126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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[コリーンがその場から離れていく。 叫び声>>19は、離れていくにつれ 彼女にとって意味を成さない物へと代わり。 意識の外に消えていった。
その間も、彼女は淡々と。 淡々と、表情も変えずに魔物を排除していく。
魔法の回復は間に合うのか私は少し心配になったが、 彼女は攻撃の合間に、 瀕死の魔物を『生贄』にしている。
その表情は、やはり。綺麗な色。]
(22) 2013/06/15(Sat) 01時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 01時半頃
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――……ッ。
[荒い呼吸、木の幹に手をついて、整える。 消費してしまった魔力を補う様に、薙ぎ払った魔物の魂を右手に封印して。 顔をあげたら、無数の光る目が、こちらを見ていた。]
[困った様に眉を下げて、小さく笑んだ。**]
(23) 2013/06/15(Sat) 02時頃
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[ヴェラに問われた際答えたように、 彼女の視界の狭さは、生まれつきではない。 その左目が光を映さなくなったのは 彼女が魔法使いになってからだ。
確かにとある魔物との戦闘が原因ではあるが 彼女はそれ以上問われても答えない。
直接攻撃を受けたわけではない。 傷もなく、右目は視界に靄が掛かっているだけなのだ。
……勘の良い者ならば、全てを言わなくとも 既に気付いているだろうが。 それは、魔物に襲われたからなどではなく
―――― 禁術の、 代償 だ。]
(24) 2013/06/15(Sat) 02時頃
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[彼女は一度、禁を犯している。 禁術の使用――同行者を生贄ではなく、救済した。
その代償として、左目の光を失い 右目の視野も殆ど奪われた。
人型の魔物を救済したわけではない。 彼女は生贄ではなく救済を選んだ。
しかし、それは組織に知られることはなかった。 光を失ったのは、魔物との戦闘によって負ったものだと 彼女は組織に報告している。
代償ではなく、単なる負傷、と。]
(25) 2013/06/15(Sat) 02時頃
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[ある意味、組織への裏切り行為と言えるかもしれない。 だが彼女はそれでも構わないと考えている。
代償として視野が狭くなり、 彼女は音を頼りに戦うことになった。 それは彼女の努力と言って良い。 私は、そんな彼女を尊敬している。]
流石に、数が多いようですが……。 何かきっかけがあったのかもしれませんね。
[少しだけ、彼女の息が切れているように見える。 しかし、彼女は目を閉じたまま、 踊るように攻撃を避け、攻撃の手は休めない。
そのまま進んだ先には、崩れかけた小屋>>13。**]
(26) 2013/06/15(Sat) 02時頃
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[網すり抜けて飛び掛かる魔物] [心臓貫くは、左手で抜いたナイフ]
…くっ!
[駆け出しの身には扱いきれぬ、過ぎた供物] [使うたび食い込んで痛むのは、後悔と贖罪]
[後で話せたら、聞いてみたいと思う] [且つて有り、今はもう居ない、一人の魔法使いの事を] [刺青の魔法使い。黒く染まった腕の男] [彼の事はあまり知らない] [知っているのは、見ず知らずの子供に心臓を捧げる程のお人好しだったことくらいだ]
(27) 2013/06/15(Sat) 09時半頃
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…ヴェスパタイン!?
[目の前に点った灯火は、声伝える事なく掻き消えた] [崩れる鉄条網] [棒立ちになったのは、ほんの僅かの時だったが] [押し留めていた魔物の群れが決壊するには、充分]
うわぁぁぁぁ!!!! [有刺鉄線の鞭は、幾つも伸びて彼を護るも] [それでも、若い魔法使いには手に余る数]
[赤が散る**]
(28) 2013/06/15(Sat) 09時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 11時頃
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―少し前・廃屋にて―
[イアンの問いかけ>>1:48には答えることができず。 経験の浅いソフィアには何もわからなかったから。
ここに来るまでに聞いた呼びかけ>>0:@1を思い出す。 廃屋で話を聞くに、どうやらこれほど多くの魔法使いが招集をかけられることは珍しいようだった。]
(29) 2013/06/15(Sat) 11時頃
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ソフィアは、いきなり服を脱ぎ始めたヴェラを見て>>1:87、さらに動揺した。やだヴェラさんたら、男性もいるのに…!
2013/06/15(Sat) 11時頃
ソフィアは、何故かこちらが恥ずかしくなって布で顔を覆ってしまったため、ヴェラの胸はよく見なかったようだ…。
2013/06/15(Sat) 11時頃
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[ぼんやりしていて、ヴェスパタインからの大切な話を半分、聞き洩らしてしまう。 よくはわからないが、自分達が『討伐対象』になっていることは理解した。
…現実味がない。逃避するかのように、先程までの行程をただひたすらに思い返し>>1:139、 扉が開かれたことで漸く現実に引き戻された>>1:150。]
[廃屋にて、全ての魔法使いが集結した。…ヴェスパタインを除いて。
話を聞いたか>>1:85とコリーンに問われれば、困惑する者>>1:92、苛立つ者>>1:93、どこか達観した様子の者>>1:101と、反応は様々で。]
(30) 2013/06/15(Sat) 11時頃
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私達の中に…魔物が…? 討ち漏らし?始末…?
[不穏な言葉が並べられる。…私、殺されるの? 誰かが急に襲ってくるわけでもなかったし、そんな雰囲気を纏う者は一人もいなかったけれども、初対面の人ばかりで不安になる。
助けを求めるように、少しの間だが共に過ごすことができたヴェラ、イアン、ツェツィーリヤに目を向ける。]
(31) 2013/06/15(Sat) 11時頃
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[優しい人なんだろう。皆の気持ちを代弁するかのように、握りしめられたイアンの拳>>1:100 ヴェスパタインと話す、と告げると一人、廃屋を飛び出して行ってしまった。]
[こんな状況だというのに、逆にヴェラは落ち着いていて。 餌の調達に行く、と歩きだす>>1:112。 腕に覚えのない者は…というのは自分のことだろうと思ったが、わずかながらも安心感を覚えた二人は既に廃屋の外で。]
[先刻、優しく布を差し出してくれたツェツィーリヤはというと。 対象を排除、何も問題はない>>1:129と…淡々と告げる言葉に近寄り難さを感じてしまう。]
(32) 2013/06/15(Sat) 11時半頃
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[誰かと一緒に行動する方が安全>>1:116、とアドバイスをくれたホレーショーも席を外しており>>1:105、 一堂に会した魔法使い達はすぐにまた、ばらけてしまった。]
(私は…どうしたらいいの…?)
[ソフィアの魔法は回復と移動。 その性質上、今までの任務は全て複数人と組む内容で。 そこにはいつだってリーダーがいて、ソフィアに何かしらの指示をくれたのだ。
新米の自分が今回のような大規模な討伐に召集されたことには驚いたが、回復魔法の使い手は少ないからだろうと、 ここへ来れば、何かしらの指示が貰えるものだろうとばかり。
…少女は一人で行動することに慣れていなかった。だから]
(33) 2013/06/15(Sat) 11時半頃
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[ツェツィーリヤが再び自分に向けてくれた柔和な微笑みと言葉>>135に少し安堵して。 こくこくと頷き、その場に留まることにした。
…少し、彼女の方に体を寄せる。 落ち着いているのは経験故だろう。自分よりずっと大人に見える。 この人は優しい。先程の近寄り難さはきっと、気のせいだ、と。]
(34) 2013/06/15(Sat) 11時半頃
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ソフィアは、ツェツィーリヤのかけてくれた言葉は1:135だったと思い直した。
2013/06/15(Sat) 11時半頃
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[そうして不安を感じながらも、廃屋内に留まる魔法使い達の話に静かに耳を傾ける。 ソフィアが口を挟める内容は少なかった。
使用魔法を含め、自己紹介くらいはしただろう。 ヤニクの怪我に関しては誰かが、あるいは本人が伝えてくれなければ恐らく気付けず。 申告があれば治療し、なければ気付かないままになってしまった。]
[火の傍に寄ってどれほど経ったか、濡れた髪も少しは乾いた頃。 遠くに狼の声を聞き>> 1:155、びくりと肩が跳ねる。
村へと集まりつつある魔物のざわめき>>1:132に、ツェツィーリヤは気付いていたのだろう。 彼女は慌てず立ち上がり、フードを脱ぐと雨の中へと歩を進めた>>1。]
たくさんの魔物、ですか…?!
[続いて外に飛び出していく同志達>>4>>6を見て、慌てて後を追う。]
(35) 2013/06/15(Sat) 12時頃
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―廃屋の外・戦場―
[数歩出遅れただけなのに、外は既に戦場で。
ヤニクの右手から伸びた有刺鉄条網が魔物の進撃を阻み、 コリーンの円月輪が鋭く弧を描き、それらを横薙ぎに ツェツィーリヤの放つ雷の矢が、真っ直ぐに突き抜けて]
[それは圧倒的な、力。 大勢の魔物を相手に駆ける彼らを、ただ立ち尽くして見守ることしかできなかった。
ソフィアもレイピアを握ってはみたけれど、そんなものは必要ない気がして。 それをそっと腰に戻し、代わりに一冊の書物を鞄から取り出し、ぎゅっと抱きしめる。] 私は、私にできることを…!
[たくさんの魔物が…生き物が、傷付き倒れ、贄にされ霧散していく。 思わず目を背けたくなる光景。でも、逃げてはダメ。 いつでも飛びだせるように…仲間の動きを見逃さないように、しっかりと見つめる。]
(36) 2013/06/15(Sat) 12時半頃
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[このブーツは。この聖書は。
傷付いた仲間の元へ誰よりも早く到達するために。 仲間が戦闘に支障を来たさないように、どんな傷も素早く治療するために。
そうして選ばれた供物だから。]
(あなたに託された想いは、私が引き継ぐから。)
[遠い日の記憶に、そう告げて。闘う仲間を見守る。]
(37) 2013/06/15(Sat) 12時半頃
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[しかし魔物の数が多い。 コリーンは、廃屋の扉前にいたはずのホレーショーを探して単身、魔物へと向かっていく>>16。 その姿は群れに飲まれ、瞬く間に見えなくなって…]
[流れるような動きに変わりはないが、ツェツィーリヤも少し苦しそうだ。 攻撃の手は止めず、されどその足はヤニクからも少し離れて崩れかけた小屋へと向かっていた。]
[戦線が薄くなった。前方で魔物を抑えているヤニクは。]
……!!
[一瞬、馴染みになったヴェスパタインからの思念>>28と思しきものに気を取られ、 …気付くのが遅れた。]
(38) 2013/06/15(Sat) 13時頃
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ヤニクさん…?!
[自分と歳の近い青年に向かって救済の腕を伸ばし、飛ぶ。
魔物を阻もうと伸びる有刺鉄線。されどそれは群れを押しとどめるには一寸弱くて、
倒れるヤニクの体を、走り込んだ勢いで引きながら一瞬浮かせて、ソフィアは戦線を離脱する。]
[駆け抜けながら。 押し寄せる魔物の群れに、先程まで休息の場としていた廃屋が潰されるのが、目の端に映った。]**
(39) 2013/06/15(Sat) 13時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 13時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 16時頃
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―廃村の入口で―
[びしょ濡れの人の姿のまま、ヴェラはちょこまかと行動を起こしていた。 ぶすぶすとけぶる供物>>21は、今発動させれば、即破損に至る可能性もあるように思えたため。 多少戦いの心得はあっても、『弱い』人間のままの姿で。
ホレーショーがどのような動きをし、どう答えたのかはともかくとして。 幸い、激闘>>10により瀕死となった魔物の果てに、多くの魔物は食いついている。
ヴェラは、狼の姿のままでは『生贄』も『救済』も実行できない。 それゆえ群れの仲間がいるうちに、と素早く幾つかの残骸を『生贄』とし喰らい、供物を回復させ、ホレーショーの傍へと戻って行った]
(40) 2013/06/15(Sat) 16時半頃
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この襲撃、妙だと思わないか。
[にゃーにゃー、とか細く鳴く瀕死の猫の首をつまみ、革袋>>1:153の中へと放り込む。 これは、あの時、助けを求めるように視線を向けてきた>>31、弱い魔法使いへの弁当だ。 狼であれば、未消化の食べ物を吐き出し分け与えるが、魔法使いならばこんなやり方が適切だろう]
同種の魔物が群れることはザラだが、これだけ多種の魔物が入り混じる光景を、私は初めて見た。 この状況、お前はどう見る?
[正直効果はなかったが、食料の干し肉を魔物に投げつけながら、問いかけた。 他の種族と共存する魔物も、もちろんいる。 一方で、かつて犬の魔物と猿の魔物が、殺しあっていたのを見たこともある。 元の種族の垣根を排除し、群れ集まるこの波が、異質のものに思えてならない。
ヴェスパタインからの無言の灯火>>28を感じたのは、そんな時分か。 わずかな間ではあっただろうが、ヴェラの気はそちらにとられ。 弱い人間のまま、無防備に立ちすくむ姿が、その場に残されたことだろう]
(41) 2013/06/15(Sat) 16時半頃
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ヴェラは、ソフィアが例の勘違い>>1:149を口にしていたら「つがいではないが、仲良しだ」と答えていただろうIF。
2013/06/15(Sat) 16時半頃
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―回想/かつて、ヴェスパタインと2人の要請で―
「お前が狼に育てられていたというのは、本当か?」
[今から、2年ほど前のことだろうか。 対象を殺害した後の別れ際。ヴェスパタインにそう尋ねられたことがある。
「覚えてはいないが、恐らくはな」。ヴェラはそう告げて、根拠を説明した。 ヴェラの記憶は、アヴァロンに所属する魔法使いにと共に過ごしたことから始まるが。 そうなのだろう、と自覚したのは、この供物を手にしてから。
『白狼の毛皮』は、どこかで手に入れたという類の物ではない。 かつて格闘魔法を使用していた時の供物、『闘者の襟巻』が変貌したもの。 他の供物と合わさることにより、『使用者に最も適した供物』へと変化させる、特殊な供物との『合成』により。 いわば、この供物は1つの中に2つの供物が存在しているようなものだ。
供物の影響により、ヴェラの動きが狼じみてきたのも、そこ頃からか。 育ての親は「お前は森で拾った」としか言わなかったが、『最も適した供物』が狼への変化であり、体質がそれに近づいていくのを実感した以上、自分の発祥は狼であったのだろうと、すんなり受け入れたのだった]
(42) 2013/06/15(Sat) 18時頃
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思えば私たちも付き合いは長いが、あまり互いの生い立ちなどを話す機会はなかったな。 私だけ話すのはフェアではない。お前も話せ。
[促しはしたものの、「天涯孤独の身だ」といった内容しか、返ってはこなかった。 大したことではない、期待されても話す過去などない、と放り投げるように。 ヴェラは気に留めず、口を開く]
ふむ。まぁ、私たちの中では、そういった者も多いだろう。 私も似たようなものだ。育ての親とはいえ、あいつ(拾った魔法使い)も私のことを、次世代を担うアヴァロンの駒とか見ていなかった節もあるしな。 きっとあいつも、私たちと似たようなものだろう。
[銀糸の髪の魔法使いは、そこで沈黙を挟み込む。 ヴェラは怪訝に眉をひそめて、『なんだ。黙るでない』とばかりに、彼の肩に鼻先をこすりつけた。 これも、長い付き合いの賜物か。 指示語ばかりの会話なのに、ちゃんと通じてはいるはずなのだが。
「あいつ」と示した相手が、『イアン』であることは]
(43) 2013/06/15(Sat) 18時頃
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[あの時、ヴェスパタインが何を思っていたのかは、ヴェラには推し量ることはできないが。 時間をおいて返ってきたのは、常と変らず言葉少なく「人それぞれだ」の一言だった]
ありふれた答えだな。つまらぬやつめ。 そんなんでは一生つがいになどなれんぞ。
……ぬ? 今、何と言った?
[人それぞれだ……が。 アヴァロンに属する魔法使いとして、共に出会えた。 己が知るはそれだけであり、それだけで十分すぎる僥倖だ、と。
一語一句は違えども、そんな内容だった気がする。 それは、アヴァロンでしか生き方を知らない、閉じた男の孤独な独白にも思えたが。
ぎりぎりまでは押し広げた門戸の内側に、話した男と話に上がった男の2人を受け入れようとしているように思え。 こそばゆくなったヴェラは、言葉を語らずに済む狼へと変身し、しばし無言の時をすごしたのだった]
(44) 2013/06/15(Sat) 18時頃
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ヴェラは、その後、ついもよおしてしまい。うっかりヴェスへと片足を上げて……トラウマ>>0:154に至る。
2013/06/15(Sat) 18時頃
ソフィアは、ヴェラの返事につがい?と疑問を浮かべつつも、うんうんと笑顔で頷く。そんなIF返し。
2013/06/15(Sat) 18時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 18時半頃
ヴェラは、ソフィアが行ってくれた回復には、今も変わらず感謝している**
2013/06/15(Sat) 18時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 20時頃
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[胸元に触れる。 服の上から触れたのは、兎のマスコットではなく、もう一つの供物。『五鈴鏡』。]
大丈夫。貴方達なんて、これだけで充分よ。
[自分を囲む、無数の瞳。 荒い呼吸で、肩を大きく上下させながら、強がりの悪態をつく。 『五鈴鏡』の力は解放せずに、再び、円月輪を構えた。]
(45) 2013/06/15(Sat) 20時頃
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[そうして、その場もどうにか切り抜けて。 再び、魔物を薙ぎ払いながら前進を続ければ。 やがて、ぽっかりと魔物が途切れた場所に出た。]
[魔力の方は、倒した魔物を右手に封印して、補い続けたけれど。 体力が余計に奪われる、雨水の錘の中、肩を大きく上下させながら。 煙る雨の先、二つの人影。 青色の輝きが、見えただろうか。*]
(46) 2013/06/15(Sat) 20時半頃
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― 回想・廃屋 ―
[>>31助けを求めるようなソフィアの視線には、僅かに視線を返したか。 自分も動揺していたが、経験の浅そうな彼女の方がより不安だろう、と思っての行動。 けれど、それは先刻までとは違い、勇気づける色は薄かっただろう。
―自分はこれから更に彼女を不安に陥らせる事を実行しようとしている。 掛ける言葉は思い浮かばなかった。
そして沈黙が生まれた隙をついて、ヴェスパタインと話をしてくる、と言って廃屋を離れた。>>1:100 話をするだけでなく、彼を殺す為に。*]
(47) 2013/06/15(Sat) 21時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 21時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 21時半頃
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― 現在・崩れかけた小屋付近 ―
[小屋を出れば、魔物の群れと戦っている魔法使い達の姿が遠目に見えた。 それが同族の手引きによるものである事は既に知っていたけれど、その数には少し驚いたように目を瞬かせる。]
は…景気のいい事で。
[小屋の裏、村の入り口からは死角になった位置で、ヴェスパタインの血を落とすように、彼の魂を得て昂ぶった熱を冷ますように、暫し雨を浴びる。 彼の魂を宿した右手は人間のそれに戻っていた。
鎌で切られた左肩はシャツに血の赤を滲ませていたが、人より速い速度で塞がっていくだろう。 自分が魔物になった時に得た力の一つ。魔物をその身に吸収すれば、速度は上がる。 ―流石に大きな傷は癒えないが。]
(48) 2013/06/15(Sat) 21時半頃
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[そして魔物の嗅覚は、ツェツィーリヤ>>26が此方に向かってくるのを察知する。 ―ヴェスパタインに何かあったと察知したか。 それとも別の意図があるのか。 死に際の彼の思念>>28が、他の魔法使い達に伝わっていた事は知らず。
‘魔法使い’の姿を捉えて、先刻糧を得たばかりの右手が、魔性の血が疼く。
―もっと。
もっと、 力が 欲シイ
あの人…確か、雷の矢を使うんだったっけ。 昂ぶる気を静めようとしながら、ヴェラの説明>>0:157を思い出していた。]
(49) 2013/06/15(Sat) 22時頃
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[―彼女は視力が弱い。 それならば、何を頼りに戦っているのか。 聴力、もしくは嗅覚。 人の身ではやはり聴力だろうか。
もし戦う事になれば、彼女の懐に入らなければやりづらそうだが。 一人でいるのは都合がいい。
取り敢えず様子を見ようと、物陰に身を寄せる。 もし気付かれたなら、自分から近付いて声を掛けるつもりだ。
小屋の中の状況―腹に穴が開き、胸を切り裂かれたヴェスパタインの遺体と共に、彼を拘束した木の魔物もいる―を彼女は何処まで把握出来るのか、判断しづらかったのもある。
もし目が見える相手であれば、即座に襲っていただろうが。*]
(50) 2013/06/15(Sat) 22時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/15(Sat) 22時頃
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―戦線を離脱して―
ヤニクさん…ヤニクさん…!
[彼の意識はあっただろうか。 魔物の群れから離れ適当な空き地を見つけて飛ぶと、そこに彼を横たえ、名前を呼ぶ。]
す、すぐに。治療、しますから… お願い、もう少し耐えて…!
[傷付き服を朱に染める青年の姿にショックを隠せない。]
(見てたのに、ずっと。 酷い怪我、しないようにって…なのに私は…)
[戦場にて一瞬でも他に気を取られたことを深く後悔するも、時は戻らない。 今は、一刻も早く彼に手当てを。]
(51) 2013/06/15(Sat) 22時頃
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