204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[いつの間にか寝てしまっていた。 動く気配>>236に、目を開ける。]
あ……。
[やっと目を開けた。 やっと。
嬉しくて声を出せない。 抱きついて泣いて。
夢でないことを何度も確認した。 握られた手>>237を握り返し、唇を寄せた。*]
(301) okomekome 2014/11/29(Sat) 02時頃
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[医者に言われたように、バーナバスの看病をする。 包帯を変えるのも、薬を塗るのも慣れてきた。 薬を塗る前、そこへ唇を寄せて舐めたりもしたけれど。
今までどおり、仕事の手伝いもする。 多くはもって凝れなかった荷物。 その中でも真っ先に持ち出したのは、きちんと手入れされたバーナバスの道具。
仕事をしているその姿を見るのは好きだったから。]
(316) okomekome 2014/11/29(Sat) 03時頃
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[呼ばれ、傍に向かう>>241。 取り出された小箱に首を傾げた。]
俺の髪って、こんな色?
[前髪を摘んで見ても、分からなくて笑った。 隣に座って、続きを聞く>>242。]
……壊れるまで? ん。分かった。
[その言葉の意味を理解し、顔が赤くなった。 見られないように顔を肩に押し付けて頷く。
壊れないように大事に使って。 それでも壊れたら、また同じものを作ってもらって。 ずっと、一緒に。]
(317) okomekome 2014/11/29(Sat) 03時頃
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[スプーンを贈り物にする意味は知らない。 問いに首を振る。
でも、それの答え>>245を聞いて。]
幸せなら……バーナバスも、一緒が良い。
[二つあるのだから、二人一緒にと願う。*]
(318) okomekome 2014/11/29(Sat) 03時頃
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― いつか ― [本能を手懐ける手段は、もう一人しかいない。 離れることなど考えたくない。
バーナバスに触れ、その身体に唇を寄せる。 かつて自分を庇って出来た傷の場所へと歯を立てた>>253]。
ん……ふっ……ぁ……。
[傷つけないようにとしても、それは難しい。 失いかけたことの反動で、求める衝動は結局バーナバスを傷つけてしまう。 それでも、僅かな肉片と血の味だけで衝動は治まる。]
(328) okomekome 2014/11/29(Sat) 04時頃
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[自らの牙で傷つけてしまったところを、血が止まるまで何度も舐める。 唇を離し、呼ばれるまま口づけを受けた>>254。]
なあ、平気か……?
[傷つけてしまったことを謝罪し、背に手を回して倒れる。 今度は触って欲しいと強請りながら。]
(329) okomekome 2014/11/29(Sat) 04時頃
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[傷が治ってから、もう二度と自分を庇うなんてことをしないで欲しいと願った。 二度と目を開けてくれないのではないかという恐怖は、もう味わいたくない。
一人にしないで。 ずっと一緒に。
何度何度も繰り返し頼む。]
(330) okomekome 2014/11/29(Sat) 04時頃
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[だから。 もし彼の命が終わるのなら。]
……約束だからな。
[自分を食べて欲しい。]
(331) okomekome 2014/11/29(Sat) 04時頃
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[バーナバスの欠片を口にする度にその思いは増えていく。 触れられる度に、離れがたくなる。]
な……名前、呼んで。
[口付けの合間にそう強請って。 今日も呼んでもらうのだ。 彼しか知らない、本当の名前を。**]
(332) okomekome 2014/11/29(Sat) 04時頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
okomekome 2014/11/29(Sat) 04時半頃
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