114 bloody's evil Kingdom
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[鳥たちの聲を聞きながら、バルコニーへと向かう。 ソフィアの元へと駆ける足は次第に遅くなっていく。 荒くなった息はまだ整えられておらず、身体中の細胞が酸素を欲していた。 それでも、足を止めることはない。
バルコニーへ辿り着くと空を見上げている少女の姿>>17]
ソフィア――
[名前を呼ぶ声はどことなく寂しそうなもので、走り寄るとそのままソフィアの身体を抱きしめた。 ソフィアは振り返っていただろうか。 華奢な身体を抱きしめる腕に、力がこもる]
ソフィア、俺についてきてほしい。 俺を、助けてくれないか――。
[折れそうな、自由の民の心。 自分の子を宿すソフィアに、そう問いかけた]
(52) tetra 2013/02/26(Tue) 11時頃
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[ソフィアは受け入れてくれただろうか。 例え拒絶されようとも、その身体を抱き上げるとファローを呼んだ。 二人分の体重は重たく浮き上がるのに苦労するもベルベットの直系である鷲は強靭であり、ゆるりとした速度で先行させているセリーズの後を追う。 追手が掛るまでにはまだ時間が掛るだろう――。 それまでに、セプテント領へ入らなくてはならない。
フィリップの瞳に宿るのは、復讐の炎の色と、大切なものがまだ残っていることへの安堵の色だった*]
(53) tetra 2013/02/26(Tue) 11時頃
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―エピローグ〜セプテント共和国〜―
[コリーンの死を知ったその父、セプテント領領主は周辺の領主及び有力な領主とともに故ソラナ王国を離脱した。 娘を暗殺したドナルド団長率いる「ソラナ」との共存はありえず、その団長も上級モンスターだと知れ渡ると離反する領主もそれなりに居ただろう。 セプテント領主を盟主とした一段は、エレティーナとの外交、フォレットとの軍事衝突などを経て共和制へ移行した。 名前は名盟主であったセプテント領から取ってセプテント共和国となった。 大した軍事力を持たないセプテント共和国が如何にして成り立ったのかは歴史の謎とされている。 一節には、鳥たちが味方をした……とも言われているが真相は定かではない]
(55) tetra 2013/02/26(Tue) 11時半頃
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鳥使い フィリップは、メモを貼った。
tetra 2013/02/26(Tue) 11時半頃
― 視るだけの世界 ―
『――視ないで』
彼女が最期に願った想いがあるからこそ、背を向けて座る。
その行為に意味はない。
眼が何処に向こうとも、其処の世界を視る自分に見えないものはない。
けれども、背を向けた。
咀嚼する音も、泣声も何処か遠い。
有り触れた音。
この世界は終わっていく。
過ぎ去っていく。
其処には嘗て男の生きた国があった。
そして逃げる者は逃げ、死ぬ者は死んだ。
壊れて朽ちていった者。流されて消えていってしまった者。
多くの生き物と、沢山の無機物と共に、国は消えた。
それでも尚、視る事は止めなかった。
人ならざる者が押し寄せて、何処からか来た多くの人間がそれに抗していった。
月日が過ぎた。
沢山の月日が過ぎた。
ただ視る。
ピッパのように声が届く存在も時たま現れたが、多くは彼を見咎める事も聞き付ける事もなかった。
そして彼は視続ける。
そこから動かずに、隅々まで視続ける。
月日が過ぎた。
視ているだけだった。
身体は、椅子は、手足は、眼は、何もかもが希薄で、在るのかも判らなくなっていた。
それでも彼の視界は其処の世界を捉えていた。
地から生まれる草木の息吹、
天から注がれる雷雨の煌き、
荒れた土地に囲いができ、建物が建った。
人が行き交い、暮らしが見えた。
月日が過ぎた。
わけのわからないなにかが、
わけのわからないなにかで、
わけのわからないなにかだった。
覗けば、理解はできた。
人の手に拠るもの。
それはすごく、わけのわからないものだった。
月日が過ぎた。
嘗ての世界などとは遠くかけ離れた世界。
其処はずっとずっと進化し続けていた。
此処は何も変わらない。
此処があるのかもわからない。
視ている彼は、彼であるのかも。
彼とはだれ。
なまえをしらない。
嗚呼。
なまえ、つけわすれ、た。
そして月日が過ぎた。
人々は今を謳歌する。
過去を思い返し、未来に心を馳せる。
彼らは、視られている事を知らない。
気づこうともしない。
気づく、必要もない。
月日が過ぎた。
視ているのか、視えているのかもわからない。
其処の世界はまだ、続いている。
此処は、あるのだろうか。
此処に名を。
名があればこそ、此処は在る。
此処は――
――いつか。**
我侭な君よ、さようならだ。
[身勝手な"ボク"からの、別離の言葉。世界を別った二人だけの――**]
[――……ほんの、僅かな時。]
(何時までこんな事を。)
(いつまで、逃げられる?)
[侵食。]
[侵食。]
[僅かに残された時間。]
[――ミナカタを喰らい尽くすまで。
期限のある、限られたセカイでのしあわせ。]
腹減ったなぁ…… もうすぐ、
(もうすぐ?)
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