301 十一月うさぎのないしょ話
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/28(Thu) 22時半頃
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[女の子――伶菜>>123>>124の様子には安心させるように微笑んだり、むすくれた声に若さを感じてまた口角が上がったり。 未成年ならばと、焙じ茶が美味しかった話を雑談のように振ったりした。]
はい、そうさせてもらいます。 まだ食べたい物もあるし。
……そう、それです。 私が越えなければならない難問。
[浮かれども、決して分別は見失わず。 乙坂>>126の言葉に、これまでと変わらない食に真剣な姿で悩みを告げた。]
やっぱり温かい方かな……。 あ、鱈のパイって温かいですか? それなら冷やしてもらおうかなぁ。
[右上がりの相棒>>16のことだって忘れていない。 食べたい物二つを前に、乙坂へ相談をひとつ。*]
(127) 2019/11/28(Thu) 23時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/28(Thu) 23時半頃
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あ、またそういうこと言って!
[宇都木>>68も乙坂>>129も、どうして悩みを増やして去っていくのか。 そっくりな提案の仕方と悩みそのものに楽しさしか感じなかったから、彼の背を見送る瞳は言葉よりももっと柔らかかった。
追撃からの追い打ち>>131に、「どっちも」を選択したのは言うまでもない。 この仲良しさんめ! 冷たいのください!]
(135) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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来ましたね、魅惑の三角……。
[戻ってきた乙坂>>130の手には、水菜の上に鎮座する鱈のパイの姿。 プリンともアップルパイとも違う三角から、美味しそうな匂いが漂っていた。]
? はい。
[言われるまま素直に、乙坂の手元を見る。 その手とナイフがするするとミニトマトの形を変えていく様子に、わ、とか、え、とか。感嘆の声を漏らした。 三輪の薔薇が赤々と咲く皿が、オープンキッチンとの境界線に置かれる。手を伸ばして、それを受け取った。]
……。
[薔薇を見つめる。いち、にぃ、さん。 考え込むも、縁のなかった言葉までは覚えていない。 帰ったら調べてみようと思うのは、乙坂の視線に意味を感じた気がしたからだ。 だから答えを知らずともほんのり耳を赤らめて、はにかむように微笑んだ。]
(136) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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ん……!
[サクサクのパイの下、眠るのは甘いお菓子ではなく、塩気のあるおかずである。 バジルの香りと濃厚なマヨネーズのようなコクと酸味、にんにくの風味も効いている。 鱈のほろほろとした舌触りにじゃがいもとオリーブが食感のアクセントになって、パイの中でサーカスでも開催されているようだった。 個性ある団員たちの演目と添えられた薔薇。 一輪を口にすると、爽やかな甘酸っぱさが口内を駆け抜けて行った。]
やっぱり頼んで良かったー。最高に美味しいです。 1ホール食べられちゃいそう。
[美味しい時に量でその気持ちを伝えがち。気をつけてはいるのだが、油断しているとつい。 頬が落ちないよう片手で支えながら、8分の1の三角はするすると口の中へ吸い込まれていった。*]
(137) 2019/11/29(Fri) 00時頃
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啓明結社 カコは、メモを貼った。
2019/11/29(Fri) 00時半頃
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[焙じ茶を伶菜>>132に勧めたら、何とも言えない表情をさせてしまった。 申し訳ない気持ちと共にふんわり見守っていると、ゆっくり考えながら選ばれるメニューたち>>133>>134に、自然と頬を緩める。]
ふふ。
[宇都木>>138と話しながら組み上げられる伶菜のコースは、彼女に合わせたセレクトなのだろう。 その一歩一歩進んでいくような選び方に、寒い冬の夜、心が暖かくなる心地がして、穏やかな笑みを吐息に溶かした。*]
(143) 2019/11/29(Fri) 00時半頃
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う、そうなんですけど……。
また食べられるなんてすごい贅沢。 鱈のパイがメニューにあったら、 乙坂さんのだってすぐに分かりますね。 でも、新しいメニューだってすぐに見つけます。
だからこれからも、 乙坂さんの料理は、乙坂さんが書いて教えてください。
……ね?
[ボードを示すように視線を向けて、戻した目で乙坂>>140を見上げて。 これからも何度だって、彼の作る料理を選ぼう。 余韻を楽しむように伏せた瞼の下、健啖な唇は幸福な弧を描いている。*]
(147) 2019/11/29(Fri) 01時頃
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