204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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――でも、えらべない、よ……
[そんな状況にならないかぎり。
決断なんてできるはずもなく。
どちらも、大事だからこそ――]
子供じゃ、なければよかったのに……
[大人で、衝動を抑えるすべがあったら。
少しは違っただろうか]
ーーーーそっか
[ラルフの返答は幼い子供のそれ
子供は だから 大人に憧れる
大人は 切り捨てること
選ぶことを知っているのに]
……そうだねーーー
[そうしたら 昨日 描いていた
絵空事も 叶えることはできただろう
目の奥が熱くなって
慌てて上を向く]
|
……うん、大丈夫だよ。
[心配するフランシス>>154にはゆっくりとうなずく。 取り乱したノックス>>159の様子に、わずか瞳を細めて]
じゃあ、とってくる。
[雪を入れる器をとりに、一度炊事場へと向かい。 器を手にして一階へと向かう。
フランシスが下へと向かった様子だから、途中姿を見るかもしれないとは思ったけれど]
……フィリップ?
[フィリップと一緒にいるのには、驚いたように瞬いた]
(162) 2014/11/19(Wed) 22時頃
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ラルフは、ベネットの傍を通りかかったときに、鳥の声。
2014/11/19(Wed) 22時頃
うん……
どうして、子供なんだろう……
[はやく大人になりたいと。
切実に、思う]
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[器を持っているから、耳をふさぐことができなくて。 耳が痛かった。
少しばかりなみだ目になりつつ、フィリップを見やり]
……よかった。
[その姿を目にしてほっとする。
わかってはいたけれど、やはり見たことによる安堵は、大きい]
上で雪が必要だから、取ってくるね。
[それはフランシスに告げる言葉で。 二人の傍を通り過ぎる]
(168) 2014/11/19(Wed) 22時頃
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|
大丈夫?
[階段を滑った様子には、さすがにあわてて。 しりもちをついたフランシス>>171を、足を止めて見上げた。
階段を下りている途中だったから。 フランシスと近ければ巻き込まれていたかも知れず。
痛みはそれほどではない様子に心配そうな視線を向けたまま]
……フランシスも、気をつけて。
[ひとつ頷いて、玄関へと向かう]
(172) 2014/11/19(Wed) 22時半頃
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[涙目は ルーツのせいだけど
そう言う表情は…………はっと短く息を吐く]
……大人って どうしたら なれるんだろう……
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[はにかむフィリップ>>175に笑みを返し。
フランシスを助け起こそうとしているのが見えたから、フィリップに任せて玄関を開ける。
だいぶ、雪の重みであけにくくなった扉を開ければ。 冷たい雪が吹き込んできて]
わぷ……っ
[一気に押し寄せる冷気にぞくりと震える。 外に出るまでもなく、かなりの雪が玄関の外に積もっている。 雪よけも一応あっただろうけれど、あまり意味はなしていないようで。
手を伸ばして、器に雪を詰め込んだ。 あっというまに、指先が冷たく、赤くなる]
(179) 2014/11/19(Wed) 22時半頃
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……わからない、ね……
大人になって、フィリップと会いたかった……
大人になってから 会ったら
どうなってたかな……
[たられば のお話
きっと ラルフも どうしようもないことと
じんわりとした 実感と諦めを 覚えたのだろう
ゆっくりと 少ない時間
心地よい話題で満たす]
わかんない、けれど……
……でも、フィリップが大事だと思うのは、
変わらないと思う……
[あとどれくらい一緒にいられるか。
それを考えないように、ゆっくりと言葉を紡ぐ]
|
― 一階/玄関 ―
[器に、雪を山盛りに詰めて。 その冷たさで指先が痛む。
外の吹雪はいまだ収まる様子を見せず、吹き付ける雪で髪が白くなり]
――まだ、当分無理そう……
[どこか、安堵のにじむ声で呟く。 吹雪のそら、厚い雲に覆われているのを見上げ。
器を床においてから扉を閉める]
(188) 2014/11/19(Wed) 22時半頃
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ーーーそっか……嬉しいな
俺も…………そうだと思う
[ゆっくりと 残りわずかな
春の日差しを それが 限られたものと知っているから
じんわりと味わう
凍えそうになった時 思い出せるように]
うん……
そうなら、嬉しいね……
[ほわりと暖かい。
ずっと、この暖かさだけを感じていられたらいいのに]
|
― 二階へ ―
[扉を閉めたあと、二階へと戻る。
ドナルドを呼ぶフランシスの声が聞こえたけれど。
上で待っているだろうから、いまはフランシスたちがいるのとは違う階段を使って]
あ、おはよう。
[朝とはいっても、日が昇ってからそれなりに時間はたっている。
そんな挨拶を、バーナバスに向けながら、居間へと入り]
お待たせ。
[亀のようなトレイルとか、なにか笑ってるノックスとか。 それを見ているニコラといった少しふしぎな様子に瞳を瞬かせながら、 雪の入った器を差し出した]
(193) 2014/11/19(Wed) 23時頃
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大人だったら……幼い同族
一緒に連れてるのかな?
[暖かな 些細な話
誰かを引率する姿なんて 想像つかなかったけど]
どうかな……
幼い同族、つれていないかも……
[大人になって、制御をおぼえていても。
きっと、不安はどこかにあるとは思うから。
一人、町で広く浅い付き合いをしながら旅をしているのではないかと、おもう]
ーーー…………
気ままな一人旅ーーー?
[彼は彼で 集落に戻ることもなく
山か 森で 独り暮らす姿しか描けないけれど]
ラルフは、ニコラスに、これでひやして、と雪を示す。
2014/11/19(Wed) 23時頃
一人旅だね……
俺、きっと幼い子の面倒とか見られないと思うし。
フィリップは、どうかな。
子供、つれてるんだろうか……
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/19(Wed) 23時頃
……面倒見 いいのに…………
俺は……集落に 戻らない から
それ以前の 問題ーー
……動いているほうが、気楽だし……
もどらないんだ……
俺は、一度はもどるかもしれないけれど……
[戻っても、家族の下には戻れないから。
集落にとどまることはないと思う]
|
――どう、いたしまして。
[ニコラ>>203が動いたとき。 漂った香りに、息を呑む。
三階の、血の匂い。 ノックスがしていたこと。
それを思って、ゆるりと瞬き]
っ――、あ、ありがと……
[血に気をとられていて、ノックス>>204の動きに気づかなかった。 雪を払うしぐさに、そわり、落ち着かなくて。 離れたことがほっとしたような、残念なような。
トレイルが、その背を追ったのを見て視線をそらす]
(207) 2014/11/19(Wed) 23時半頃
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…………母さんが父さんを食べて
集落を出たから……戻っても 異端の子孫
[待つ家族もいなければ
生きるすべがあるから
山や森の方がいい]
じっとしているのは これはこれで
疲れるね
そっか……
俺も、同じようなものかな……
[父は、母が死んでから食べたけれど。
いまは、もう家はないと思う]
……うん。
なにかしら、していたほうが気がまぎれる。
|
[視線をそらしていたから。 トレイルの笑みにも気づかなくて。
近づいてくる足音に、首をかしげて視線を戻す]
……トレイル?
[言葉が話せない相手に問いかけるけれど。 言いたいことを読み取れるかどうか、不安をおぼえて、じっとみる]
(211) 2014/11/19(Wed) 23時半頃
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そうなんだ…………集落が……
帰る場所……と言う感じがない
…………そもそも帰る場所って わからないけれど
目の前のことだけに集中したりね
狩りの時 本当そう
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[ポトフの入った器。 温かな湯気が立つそれを見て。
中身を覗き込むしぐさと、こちらを見る様子。
考えるように首をかしげた]
ええっと……
……もしかして、俺に?
[もってきたのかと、瞳を瞬かせる。 トレイルとはいつもすれ違っていた気がして。
温泉での、あのしぐさの意味も、よくわかっていなかったから。 いまも間違っているかもしれないと思いながら問いかけた]
(216) 2014/11/19(Wed) 23時半頃
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帰る場所……
そうだね、今なら、フランシスの傍かな……
自分が、くつろげる場所なら……帰る場所で、いいんじゃないかな。
うん、それはわかる。
狩りは集中しないとできなさそう……
そっかーーーーくつろげる場所……か
[ラルフの帰る場所に ふっと微笑む
自分の場合 どこだろうかと言う 疑問ねじ伏せ
……尚更 ラルフが 衝動に負けないように
……今 彼のそばにいる フランシスとドナルド
一緒に旅して行けるよう 考えなきゃ と
そうなったらいられないの わかったはいるけれど]
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[トレイル>>219が頷くのに、ゆるく瞬く。
それから、小さく笑みを浮かべて]
――?
[礼を言って受けとろうとしたら、器の位置が、違う。 背伸びをするトレイル、高い位置の器]
トレイル……?
[問いかけと、器が傾くのは同時で]
(222) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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