73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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サイラスは、モリスはそういえば、大丈夫なのかなぁ…?
2011/12/25(Sun) 22時頃
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[ふわ、と小さくあくびを噛み殺して、食堂にご飯をねだりに行こう。 部屋の中は暖かかったけど、廊下はやっぱり寒くて、 寮母さんに残りものでいいからなんか暖かいものでも作ってもらおうと思った。
甘い花の香は消えない。そのたびにモヤモヤといろんな雑念が浮かんで困る。 好きだよと言って口づけをくれる人影が、いろんな人の姿に次々変わって…]
(210) 2011/12/25(Sun) 22時頃
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あ、ノックスさん。
[一つ上の先輩に食堂で行き合えば、ペコリと頭を下げて。
何でもいいから腹に溜まるものと寮母さんに頼めば、 残り野菜とソーセージを適当にスープで煮て、マカロニもついでに放り込んだものが出てきたり。]
(214) 2011/12/25(Sun) 22時半頃
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うん、いいよ。 一人よりみんなで食べるほうがおいしいし。
[ノックスに誘われて快諾し、一緒に座る。]
あ、レオナルドさんも…どもっす。
[兄がお世話になってます、とペコリと頭をさげるけれど、 きっと長じてからの兄のことは、彼のほうがきっと知っている。 自分はきっと、なんにも分かっていないんだろうなと、何となく思った。]
(225) 2011/12/25(Sun) 23時頃
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ん、今度は薔薇ちゃんに何かあったの?
[なんだかぷりぷりしている様子に、首傾げ。
そう言えば今更だけれど、薔薇の精霊の彼のことは、
薔薇ちゃんと呼ぶことにしたよう。]
素直になると、良くない時もあるんだよー。
[そして、ちょっと困ったように付け足す言の葉。]
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…兄さんが?
[中庭に出た以降の記憶はモヤモヤと曖昧で、兄に助けられたこともよく分かっていない。
けれど無意識に、包帯巻いたままの手は、胸元に刻まれた痕の上に伸びる。]
ちょっと寝たから、大丈夫です。 なんか、心配かけちゃってスンマセン…。
[しおらしくレオナルドに詫び、小さく頭を下げた。]
(232) 2011/12/25(Sun) 23時頃
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…ぇ?
[兄の想い人。 そう言われても心当たりはさっぱり無くて。]
兄貴、どうなんだろう? …ガッコではあんまし、話す機会無いし…。
[やっぱり自分は、兄のことを何も知らないのだ。 そんな事を今更ながら実感して、スプーンを噛んだ。]
(234) 2011/12/25(Sun) 23時頃
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[なんで突然そんな事を聞き出したんだろうと思って、 ふと思い出したのは、兄とノックスが抱き合っていた姿。]
…あ、えと…… ノックスさんと兄貴、って…?
[誤解したまま、色々と邪推して勝手に赤くなったり。]
(247) 2011/12/25(Sun) 23時半頃
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嫌い…って。 まぁ、兄貴…真面目だし… や、でも…なんでそんな事、俺に?
[ノックスの不自然な態度にそわそわしつつ、 先輩たちの会話に出てきた友人の名にぴくりとした。]
…ぇ? モリスが? 何考えてんだろう、あいつ。 具合悪そうだったのに…
[不審そうに呟いて、その時間に行ってみるべきかと考えこんでみたり。]
(258) 2011/12/26(Mon) 00時頃
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おせっかいで、悪かったね。
[ノックスにじろりと視線を投げるのは薔薇の精]
やー、そんな怖い顔しないでよ。
折角、綺麗な顔してるのに。
[睨まれてそんなことを言ってみる。
綺麗な顔なのは、薔薇の精でなくエリアスだけれど。]
これ僕の顔じゃないもの。エリアスに言ってあげたら?
一度はキスした仲なんだし?結構ほだされてくれるかもよ。
この子のこと、嫌いじゃないんでしょ?
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[何となく釈然としないまま、空になった皿を片付けに行こうと立ち上がりかけて。
またふわりと視界が揺らいだ。]
…え?
[浮いた腰はまた椅子に戻って、ぼんやりした目で中空を見上げる。]
薔薇を、眠らせなきゃ。 …冬は花の咲く季節じゃないから……
[見えない何かが見えているかのように、何処か上の空。 ぽつりと伝えられた何かを、口にした。]
(266) 2011/12/26(Mon) 00時半頃
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俺は嫌いじゃないけど、エリアスは俺のこと嫌いなんだもん。
エリアスの顔、綺麗だから好きだよーって言ったら
きっと猫みたいに、俺の顔引っ掻くよ!!!
[そんな恐ろしい!と、ふるふるとした声音で返した。]
さぁ…どうだろうね?
今結構精神的にキてるみたいだから、
弱ってるね、この子。
君が僕のことも好きなら僕が表にいてあげるけど。
まだ君に抱きしめてもらってないんだよ?
…僕、何も悪いことしてないんだけど…
[サイラスの言葉にまた少し眉をしかめる。
君達元々持ってた気持ちじゃない。
人のせいにするなんて、酷いものだ]
僕が眠ってしまったら、この子もう少し元気になるのかしらん。
ツンじゃないエリアスなんてエリアスじゃないよー。
[なんだか失礼な感想を悪気なく放ち]
やー、俺も失恋しちゃってさー。
ぎゅってするだけで済まなくなったら
困るじゃん?
[口だけはそんな風に言うけれど、徐々に蝕まれる身体は
実際そうなってしまったら薔薇の精霊の言うままなのだろう。]
それより、サイラスどうしちゃったのかなぁ。
薔薇ちゃん眠らせなきゃーとかいってるけど。
[疑問に思いつつ、きっとそれでもその場を離れる*]
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…ふぇっ?
[ノックスに肩をノックされて、びっくりしたように青い目をぱちくり。
何が起こったのか、よく分かっていないよう。]
(275) 2011/12/26(Mon) 00時半頃
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僕でいいならいつでもどうぞっていってるじゃない。慰めてあげるよ?
大丈夫、僕は君のこととても好き
ちゃんと、愛してあげられる。
[それは人のいう「愛する」と同列なのかは誰も知らない。
花は、子を…種を為すのに、愛することなんて必要ないのは確かなのだけど。
けれど、薔薇の花のいう、「大好き」は少なくとも害しようという意思だけは、ない*]
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[自分が何か口走った事すらよくわからない様子で、首を傾げる。]
兄貴はまだ大丈夫みたいだけど、 このままじゃきっと、みんな薔薇の棘に囚われてしまう…
わかんない、けど、なんとなく、わかるんだ。
[何処かぼんやりした様子で、そう告げる。 手も肌も、冷えてとても冷たかった。]
(283) 2011/12/26(Mon) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/26(Mon) 01時頃
[打ち砕いてしまえるならば、自らの汚れた体でも、出来ることならば。]
[あくまでも、図書室で読んだ伝説が本当ならばの話。]
[満たされてしまったら、モリス自身は眠りについてしまう事を、彼は知らない――**]
…これが、君の言う「愉しいこと?」
[無粋なことだ。口を出す気はないけれど。
しかし薔薇も気付かないほど深い所で、
ぱきん、とガラスが割れる音が響く*]
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