299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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イナリは、鷲の顔を覗き込みながら、だんだん顔が横に傾いていく。
2019/10/09(Wed) 08時半頃
イナリは、尻尾をふりふり……**
2019/10/09(Wed) 08時半頃
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[一瞬縮んだ首回りの羽毛>>92に、これは話題を間違えたか?と僅か肝を冷やすも、すぐに元通り以上に膨らんだのを見て、素直なことは美徳であるなあと思う狐であった。]
ホホホ、この目が真実を見抜くと? それは買い被りすぎと言うものでございます。 けれど折角の賛辞、ありがたく頂戴しておきましょう。
[扇子で口元を隠しつつ謙遜してみせるが、尻尾は気分良さそうにゆらゆら揺れている。]
おや、今お気づきになられましたか? 太陽の子はいついかなる時であろうと男前でございますとも。
祈りを届けるには正しき所作、正しき装いが必要でございます故。 鏡は常に持ち歩いておりまする。
[などともっともらしく答えるも、狐は割と自分の顔が気に入っており、化粧映えもすると自負しているというだけである。 大鷲が鏡を覗けば、キラキラしさがより強調されるよう手鏡の角度を微調整などしている。]
(107) 2019/10/09(Wed) 21時半頃
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!?
[と、突然跳ね起きた鷲に両肩を掴まれれば、さしもの狐も目が真ん丸になった。 目はすぐに常の細さに戻るが、尻尾はぼっふりと膨らんでいる。驚きを隠すように(あと唾とかを避けるように)扇子を口元に当てて、顎を引いて斜めに鷲を見上げた。]
ホ、ホホホ…… 勿論でございます。このイナリ、嘘は申しません。 これほどの対価を頂けるなら、それはもう心を込めて祈願致しますとも。
あぁいえいえ、常日頃手を抜いているわけではございませんよ。ただ何事にも波というものがあります故。
(108) 2019/10/09(Wed) 21時半頃
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イナリは、声を落として付け加えつつ、まだ尻尾がぼふぼふしている。
2019/10/09(Wed) 21時半頃
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[それから、大層苦悩しながらも戦勝祈願を依頼してきた大鷲>>95>>96にぱちぱちと細い目を瞬いて、ふうむと少し考える素振りを見せ。]
それは違います、太陽の子。 価値とは受け取る者によって大きく変わるもの。 わたくしにとってその極彩色は賛美するべきものですが、派手なものを好まない方には無用のものでございましょう。 そして、何事にも時期というものがございます。 わたくしには"今"、この極彩色が必要なのでございます。
[狐は、立て板に水を流すが如く滑らかにそう語った。]
勿論、想いの結晶が尊いものであることには変わりませぬ。わたくしにもその価値は理解の及ぶところ。祈祷の効果もより一層高まるやもしれませんな。
[締めくくりにそんなことを付け加えつつ。 狐は、とれそうだと踏んだ相手からはとことん毟り取っていくタイプだった。 しかし、今回は虹色顔料で概ね満足しているのか、匂わす程度にとどめたつもりである。]
(109) 2019/10/09(Wed) 21時半頃
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[と、お守りの対価にと赤い石が掌に落とされる。大鷲の鳩胸を飾っていた石の一部だ。狐はいたく感動した様子で恭しく石を捧げ持った。]
おお、なんという僥倖でございましょう。 太陽の子自ら身につけ、常にその逞しい鳩m……ンッンン、御身と共にあった宝石をくださるとは、何と度量の大きな方であることか。まさに、空に輝くかの日輪にふさわしきお人。
[狐は、常日頃から鷲の胸飾りを気に入っていた。 ので、この対価は思いがけないものであり、素直に嬉しくありがたいのだが。何しろ常がこうなので、傍目にはいつも通りの胡散臭い賛辞でしかなかった。]
では早速ではございますが、わたくしは祈祷の準備をして参りますので、これにて失礼致します。
[日取りはご都合のよろしい時に、と言い置いて。 ギロや草屋の主人に挨拶をして、無事榊の枝が仕入れられればそれを抱えて、狐は家路に着くだろう。**]
(110) 2019/10/09(Wed) 22時頃
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