25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 03時頃
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……シュレーゲルさまに、執拗に……?
[信じがたいと漏れる声。 気付けばイアン相手に幾らも気安く感情を表に出していた]
寒いなら、布団くらいかけておくんだね。 畳の上で風邪を引きたいなら止めないけど。
[溜息ひとつ。 無言で掛け布を押しやった。 熱を帯びた身が、夜の空気にひやりと触れる。 身震いをして、敷布をくるり丸めて防いだ。 巻き寿司のような格好だったが、直ぐに寝入ってしまったイアンにはわからない]
誰の花になったって……結果は、同じさ 噂の芸なんて何ひとつ無いボクじゃ 駄目なんだ、きっと
[寝息を立てている相手には聞こえないだろうと、零す音]
(472) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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[高嶺が二つの花を剪定したという話は、 其の内屋敷の中に伝わるのかもしれず。
けれども花は未だ、成ったわけではない。
花主は、花達は其れを聞いてどのような反応を見せるだろう。]
―――……、
[月が、満ちていく。明日になれば全て満ちる。
『明日は、会える』
月の日を楽しみに暮らしたのは二つが共に在った時まで。 ―――…満月の時には何かが起こる。 隠した同じ顔の花が摘まれていった日も…、 先代が、潰れた実のように変わった日も。
黒檀を静かに伏せる、浮かぶ憂い…感じる負い目。 重く伸し掛かるのは過去の罪にか…それとも、高嶺の名にか。**]
(473) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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せめて一つでいいんだ……ボクにも 何か秀でた所があれば
……そんな考えも、出来るかもしれないけどね。
花主を選びたい ボクだって
けど、もうあと二日――…とても足りないよ
(474) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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せめてひとつ……手に入るなら 悪魔に魂売ったって……
[呟きながら、少年の意識はおちていく。 深く
*深く*]
(475) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 03時頃
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[少年から微笑まれれば、つられて微かに笑みを見せる。 それも束の間で、すぐに目のやり場に困る事になるのだけれど。 乾から手ぬぐいを受け取る様子を見ると、ほっと安堵の溜息をつく。]
…法泉、殿……か。
[一応、と言わんばかりの敬称がつけられた。]
そこまで大事っつー訳じゃねえけど…。 ……主が、物は大切にしろと言っていたから。
[ほんの僅かに顔に寂しげな影が差して。]
――――…じゃ、俺はそろそろ休む。 二人もあんま夜更かししすぎんなよ。
祭は…長いからな。
[ご協力感謝、と去り際に改めて一礼。 その所作は口調と裏腹、優雅に。]
(@47) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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…。 立派というのは、どのような方を指すのでしょうね。
[目を瞬く様子に、やはり小鳥だと視線を向ける。蕾も蕾、まだ青く咲くには遠い。 濡れた金糸へと手を伸ばす。触れると、柔らかく撫ぜた]
立派といえば、立派なのでしょう。 花を囲えるほど財を成しているのだから。
人としてそうかは、さてどうか。
[問答のような言葉を吐いて、浮かぶ月を見上げた]
(476) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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[もう一人の花が眼のやり場に困っていた事も、 安堵のため息をついた事にも気づかずに、
鳥は不思議そうに、金の髪を揺らして首を傾ぐ]
……ええ、お休みなさいませ。 協力と謂えるほど、僕は何もしていませんけど。
[くすくすと笑い、背を向けるその姿に。 木綿の手拭きを持つ手と反対の腕を振った]
(477) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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貴方の主だけではなく、色々な方が同じことを口にするでしょう。 その白衣一つとってみても、それを作られた方の、贈られた方の、そして使われる貴方の思いが宿っているのだから。
[去る様子には頭を下げた。 見せた所作にほう、と目を細めて]
(478) 2010/08/04(Wed) 03時半頃
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花を買える方は、立派な方だと。 僕たちは学園で習ってまいりました。
[撫ぜる手に擽ったそうにしつつも、 鳥の表情は常の侭。緩く笑んだままで]
中身の問題ではないのでしょうね。
たとえ聖人君子であったとしても、 花を養えぬ者は、学園は立派と謂わないでしょうから。
(479) 2010/08/04(Wed) 03時半頃
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[庭を後にした虎鉄は、静かに花の為の棟へと向かって歩む。 大広間に戻ろうかとも思ったが、さすがにもうお開きになっている頃だろう。 華月には明日、非礼を詫びようと心に決め、誰かと合わなければ、そのまま自室へと戻る事だろう。
―――椿の君が、庭を見ていた事は露知らず。 己が心に秘めたる闇にも未だ――――気付かぬまま。*]
(@48) 2010/08/04(Wed) 03時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 03時半頃
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立派、ああ。 そのように教えるのですね。
花となるものには、そのほうが良いか。
[花が花主を尊敬できるように。 けれども思う。自身にそんなところはないのだと。
浮かべる笑みは自身への嘲りを含み]
立派であるのに花に溺れ、花主としての威厳はどこにあるのか。 溺れることが悪いとは申しませんよ。 そのように、花は育てられるのでしょうから
迦陵も、良い主にめぐり合うと、良いな。
[もう一度撫ぜてから、その場を辞そうと一歩引く]
(480) 2010/08/04(Wed) 03時半頃
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……勿論、立派である事と、好悪は別ですけれど。
[呟く声は届いただろうか。 嘲るように笑む花主の頬へ指先を伸ばし]
花に溺れると謂う事は、 それだけ花を愛して下さると謂う事でしょう? それは花にとって、最大の幸福です。
花が春を鬻ぐのは、花主の愛を逃さぬように。 甘い蜜で蕩かすのも、一つの芸だと教わりました。
[とは謂うものの、少年自身はそのような芸は何一つとして、 習った事はないのだけれど]
……ええ。そうですね。
[善い主に、と謂われると。 長い睫毛が震えて、閉じてしまう紅石榴]
(481) 2010/08/04(Wed) 03時半頃
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[花にとって幸福。 その言葉に、その純粋さに自嘲は消えて微笑みとなる]
心配ですか? 良い花主が見つかるかどうかが。
それとも、目当ての花主がもういらっしゃるか。
どちらにしても、それは貴方次第ですよ、迦陵。
では、私は湯場へ参りますので。 迦陵も体を温めると良い。
[頭を下げて背を向ける。 湯浴みに向かうその背はいつもと変わらず、けれどほんの数刻前の夢を思い出してゆるく*笑んだ*]
(482) 2010/08/04(Wed) 04時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 04時頃
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[つかの間の眠りを破ったのは、こいに溺れた水音か否かは…さて。
いつもとは違う刻限に眠りに落ちてしまったがゆえか、 それとも、あまりに月が明るいからか。 すっかり目が冴えてしまって、落ち着かぬ。 夜着の合わせのみを整える程度で、下駄の音と夜風を伴って漂うは霞。 未だ足元は少々危ういが、そのふらつく足の運びすら艷めいた所作に見えてしまうか。]
(483) 2010/08/04(Wed) 04時頃
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目当てなど……。 鳥はただ、その日その日を囀るのに精一杯です。
[くすりと、稚く笑って]
もう少し月と、それから鯉と戯れていようかと思います。 お休みなさいませ、法泉さま。
手拭きのお礼は、また何時か。
[背を向ける男へと恭しく礼を贈る。 その姿が見えなくなれば、鳥はまた。 月への想いを静めるために、水鳥となって歌を囀る*だろうか*]
(484) 2010/08/04(Wed) 04時頃
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[やはり大人は穢いと、思われてしまうかも知れないけれど。 それでもいつしか歌に誘われて、姿を見れば手を差し出すか…**]
(485) 2010/08/04(Wed) 04時半頃
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―自室から本邸へ―
[しばし休めば、酔いも醒め、せっかくだからとまた本邸に出向く。
だが大広間にはすぐには行かず、渡り廊下から庭を見渡す。]
ん?
[すると大広間方面から使用人が幾人か出てきて何かこそこそと話しているので、なんだ?と視線を向けると、使用人たちがかちーん、と固まったので、とにかく来いと呼び寄せた。]
何?高嶺が2つ花を剪定した? ほお?誰だ?
[訊けば、それは鵠と華月だという。]
一度の花祭で2輪か。 あまり聴いたことはないな。 だが、それが成れば、音と動きのあの華やかさは、高嶺のものか。
(486) 2010/08/04(Wed) 07時頃
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[眠っているとは知らず]
高嶺が鵠と華月を摘もうとしているらしい。
さて、これをどう見るか。
高嶺はもう少し、慎重に剪定をする男に見えたがな。
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これでも舞じゃ有名なんだよ、俺は
[信じられないとばかりの様子に笑って 実際は表向きは事故、だが調べれば 喰われて死んだチャールズの 大切な花……そこに少しの尾びれを センターはつけ、宴を開く者に自ら毒花を抱かせる。] [溜め息と共に温もり残る掛け布団一つ そう言う意味じゃないんだけどな、と 笑いながらも礼をこぼす]
[久方の人の温度に寝入る耳に届く子守唄は 意味こそ掴めねど切なくなった]
[だからだろうか、掛け布団のロビンの温もりが失せ 浅くなる眠りから覚醒しかけたとき 目の前の巻き寿司に手を伸ばしたのは]
[掛け布が黒なら干瓢巻きか。]
(487) 2010/08/04(Wed) 07時頃
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[また眠りにつく青年の脳裏にはそんなことと、 拗ねてふて寝した夜も 気がつけば暖かな腕があった優しい記憶に 童花もそんな記憶があればいいと]
[時折銀シャリからのぞく髪を撫でながら眠る様子は 艶より*大型犬にじゃれつかれた童のよう*]
(488) 2010/08/04(Wed) 07時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 07時頃
―――…んぁ?
[聞こえた通信機器をとうした声
意味もわからず返した声は眠そうな声だった]
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[>>461驚いたな、という華月に 澄ました顔をまだしていた鵠は 少しだけ眉を動かした。 本郷が主たち用の棟へ向かっていくのに、 丁寧に頭を下げた。
――去るのは花主たちが去ってからだろうと 考えたのは、同じらしい。>>467
ほんの僅か覗いた高嶺の憂い顔が気に係りはしたが 其れは本当に、僅かの間。 場を辞するときまで彼の顔は高嶺の主の者。]
――よき夢を。
[>>469 高嶺へそう謂い、頭を下げれば、 りん――と微かに鈴が鳴った。]
(489) 2010/08/04(Wed) 07時半頃
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―大広間― [月傾けば夜も更けて、 花祭り1日目の宴はお開きとなろう。]
……、 …… ――「それが 高嶺」か…。
[花主たちが去って 漸く鵠は、そんなことを謂った]
…… 少し、驚いた。
[華月の方を流し見る。 かれは、どう思うて居るのだろうか。]
(490) 2010/08/04(Wed) 07時半頃
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寝ぼけてやがる。
それとも色事の最中か?
[くくくと笑いつつ…。]
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ああ、一日目はそろそろ終わりなのか? ふむ……。
いや、なかなかに愉快なことも多かった。 しかし、意外に切羽詰った奴はそういないんだな。
[そして大広間に向かう。 実はそんなに食してないので、飯を食おうかと。]
(491) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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始末屋 ズリエルは、大広間に行けば、噂の鵠と華月の姿を見る。
2010/08/04(Wed) 08時頃
――……かんぴょーまき
[敷布にまるまるロビンに添い寝中と
言いたかったらしい。
うとうと眠る青年は聞こえた笑いに答えた]
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―大広間―
[それは、もう高嶺と本郷が退席したあとだったのだろう。大広間で話し込む鵠と華月の姿を見る。]
おう、なんだか話まとまったらしいじゃねぇか。おめでとさん
[使用人が噂しているのをまんま信じて、そう声をかける。]
(492) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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かんっぜんに寝ぼけてるな。
かんぴょう巻もってこいってか?
[そして、かんっぜんに勘違いした。
大広間の食事の中にかんぴょう巻があるかどうか探している。]
始末屋 ズリエルは、食事の中にかんぴょう巻を見つけたが、切れてない。
2010/08/04(Wed) 08時頃
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まだ、祭は始まったばかりだが
[両の手を、膝の上で組み合わせる]
……高嶺の主は “芸”を見てくれそうではある、かな……
[花も花主を選ぶ場、という高嶺。 煽るような眼、己の芸事で鼻をあかしてやりたくもあるが。 髪結い紐を思うて触れれば 鈴の音と、ただの紙に戻った紫蝶々。]
…どう、思う?
[苔色を紫苑を交わすこと叶ったか。 聞きたかったことは様々。出たのは一言。 はたと、声のするほうへ顔を向けた]
刷衛 様。
(493) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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