291 Fate/Goddamned Omen
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( そ、 ...だから欲張り ”なんだ。オレは。 )
(254) 2019/02/13(Wed) 09時半頃
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滅多に水を得ることもない血水を含んだ砂が色づくのを 特に興味もなく逸らして、 湿った音を立てる砂を踏み締める。
持ち上げた先にあった、砂漠じゃお目に掛かることもない 触れれば冷たそうな錯覚にすらなる、 氷みてえな色の瞳は随分懐かしささえ感じる。
────あの時なら兎も角、 今はそう、その冷えた目の色が厭わしい、と 変えてやりてえな、 と思うことも無かった。
( 代わりに思うのは、別のことだ。 )
(255) 2019/02/13(Wed) 09時半頃
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「なんだ、あのお転婆斧娘か...。 はッ、じきじきにアンタが顔を見に来てくれたなら 名前くらい、もっと安売りやって良かったのかもね。」
そう喋る間にも、平然と。 よく見れば普通のひとの血よりも濁っているような、 赤黒い液体を滴らせ続けている。 溜まりかけているそれが不自然に凪いでいることも、 砂風の少ない水辺じゃ分かりにくかったかもしれない。
貼り付けた嘲笑と一緒に立ち上がった二本足で、 答え合わせなんか態々しに来たらしいアンタを前にすると >>242まぁ、そんな顔は今だって見たさは... 無いとは言えないんだけど。
(256) 2019/02/13(Wed) 09時半頃
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姿が変わったところで、 その色素が薄い端正な眉一つ動かさず 掠れた声を水のようにも動かさないアンタとは 特段、こっちが低い背だってわけでもないのに。
僅かでも背伸びしねえと 届かない視線の差から見下ろされるのを こちらから顔色を変えることなんかもなくて、 ただ、その問いかけに、────あの日みたいな。
興を確かに宿した、ってことは 隠し立てもしない。 距離を開けたアンタにだって、伝わるだろう。
(257) 2019/02/13(Wed) 10時頃
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「どうだかな。
” クソつまんねえ模範解答 ”よりは、 もう少し面白みがあるかもしれないし 聞いて見なきゃ分かんねえんじゃない。
────だから、 」
(258) 2019/02/13(Wed) 10時頃
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「こう言えばいい? そう勿体ぶらずに教えてくれよ、” センセイ ”。
... ───────── って 」
ド底辺とシュメールの人間ってことの差を抜いたって 放逐の背を押されるあの日より空いた距離の向こう。
悪く言えば余裕っ面に、 この不毛の地に踏み入れた あの日を思い出したみたいにせがんだ声を多少真似て、 暗色の蛇色がじ、───と翳された氷玉の方角を見てた。**
(259) 2019/02/13(Wed) 10時頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/13(Wed) 10時頃
のっか。
のっか。
う、ん わたし いきるよ。かえるよ。
[指きり約束はもう一度会った時に。]
[喪うことに慣れはしない。
別れの旅、別れる運命に揉まれて、
心は枯れるどころか罅ついてゆく。
いつか、諦めもつかない最後まで、
息づく私は 生き続けていたい。
契った私の絆を 千切らずに結び続けていたい。
だから。]
ちゃんと帰ってきてくれる "わるいこ" なら、
ゆび切って また 、、抱き締めてあげるから。
まってるよ かぐちゃん。
[ああ、今日はかみさまと約束してばかり。
罰があたるなら 人の子である私に来なさい。
、、、 死んだって 生き返ってやるんだから。
そんな風に、つよく。*]
全シュメール構成員、及びラクシュマナ様、リジーさん、二人に告ぐ!
ただちに当該区域より退避せよ!!
標的の神霊に向け、インドラの矢にて迎撃する!
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>>272 その体まで秩序に縛られたみてえな、 浅く機械的な息遣いのひとつまでは距離の向こうじゃ 感じられもしなかったけれど。
凪いだ鉄臭さを自分でも軽く吸い込んでから 通り抜けた風の気配に襤褸けた外套の裾を揺らした。
「 そうかぁ、...。 にしても、フルネームは生憎捨てたんでね。 この砂漠じゃ、別に必要ともしねえもんだろうし 」
(308) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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( 捨てた割に何でこの名前の半分を 名乗り続けているかと言えば、 きっと、────物凄く短絡的な話。 )
(309) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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(...あの斧娘がどんな伝え方をしたのかなんて ツッコミ役にもさらさら伝わるもんでも 無かったにせよ。)
そっちに興を咲かせるにしては、 >>274思い出話にすら花も湧かないだろうくらいに。 相変わらずにこりともしないまま、 柔らかい口調の割りには愛想もへったくれもねえような。
白金に隠された氷石に、 ─────今は意識を手向けていた。
(317) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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水鏡にしては磨き過ぎた鏡にも似ている 氷鏡とかち合えば、暗色はそれを飲み込もうとさえする。 踏み出された足が砂を踏み締めたところで、 こっちからは一歩も退きはしないかわりに詰めもしない。
同じ世界に居たって、 同じに映る世界とはイコールにならない証左じみた ” 差 ”が間を取り続けた。
(318) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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( ...守るものがあるとすれば、きっと、 ───二つきりだ。 )
(320) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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( >>275それでも、 アンタが『 つまらない理由 』と評したそれを 聞き置いた後で。
微動だにしない中で、 一度重なった視線をはたく中で瞬きはしたって 笑わずには、居てやったさ。 )
「 ...、 そうか? 」
(322) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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―― 『妾の場所は、大丈夫じゃ
フェルゼ、主も。妾の”大地”に
空飛ばぬ者があるなれば
避難させるが、よかろうて 』
[彼だけではなく、勿論
リジ―や、アルシュの通信は聞いている
……其れに返す余裕もないのは悟られないで欲しい]
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「少なくとも、アンタの規範的で 貼り付けたよーなテンプレートよりは幾らもマシだし 利己的ぐらいな方がアンタもちゃんと人だったんだな、 ─────くらいは思えたよ。」
雑に、背疵よりも、熱で頰に引っついてた髪を 気にするみたいに掻き上げる。
それでも花丸満点とは言わないのは、 アンタが自分でつまらない理由だとこき下ろしたからだ。 余りにも機械的過ぎて血の通いさえ信じられなかった男を 見る目はパッと見変わったわけではないにせよ。
さして迫るわけでもなく止まった距離の先で 呼ばれた名前の問いかけに答えてやろうと 思えるくらいには、 ...” 気は向いた ”。
(324) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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「 ───────” 部分的にね ” 」
(325) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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別に自殺志願者なんかじゃない。 だけど、正義のヒーローでも英雄なんかでもねえ。 どころか、放っぽり出された悪人だ。
気取った問いかけを前に眉を軽く上げた様は 確かめるような色に、 ひどく端的に返した声ごとどう映ったか。
──────多少は気になりはしても。 どう取られようとも、知ったこっちゃなかった。
(328) 2019/02/13(Wed) 22時半頃
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(だけどまぁ、...守りたい” 世界 ”の範囲は 同じ光景を見ないのは オレには、アンタの答えで─────明白で、 それでも、”今すぐには”噛みつきなんかはしない。 じ、ッと堪えるような忍耐力だけはあったから。
今は凪いだ血と同じくらい 厭に閑かな首の蛇の頭を軽く 髪から手を滑らせると手持ち無沙汰げに撫でちゃいた。 )*
(329) 2019/02/13(Wed) 22時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/13(Wed) 22時半頃
────、
[伝わるのは
浅い浅い 呼吸ひとつぶん。]
……ラクシュマナ様。
わたしの こども が そちらに。
[報告は 端的に]
今良いとこなのよ、まあ良いけど。何?
離れろ、って、一体……
…… のっか 。
いまから、あそこ、こわす。
あぶないから、はなれてて。
なるべくとおくに。
[マスターの接近の気配にそう伝え。]
…… う 。
わたし、あとからおいかける。やくそく。
だいじょうぶ。
[声だけだけれど、にこり笑う。]
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( >>302>>303 神都の監視ドローン宛らの、 盗撮ならぬ盗見趣味に気付けるくらい 首元の蛇だって目が良いわけじゃない。
────あの子どもが何を言ったのかも、 知りっこなんてなかったさ。 )
(409) 2019/02/14(Thu) 00時頃
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蛇を突く程ほど舌も長くなけりゃ、 お喋りでもないらしいアンタに捨てた名を 態々拾い上げるような行為なんかしもしない。
下ろしたままの腕に錘みたいに制されて、 広がる前に几帳面に抑えられるカタチになった 白衣裾を見やりながら
オレからすれば───アンドロイドと言われたって ちっともアンタのことを疑わなかったかもしれない。
いっそ、むしろ。 アンタに『見送られた』あの日、 多少でも興味のタネを宿さなければ そうと言われた方が納得できたのかもしれねえけど。
(411) 2019/02/14(Thu) 00時頃
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( 今は、───── 多少評価ってやつは変わってる。 子どものよーに律儀に待ってた...ってわけじゃあないにしたって マルはつけられない部分点の答えごと息を吸い込んだなら、)
(417) 2019/02/14(Thu) 00時頃
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「 型枠に嵌められたような”お利口”な人間じゃ、 そうはなれなかった出来損ないにゃ そうも見えた時だってあってね 」
過去形で口にした言葉を、 決して詰め寄ることも無い距離を保ったまま 受け取り方自由な曖昧な回答を口走った時、 >>355薄く動いたカオを見たら
─────表情を色づかせるまでには 薄過ぎて、” どんな色 ”かは分からなかったが 蛇を撫でる手が一度、自然と止まった。
(419) 2019/02/14(Thu) 00時頃
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ついでにそのカオ、動かせんだな、なんて。 それこそ場違いなことを一瞬だけ思いながら、
>>356微か、ほんの微かにだけ上がっている その口端は───── 遠目からじゃ、 いや、いっそ錯覚じゃねえか? なんて不躾に考えて ただでさえ悪い目つきが極端に細まりもした。
「 ───────ま、 」
(427) 2019/02/14(Thu) 00時半頃
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