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[カウンター越しとは違う真剣なダーラの返答に表情を緩める]
やっぱ最終的には女の方が強いな。
[崩れない強い意志に口角だけでなく両手を挙げて降参とおどけ]
もうすぐ総力戦になる。
年齢も性別も関係なく国は無差別に招集する気だ。
宜しく。
[最後の宜しくは、共犯者と言う事にか、殺人に対してか、
セレストの言葉
少しだけ悲しそうに目尻を下げてそう告げた**]
アタシも色々見たからね。
今更戻れないのよ、強くないから余計に。
伝言があればこの部屋か、カウンターにお願い。
私は余り出歩かないし、お酒位なら提供するわ。
[料金は、半ば冗談としても宿屋が機能するのは
純粋に喜ばしい事だ、独り身としても]
[サイモンが泣きわめきつつ]
『この村に、骨も埋められないなんて、嫌だ!!!』
[と言ったのを、聞き逃すことは…できなかった。]
―回想―
[母に手をかけたのは、母からの願いだった。すでに父は徴兵され、母一人娘一人で何とか暮らしていた時に、国が女子供も徴兵をすると決定した。
その決定を受けて、自分を殺してくれと、頼んできたのだ。
もちろん、はじめは泣いて拒否したが、
病気のために、起きることもできなくなっていた母は、
『もしあなたが徴兵された時、私が気がかりで動きが鈍くなってはいけない。
それになにより、これは親孝行なのだ』と強調してきた。
次第に、母の強い願いなのだということを理解して]
これが…母さんの、願いなんだね?
[何度も念を押した、そして、そのたびに母は頷いた。
母の顔は安らかだった。苦しみから解放された、そんな顔だった。
この顛末を知るのは、相談した村長と上司のハワードだけだった。]
―回想―
[その顛末を知った村長の計らいで、いまの職を得ているのである。
ダーラの事を教えられても、不思議はなく、ハワードの後任としても、もってこいの人材…だった]
![]() | 【人】 病人 エリアス[なんとかかんとか、母親を説得して、まだ午前中といえる時間に家を出ることができた] (88) 2012/03/24(Sat) 16時頃 |
[またやってきてしまった赤紙。
自分にはどうしようもない。やるせなさに唇を噛む]
ここで…ここでサイモンさんを殺すことはできないの?
[それは許されないのだろう。赤紙が来てしまってからでは。]
―回想―
[母に強く請われたとはいえ、手をかけた事実に変わりはない。
そして…]
自分が…楽になりたかった…のは…否定出来ない…のよね。
[自分が徴兵された時に思い残すことがないように、
未練を残さないために。
母がそう願ったと思いたかった。
でも、やはり、自分が願ってしまった――…弱さから。]
[だから、時折依頼される“改竄”に、なんの躊躇いもなく加担できたし、ダーラに共感してもいたのだ。]
[そして、目の前でうろたえる同僚を見て、いっそこの手で…
そう思ってしまうのである。
今は書類の改竄だけだろう。しかし、もし自分が実行役をすることになっても、躊躇いは…ない。]
![]() | 【人】 病人 エリアス あ、おはよう。 (96) 2012/03/24(Sat) 19時半頃 |
![]() | 【人】 病人 エリアス[ヤニクからダーラが墓参りにいくという情報はきけただろうか。 (99) 2012/03/24(Sat) 20時半頃 |
![]() | 【人】 病人 エリアス[ベネットに関する噂は知っているけれど、戦地に向かわないのはエリアスも同じ。 (117) 2012/03/24(Sat) 22時半頃 |
ー 昨夜 −
いや、ダーラ。
あんたは、いや覚悟を決めた女がこの世で一番強いって
親父も言ってたぜ。
[同じ軍人でもある父の言葉。
息子も息子なら父も奇異な軍人であった。
人を殺した数より殺さずに攻め落とした数を誇る。
息子が軍に志願した時は喜びでは無く哀しみで頬を濡らした]
「ホレーショー、この時勢で軍に入ると言う事は、
誰かの命を奪う事だ。
誰かの希望を、願いを、想いを踏み躙る事だ。
どれだけ罪深い事か、拭う事の出来ない罪を背負う事になる。
その罪を真正面から受け止め、逃げない覚悟が無いなら止めろ」
[そう言って酒を寄越した父に、へらっと笑って盃を返した]
「でも俺が出れば、他の誰かは行かなくて済むだろ?」
[そう軽く返した言葉に父は馬鹿だと一言だけ告げた]
親父も強かったけど、その親父が強いって言ったんだから
女は強いよ。
[父の声が耳に蘇り、へらっと笑いながらもう一度口にした]
ま、力仕事が必要なら言ってくれ。
あ、そういやセレスト、通信機、あれ役場のか?
それともお前のか?
俺も一応仕事柄通信機持ってて拾ったんだが。
周波数がちょっとずれててはっきり聞こえなかったんだ。
後でちゃんと合わせさせてくれ。
[何となくセレストの声ではあるとは思ったので、
通信機について確認を取ると、
ダーラとの連絡方法も了解する]
OK、ラブレターと一緒に届けるわ。
[そう言って笑う顔はいつもの顔]
![]() | 【人】 病人 エリアス それは、とても恐ろしいね…… (131) 2012/03/24(Sat) 23時頃 |
―昨夜―
[通信機について聞かれる
父が技師でね。これは、父が残してくれたもの。
今日は、ダーラさんに渡したくて、もうひとつ持ってきたの。
[もう一つの通信機を取り出す。]
でも、いつ壊れるか分からないし、手紙のやりとりもありだと思う。
[渡すタイミングが見つからなかったので、酔ったフリして二人になるタイミングをはかった。
ダーラが断らなければそれを渡し、周波数を合わせた。
それは軍隊も使わない周波数]
―昨夜―
手紙…
私も、何かあったら、…間違えてはいけないことは、手紙にしていいからしら?
[通信機は聞き間違いも多いためである]
![]() | 【人】 病人 エリアス ――物語に入り込んでしまえば、どんなものでも現実になるよ。 (136) 2012/03/24(Sat) 23時半頃 |
![]() | 【人】 病人 エリアス[音の発生源はよくわからなかったから、首を傾げるだけで] (137) 2012/03/24(Sat) 23時半頃 |
− 宿舎 −
[宿舎に戻ると早速不幸のメッセージの件
なんで兵隊呼ばねえんだろうな。
[ぼそっと呟いた言葉に誰も答える者はいなかった。
部屋でセレストから預かった通信機を手にして回線を開く]
赤紙……村人に出ろだとよ。
[機械を通じても少し疲れた様な声は聞き取れただろうか]
![]() | 【人】 病人 エリアス[本屋をでてダーラを探しに酒場へと向かう途中。 (144) 2012/03/25(Sun) 00時頃 |
[通信機の声は聞こえてきた。
サイモンさん…辛いわよね…赤紙がきて…
[呟くように状況を知らることしかできなかった]
サイモン……。
[通信機から届いた囁き
サンクス。
[死にたくないっ!と叫んだ敵兵を思い出す。
お母さん、と泣きながら逝った部下の声が離れない。
返してやりたかった。
愛する者、大切な者の傍に残してやりたかった。
戦場で積もった慟哭が心を揺する。
絞り出す様に漸く通信機に一言だけ呟いた]
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