21 潮騒人狼伝説
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―― 厨房 ――
[キャロライナが目潰しを作るのに協力し。]
……燃やすのか? ここを。
[さらに、ガソリンを持って出て行く彼女を、止めたものか迷う。]
サイモンはともかく、副部長がそれで倒せるとは思わないが。
[躊躇いながらも、ガソリンを運び出す作業>>23を、手伝う。]
(25) 2010/07/26(Mon) 15時半頃
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――厨房――
[旅館に戻ると、慎重にその場を探る。 静かなロビー。荒れた物置。食堂のドアをそっと開けると、厨房から物音が聞こえた] ……こんにちは。 お元気そうでなによりです。 [無表情で、いつも通りの淡々とした声で人影に声を掛けた。 キャロライナはガソリンを撒く途中か。その場にはいなかった]
(26) 2010/07/26(Mon) 15時半頃
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―― 厨房 ――
[手斧を取りに戻ってきたところへ、突然の声>>26。 振り返り、思わず身構えて。]
……サイモンか。……一人かい? 頼りになりそうな副部長は、どちらにおわすのかね。
[キャロライナの身を案じつつ、隙を窺う。]
(27) 2010/07/26(Mon) 16時頃
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さあ。 あいつは気まぐれだから。 こっそり、どこかから見ているかもしれないね。
[即答を返す。 実際にそうであっても、自分に力を貸すとは思えないが]
……あいつのことは、どうでもいいでしょう。 僕は石田さんに聞きたいことがあって、探していたんですよ、
[暗い三白眼でボリスを見る。 彼の瞳をじ、と覗き込み、もったいぶるように間を置いた後]
聖野先輩を――人間を、殺した感想は、いかがですか。
[彼自体に興味はないけれど。 力に乏しい今の自分に出来るのは、牽制だと知っていた。]
(28) 2010/07/26(Mon) 16時頃
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こっちにとっちゃ、人狼がどこにいるかは、どうでも良くないんだがね。
[言い返しながら、僅かに身体を震わせた。 問いかけ>>28を受けて、手にあの時の感触が甦る。]
……人間? 人狼の間違いだろ。レティ先輩は人狼だった。 見た目は人間なんだ。そりゃ……
[表現しようとして、言いようのない感覚に囚われる。 自分の手が、何か酷く汚れてしまったような。]
……くそっ。
[また、人の姿をしたものを、自分は手にかけようとしている。 改めてそのことに思い至り、身体の震えを、止められない。]
(29) 2010/07/26(Mon) 16時頃
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人間、ですよ。 聖野先輩、は。
[ゆっくりと、言葉を句切って強調する]
部長がなぜ誤った夢を見たかは知りませんが。 聖野先輩はひとです。身体も、心も。
[断言した。 レティーシャはひとだった。実際に問うて、確信出来た。 彼女は、ベネットのような人狼にはなれない。彼女はひとの立ち位置にいた。 だから、ベネットが捨て駒にしか思っていないことも、告げなかった。見捨てた。]
……どうしました。 後悔、しましたか。 風見先輩のときのように。 ……だから、忠告したのに。
[震えるボリスを見ても、表情は変わらない。 無表情のまま、鋭いナイフを彼の首先に押し当てるように、冷めた声で告げた。]
(30) 2010/07/26(Mon) 16時頃
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[レティーシャは人間>>30、その言葉に、立ち竦む。]
嘘だろ……お前、何言って…… そんなはずはない! 部長が間違うって、そんな。
[だが、頭のどこかで考える。今、サイモンが嘘を吐く理由があるのかと。 部長の夢が100%正しいという保証もない。今さらのように、それを認識する。]
そんな、そんなこと……あってたまるか!
[それでも、否定する。否定せずには、いられなかった。 あの時、手に覚えた感触が、はっきりと呼び起こされる。]
(31) 2010/07/26(Mon) 16時半頃
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……ありえないことはありえませんよ。 僕、言いましたよね。それが現実なら言えると。
石田さん自身が言っていたように。 あなたは。結局、見たいものを見ていたいだけ、なんですね。
[否定の声に、変わらぬ平坦な声を返す。 ボリスの強い動揺を見て、この場で手を下すことさえ出来るのではないか、とさえ思う。左手をひそかにナイフにかけた。 が。]
…………、
[何かが割れる音がした。ご、と酸素が燃える音が続く。]
(32) 2010/07/26(Mon) 16時半頃
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……意外に早いな、
[つぶやく。 自警団を煽ったのは、彼らを強硬手段に訴えさせるため。 そのどさくさに紛れれば、残ったひとを殺しつつ包囲を抜けて、ここから二人で脱出できると思った。 だからこれは予想通りではあったけれど、自警団が行動に移すにしては、幾分早い気がした]
……栗藤さん、ですか、 立ち直ったんだ。強いですね。 あなたと違って。
……また会いましょう。 ひとごろしさん。
[言うが早いが、厨房をするりと抜け出した**]
(33) 2010/07/26(Mon) 16時半頃
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……今から逃げる。
外に出たら場所教えて。
[状況は告げない。
彼ならば、臭いでとっくに気づいているだろうから。]
炎が舞う旅館、ってのも。
いい絵になると思わない、
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[サイモンの言葉から、あり得るかもしれない現実から逃げ出すように。 手斧を握る手に力を込めようとしたところで、物音。]
これは……
[外から、キャロライナの叫び声。火を放ったから、早く出ろと。 その声に我へと帰り、去り行くサイモンの背を睨みつけ。]
……副部長に伝えろ。 オレと栗藤は人狼塚で待っている。 そこでお前を殺してやる、ってな!
[それがサイモンに、聞こえたか、聞こえなかったか。 喚いていて、自分が情けなかった。精一杯の威勢を付けて放った言葉が、この上なく虚しく響く。 俯き、唇を噛みながら、外へと逃れ出た。]
(34) 2010/07/26(Mon) 16時半頃
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……そうこないと。
[後ろから聴こえるボリスの声に、囁きでつぶやく]
あの二人、人狼塚で待ってるってさ。
どうする、
[答えは予測出来たけれど。
二人、ではなくベネットの暴れるさまを想像して、愉しげに問うた]
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―― 厨房 → 通用口付近 ――
[外で待っていたキャロライナと合流する。]
……すまない、待たせた。
[青ざめた顔は、彼女にどう見えたか。]
……さ、行こう。旅館の裏手を通っていけば、塚の辺りへ出られるはずだ。 そこで、終わらせよう。……今度こそ。
[サイモンに囁かれた『レティーシャは人間』という事実。 その真偽を考えまいと、頭を強く振って、打ち消し。 人狼塚へと*向かう*]
(35) 2010/07/26(Mon) 17時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 17時頃
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[どこか。黒い狼が、ほぼ骨になった生首にこびりついた肉をガリガリと削っている。 傍目からすればエサにくいつく意地汚いただのデカい犬。
誰の頭かは気にする必要もない。 ふと聞こえた赤い声に、ひくりと耳を瞬かせた]
………。
[ぐるる、と喉をならして応える。面倒臭そうに後ろ足で耳裏をバリバリ掻きながら。 少し後、のそりと身を起こす。焼き犬になる気はないから]
(36) 2010/07/26(Mon) 18時頃
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アトはアノフヌケ二人カァ。
ココデタラ場所はオシエル。
オマエヨケイナことスルンじャねーぞ。
あァ塚壊スノハヤメサロ。
[ニンゲンだって墓は大事にするだろう?そんな程度の意味合いで。
人も弔われている塚に手を出すとも思えないが]
俺バッカ楽しンデタカラナ。
ちったぁお前のご期待ニモソエヨウカ。
アノ腑抜け連中、タダジャ死なせネェヨ
[塚の障気は死気や恨みつらみを巻き込んで更に色濃く。
あてられ続けた狼はまるで興奮剤と増強剤をこれでもかとぶちこまれたような、そんな気配]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 20時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 21時頃
君を目覚めさせてくれた塚を、壊させるわけないだろ、
[言葉とは裏腹に、淡々とした声で返すも。
瘴気のかたまりのような気配には、ぞくりと身を震わせた。
ひとの身体には余る彼の興奮は、火の手よりも熱く身を焦がす。]
……君こそ、勢いあまって壊しそうな勢いじゃない、
[苦笑混じりの言葉が続く。
始まってもいないのに、彼の気に乗せられるのは何となく悔しくて。
感情をむりやり抑えたような声になった。]
…オマエノホウガ、ヨッポド狼臭いナァ。
デキソコナイの、あの二人ヨリ。
[そう呟きんがら、焦げ臭さにすん、と鼻を鳴らす
生肉しか口にしていなかったが、火に死体をくべて食べたらうまいだろうかと思いながら]
俺が壊すのはイイんだヨ。
アタリマエ。
ムリすんなヨ。食いたきゃ食ってミタライイゼ?
セッカク火をツケテクレタンダ。
リンダかイアンの死体焼イテミルカナァ。
アイツラのカラダ、マダアルカナ?
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――厨房→屋外――
[武器と、スケッチブックを入れた鞄だけ持つと、厨房に急ぐ。 火を付けたのがキャロライナなら、ボリスが作業していた場所を塞いでいるわけがない。 色鮮やかな炎に追われながらも、通用口へと急ぐ。 熱い空気が肌を舐め、煙が気管を苦しめるも、大して気にも留めない。 もっと熱くて激しいものが、彼の気配から伝わってきているから]
……まるで、君自身が火みたいじゃないか、
[く、と笑いながら、通用口の扉を開けて外に出た。 目指す場は、生き残りのふたりが待ち受けるであろう、あの始まりの場所]
(37) 2010/07/26(Mon) 21時半頃
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[黒い狼は、普通の狼の二回りの大きさはあった。 眼と口の赤さと毛並みの黒さの対比はとてもとても鮮やか。 瘴気と毒気と死気と。恨みつらみと悲しさがこの旅館に満ち満ちて。
一度、大きな声で鳴く。まるで、呪いを吐き出すように。
旅館から塚に行くまでに、どれくらいの時間がたっただろう? ボリスたちの眼の前に現れる頃、口に食むのは 焼け爛れた、誰か…イアンか、リンダの遺体の一部]
(38) 2010/07/26(Mon) 21時半頃
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……そう、
[狼臭い、と言われると声だけはそっけなく返す。嬉しそうな気配は、ほとんど隠せていないけど。
それでも食え、と言われるとやはり嫌悪を露わにして]
やだよ。
ひとを喰う趣味はない。焼いても、やっぱだめだ。
……イアンとリンダのなら、まだ残ってたけど。
いらないよ、あんなの。
……ああ。ひとのには、興味ないけど。
君のは、……どうだろう、
[淡々と、しかし諧謔めいた口調で言った]
ヒトに興味モタナイところが、ネ。
ソンナトコロは俺も気に入っテルのサ。
ヒトをクワナクテモ、リッパなモンデ。
[いつのまにか、ぐちゃりと咀嚼音が聞こえる。レアに焼けた死体を食っているのだろう]
オレは肉食ダシ、マズイヨ。
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――人狼塚――
[雨の中、生ぬるい風が吹く。 傘は持たない。雨の冷たさなど、人狼の熱い気配にほとんど感じない。 黒煙が立ち上る旅館を背に、塚へと赴く。 ボリスやキャロライナの姿を認めれば、いつもと変わらぬ調子で会釈した]
こんにちは。 ……こんなところで待ち合わせなんて、冷えませんか、
[掛ける声も依然と変わらず。淡々とした視線を彼らに向ける。 裏切り者、偽物と罵られようがどこ吹く風。ただ、狂人、と言われればとても嫌そうな顔をしただろう。 ベネットの居場所を聞かれれば、肩をすくめた]
……別に。あいつの保護者じゃないし。 どうせ、すぐ来ますよ。……ほら、
[やがて大きな、狼の鳴き声が聞こえるとその方向へ視線を向けた。 とても、愉しそうな表情で]
(39) 2010/07/26(Mon) 22時頃
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何言ってるのさ。ひとだって肉食だろ、
[咀嚼音をBGMに、塚へと歩く。
少しその味を想像してみたけれど、途中で顔をしかめた]
人狼よりも、ずっと色んな生き物を食べてる雑食家。
……その皮をかぶった人狼が、そんなこと言ってもね、
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 22時半頃
石工 ボリスは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 22時半頃
俺実ハ菜食主義ダッタんデ。
[さらりと過去形で話をする。
肉が苦手だったのは、多分歯止めが利かなくなるからと、
どこかでわかっていたからで]
…俺は、悪趣味ナンダヨ。
センスの良い悪趣味。イイダロ。
ゲイジュツは凡人ニハ理解サレナインダロウけどナ。
ついでに…思考回路モ、理解サレナイラシイぜ?
[そうこう話している間に、半焼けの遺体を引きずる狼は、塚に至る]
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―― 人狼塚 ――
[まるで沼の中へ足を踏み入れたように、一歩が重い。 塚の方角からは、霊感等と無縁だったボリスにすら判るほどの、禍々しい気配が流れてくる。 告げた場所に近づけば、既にサイモンの姿があった。 平素と変わらぬサイモンの声>>39に。]
……ああ。
[『逃げずによく来たな』などと、月並みな台詞を吐こうとしたが、舌が上手く回らない。]
副部長は、どうした?
[それ以上、問うまでもなく、響く鳴き声。 強ばった顔を無理矢理に動かし、そちらを見遣る。]
(40) 2010/07/26(Mon) 22時半頃
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理解される必要が、どこにあるの、
[不思議そうに言った]
僕はひとの肉は嫌いだけど、君は好き。
それでいいじゃないか。
……まあ。
……ひとに関すること以外、僕は君のセンス、好きだけど、
[ぽつりと告げる]
石工 ボリスは、メモを貼った。
2010/07/26(Mon) 22時半頃
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ボリス、オヒサシブリ?
[ボリス達の視線の先から現れたのは、焼け爛れた全裸の死体を引きずった、「ベネット」と呼ばれた青年の姿。 ぐちゃぐちゃと、何かを咀嚼しながら、舐めつけるような眼で彼らを見つめる]
何か、俺に御用ダッタカナ? …と、君はオレを殺しにキタんだっけ?
この姿でゴメンナ。狼だと上手く喋れないんだヨ。
[口の形が違うからネ、と]
(41) 2010/07/26(Mon) 23時頃
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