207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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獅子を、殺す。
[無意識か。聲は覚悟の言葉を落とす。]
……船長…ギリ―……。俺は、あんた達の傍を居場所にしたい。
[セシルに口にした事は事実だ。
だが今は、この船よりも居場所と思う場所があると。]
船長!?
[不意に聞こえた思い詰めた聲に、思わず姿を求めてしまった。]
あんたなら無事だと…信じてる。
[姿が無いのは当たり前だと、我に返り。
祈りだけを彼に返す。]
じゃあな……グレッグ。
[扉と共に彼から目を離さなかった瞼を閉じる**]
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ふ…っ!
[>>167頭上から振る獅子のサーベルを右手のサーベルで跳ね返す。 更に低く低く身体を屈め、後ろに飛び退った彼の懐に飛び込もうとする。
超攻撃的。道化の戦闘スタイルを一言で表すならこうだ。 とにかく次から次へとその自慢の速度で攻撃を繰り出し相手に考えさせる隙を与えない。
それは今回も同じだ。 相手が後方へと下がったのなら、道化はそれ以上の速度で迫り、左手のカトラスで素早く一閃を繰り出すッ!
銀が宙を切る。それは相手の命を刈る為に舞われた軽業師の踊り。]
(172) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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居場所、帰って良イ場所
ミナカ カシラ、帰る
おれ、待つ
[医務室で大人しく板目を見つめていた時だったか。
聞こえた聲に、少しの間を挟んだ後に応えた。
「待つ」と言ったからには、待つ。
だから獅子を殺るとの聲を受け止め、
ただ信じる念を胸に抱いた。*]
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はっ!
[カトラスを押し返す力を感じ道化は愉快そうな笑いを漏らす。>>179 体格ではあちらの方が勝っている。 こちらは両手で二本の刀を操っている。 いくら技量があろうと当然力比べでは道化の方が不利だ。
道化はそのことを素早く判断するとむしろ刀が押されるのに任せ、横に跳んだ。 床を蹴る音と共に、道化が一寸前までいた場所を獅子の力強い蹴りが空振る。
道化の白い頬にも汗が伝い化粧を溶かし始める。
横に飛び着地した足をそのまま前に向かって蹴る。 休む暇は与えさせない。 道化は死神じみた笑みを浮かべるとサーベルを横に薙いだ。]
(189) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[床に転がったホレーショーを道化はやはり機敏に追い、その身体を足で踏みつけにした。>>196 道化の尖った靴はホレーショーの胸を押し潰す。]
Pas mal. 悪くなかったぞ。
[にいと口許を歪めるとカトラスを振り上げる。 グレッグの命を刈り取ったように、 無慈悲にその刃を振り下ろすために。
いや、むしろグレッグを殺した時よりも 道化に迷いは無かった。 あの時…グレッグの首を切り落とそうとする道化にいくらかの躊躇があったことを知るのは道化自身だけだ。]
(212) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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ん?この獅子……
[間近で香った匂いに僅か違和感。
それはまるで同族のような……]
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[くん、とホレーショーの匂いを嗅いで何かを感じ取っていた道化は、投げつけられた小瓶をはっと振り上げたカトラスで反射的に叩き切る。>>217]
……ッ!
[切られた小瓶から散った液体が僅かに道化の顔にかかる。 その液体は何か害を及ぼすような物ではなかったようだが「化粧が落ちる」と道化の思考に一瞬の隙が生まれる。
一拍遅れて道化は右手のサーベルの方をホレーショーに振り下ろそうとする――]
(222) 2014/12/14(Sun) 00時半頃
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[獅子の雄叫び。 道化もまたそれに怯むことなく刃を振り下ろす。
交差するサーベル。 飛び散る血飛沫。
血を流したのは――*]
(225) 2014/12/14(Sun) 00時半頃
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