156 カイレミネ島の雪
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― 深夜 ―
[ノックの音に、目を覚ます。>>21 目を擦りながら扉を開けると、飛び込んできたものにタックルされて眠気が飛んだ。足を踏ん張り腕の中を見れば、小さく震えるトレイルの姿。 その背中を、ゆっくりと撫でる。]
…………。
[行かない、とは言えなかった。 その場しのぎで言ったとしても、ただの気休めだとこの子供にはわかってしまう。そんな気がして。 黙ったまま、背中を撫で続ける。]
(27) 2013/12/25(Wed) 01時半頃
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俺も、お前に何かがあったらって思うと怖いよ。 だからお前が望んでいるのがわかってて、マドカの邪魔をした。
まだ、ここに居て欲しいんだ。ずっとじゃなくていい。 少なくとも俺とマユミが居る間だけでも。 そしたら、俺もマユミもずっと元気でいてやるからさ。
[頼むぞ、と懇願する。縛り付けることになってしまうかもしれない。それでも自ら生きたいと思えないなら、誰かの為でもいいから。生きていて欲しいと。 もし邪魔できずに眠ってしまっても、また起きて来なきゃと思って欲しいと。 力のこもる腕とすり寄せてくる頭に、親のように兄のように痩せた体を抱きしめる。しばらくそうした後。落ち着いたらしいトレイルの体を離し、自室に送っていく。]
おやすみ。
[返ってくる言葉はなかったけれど。小さく笑って、また明日、と付け加えた。]*
(28) 2013/12/25(Wed) 01時半頃
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― 翌日 ―
……ったく。 これから毎日ちゃんと食って、まずは体戻すんだぞ。
[神妙に謝って苦笑いするトレイルの額を、ぺしっとはたく。 本当に大丈夫だろうか。不安が完全に消えたとは言えないが、ずっとここにいるわけにもいかない。 だから、今はその言葉を信じようと。 動いたトレイルの視線を追えば、畳んだマユミのセーターやマフラーがあった。]
マユミの奴、今日あたり来るんじゃねぇかな。 診療所行きゃ会えると思うし、そしたら寄る様に伝えるな。
[昨日顔を見せなかったのは、ヒューの結果の衝撃で余裕がなかったのだろう。 落ち込んでいるかもしれない。けれど責任感の強い少女のことだ。今日の薬で眠りについた者を確認するため、診療所に顔を出すはずだ。]
んじゃ、行ってくるな。
[わしゃ、といつものようにその頭を撫でて。トレイルの家を後にした。]*
(29) 2013/12/25(Wed) 01時半頃
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うん……頑張ります
[それはとても痛い言葉で、その通りに出来るのかも自信が持てない けれど「まだここに居て欲しい」互いの顔もよく見えない夜更けに聞いた懇願するその声を自分は覚えていたから曖昧に濁すことはしない
ーー本当に自分を望んでくれる人が傍にいてくれるなら、もう少し俺は生きられるのかもしれない。 微かにそんな想いが胸に芽生えていた]
お願いします。あはは、マユミの小言もちょっと聞かないと寂しくなっちゃいますね
いってらっしゃい
[なんだかすっかり普段の先生への接し方を忘れてる自分がいた。少し違和感があり、気恥ずかしい 撫でられれば嬉しそうに目を細めて笑み、玄関まで見送った*]
(30) 2013/12/25(Wed) 02時頃
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ーー それから ーー ……よし
[手首の袖に隠れる部分に“ご飯、毎日食べる”と書き満足そうに笑う。 なんとも間抜けに見えるが忘れてしまっても思い出せるようにと考え付いたことだ 忘れないようにするなんて今まで思いもしなかったのに、そんな変化に悪い気分にはならなかった]
……遅いなあ
[先生がここを出てからどれぐらい経っただろう、その内来ると思ってたマユミはいっこうに訪れない。**]
(31) 2013/12/25(Wed) 02時頃
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[相変わらず降り続けている雪を踏みしめながら歩く。 視界はすっかり真っ白だ。 溶ける前に、更に降り積もる雪。それは、消えることのない寂しさに似ていると思う。]
……マドカの家、寄ってみるか。
[探すとしても、どうしたもんか。 一番最初に思い当たるのは自宅である。 もし本人が居なくても家族がいて何か聞けるかもしれない。診療所に向かう道から逸れ、マドカの家へ寄ることにした。]
(32) 2013/12/25(Wed) 03時半頃
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……、静かだな。
[マドカの家を見上げる。ノックをしたが、返ってくる反応はなく。しんと静まり返って人の気配がしない。 首を傾げている所に、魚屋のワンダが通りがかった。]
ああ、こんにちはワンダさん。 いや。この間会った時マドカ具合悪そうだったんで、どんなもんかなと。
あいつの親御さんは……今いない? いつもそう?
[手招きされるまま、少し離れた路地の隅でマドカの家の事情を聞く。子供に無頓着な両親のこと。家を空けていることも多く、そんな時は大体従姉妹のマユミの家で預かっていること。
――――あれじゃあ、寂しいだろうに。
そんな言葉で締めくくったワンダの声が、雪に吸い込まれて消える。 ひんやりと、それでいて優しく撫でるような冷たさは、冬将軍の心か。それともマドカの心か。
ワンダに礼を言い、診療所に向かって再び歩き出した。 思ったより長く立ち話をしていたらしい。腕の時計は、昼過ぎを指していた。]
(33) 2013/12/25(Wed) 03時半頃
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― 診療所前 ―
………おわっ!!?
[一日ぶりに診療所の前に立った瞬間、扉が開いて驚きの声をあげた。>>22 飛び出してきた弾丸のような体を受け止めれば、滑りそうになった足元に慌てる。 昨夜といい今日といい。今度は誰だとばかりに腕の中を睨みつければ、モニカがいた。]
……おい、どうした? 何かあったのか?
[その様子にただならぬものを感じて、問いかけた。]**
(34) 2013/12/25(Wed) 03時半頃
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― 回想:前日昼 ―
わあ、驚かせてごめんね。 もう慌てちゃってて……。
[>>24 ブローリンの声にばつが悪そうな顔になる。 いつも温和な彼も、さすがに眠気をはらんだ様子で]
係りっきり……そうなるよね。 わたし、手伝えなくてごめんなさい。
[眉を垂れるも、ブローリンの笑う様子にほっとした気持ちに>>25 彼がマユミの来訪を伝える言葉にも、これといった違和感を抱くことはなく、関心は”できあがった薬”に向かう。
モニカの期待に反して、机に乗るのは空となった容器。 そして知る。 ブローリンの『 ヒューは 』という窮した呟きに、状況を。 自分が間に合わなかった事実を*]
(35) 2013/12/25(Wed) 16時頃
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― 診療所前 ―
ヒューさんだけじゃなくって、 マユミも……マユミまで……?!
[昨日の昼に見かけた時、ムリにでも呼び止めていたら事態は変わったのだろうか? 考えても詮無いこと。 それでも、そんな”もし”がモニカの胸中に渦巻く]
わふっ!!
[考えに集中しながら飛び出したせいで、 全く周りに気を払っていなかった。 目の前にはミナカタが、その腕で自分を受け止めている>>34]
ミナカタさん……で、電話っ。 後で工房に請求してね!
[診療所の電話を使いまくったせいか、 咄嗟に口を出たのはそんな発言]
(36) 2013/12/25(Wed) 21時頃
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じゃ、なくて……! マユミがどこにもいないのっ。 ひょっとしたら薬飲んだかもしれない……。 ジリヤとヨーランダさんに接触したからって、 自分のこと容疑者のひとりみたいなこと、 ヒューさんと話してたって……!!
そうでなくても、マド……冬将軍に 連れてかれたかもしれないし! あと、マユミのことだから、またどこかで転んでケガしてるかも!
[思っていることを一気に口にして、 涙目で見上げる]
どうしよお……どこいるかな。 ミナカタさん、心当たり、ある?
[ミナカタに問いつつも、 他にマドカの行きそうな所は……と、思考を巡らす*]
(37) 2013/12/25(Wed) 21時頃
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― 診療所前 ―
……は? 電話ぁ?
[>>36慌てるモニカに、一瞬呆けたが。 >>37一気に捲し立てる内容の端々から状況がわかれば、顔色を変えた。]
……心当たりっつっても、家にもいねぇ。 図書館にもいねぇ。 あ゙ー…あとあいつが行くとこっつーと。
[涙目で見上げられ、がしがしと頭をかいて考える。ふと、一つだけ心当たりに思い当たった。]
トレイルのとこは――?
(38) 2013/12/25(Wed) 21時半頃
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[まだ確認していないと聞けば、診療所の中に駆け込みトレイルの家に電話をかける。幾度かのコールの後、トレイルは電話に出ただろうか。 しかし出たところで、幼馴染のところにも寄っていないことを知るだけに終わり、乱暴に受話器を置く。]
クソッ。 探しに行くぞ……!
[ブローリンが驚いた顔をしていたら、事情は後で話すと告げてモニカがついてくるようなら共に診療所を飛び出した。]*
(39) 2013/12/25(Wed) 21時半頃
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― 町の中 ―
ちっとすまん、マユミかマドカは見なかったか? ああ、見てない…いやそんならいいから、ありがとな。
[すれ違う島民に片っ端から捕まえて聞いていく。 知らないと首を横に振り落胆する中で、で何人か目の島民が、そういえばと言葉を漏らした。]
……マユミが、あっちの方へ行ったって? あっちって海しかねぇぞ。
[しかも、今は凍っている。 訝しげに顔を顰めつつ、それでも何か手がかりがあればと。モニカが隣にいれば、視線を交わし。島民の指さした方向に向かって走り出した。]
(40) 2013/12/25(Wed) 22時頃
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[>>39 祈るようにミナカタが電話をかけ終えるのをまったが、 トレイルの元にもいないことがわかれば肩を落とす]
うん……っ。 じゃあブローリンさん、またねっ……。
まだ、薬、必要だと思うから、任せていいかな。 きつかったら、わたし帰ってから続き見るのでそのままにしといて!
[ミナカタに強く頷いて、ブローリンに声をかけると、 一緒に診療所を後にする]
(41) 2013/12/25(Wed) 22時半頃
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― 町中 ―
[ミナカタとふたりであちこちを駆け回る。 公園、ティモシーの店、知り合いの家。 マユミのことだから、山登りなんてことはしないだろう。 前に図書館で会ったときのことを思い出して、推測する。 山でなければ……]
海?
[>>40 シンクロするようにミナカタの声。 島民の情報に思わず目を合わし、一瞬後同時に走り出した]
(42) 2013/12/25(Wed) 22時半頃
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― →海 ―
――マユミ!!
[どこまでも白く、砂ももう見えない海辺。まだ新しい足跡を見つけて追いかけて行けば、雪に埋もれかけ倒れている少女がいた。>>4:81]
冬将軍の仕業か? ……いや、これは――。
[傍らに落ちている空の小鬢。 静かに眠ったまま、揺すっても目を覚まさない体に。冬将軍と薬のどちらの効果であろうとも、間に合わなかったことを知る。]
…………畜生。 冬将軍は他にいるってのに、それがわかってたのに…っ。
(43) 2013/12/25(Wed) 22時半頃
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[マドカのことをマユミへ告げるのを迷ってしまったことを今更後悔する。告げていれば、何か変わっただろうか。
ジリヤの時と同じだ。 あの時ああしていればという後悔ばかりが募っていく。
悪態と共に、拳でまだ柔らかい雪を殴りつける。衝撃も、音も、すべてを吸収してしまう雪は、ただそこに小さな穴を作り。その上にまた、新しい雪が降り積もって消して行った。]
『…だから。私、行かなくちゃ。』>>3:108
[最後に会った、マユミの声が脳裏に蘇る。 トレイルになんと告げればいいだろう。 今朝のマユミの来訪を待っている姿を思い出し。重い気持ちで、口元を引き結んだ。]
(44) 2013/12/25(Wed) 22時半頃
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………戻ろう。 ここじゃ、寒ぃよな。
[モニカがいれば、そう声を掛けて促す様に肩を叩き。 いなければ、自分に言い聞かせるように呟き。
起きないマユミの体を背負うと、診療所に向かって来た道を戻って行った。]*
(45) 2013/12/25(Wed) 22時半頃
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― 海辺 ―
[凍った海はモニカの見慣れたものではなかった。 遮るもののない海辺は町中よりも風が冷たく、 両腕で自らを抱き締めるようにして辺りを見渡す]
(ああ、)(ここでスキーするんだったのにな……)
[スケートとの特性に気付いていない少女の思考は、 一瞬そんなことを掠め、 そんな場合ではなかったというように首を振る]
マユミーーーー。 マドカーーーー。 いるのーーーー?!
[声を張り上げながら、目を凝らす]
(46) 2013/12/25(Wed) 22時半頃
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― 海 ―
マユミ…………。
[果たして、そこに彼女はいた。 >>43 先に足跡を見つけ走っていたミナカタの後を追って、 人形のようにくったりと少女を揺する様子を見守る]
(マユミ、泳げないからって……、) (氷の海なら、なんとかなるとでも思ったの?)
……バカ。
[必死の鍛錬の末、泳げるようになったことは知らない。 滲む目を擦って、診療所への道を辿る。
風の音。飛ぶ海鳥と、すっかり凍った南国の木々の陰――、 去り行く三人を見つめる姿には気付かなかった*]
(47) 2013/12/25(Wed) 23時頃
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[久しぶりに聞いた電話の音>>39マユミからだろうか、彼女も体調を崩して自分のところへ来れないでいるのではないか
ーーそれはただの都合の良い願望でしか無かったのだろう]
……マミ
[先生からの電話、通話が切れた受話器を握り締めて呆然と幼馴染みの名前を呟く あの子は一体どこへ、まさか冬将軍が、嫌な想像はこの島を覆う雪のように溶けず残りその上に新しいものがどんどんと降り積もっていく すぐに外へと飛び出した*]
(48) 2013/12/25(Wed) 23時頃
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[はっと顔を上げたモニカの顔を直視できなくて、深く帽子をかぶると、ゆっくりと首を振る。 何故ヒューが薬を飲むことになったのか。昨日の会話の一部始終を話して聞かせる。 ヒュー自ら薬を飲んだことまで。]
モニカ……。
[ベッドの傍らで、ヒューに呼びかけるモニカの声が震えているのに気づくと、落ち着かせるように優しく頭を撫でる。>>2 マユミから教えられたヒューの状態を伝えようと、口を開きかけたその時、診療所の電話が鳴った。]
(49) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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― 診療所 ―
ミナカタさん、マユミは大丈夫? ね、眠ってるだけ、だよね?
[見るからに冷たそうな蒼ざめた肌は触れることも躊躇われた。 それでもミナカタに言いつけられたら、 熱いタオルを額に乗せたりなどはするだろう。
容態はヒューと変わらず、恐らく薬による眠り。 冬将軍でなければ数日で目を覚ますことも多いらしいが、 マユミの場合、凍った海で服薬したため身体の方も心配である]
なんで家のお風呂で飲まないのよ……。
[文句を言いつつ、寝顔を見る。 黙ってれば清楚な美人なのよね、なんて感想を抱いて]
(50) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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[また誰かに飲まれたら大変と、 今夜は寝ずの番をする心算]
だから、マドカ探しはミナカタさん達に任そうかな。 今のうちに仮眠とって、あと、買出しに行こ。
[早く皆、目を覚ましますように。 並んで横たわるふたりの寝顔を見て祈るように*]
(51) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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[必死に走り、幼馴染みの名前を叫ぶように呼ぶ 図書館、マユミの家、マドカの家、彼女がいそうなところは、きっともう先生が探したと分かっていても立ち寄って それでも見つからなかった、その子は]
……
[背負われて、じっと目を閉じている>>45]
……どうしたの、マミィ。眠り姫なんて柄じゃないでしょ? 先生だって年なんだからさぁー疲れちゃうよほら、起きて。家まで送って行ってあげるから マミィが俺よりお寝坊なんて珍しいよね、あはは。明日は雪が……もう降ってるなあ
[蒼白な顔に無理矢理笑顔を浮かべて駆け寄って、白い頬を指先でつつく。先生は何か言っただろうか、それでも今は耳に入らない そんな行いをいつもの自分の言葉を、怒って欲しかったのに]
……起きてよ
(52) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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ねえ、起きて? マミに怒られないようにちゃんとするよ。ご飯だって、忘れない方法考えたんだ だからさあ、だから……
[唇を結び嗚咽と涙を堪える。本当は分かっている、その姿を見た時から]
……俺も、一緒に
[手を離してぼそりと先生にそう告げれば一緒に診療所へ向かう その間一言も喋らずに下を向いていた*]
(53) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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― 診療所 ―
[診療所に戻ると、マユミの体をヒューの隣のベッドへ横たえる。モニカが不安そうに訊いてきた。>>50]
……ああ。 ちっと体が冷えすぎかもな。 温めるの、お願いできるか?
[毛布やタオルの場所を教える。 モニカにマユミを任せる間に、眠ったという――冬将軍だったという、ヒューの顔を初めて覗き込む。 マユミと同様、深く眠るその顔は穏やかで。マユミの結論が本当に正しかったのか、やはり首を捻ってしまう。確かめようにも、結論を出した本人からは聞きようがない。 山登りで汚れた包帯が巻かれたままの頭に手を伸ばし、赤い髪をぐしゃりとかき混ぜた。]
……さて。 何から話せばいいんだろうなぁ。
[振り返って、ブローリンと目が合えば苦笑を浮かべ。軽く肩を竦める。 湯を沸かし、人数分の珈琲を入れると手近な椅子に腰を掛け。とつとつと、これまでのことを話しはじめた。]
(54) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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[>>52 トレイルがマユミに呼びかけるのを見ているのは辛かった。 そっと背を向け、一旦診療所を出る]
トレイルさんがいないとマユミが泣いちゃうって 前に言ったけど……。
[実際には逆の事象。 どちらも、見たいものではなかった]
…………。 マドカはどこいるんだろう……。
[深い溜息を零し、白を降らす空を見上げた]
(55) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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― 少し前 ―
[診療所に戻る途中、トレイルに会った。>>52 町中を駆け回ったらしい。蒼白な顔で、それでも無理矢理笑って幼馴染に話しかける様子に、無駄だと言おうとして口を閉じた。]
……行くぞ。 今度はお前が、マユミの傍にいてやれよ。
[起きてよ、という懇願の声にゆるく首を横に振り。 目を擦りながらついてくるモニカと共に、トレイルも診療所へ来るようにと促した。]*
(56) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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