155 楼夢館
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くすぐったいよ。
[密着した身体に、クスクスと笑う。あたたかい。]
こうしていたら、いつだってあたたかかったんだ。こんな、立派なお屋敷じゃなくても、
[今度こそ、ゆっくりと手を引く。温かいスープやパンは、またにしよう。 きっと、僕たちに今必要なのは、そんなものじゃないから。]
僕の部屋でいい?
[囁くように問いかけた。]
(18) nabe 2013/12/13(Fri) 17時頃
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[話しかけたものの、ロビンは此方へ目もくれず>>17。 苛立ちのこもった声で何があったのかを告げた。]
…… お母様、が…
[亡くなっていた。二年も前に。 つまりは雇い主であるゼルダが何も伝えていなかったという事で。]
……
[ゆっくりと、自分の息遣いが聞こえた。 そうか、ずっと居た自分の世界はこんなものだったのか。 怒りでもなくただ、その事実を悟って。カーテンの外の世界>>2:121と、そしてあの言葉を思い返して。]
………「逃げる」?
[細く、しかし確かに通る声で問うた。 果たして彼はどう答えるだろうか。]
(19) mayam 2013/12/13(Fri) 20時頃
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―1ヶ月後のこと― [叔父の姿が館になく、入院したのだとと聞いた時 もう叔父はこの館に戻ることはないと思っていた。 だから1月経って叔父が家に戻ったと聞いた時、 それも服を着て戻った時には何が起きたのかと驚いた。
戻った叔父は人が変わったかのようだった。 その変わりように初めは熱にやられたのではと 囁いていた親族達も次第に見方を変えていった。 一番喜んでいたのは祖母だ。 次いで男手を欲しがっていた叔父の兄である父親。 けれども、 最近その父の機嫌があまりよくない。 ずっとぴりぴりと何かに対して苛立っている。]
(20) chiz 2013/12/13(Fri) 20時半頃
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[原因は叔父にあった。 彼が誰よりも仕事をよくこなすから。 兄よりもよく動く叔父に対して祖母が評価を改めだした。
今になって家督を位置を奪うつもりでは。 父の苛立ちの原因はそこにあった。 叔父の存在と自分の立ち位置ばかりを気にするようになり、 娘に前ほど用付けや責める視線を向けなくなった。]
―――……、
[本を閉じる。 自由にする時間が増え本が読みやすくなった、とは思う。 叔父とは…、あの日以来まともに喋れていない。 彼は変わった。あの日自分が望んだ言葉の通りに。 それを喜べばいいのか…素直に喜ぶ事ができず。 人が変わってしまったような叔父を複雑な気持ちで見ることしかできない、どう接したらいいのかわからなかった。]
(21) chiz 2013/12/13(Fri) 20時半頃
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そのために、用意したんだよ。
[足の先で、トランクを蹴る。それは、鈍い音を立てて少しだけ動いた。
ゼルダが伝えなかった理由は、この際どうでも良かった。伝えなかった、というこの点だけが、此処を出る唯一にして最大の理由だ。]
何、止める気?
[笑いを貼り付けたまま、苛立ったような声音でクラリッサ>>19に投げかけた。]
(22) kazue 2013/12/13(Fri) 20時半頃
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[そういえば。 叔父が戻ってきてから慌ただしくて、 髪の手入れができていない。 最近は父の目を気にする事もなかったから、 襟足の部分だってもう大分伸びてしまっている。
…誰かに頼んで、切ってもらおうか。 そう思い鋏を持って部屋を出る。]
(23) chiz 2013/12/13(Fri) 20時半頃
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[今夜も廊下を回る]
おおお。寒い。今日は寒いアルなあ。。 仕事が終わったら、何の夜食を作るかなあ。
[窓から差し込む月明かりの廊下を歩いた。腰から下げた鈴の音が青い月の光によく合う]
ちりーん。ちりーん。
(24) ludwig 2013/12/13(Fri) 20時半頃
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[嫌な笑顔だなあ。率直にそう思う。 あんなに働いていた彼が、嘘みたいだ。]
…ううん。止めないよ。
[問い>>22にはゆるり、首を横に振って。 また、彼にずっと見せていた、困った様な表情で、笑う。]
…………外の世界って。 此処よりずっと…素敵かしら。 …私の気持ちを、殺さなくて良いのかな。
[暗に「逃げる」ならついて行くと含ませて、また、問う。 怖かった。でも。 今知った現実と、やはりあの言葉が何処かに残っていて。 カーテンの外、あの世界へのほんの少しの渇望が、あった。]
(25) mayam 2013/12/13(Fri) 21時頃
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……さあ、やなこともあるよ。
[例えば、俺の父に当たる人とか。 喉まで出かかった言葉を飲み込んで、パチパチと目を瞬かせた。]
まさか、逃げる気?
[危険なのは承知してる。ここから逃げるのは自分のエゴで、クラリッサがそんな考えをするとは思わなかった。]
言っては置くけれど、危険、だよ。
[少なくとも、ここにいる間は生きられる。 それを捨てるのかと、問う。]
(26) kazue 2013/12/13(Fri) 21時半頃
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…そう。
[目を瞬かせた彼>>26とは逆、いたって静かに。]
あのね…もう、いいの。 外に出たら野垂れ死ぬって思ってたけど、でも… 此処に居ても、きっと変わらないわ。
[いつの間にか捨てられて、孤児となって死にかけていた自分を生かしたのはオールウィンで。 良いのだろうか。外の世界は決して綺麗ではないらしい。 でも、此処は救ってくれたのではなかった。ずっと、自分の心ごと縛っていたのだと思う。だから。]
――だから、連れて行って。
[今度は、彼の服ではなく。手を取って、告げた。]
(27) mayam 2013/12/13(Fri) 21時半頃
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[自分の手をとった彼女の様子を見て、止められないと悟る。そもそも、自分が止められる立場にいないのだけれど。]
……そ。 じゃあ、荷物まとめておいて。最低限だけど、着替えは何着かあったほうがいいよ。 今夜12時、逃げるから。
[目をまっすぐに見返して、そう告げる。 もしも彼女が来なくても、時間が来たら一人で行くつもりだった。]
(28) kazue 2013/12/13(Fri) 21時半頃
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そうかな?このぐらいでもくすぐったいかしら。
[気持ちの問題か、とも思いつつ少しして離れる。 使用人達に見つかるのはなんとなく気まずい気がして。 けれど、やっぱり久しぶりに思い出した温もりからはなんとなく離れがたかった]
ススムも、暖かいの?……そうだと、嬉しいな。 ええ、あなたの部屋がいい。
[そのまま彼の部屋に入って、前と同じように寝具の端に腰掛けて。寄り添い彼の顔を見上げた]
こんな温もりがあるうちは、私も…… この家の中で暮らしていけそうな、そんな気がするの。
(29) yusuron 2013/12/13(Fri) 22時頃
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うん。
[確かに頷いて、時間を確かめる。 纏める荷物は正直、あまり無いと思ったけれど。]
必ず、行くね。
[彼の瞳を真っ直ぐ見返して答えた。]
(30) mayam 2013/12/13(Fri) 22時半頃
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―深夜―
[そして約束の時間より五分前。 本当に簡素な荷物を持って、ロビンの部屋を訪ねる自分の姿を見た時。 果たして彼は何を思っただろうか。]
(31) mayam 2013/12/13(Fri) 22時半頃
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[好きとか、愛とかそんなものではないかもしれない。 ただあるのは、情が湧いたという気持ち。それだけは間違いない。 だから、その先の事は分からないけれど。少なくとも今は]
……お願い。今は…ただ、甘えさせて。
[彼の背中に恐る恐る自分から手を回し後ろから包みこむ。 泣かないでと言われたのに、どうしても後から目尻が潤んで、はらはらと雫が後からこぼれ落ちた。]
(32) yusuron 2013/12/13(Fri) 22時半頃
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本当に、来たんだ。
[小さな荷物を抱えて現れたクラリッサ>>31にそれだけ言うと、ロビンはシーツを引き裂いて作ったロープの端をベッドに巻きつけた。もう一本の端を窓から下ろす。]
一人だったら、窓から出たほうが見つからないしいいかと思ったんだけど。 降りられる自信ある?普通に玄関からの方がいいか……
[首を傾げて、様子を伺った。頷けば、トランクを窓から放って自分はロープをつたって下りるだろう。]
(33) kazue 2013/12/13(Fri) 22時半頃
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―廊下―
クックッ――アアア、イイッ!!
[お母様の部屋から出て廊下を歩いていると突然と奇声を発した。 事業の報告をしている間、兄や兄嫁から送られる疑念や殺意の視線の数々ッ!!]
サイッコーだぁ
[にぃと愉悦の笑みを浮かべていれば使用人たちは気味悪がって逃げていったことだろう]
アア、しかしこのままでは不味いですねぇ。 けーされてしまいそードゥアッ♪
[額に指を立て、天を仰ぐ。 >>23 ドリベルと鉢合わせたのはそんな時だったろうか]
(34) rusyi 2013/12/13(Fri) 22時半頃
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[額に当てた指を離し、天を仰いだ首を下ろす。 至って普通の、そう極普通のスーツを着た男に戻る]
おや、ドリベル、鋏なんて持ってどうしたんだい?
[にこやかな笑みを浮かべ、まるで理想の叔父のように振舞ってみせた……直前までと打って変わり]
(35) rusyi 2013/12/13(Fri) 23時頃
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― 別の日 ―
[とある休息日、...は一匹の羊を飼って帰ってきた。 首に掛けられた名札には「メ リー」と記されていた]
クックッ――この耳の辺りがメアリーに似て可愛いだろう?
[手近な使用人に尋ねるが、彼・彼女らは皆言葉を濁す。 其れもそうだろう。 にぃと唇の端を吊りあげ、笑みを浮かべながら使用人たちに飼育を任せた。
それから毎日一度顔を見るという日課が始まり、羊が飼育されているという話がメアリーの耳に入るようにしておいた]
(36) rusyi 2013/12/13(Fri) 23時頃
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―廊下― [廊下を歩いていると叔父と出くわした。 直前の奇声は届いておらず、見上げるのは 服を着た、オールウィンの名に相応しいと言える あの日に望んだ叔父の姿だ。 そんな叔父を見る表情は喜ばしいもの、ではなくて 困惑を隠しきれないそんな顔だった。 小さく、会釈をする。]
叔父上…、 …髪を、切ろうと思っていたのです。
[3年間続けてきたこと、手に持つ鋏を見下ろしてから ジャニスの姿をもう一度見る。浮かぶのは1つの言葉。]
…如何して。 …どうして、戻ろうと思ったのですか…?
[あの日、誰かを通じて外へと出ることができた。 そのまま彼が望むように館から出ていくことも出来ただろうに。]
(37) chiz 2013/12/13(Fri) 23時半頃
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約束したもの。 貴方にも、私にも。
[彼>>33は驚いたのか、呆れたのか。 どちらにせよ、ついて行く事は大丈夫そうで。 シーツのロープを窓から垂らす様子を見て、本当に"逃げる"んだ、と実感した。]
大丈夫。 これでもずっと、手伝いしていた身だもの。力はそれなりにある…筈よ。
[問いには苦笑しつつ頷いて、そう答えた。 トランクを放って降りる姿を見届けてから。]
……さよなら。
[誰にともなくそう言った。 屋敷の外は、何時もにも増して暗かった、気がする。]
(38) mayam 2013/12/13(Fri) 23時半頃
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― ある日 ―
[クラリッサとロビンが出て行って暫く立った。]
あぁ、はい。 わかりました…。
[興信所からの電話を受ける。 2人は以前見つからないらしい。]
逃げるなら一言行ってくれればいいのに…。 髪結ってくれるって言ったじゃん…。
[最後にあった日のことを思い出す。 許してくれたと、これから仲直りしてまた一緒に楽しく過ごせるようになれるって思っていたのに。]
(39) konaida 2013/12/14(Sat) 00時頃
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あぁ、もう! クラリッサ…。
[自責の念に駆られる、あんなことをしなければクラリッサは出ていかなったのではないだろうか。 本当に取り返しのつかないことをしてしまった。 あれからずっと心が、痛い。 それでも、それを知った日、一日中部屋にこもって号泣していたことを思えば、傷は癒えたほうだろう。]
(40) konaida 2013/12/14(Sat) 00時頃
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しかもあいつ!!!
[ジャニス屋敷から消え去った時は心底嬉しかったけれど、戻ってきやがった。 そのうえ、お祖母様から気に入られ始めているらしい。 それだけでも腸は煮えくりかえるのに。
メリーという羊を飼い始めたらしい。 噂はすぐに伝わってきた。 いや、伝えられたが正しいかもしれない。]
やり方が陰湿すぎるよ。 本当、こういうことだけは得意だよね!
[こうやっていらだたせることが目的なのだろう。 思惑通りに苛立ってしまうことが、また腹立たしい。]
(41) konaida 2013/12/14(Sat) 00時頃
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はぁ。 …遊びに行こう。
[今日は誰と遊ぼうか。 一時の安らぎを求めて 他の誰も失わないように。]
偶にはみんなでっていうのもいいかもね。
[辛いことは全部閉めだして楽しい想像で頭を満たして部屋を出る。]
(42) konaida 2013/12/14(Sat) 00時頃
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―廊下―
[>>37 会釈をするドリベルを手で制する。 彼女の浮かべる表情は使用人たちと似たようなものに見えた]
髪? そのまま伸ばさないのかね?
[あの日の事を思い出す。 「自分がそんなのだから女に戻れない」と言った姪っこはどうして髪を切ろうとするのか首を傾げる]
どうして? 君が望んだのだろう?
[にこやかな笑みを浮かべたままに、ドリベルへと近寄った。 そのまま、頬を撫でようと手の伸ばす]
私も問おう。 どうしてまだ男の格好をしているのだね?
(43) rusyi 2013/12/14(Sat) 00時頃
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[縋るような言葉>>29。縋られているんだろうか。 見つめるような視線に、諦めにも似た笑みを浮かべる。 ここは、そういう場所だ。]
いいよ、おいで。
[ゆるりと彼女の身体に腕を回す。抱き寄せる。 静かに涙をこぼす彼女に、唇をゆるめて、また囁く。泣かないで。]
なんだってしてあげる。いいよ。二人でいれば、温かいんだから。
[小さい子にするように、トン、トン、とそっと背を叩く。 受け入れられるようなら、その首筋にそっと唇を触れる。]
(44) nabe 2013/12/14(Sat) 00時半頃
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― ある日 ―
おや、どこかへお出かけかね?
[>>42 メアリーの部屋の前を、まるで待ち伏せしていましたと言わんばかりのタイミングで通り過ぎていた...は部屋から出てきたメアリーに声をかけた。 両の手にはキッチンから拝借してきた真っ赤なリンゴが一つずつ。 その内の一つを緩い放物線を描くようにメアリーへと放り投げた]
散歩だったら、一緒に行っても構わないかね?
[にこやかな笑みを浮かべ、尋ねる]
(45) rusyi 2013/12/14(Sat) 00時半頃
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[閉め出した嫌なものが早速現れた。 折角、のいい気分が全部吹き飛んだ。 しかも、なんで示しを合わせたように部屋の前にいるのだろうか。まさか、聞き耳を立てていた?それくらいやりかねないのが一番怖い。]
おはようございます、ジュニス様。 食べ物を粗末にしてはダメですよ。
[作った笑顔でご挨拶。 投げられた林檎は仕方なく受け取る。 ヤニクに渡して肥料にしよう、絶対にこれは食べたくない。]
嬉しいお誘いですが。 用事がありますので…。
[ついてくんな、と。]
ジュニス様はこんなのところでどうしたんですか?
[相変わらず薄気味悪い笑顔だ。]
(46) konaida 2013/12/14(Sat) 01時頃
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