔を横に傾かせた。]
ニコ? サィナ? それが三日月サンのお名前?
道化は「道化」というのです、お見知りおきを!ニコ・サィナ!
[歪なお辞儀をしかけた時に、左手に袋の口が向けられる。 庇う様に横に移動しかけて足がもつれる。 三日月が砂をまきだすなら左手に付着するだろう。]
わわ っと、な
(237) 2011/10/22(Sat) 23時頃
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[よろけた途端、浴びせられる砂粒。 前々から負傷していた左手は瞬く間に砂で覆われていく。一層ではまだ赤も緑も砂の表面に染み出ていくが――完全に固まるまで砂が覆えば真白な彫刻にしか見えない。同様に肉を刺していた痛みも薄れていった。
道化は砂を避けれた、もしくは軽くで済んでいたかもしれない。その左手に巻いた布を救出しなければ。完全に固まった左手を重みでぶら提げつつも、転がる様に逃げ出す。右手には吸湿した布を携えて。]
……ぎゃあ! 可哀想な左腕、もう手袋をはめることはないのでしょう、ね! だって十分分厚い皮膚になってしまいました
[転がり置きながらも喚く言葉は止まらない。にいと笑ったままの唇から、緑の爪から それまでよりも黄緑の粘着質が溢れだす。だらだらと地面に垂れ流しながら、道化は走り寄った、かと思えば飛び上がって]
[三日月頭を飛び越えていく、宙返りしながら、叶うなら一瞬でも目は合うだろうか。 花々は風にざわめき、花弁を散らし――黄緑色が落ちていく]
(245) 2011/10/22(Sat) 23時半頃
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「きみ、ぶせる、です」? ニコ・サィナさんの言葉で、不細工とか、そんな意味ですか? ああああ悪人面を気にしているのに!ああ、胸が張り裂けそう!
[飛び上がりながら、高笑いしながら。 胸が張り裂けるだなんて言葉、そんな道化には似合わないだろう。
落ちていく黄緑は赤いフードの上に落ち、蒸発でもするかのように煙をあげる。 道化だって粘着質の効果はよくわかっていない。道化の属するところが愚者ならば、道化に関連するものがまた愚者であっても―気紛れであっても―しょうがない。
だん、と地面に降り立つ道化は優雅にターンして三日月頭に向き直る。 その途中吸血鬼と人形の争いに目を止めて、そして同じ方向をみる三日月頭に気付いた。 勝負の途中だというのに、道化は楽しそうに右手で口元を隠す。隠れきらない赤い笑いは横に広がっている。]
おやま。なにか気になりますか。
(254) 2011/10/23(Sun) 00時頃
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ネイサンは、らんたんたん、ワルツのリズムを刻むようにふらつきがち
2011/10/23(Sun) 00時頃
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[三日月頭はどこか毒々しそうに舌打ちした。 道化は両腕で体を抱きしめるよう、コワイコワイと震える仕草。 どこまでも笑い続ける唇で、挑発的な動きにもいか様にも。 先ほど浴びた砂は今も固く、左手は肘から先の感覚はない。 道化はそれを一瞥して、次いで三日月頭に花々の視線をむけた。 噴き付けてくる砂がスローに見えて――首から先だけで避けるよう、捻る]
[小さい悲鳴は男のもの。かろうじて避けた砂は花々を散らすことはなかったが 道化の右耳の上部をモザイク模様に染め上げた。モザイクでもなく砂に持ち去られた耳の下半分、一瞬遅れて溢れ出す赤は、だらり、と重力に従って落ちていく。]
あはぁ、ニコ・サィナさん、やりますね。 ね、それだけ、それだけ強ければ、絶対、お菓子持ってますよ、ね
[高揚感は一時的に痛みを麻痺させて、再び道化は全速力で突っ込んでいく。 右手に携えた布は、風に押されるように手のひらからすり抜けて―― 道化は右手の爪をがむしゃらに振るった]
(270) 2011/10/23(Sun) 00時半頃
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ね、ね、甘いお菓子。
持ってるんでしょうか。
[僅か細まる瞳は、けれど、花々に埋もれて外に覗くことはない]
ああ もってると、いい です ね!
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[爪が、かすった。 緑の爪に道化以外の赤が乗る。道化は喉奥を引きつらせるように、小さく小さく笑う。 相手の傷は手の甲に赤く主張している。 爪をふるった動きのまま横を通り抜ける一瞬、その赤を目に止めて。 右足片一方でぐるり、方向転換しようと踏みしめて。半ば方向を変えた時、気付く砂の勢い。
追いかけてくるような砂の攻撃を、左足で飛び上がることで躱そうと。 再び宙返りの跳躍、色とりどりの花びらも、耳から零れる赤い体液も 黄緑色の粘着質も、すべてが地面に誘われるよう落ちていく。道化のこぼした言葉もまた]
trick o r treat ?
(290) 2011/10/23(Sun) 01時頃
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