298 終わらない僕らの夏休み!
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…、雛子
[画面を開き、チャットを見る。 けんちゃん…、あ、あ、鹿崎かと思考を巡らせる。
ブロック?どうしてだ? 考えている間に、ぽぽ、と個別の方に着信が来て 無防備にそれを 開く。>>50]
(55) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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―――、 … 、な
(56) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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[息が、つまる。 なんだ、これは。
まるで、タスケテ、って言っているみたいに見える。 俺の勘違いか??自惚れか??
それならそういう勘違い野郎でいい、と]
『 いま、どこだ 』
『 ダッシュでいく 』
[そう送信したら、自分がパンイチという現状に気付いて、俺のクソバヤやろおおおお、と心で叫びながら40秒で支度した。]
(57) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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ワタルは、支度の間に、秋山から『絶対行く』って返事来てたけど未読。
2019/09/06(Fri) 21時頃
[部屋でしゃくり上げているときっと母親に気付かれてしまうだろう、と気付いたのはいくばくか時間が経った後だった。
息を殺して嗚咽を噛み殺す。
嗚呼、こんな化物になった癖に、こんな感情一つをどうにもできないなんて、何て間抜けなんだろう。
情けないんだろう。
呼び止められない内にリビングをすり抜けて、外へ出た。
大好きな母の顔が、その目尻に寄った小さな皺が見られない。
何度も言おうとしたのに、その小じわを指摘したら烈火のごとく怒るから───
お母さんかわいいよ、私もお母さんみたいになりたい。
そんなかわいい皺のあるおばちゃんに私もなりたい。]
[何度も言おうと思ったのに]
[そればっかりだ、そればっかりだ、私は]
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[服は面倒すぎて昨日と一緒だ。白い半袖に紺パンだ。とはいえボディバックでは荷物が入りきらない。 学校指定の水着、モバイルバッテリー、萎んだ浮き輪、財布、着替え、タオル、あたりを黒字のリュックにぶっこんだ。 携帯がピロピロいっている。 雛子の個別だけを開いて既読になるが、他を見る余裕は持ち合わせていなかった。
なんとなく、わかる気がするんだ。 俺はいつも受身な方で、生徒会長だって推薦されたからなった。それに相応しいように自分を作って、それらしく仕事をして。どこが本当の自分かと言われると、そういう流れ任せに動いて蛙みたいに周囲の色に擬態する生き物が自分なんじゃないかな、と思う。]
三角、…あそこか
[ズダドドドと階段を下りて、母親に挨拶もせずに家を飛び出した。]
(66) 2019/09/06(Fri) 21時頃
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― 三角公園 ―
……、……
……っ、 …は、
… ―― ヒュ …
(67) 2019/09/06(Fri) 21時半頃
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―― ―― …、ゼェ ……
[炎天下、無体力男の全力疾走により、実に格好の悪い登場となった。 肩で息を吐きながら、額とかから汗を流している。 口を閉じて唾を飲み込み、乾いた口を潤す。]
…っ、 ヒ な、 こ
[息も絶え絶えな状態で、ベンチに座っていた雛子を呼んだ。]
(68) 2019/09/06(Fri) 21時半頃
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― 三角公園 ―
………すまん
[差し出されたタオルを受け取り(自分の鞄に入っているのに)、顔の汗と首周りもついでに拭った。俺の家とは違う洗剤の匂いがした。
ようやっとさっぱりとした顔で、雛子を見ると今日は頭に団子が乗っかっていた。女子がやってるの見た事がるが構造どうなってんだ?と思うやつだ。 赤い目元を見ると、ぐ、とまた胸が詰まった。]
…、俺は ちゃんと 覚えてるぞ、雛子の事。
それをちゃんと、顔見て…言いたくて、
だから 来た。
(74) 2019/09/06(Fri) 21時半頃
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[9月1日のあたしはせわしく指を動かしている。
そのくせあたしは無関心だ。
9月1日を繰り返すことを止めたい人にも、
反対に、続けたい人にも。
この街の仕組みが仕組みとして機能して、人を平らげ、9月1日を無限に繰り返すことを完璧なものにしたとしたら?
それでも、あたしは『無限』に興味をもたないだろう。
あたしの気持ちが秋山先輩に向いていて、秋山先輩がたとえこころよい返事をくれたとして。
この街がずっと9月1日を繰り返して、嬉しい返事をもらったとして、なにせ元にもどるのだから、先にはなんにも――なんにもない。
それでもあたしは『無限』に興味はなく、でも嫌がらない。
『達成できるまで何度でも試す』ことにあたしのすべては向っているのだ。]
[きっとあたしは
・・・・
生きたいというシンプルなことすらわからない。
最早、そういうものではなくなっていた。]
[夕方に秋山先輩が死のうが生きようが、
何億回ためしたってかまわないなら
『夏休みまでに気持ちを伝えること』はできるかもしれないでしょう。]
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― 三角公園 ―
大事な…ことってのは、 メールとか、アプリとか… じゃ 伝わらない気がしたんだよ。
[汗まみれのタオルは首にマフラーみたいに掛けた。これ、洗濯して返さないといけないやつだと思った。 そして、促されるまま、ガクガクの膝に正直に…ベンチの横に座る。]
どんどん覚えてる奴がいなくなったら 寂しくなんのは当然なんじゃないか。
[横で女子が泣いていても、こっちから肩に手を回すとか気が利いた事はやっぱりできないが、甘えてくるものは拒むつもりはない。]
……、雛子は 、このループの原因に こ、……心当たり…あったりしないか。
(78) 2019/09/06(Fri) 22時頃
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[なんで。
なんで。
なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで]
なんでだよ、なんで、せっかくさ、仲間だったのに、なんで、そうやって、俺は、ひとりはやだ、ひとりはやだ、いなくなったら減るんだ、減らない方がいい、なんでそうやって、みんな、忘れて
[そうやって、みんな、忘れてく]
ひ……
[喉を詰める音。
なんで、はいやだ、に変わって、けれど対処法も思いつかなくて、だけどじっとしていられなくて、ぐしゃぐしゃと頭を、首筋を、胸をかきむしる。
そうなったら意味がないんだ、このまま、このまま繰り返さなきゃ、明日が来る、明日が]
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― 三角公園 ―
生徒会長つっても、そこまで権限ないだろ 信頼を得られているようなら、なによりだけどさぁ
[随分とかっわいらしいタオルを首に巻いているらしい。クマの顔は首元にあるせいで視界の端で見切れる程度だ。]
、う
[赤い目元で、じ、と見られた。見…、つつつ、と右斜め上に視線を逃がす。]
はい、 ソウデス 図書館行くってさっき見ました
(88) 2019/09/06(Fri) 22時頃
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/*
中身で大変失礼します
折角確定黒をいただいたので、表ログで「襲撃・追放された人の魂的なものが町をさまよっている」などとぶち上げてもよろしいものでしょうか
/*
ここまで大変お世話になっております。
赤COで遊べるタイミングでしょうので、ヒナコ先輩の展開が面白くなるよう遊んでみてくれればいいなと思います!
処刑&襲撃についてのことかと思います。捏造には可能な限り対応していきたいと思いますよ!
(私のPCは魂の解釈については尊重しないおそれがありますが)
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― 三角公園 ―
…、…
[こら航。聞きたい事はそうじゃないだろ、と、心の中で叱咤する。流れ任せのぬるま湯に浸かりすぎたせいで、いざ、俺からとなると、躊躇して、考えすぎて、行動するのがものすごく遅れる。
「本当に 生きてないのか」
聞ける勇気がまだもてない。 というかなんだそりゃ…違う言い方を探せ俺。
雛子の視線が痛い。
どっからどうみてもいつも通りで、普通すぎて、 それがさっきまでは信じられないって思っていたのに、 本人を前にすると、この有様だ。 誰か俺の背中を思いっきり蹴飛ばして欲しい。]
(97) 2019/09/06(Fri) 22時半頃
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>>90 って、え、なに …ぼーっとして… 俺が?
あんま自覚ないけど、頼りにされてんのは嬉しいよ。
[伸びてきたネイルに、夢が一瞬重なって、びく、っとする。女慣れしてない男と勘違いしてくれって願った。]
さんきゅ…
[ふわ、と雛子からもタオルと同じ匂いがした。]
え?あ、根岸…、政宗な。 あいつ、実はおれの従兄弟なんだよ。
餓鬼の頃からの知り合いで、 昔はそこそこ仲良かったんだけど、 最近はめっぽう疎遠なんだわ。
親父同士はめっちゃ仲いい(良すぎる)んだけどな。
(98) 2019/09/06(Fri) 22時半頃
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って、うぇ?
[メッセージとは違う音に、慌ててスマホを手にする。 出口の名前がそこにあって、何事、って電話を出る。]
ごめ、雛子ちょいまってて。
もしもーし
(99) 2019/09/06(Fri) 22時半頃
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/*
あ、失礼しましたこちらでの用語は処刑でした
その辺は此方のPCの主観とさせていただきます 引き続きお世話になります
ワタルは、ヒナコにジェスチャーで、紙、ペン、ある?みたいにした。伝われ。
2019/09/06(Fri) 22時半頃
/*
私のほうに解釈の齟齬がないか確かめようとしての一言なので、こちらこそすみません…!主観ありがとうございます。
ここまでずっと赤ログ楽しませて頂いておりますので、今日も表が楽しみです!
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― 三角公園 ―
夏休みイチのダッシュだな。
[昨日までは秋山のあれだったのだが、そもそも距離の長さが違う。いや、比較する案件でもないのだけれど。 笑う雛子の顔を、こんな近くで見るのは、おそらく初めてで。 むず、となんか心の奥が変な感じがした。]
…え、 なに。
[突然引かれた手。驚いて目を開く。]
意外だろ。 学校でも知ってる奴ほとんどいないからな。
[はは、と気楽に笑う。 まだ――政宗は昨日の記憶があると信じきっているからだ。(メッセージ未読者)]
(103) 2019/09/06(Fri) 23時頃
|
/*
よいしょ。
ただいまの前にまず先にお返事をー。
俺は赤COやそれによって出てくる情報の諸々は何でもオッケーだよ!
逆にC狂の手が必要なときは言ってねー。
スタンス的にあんまり役に立たないかもだけど。
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― 出口との電話 ―>>101>>104
あー…?水そのものが危険ってか、… いやでもあいつ絶対水着女子 みたいから…
[目の前に雛子がいるのに気付いて、若干後半の言葉はたどたどしい。彼女が後退している様子には、?、と思いながら]
俺はともかく、元も含め水泳部がいりゃ 大丈夫な気がするぞ?
(105) 2019/09/06(Fri) 23時頃
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夕方に川の近くに行かなきゃ平気だろ、 って俺は考えてたんだが、――…
ともかく、どういう行動をすんのか 確かめる必要はあると思わないか。
とりま、ちょっと立て込んでんで! なんか動きあったらまた連絡頼むわ!
あ、あと…… 海パンは引きちぎっても大事な息子は守ってやれよ…出口。
[時刻がきたら、死!とかそんな事はないはずだ。 彼は一度ループを経験している。忘れて、そして、溺れた。 きっとなにか――手がかりが、と考える。]
(107) 2019/09/06(Fri) 23時頃
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[終了ボタンを押して、未読のメッセの数に、うわぁ、て思って一瞬視線を外していた、ら―― >>106]
雛子!?
[????][まてまて、出口との電話がいけなかったのか、どうした?一体何があった?え?え?E?]
…、政宗に なんか あったのか
[縮こまる雛子の正面、ベンチにリュックを置いてからしゃがみこむ。膝を両腕で抱えるようにして、明るい髪の毛に向かって、語尾はあんま上げずに聞いた。]
(109) 2019/09/06(Fri) 23時頃
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―三角公園― >>110
……、……
[知らなかった、繰り返す言葉。 雛子が、政宗に何かをした、らしい。 と言う事は言葉尻で察するが、内容までは解らない。]
―――…、さっきから 何に怯えてんだ
[>>108びくついた理由に俺は気付けないまま、 パキパキと枝が折れる音も気にせず植え込みに埋まる雛子。 いや、まて、それはだめだ。]
(115) 2019/09/06(Fri) 23時半頃
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