60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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ロビンは、ディーンのソレに、テッドのアレで気付かないのは流石に無理があった。
2011/08/05(Fri) 23時頃
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[ディーンの洗濯物が無事な事に、安堵する。 いや、スイッチを入れたのは俺だから壊れられていても困るが。]
じゃあそれで
[洗濯物を干した後、自室へと連れ立つ。 部屋は物が少なく簡素で、同室の先輩のプライベートエリアには、 彼女との写真やら何やらが飾られていただろう*]
(214) 2011/08/05(Fri) 23時頃
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― 自室 ―
[見られて困る物は見える所には置いていない。 目立つのは卓上本棚にある鳥の本だろうか。]
そんなに面白くなくて悪いけど
[見回す二人にはそう言って、先輩側については、何も言うな…と緩く首を振る。 自分は先輩の所から引っ張った机の椅子に座り、]
適当に座れば
…そうだな。 聞いて良いなら聞かせて貰おうか
[テッドの言葉にディーンを見る。]
(230) 2011/08/06(Sat) 00時頃
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ロビンは、暗に。言いたく無いなら、とも言葉に込める。表情は複雑で。
2011/08/06(Sat) 00時頃
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………………… …………………
[その言動に、思い切り覚えがあるようで軽く頭を抱えたくなる。いや。 でも 恐らく意味は違う。はず。]
やっぱり普通は引くのかな
[ポツリと呟いた。]
吃驚はするよな
[テッドから返る声に、成る程と緩く頷く。]
ディーン自身はどう思う?
(249) 2011/08/06(Sat) 00時半頃
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[先輩が、変わってしまった。 そう思った最初の切っ掛けは、あの事件。 本当の理由は何だったのか。 背が低く細い自分は、色々な意味で都合が良かったのだろう。 別の上級生に絡まれた時の事。 まだ中等部で逃げ方すら――いや、 逃げた方が良いと言う事すら解らなかったあの時。
眼前で閃いたナイフの輝きは恐ろしく、 其れを赤く染めた先輩の姿は尚更に。 表情を素直に出す自分は驚愕を隠せず、 ヘクターから返って来た視線は、良く覚えて居ない。
助けて 貰ったのに。あの時の自分は。
そうして、彼の悪い噂は増えていく。 漠然と、自分のせいだと、俺は思う。
ただ。あの事件で、既に彼が変わってしまっていたのなら。 その思いが、切っ掛けを見えなくさせていた。]
(271) 2011/08/06(Sat) 01時頃
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やだ、やだぁ……っ!
[暴れる少年の魂は、薔薇の蔦に押さえ込まれ。]
『落ち着いて』
『気持ちいいでしょう?』
『教えて貰いなよ』
『ぼくを咲かせて』
[くすくすと笑う薔薇の声と、未知の快楽に怯える様は、呪いに囚われた仲間達にも伝わったのだろうか。]
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特殊… 否定出来ないかも
[驚くと言われるとそちらも否定要素はなかったので頷いて。 次の質問には、眉を寄せた。]
はあ? 友人に嫌われる方が嫌だけど
…ディーン
(283) 2011/08/06(Sat) 01時半頃
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[思い出すのは暗闇での会話。 あの時、道案内を頼んだのは、決してわざとではなく。 ついでの思惑が無かったと言ったら、其れは嘘に為るけれど。
眉は寄ったまま、もう一度名前を呼び。]
ディーン その好きな相手は 損得で好き嫌いを、選ぶ人なのか?
[だとしたら、否定は出来ないかも知れないから。 ただ素直な響きで訊ねる。]
(292) 2011/08/06(Sat) 01時半頃
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[身体が落ち着いてきたところに、聞こえてきたのは]
……え?
エミルトン君?
[幼い彼の、怯えたような声がふっと聞こえた気がして。
さらに、不思議なあの声も聞こえてきたから、戸惑った]
…どうせ、こいつも……
[ポツリと心から零れる、歪んだ疑念。
何処か遠くで、快楽に流される嬌声を感じれば、
やはり人という愚かな生き物は、結局そこに行き着くのだとしか思えなかった。]
あっ、あっ……!!
[悲鳴は嬌声へと変化してゆき、少年が快楽に堕ちていったことを伝える。]
『それでいいよ』
『想いを頂戴』
[擦り込むように薔薇の精は囁いた。]
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確かにお前らに言われたら、 本当に驚けると心底思うけど。
[真顔だった。]
……でも、多分 そんなに嫌じゃあない気がする。
受け入れる、入れないは別だけどさ。
[複雑な表情で頭をかいた後。 テッドの答えも聞こえると、安堵半分、小さく笑んだ。]
ところで俺達はこう言ってるんだか、 ディーンはどう思う。
例えば俺やテッドがお前の事、 そう言う意味で好きだと言ったら。
[少し見詰める。]
(319) 2011/08/06(Sat) 02時頃
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それと似たような物じゃないかと 俺は思う
(320) 2011/08/06(Sat) 02時頃
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ロビンは、言ったものの、ディーンの反応には内心不安で。*表情には出ていたろうか*
2011/08/06(Sat) 02時半頃
…………!
[午前中から何してんだ 中等部一年生、ていうか俺もまだなのにとか色々思ってしまったが、そんな思念を伝わらないようにシャットアウトさせるのには何とか成功したようだ。
ただ、喘ぐ声というものは…刺激的で。
困ったように足を止める]
ん……?
[ザックの悪い噂は「遊んでいる」程度はヘクターから聞いていたが、特に接点のない相手だったから、然程印象に残っておらず。
でもそういえば、ジョージはザックのものだとか言っていた、ような。そのザックは、自分の記憶が正しければ、確か既に帰省していたはずで…]
んん……
[ようやく気づいた違和感。
あれ、ひょっとしてまずいことになっているのでは?
…ただ、嬌声を聞いてしまった後で、そのことを聞くのは憚られた。]
[助けに行った方がいいんじゃないか…
そんな考えが頭をよぎったけれど。
今行っても手遅れなのではないか。
そもそも、自分が行ってどうにかできるのか。
かえって傷つけたりしないか。
それに……]
『これでいい』ん、だよね…?
[薔薇の精の言葉の響きは、自身の迷いと言い訳を正当化させる。
惑う。だから結局、行為の邪魔をするような行動は起こさなかった。*]
…おい、薔薇の精。
お前…一体何を…
[日常が狂っていく。
寮内に満ちるのは、妖しく誘うような薔薇の香りと…
おかしい、何かがおかしい。
このまま流されてしまえばきっと…]
あぁ、でも…それもきっと…
[楽しいことに違いない。
染み込んだ甘い毒はそんな思いを胸の中に注ぎ込む。]
『君の命の欠片をちょうだい』
[咲くために生気を貰う、その手段なのだと薔薇は悪びれず。]
『気持ちいいでしょう?』
『楽しいでしょう?』
[薔薇の精は銀髪の彼が喘ぐ姿を知っている。苦痛の中から快楽を拾い、慣れて壊れてゆく様を知っている。そうしてなお、その言葉を紡いだ。]
……く、
[ギリリと内側を絞め上げるような痛みに、思わず歯を食いしばる。
あぁ、こんな苦痛にさえ、魂は甘美さすら感じているのだ。]
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