73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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フィリップは、カルヴィンに身体の熱に気づかれないよう注意を払いながら。
2012/01/02(Mon) 17時頃
俺も、ごめん
[叶えられるかわからない、薔薇が流してるかもしれない涙をとめることができないと]
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[違う痛み。] [それはフィリップにしることの出来ない痛みだろうか? 同じ痛みを抱えていた姿の言葉に ふと、違いを感じて、胸が締まる気がした。] [覗き込んだ表情に溶ける熱を 感じるのは思い込みたい主観だろうか? 薔薇の香り、唇から視線がはずせないまま。 耳に滑り込む言葉さえ甘く。]
……俺、だって……
[触れるか触れないかの距離がもどかしい。 頭を撫でていた手に力が篭る。先程の刹那的なものと違い 今度は外気の冷たさに罪悪感を感じる間もないほど 柔らかく、酷く熱く。
少しだけ視界の端カルヴィン越しにサイラスの眠る姿が見えて。 鮮やかな姿も、共同スペースに置かれた黒手袋も。 全てから切り離すように かけていた毛布を引き上げて篭ろうともした]
(41) 2012/01/02(Mon) 17時半頃
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[やり方を知っている訳じゃない。 けれど、薔薇の香りに溺れるのには 本能があれば充分だった。]
[毛布に篭ればなお香りも熱も強く。 強請る言葉に促されて、口腔内、深く味わう。 ぎこちない動きに時折歯がぶつかる音がしたけれど。 カルヴィンが同じ人間とは思えない程甘く感じて。]
…………ね……見たい。
[熱に溶けた翠で瞳を閉じたカルヴィンの耳元囁く。 カルヴィンの肌を、まだ見たことない姿を。 そう、囁きながらも手はその着衣を乱し始めていた、が。]
(43) 2012/01/02(Mon) 18時頃
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[口付けを深く交わすまでは 「サイラスが好きなのに、俺とキスして 後々カルヴィンが痛くないかな?」と 訴えられた痛いという言葉に、 そうも思っていたのだけれど。]
へへっ 嬉しい。 カルヴィンのこと、好きだから、俺ので嬉しい
[繰り返される言葉は乾いた砂に染み込むように。] [着衣を剥ぎ取り薔薇の香りの ……気がつけば匂いではなく香りと認識していた たつ肌に、項のような赤い花を咲かして。 いうなと言われた、カルヴィンが好きだということを フィリップは繰り返し口にする。]
(60) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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ねえ、もう移りそう
[胸の奥で棘がざわめいてるのを感じる。棘と一緒に気持ちも、勿論落ち着かないけれど]
やっぱり、ごめんね
俺…我慢、できなくて
[カルヴィンの言葉に、やや悲しげに眉が下がるけれど、
自分がセレストから貰いたいと同様に、
カルヴィンにだって思いがあるのだと思えば]
…別に……君の自由に…
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[質問には迷いもなく頷く。当然だよ、というように。 カルヴィンは迷いの真っ只中にいるのとは反対に。 薔薇の棘、その影響下にあることも知らない。 わかるような理性はすでにぐずぐずと溶けて
荒い息の合間に 共感の言葉がかえれば、嬉しくて 自分より小柄な身体を強く抱きしめた。]
………怖くないように、するから……
[ね?と、触れるだけではなく、 その先を強請り首をかしげる。 思い出すのは、引いていた姿と震えてた肩 押し当てた熱で何をしたいかは伝わるだろう]
(66) 2012/01/03(Tue) 01時頃
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ごめん、ね
フィリップにお願いするよ
セレスト先輩に渡して、って
[それは、フィリップの想いを裏切る言葉かもしれない。もうその考えすら棘に侵されてるのかもしれない。
でも]
咲かせて、あげたいんだ
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[フィリップよりも、ずっと濃い色の瞳がこちらを見る。 困惑か恐れか、フィリップにはその頭を撫でて 彼の決断を待つしかないのだけれど。
受諾が返り、胸がぎゅっと締め付けられる。 それは無論痛みなどではなく。] …………っつ カルヴィン……好きだ、ほんっとうに好きだ。
[それ以外の言葉がつむげなくなる。 閉じる瞼に口付けしながらも、 言葉と、熱に絡む指先、それだけで限界に達しそうで。 こもっている毛布の中で、カルヴィンの片足を肩に担ぐ。 ……知識もなければ、油も軟膏も……潤滑を促す道具もない。 辛うじて、指先で唾液を塗りこむぐらいか。 そんな稚拙な状況で、穿つ]
(72) 2012/01/03(Tue) 01時半頃
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カル………ヴィ…ン
[潤滑油の無い内部は痛いぐらいに締め付ける。 けれど、その痛さに 肉薄する感覚と熱は強烈な快楽になって。 カルヴィンが微か零す言葉がいじましく愛しい。 ただ、また閉じてしまった瞳から、 雫がこぼれ始めれば、痛くない、といわれてもあわて。 けれど、止めることも出来なくて。 せめて涙が止まるようにと 雫を口で拭うぐらいしか出来ない。]
俺も……なか、すっごい、あつ……
[カルヴィンの迷いも、サイラスを思う気持ちも、 熱に対する恐怖も、痛みを和らげることも ゆっくり待つことも、落ち着かせることも出来ない、 自分の思いばかりぶつける拙い気持ち同様に。 それでも、カルヴィンの声に甘いもの含まれれば なお嬉しくて、カルヴィンの中に白を刻むまで揺さぶった。]
(78) 2012/01/03(Tue) 02時頃
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ごめんね
渡すなら、セレスト先輩に…
[最後に囁いた声は彼に届いただろうか]
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[どうしてカルヴィンが謝るのだろう? むしろ、自分が謝るべきなのに、と。 熱に浮かされた頭の中、軽く引っかかる。
けれど、次いだ言葉が聞こえれば 強い快楽と共に、引っかかりは押し流されて。]
うん、ずっと、ずっと………っ
[カルヴィンの心を知る術は無い。 ただ、毀れた言葉にすがる様に、盲目に信じ込む。 カルヴィンも、自分と一緒にいたいと、 思ってくれている、それを。]
[熱を開放し、ぐったりとカルヴィンにしな垂れかかる。 が、すぐに彼が意識が無いのに気づく。]
…………カル、ヴィン……?
(80) 2012/01/03(Tue) 02時頃
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[無理をさせすぎた?という楽観と、 口付けた後眠ってしまったサイラスが ふと頭によぎる悲観と、 ただ、どちらにしても、 自分が原因ではないかという妄執に飲み込まれるのは……*]
(81) 2012/01/03(Tue) 02時頃
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