3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―畑―
[腕力では勝ち目は無い、かといって]
前みたいのが通用するとも思えない。
[近寄ってくる相手にこちらからは動かず、 右手の道具を握り締めて。 声がもう一つ聞こえてきたが、 そちらを向く余裕も無い>>328]
……どっちの?
[目前の相手から意識を動かさぬよう短く聞いた]
(331) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[ミッシェルに向かうバーナバス。 赤い眼の獣。それは、グロリアがふたつの硝子玉を 拾い上げた、その隙にだったろう。
闇 で 少女が わらう。>>@51]
ドナ、… ルド、 …、っ 駄目だ、来るな。
[視界にあか、を捉えて。 咄嗟に制止しようと、した。]
(332) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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−会議室⇒屋上− [先程見上げた空。 あおい、あおい、そら。 少女が纏う あか が隣の棟の上 ちら と見えた。]
『そろそろ、闇 が深まる 頃合だね。』
[踵を返す。 ゆっくり、ゆっくりと 会議室を出て、階上へと向かう。]
(333) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[ドナルドの声>>328に気づき、足を止め振り返った。
その左手に、太陽の光が反射して目を細めた。]
(334) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[担任の、泣きそうな、声。]
『あのこ たち?』
『センセを困らせてるのは、だぁれ?』
『だぁれ。』
[低く 冷たく 闇 が 訊いた。]
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[本当は。 できるなら。
頭の中でループするのは、理想論。
それを断ち切ったのは、加勢する、という声>>328。 振り返れば、目に入るのは、鉱石の手]
…………。
[それに何か言うでなく、視線を巡らせる。 緑の絆の先、その存在を確かめて。 ミッシェルへ向かう獣へ、目を移した]
(335) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[その人の言葉には少し、理性なのか、
何かが戻る。]
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……… 、…… ……!
[現れたドナルドの腕、晒された凶器。
もう既に涙はぽろぽろとこぼれ落ちていて、 滲んで歪む視界の中でも、はっきりとそれは見えた]
――… な に を……
[ 立ち上がる ] [ ゆっくりと ]
[ 絶望がみえる ]
……なに を する気な の …?
[ 見開いた瞳、そらのいろは より あおく ]
(336) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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がぁあああああ
向こうに いけええええええ
鬼 なんて
なりたくてなったわけじゃねぇえ
先生は
だれよりも
やさしいひとなんだぁあああああ
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ガァァアアアアアアッ
[ミッシェルの傍までくると、その顔に向かって大きな口を上げて、咆哮をあげた。]
(337) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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−南棟 屋上− [屋上へ続く階段を上り、扉を開ける。 広がる一面の あお。]
『み ぃ つ け た。』
[鬼 は 今までに無い爽やかな笑みを湛えて。 けれどその 瞳 に宿るのは 深い 闇。]
(338) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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― 畑 ―
[自分で止めを刺すことが叶わぬなら、せめて隙をと。 オスカーに届くなら、目くばせする。 ミッシェルに加勢しろと。
―――……セシルの言葉は届いていた。 届いていたからこそ、止まらない。]
ミッシェルッ……―――!!!
[声をかけることで、此方のタイミングを伝える。 鉱石の左手を、バーナバスだったものの背に振るおうと。]
(339) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[私は何を祈ればいいのだろう。
オスカー、ミッシェル、どちらも失くしたくない。
でも、バーナバスさんだって…。]
(340) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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ドナルド…!!
[鉱石の、 きらめきの宿る、 手。 どうして、と一瞬眸が 問う が]
っ、め、… やめ…!!
[手を、止めようとした、けれど。]
(341) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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わ た し ?
ち が う わた し だいじょう ぶ
だ か ら い い の
あ な た も ここ か ら に げ て
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[赤い眼が、鋭い牙が、低く吼える声が、 きっと、周りには狂った狼にしか見えなかったろう。
鼻によるしわが、もう人間の顔を失った輪郭は、 紅い紅い眼は、
………。]
(342) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[相手が口を開いたのを見て、 口が動けばすぐ引けるよう重心をややおとし腕を振るう。 狙ったのは牙の無い頬、丈夫そうな皮膚の比較的薄い場所は]
顔の辺り、くらいか。
[喉では噛み千切られる危険が大きすぎる]
(343) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[鬼じゃない みんなが。]
『そう …… そう。』
[鬼 だから 鬼 だから。 鬼、だからなのか。
バーナバスの 慟哭(こえ) が 頭の中残響している。]
おれはばかだけど、
まもるんだぁぁあああああ
[それは先生を、フィリップを、セシルを]
美術部 ミッシェルは、2方向にわかれていれば、片方は隙を狙えるかとドナルドとは逆方向から
2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[ドナルドの思う所はわからない、けれど。 目配せに、小さく頷きで返す。 響く咆哮、ミッシェルの名を呼ぶ声。
左腕に、熱が走る。 上手く扱えるかはわからない、けれど]
……何とか、なれよっ!
[挟撃を試みる二人の合間。 動きを止められるように、一点に熱波を叩きつけようと]
(344) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[そして、一瞬時間が止まったかのようにも思えたのは、
きっと同時にすべての刃物が己に刺さったから]
(345) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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演劇部 オスカーは、熱の波動が、自分の何かを削るのを微か、感じる──(06)
2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[そして、紅い紅い、あのビー玉のような鮮血が、それぞれから噴出す……。]
(346) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/06(Sat) 00時半頃
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−南棟 屋上 給水塔− [出入り口脇の梯子に手を掛けてゆっくりと、登る。]
『ここに居たんだね、探したよ。』
[梯子を登り切ると。]
『また、泣いてた?』
[首を傾げて、尋ねた。 青碧を細めて笑うも、その あお は 闇 を纏う。]
(347) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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問題児 ドナルドは、3人のうちのどれかは当たるだろうと、そう思っている。
2010/03/06(Sat) 00時半頃
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『辛いなら、送ってあげるよ。』
『僕は 鬼 だからね。』
[見つけて 送るんだ。 皆 皆 送ってやる。]
(348) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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