204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[甘い囀りがラルフのくちびるから零れる。 彼の言葉>>531に隻眼を眇め]
――…それはラルフにしかわかんねぇ事、だろ。 嬉しいの、程度にもよるンじゃねェかな。
(533) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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ベネットは、ドナルドの方を、ちらと窺う。どんな顔をしているのか、普通の顔か。ヘンに豪胆だ。
2014/11/21(Fri) 00時頃
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[ゆるっと ドナルドの言葉にまた首を傾げて 熱を孕んだ孔雀石は 困ったように眉を寄せる]
えっとーーーー もっと ラルフに触りたい もっと ラルフを抱きしめたい もっと ラルフのこと知りたい もっと ラルフに触られたい
って いうのは……どっち?
[されると?ならばするのは 大丈夫? と食いたぞっとしたけれど それ以上に熱が強くて ]
ーーラルフ
(534) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[首筋を撫でていた手指が そっと頬を撫でる 紅く火傷気味なところは避けて そのまま唇に触れて 指を口に含ませたのは 声が甘くて もっと聞きたくて
首筋 甘噛みをしながら少しずつ下がる 傷のある腕を抑える手は 指先だけ動かし ラルフの上着 そのボタンを外す]
(535) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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ーーーこの気持ちも 一緒なんだね
[たくさんの気持ちを共有している
いまの気持ちも 一緒とわかると嬉しくて]
ラルフーーー気持ち良さそう……
もっと気持ち良くなって欲しいから
……教えて?
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[奇せず 似た言葉が ラルフの口から溢れれば嬉しくて その言葉をこぼした ラルフの口内を 指先はそっとなでてみる 熱く湿るそこは 指先にも気持
(536) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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……だから、もしものときは、
[>>527 する、とドナルドに謂いかけて、 (そういえばおれがしたら――どう とか 謂ってなかったか)]
……ぁ、ご、ごめ……
[>>530 ドナルドに指摘され腕の力を抜く。 ルーツに胸元に頭付きされた。ぐいぐいくる。 胸元引っ掻いたのはお前だろうにとルーツに思いながら >>531 甘く色めいた声に所在無さげに視線を彷徨わせた。]
(537) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[フランシスの言葉>>532にはたと瞬く。 どういうことか、と思うのは 思うまま深く考えず言葉とするからで]
ン、酔わせたなら済まなかった。 ――…平気か?
[血を流したから酔ったのかと思い案じる声向け]
……?
[背を向け見ないという彼を不思議そうにちらと見遣る。]
(538) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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フィリップは、ベネットことフランシスがなぜ見ないといい謝るのかわかっていない
2014/11/21(Fri) 00時頃
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[フィリップの言葉>>534にきょとと瞬き]
――…それ、恋じゃねぇの?
[もっと、と強めて言われるそれには 思わずそんな言葉を返していた。]
(539) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[>>518トレイルの視線は、気が付かない。 いつもならすぐに気が付いて、なあにって言うのに。
きっとあのとき、僕の心は3分の1、ディーンに持っていかれた。 それまで、ノックスとトレイルへビョードーに注いでいたものが、少し減った。 ……ううん、本当のところ、ビョードーなんかじゃないんだろうけども。 ともかく、トレイルへ向ける分は、減ってしまったから。
だって、ディーンは僕の願いをひとつ叶えてくれた。
僕の生涯で三つの願い事]
(540) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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ん、……よく、わかん、な……っぁ
[ドナルド>>533がいう、嬉しいの程度について、考えようとするけれど。 フィリップの手が触れるたびに生まれる悦びに、うまく考えられなくて。
唇、触れた指先を、ちろりと舐める]
……ふぁ……あ……っ!
[甘く噛まれるたびに、小さく震えが走る。 身じろぎを抑えられて、空気に触れた肌があわ立つよう]
(541) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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― 三階:個室 ― [寝台の上、布団を被ったまま手を動かす。 口から漏れる息は荒く、目を閉じて手の動きに集中した。 バーナバスが戻ってくる前に。]
ふ……ン。
[枕に顔を押し付け、漸く掌に熱を吐き出す。 吐き出した時、脳裏に浮かんだ顔はバーナバスの顔。
何故なのかなんて分からない。]
(542) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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――ん、うれしい……
[一緒だと。
嬉しい気持ちが伝わるから、さらに嬉しくて]
うん、きもちいい……
フィリップがさわるとこ、……
もっと……
[どこが、なんてまだ知らない。
ただ、触れられて気持ちいいと、思ったときには。
もう伝わっている気がして。
首筋も、胸元に触れられるのも、全部]
ラルフは、フィリップの指を咥えたまま、かすれた声が零れる。
2014/11/21(Fri) 00時頃
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ーーー恋なの…………けど ラルフといると 落ち着く 暖かい 気持ちがいい
衝動のくるしさや痛みや怖さと 全然違う
[誰彼となく発動する衝動だけれど 一族の想う心と連動しているなら 衝動と連動が怪しい 名前のない気持ち これは本当にそうなのか?
違っても なんらこまることはないのだけれど]
(543) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[ひとつ。お月様に住みたい。 ふたつ。輪切りにされたい。 みっつ。誰かの唯一で一番になりたい。
>>529昔は。 言葉がまだうまく出なくって、単語で話してたころは、確かに僕はノックスの唯一で一番だった。 熱があって、けどその頃は熱ってものがよく分からなくて倒れちゃったときもあって。 迷惑だったろうに、その時も。ノックスは僕を一番に考えてくれて。すごく嬉しくて。
だけどある日突然、一番は一番じゃなくなった。 ふわふわしてて、ぶきっちょで、静かな 可愛くって仕方ない、弟。
――わかりましたがまんします。ワガママなんていいません。
そう決めた日から、僕の唯一もノックスじゃない]
(544) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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―オレンジ/過去/愛し子が2人―
[ゴミ棄て場からの拾いもの。>>2:435 汚れは簡単に落ちても、抉られた肉の手当ては大変だった。用意していた痛み止めも解熱剤も、効きそうにない。熱に浮かされた姿を見ると、どうしてもあの夜の焦燥感がよみがえる。
ニコラが大人しいと思って、席を外したすぐ後のこと。大きな音に駆け戻ると、髪を掴んでいた。
こんな時でも、トレイルは悲鳴すら上げなかった。いや、実際にはあげていたのだろう。透明な声で。]
(545) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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……ディーン。
[ディーン。君はいまどこにいるんだろう。 僕のおなかにあるのは君の肉で君じゃない。 僕の手にあるのは君の目で君じゃない。 君はどこにあって、どこに行ったんだろう、か。
僕の唯一]
ん?
[ふと、トレイルの視線にやっと気がついて。 きょとんと瞬きして、どうしたのって首をかしげた。
宝石箱は、ぱちんと閉じてね]
(546) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[もしもの時、と言うフランシス>>537に 少しだけよわったように眉を下げる。 目許に掛かる自らの前髪が気になり 利き手で軽く掻きあげるけれど 油付けぬそれはさらと流れて元通り目許に。]
――…俺、フランシスにされたら、 喰っちゃうかもしれねぇンだよな。 途中で止める、自信ねぇし。
[ぽつりと小さく声漏らすは ラルフの嬌声>>541が響きはじめる頃。]
(547) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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……酔ったよ、…… ……いまは、まだ、……大丈夫、だと 思うけど
[半眼でドナルドの方を流し見る。 ちらと見やった隻眼と眼が合う。
見ないのは恥ずかしいからと、想像が走りそうだからであり。 触れて欲しいなどと 思ってしまう相手の血の匂いをかいだ後で精神衛生上、危ない。 >>539「恋」の単語にはぎくりと息を飲んだ。]
(548) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[オレンジの皮を剥きながら、ニコラに言い聞かせる。 怪我をしたら心配するのは当たり前。病気のときもそう。別にニコラが嫌いになったわけじゃない。]
――だから、今はトレイルを叩いたりしたらいけない。痛くても泣けないんだから。
め! だよ?
[分かったと返事があれば一房口の中に運ぶ。ベッドに寝たままのトレイルにも、一房。少し酸っぱいオレンジを分けあった。
いつからだろう。ニコラの苛めがぴたりと止んだのは。客の1人に相談すると、上の子に良くある話だそうだ。――母親をとられたと思って。]
(549) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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…………ン。 喰いたくなんねぇなら違うのかな。
[フィリップとラルフの言葉からは どちら、とははっきりせず首を傾げる。 結局答えが出ず寝台の二人の様子を眺め]
(550) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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…………っ
[後ろからかいま見えた 赤い舌が 目に焼きつく その色が指先に触れるだけで 痺れるような]
…………ラルフーーー
[指先だけで こんなに気持ちがいいなら 触れるだけで心地よい唇 いま触れたら? 甘噛みしていた時の声も とても蠱惑的だけれど
……お互いに舌を絡めあったらどうなるのか 指を口内からだし 後ろから口付ける 今までの触れるだけや医療行為じゃなく 彼の舌はラルフの中に入り ラルフの舌を絡めようと ]
(551) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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あのね 舌が触れると 凄くぞくっくる
から 一緒に舌 触れ合ったら……
[強請られる思いに 息がまたあつくなる
はぁ……と吐息をこぼして
一緒に気持ち良くなりたい
ラルフをどんどん気持ち良くさせたい]
ラルフ…………ラルフ
[何度も名前も呼んだ]
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[母親ではないけれど、ノックスは浮かれた。ニコラの「唯一」で無くなったことにも気付かず。
トレイルも睨まなくなってきたし、「ノックス」と呼んでくれるようになったから。
あぁ、幸せだ! それ以外の言葉が見つからない。明日はもっと幸せになる。明後日はもっともっと!]
たっだいまー! トレイルー、ニコラー! んー、好きっ!
[締まりのない顔のまま、腕の中に2人を閉じ込めた。相変わらず甘い香りがして、堪らない。 喰いたいと思う程愛しいのだと自覚出来たから。また良い作品が出来る。金が出来れば新しい服も美味しいものも食べさせてあげられる。
喜ぶ顔に、また愛おしさが増す。 幸福の螺旋階段。
いつか壊れるものだとしても。]
(552) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[薄紺の夜空が広がる窓の外。 淡いオレンジ色の一番星。]
……ねぇ。 僕の一番は、2人だよ。
[きらきらと。一番星は。 誰の手も届かない遠くで光っていた。**]
(553) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[身体を起こし、吐き出したそれを風呂に入る前に着ていた服で拭った。 洗いに行かなければと思うが、それは後にしようと寝台の下に押し込む。]
……何してるんだろ、俺。
[トレイルの代わりにと言われた指輪>>503と、それからバーナバスから与えられたお守りを磨かなければと思うのに、今はその気分にもならない。
生えていなかった牙が疼くような気がした。 それが、衝動の芽生えとはまだ気付いていない。 シルバーのお守りは、黒く酸化したまま。**]
(554) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[フランシスと視線がまじわる。 酔ったという彼の顔色を窺い]
大丈夫、だと思う、か。
[危うくも感じられる返事とも思え]
――…熱の解放、しとく?
[深く考えずそんな問いかけを彼へと向ける。]
(555) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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―ノースローズ/1階―
……大丈夫。分かった。
なら、バーニィ。この話はフランシスやホレーショーにも伝えた方が良いんじゃないかな?
[‘保護者’の内緒話。 ノックスの知らない話が聴けたのは僥倖。
また後でと手を振り見送る。]
(556) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[フィリップの言葉>>543が嬉しい。 口の中、触れる指の動きに、声が零れて。
ドナルドやフランシスの声、聞こえているけれど。 反応する余裕がどんどん削ぎ落とされる]
んぅ……は、あ……っ
[名前を呼ばれて、琥珀が潤む。 引き抜かれる指を追いかけるように、赤い舌がちろりとのぞき。
フィリップの腕の中、後ろを向くように 身をよじって深い口付けを受ける。 絡み合う舌に吸い付き、本能のままに、絡めあって。 濡れた音にすら、煽られて、ぞくぞくと背筋が震えた]
(557) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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ん……くちのなか、きもちいい……
[深い口付けに、あえぐように吐息をこぼし。
触れ合う唇も、絡めあう舌も。
濡れた音にさえ煽られながら、口付けをかわして]
フィリップ……
もっと……
[高まる熱。
下肢が高ぶり始めているまま、名を呼び返し
縋るように、口付けを深めた]
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/21(Fri) 00時半頃
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―個室 3F―
……っ、
[不満そうにルーツが腕の中でくるくる首を傾げる。 微かな水音、掠れた嬌声、 戸惑いながらも煽られる。自分だけなのだろうか。息を、吐く。]
……ドナルド……?
[>>547 ぽつ、と呟かれた言葉は、 記憶違いではないことを示していた。 甘い声を、背に、ドナルドの横顔を見た。 ルーツを抱く腕の力が再び少し、強くなる。]
……、それは、……その、――……想って、くれてる、とか、そういう……
(558) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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