18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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………なんで、だろうね。なんで、なんで…
[漏れる呟きは、問いかけるわけでもなく。
そっと触れる花飾り。赤く咲く花飾り。]
……ヒト、だったんだけどなぁ…
[ぽつり、上を仰いで。
悲しげに、切なげに。
少女の呟きが、その場に響いた。]
[ 少女の呟き、酷くかすれたそれを聞き逃す訳はない。
強く握っていた肩を放して立ち上がった。
足音を立てず、そのまま扉へ。]
俺だってヒトだった。
ヒトとしてやってけると思ったこともあった。
でもな、なるようにしかならなかったんだよ。
[ 扉の前で立ち止まり、己に言い聞かせるように呟く。
微かなそれを同胞が聞きとがめたかなど気にすることもなく、部屋を出て階段を降りる。
己の特等席へ腰をおろし、目を瞑る。
複数の寝息を耳にして舌打ち、浅い眠りに身を任せた。*]
―回想・了―
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―集会所・2階―
[歩を進めようとするミッシェルに手を貸し、 やっと震えの治まった足で、開いたドアの元へ]
――――っ。
[赤に染まる部屋。 ベッドに横たわるアイリスは、更に深く赤く。 あまり話したことはなかった。 それでも、何度か両親の墓参りに来ていた彼女を、 何度か垣間見た華のような笑顔を、思い出して]
……お墓も、作れない。
[アイリスの埋葬についての話には、ぽつりと。 へクターの占いの結果には気が回らなかっただろう]
(62) 2010/07/04(Sun) 03時頃
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そういえば、ペラジー……いない?
[ドナルドの言葉>>47に、やっと気付いたように見回す。 まさかという不安と共に、話し合い中の様子を思い出し、 少しだけ眉を寄せてしまったのに誰か気がついただろうか]
フランシスカなら、確か、1階に居たはず。
……先に、降りているね。
[タバサを安心させるよう、それだけを伝えて。 ドナルドに促され>>55、ミッシェルに小さく頷いた。 ガストンが階段を降りるのを支えるなら、後ろからゆっくりと。 花瓶に飾られたユリを見て、ひとつ、悲しげに息を吐いた]
(63) 2010/07/04(Sun) 03時頃
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―回想:深夜・集会所―
[窓から欠けて行く月を眺めていると、 近付いてくる気配に気付いて、ゆっくりとそちらを向く]
―― わかった。
[短い言葉>>46に、短く返事を。 それだけで何のことか伝わったのだろう。 自分の役目を確かめるように、 未だ壊れたまま、袋に入っているペンダントに触れる。 この状況ではミッシェルに頼めなくなってしまった。 そして2階へ上るガストンを見送っただろうか]
(72) 2010/07/04(Sun) 08時頃
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―現在・集会所―
[ユリの花を見つめる瞳の奥には、何が映っているか。 ガストンに話しかけられる>>70と、少し驚いたように振り返り]
……うん。……かならず。
[『無事に人狼を退治できたら』 ガストンも自分も、その時まで生きていられるのか。 過ぎる思い。ぎゅっと目を瞑り言葉には出さず。 変わりに唇を噛んで、手を痛いくらいに握り締めた。 まるで、何か強い覚悟を込めるように]
……フランシスカ。
[蹲る彼女を、ガストンの後ろから伺う。 しばらくして、ドナルドの声>>68が集会所に響いただろうか。 一瞬肩を震わせるが、何も言わず身体をドナルドのほうに向けて。 何かが気になったように首を傾げてから、ふと口を開いた]
(73) 2010/07/04(Sun) 08時頃
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なぜ、昨日が空振りだったと、……そんなに、言えるの?
[人狼は、ひとりじゃないかもしれないのに、と。 テッドを殺める現場を見たわけでも、自分が告げたわけでもない。 零れ落ちた疑問と疑惑に、ドナルドの反応はどうだったろうか。 そして周りに聞かれたなら、ガストンのほうは見ることなく]
彼は確かに、人間だった。――私はそう、視えたから。
[彼を殺めたこと、そして霊能者だということを明かしただろう。 その時にはヤニクの姿はあったかもしれない]
(74) 2010/07/04(Sun) 08時半頃
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[あの少年を殺したと、そう告げた後。 タバサにだけは真実を伝えたくて、そっと目を合わせようと。 それで彼女が察してくれたかは分からないけれど]
…………。
[へクターの言葉>>76に、小さく頷いて。 タバサの料理には気付いたものの、コップだけを手に取る。 口に含むとレモンの爽やかな香りと、蜂蜜の微かな甘さが広がり、 離れないあの鉄錆の匂いと喉の渇きを、そっと癒してくれた]
……ありがとう。
[礼の言葉は、小さすぎて聞こえなかったかもしれない。 そして時は過ぎ。額から血を流したヤニクが帰ってきたか]
(86) 2010/07/04(Sun) 13時頃
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[皆には、アイリスが霊能者だった可能性が考えられる。 それに気付かなかった...は、怯みそうになるのを堪えて]
人が死ぬと、視えるの。小さい頃から。 …その人の、伝えたいこととか、…思いが強いと。
人狼だとどう見えるのか、まだ分からない。 でも……彼のそれは、明らかに人だった。
ただ、大切な人を……守りたかった、だけだって。
[何度も躓きかけながらも、どうにか伝えようと。 要領を得ない説明ではあったが、口調には芯があっただろう。 しかし嘘をついている事実があるためか、 一度迷うように目を伏せて、手をきつく握り締め前を向いた]
(87) 2010/07/04(Sun) 13時半頃
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……それでも、証明は出来ないけれど。
[最後の悲しげな呟きに、誰か気がついただろうか。 話し終えると少し息が切れる。手は極度の緊張に震えていた。 ヤニクがへクターへ視線を移すのを>>83、 そして投げ出された小石を目で追い、白く光るのを見て]
……ミッシェル、は。
[ほっと、嬉しそうな安心したような表情を浮かべ。 しかしそれも一瞬。すぐに固いものに戻っただろう**]
(88) 2010/07/04(Sun) 13時半頃
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墓守 ヨーランダは、さすらい人 ヤニクの額の血を見、僅かに眉を寄せて。迷った後に清潔な布を渡そうとしたが、受け取って貰えるのだろうか。
2010/07/04(Sun) 13時半頃
よく聞いとけよ、フランシスカ。
――ヒトが何を思っているか。
俺達をどう思ってるか……なぁ?
[ 怒りの色はない――ひたすらに無感動の、冷たい響き。]
本能だってよ、フランシスカ!
[ 楽しそうな、自棄っぱちな声。]
つまり、だ。
ヒトがモノ食って寝て産んで増えるように!
鳥が空を飛んで歌って卵を産むように!
獣が他の獣を襲うように――俺達はそんな存在なんだとよぉ!?
[ 愉快そうに顔を歪める。]
見てみやがれ、ここに居るヤツの顔を!
どいつもこいつも……ヤニクだけじゃねえ!
ヨーランダもガストンもヘクターもミッシェルも……タバサまで!
みぃんな俺達を見付け出して殺すことしか考えてねえんだぜ!
[ 悲鳴を上げるかのように笑った。]
[ 涼しい顔で応える。]
ガキが一丁前に何様のつもりだ?
ああ、ああ、人間様のつもりか。
たく、頭に血の巡ってねえガキだなぁ……。
[ 髪を掻き、目を瞑った。]
アホ臭えママゴトか、好きにすればいい。
[ そう言ってあくびをひとつ。]
……あたしが、みんなと違うのは、わかって、る。でも、あんな風に、言わなくたって、いいじゃない。
[ドナルドからは視線を外したまま、絞り出すように、そう“声”にする]
言うさ。言うに決まってるだろう?
[ 薄く笑った。
周りは人狼を探し出して殺そうとする者だらけ。]
現実から目を背けて逃げ道捜して回るガキが偉そうに。
俺に意見たれるんじゃねえ……耳障りだ!
[ 声なき声で吠えた。]
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―現在:集会所―
わたしは、霊能者として確定ではないけれど。
[ドナルド>>164に、小さくそれだけを返して。 もう少しだけ考えさせてというように、下を向く。 考えることから逃げてはいけない。絶対に。 袖に隠れた手のひらに、握り締めた爪が食い込んでゆく。 何度目か分からないそれに、血が滲んでいるだろうか]
……ガストン。
[強い意志を感じて、思わず振り仰ぐ>>168。 目があったなら小さく首を振って、自分で決めると伝えたか]
(171) 2010/07/05(Mon) 00時頃
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……背けてるよ。探してるよ。
[ああ、でも。
そんな道は、きっとどこにも。]
――勝手にしろ、俺はもう知らん。
[ そのような道は己には用意されなかった。
幾千の夜を飢えながら問うても見つからず、幾千の夜を爪で切り裂いても出ては来ない。
もうこちら側には、この問いに答えられる者はいないだろう。
それを口に漏らすのははばかられ、ただ突き放した。]
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―回想―
[自らとへクターの問いに答えるドナルド。 そして返された言葉>>89に、目を閉じたその顔を思わず見つめ]
…………。
[答えることは出来ず、無言のまま。 人狼が何故人を襲うのか――、 本能と食事のためだけではないのだろうか、とふと浮かんで。 今考える事ではないと、頭の中から打ち消した]
……そう。先手を打てる、能力ではないから。
[趣味のいい。痛烈に感じられる皮肉。 それでも強く言い返すことはせず、ただ淡々と認めた。 そうでもしなければ耐えられないというように。 でもその様子は、どこか冷たくも見えたかもしれないけれど]
(183) 2010/07/05(Mon) 00時半頃
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……冷たいんだか、優しいんだか、わかんないね、ドナルド。
[完全に空になったコップに視線を落としながら、ぽつりと。]
………ドナルド、処刑…され…るの?
さあな、知らん。
[ そっけなく言いつつ、扉へと向かう。]
こちら側には俺の欲しい物なんて無かった。
[ それが無駄に飢えにのたうち回り、無駄に腹を満たした末の結論。]
それが有るんなら、何処へでも行ってやるさ。
[ 扉に手をかけ、外へ。
赤い月が、出迎えるように。]
もし『そっちにもそんなものは無い』って言ってみやがれ、神サマよぉ?
――その首、喰いちぎってやるからなァ!!
[ 最期に、遠吠え。]
[響いた遠吠え。ぽたり涙が腕に落ちた。
その涙は何を意味していたのか。
少女自身にもわからないけれど。]
……きっと、きっと、ある、よ。そっちには。ある、よ…
[彼が、何を欲していたのかさえ、知らないけれど。
ぽたりぽたりと溢れる涙をぬぐって、風に“声”を乗せた]
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―少し前―
わたしは、ドナルドに……投票します。
[俯いていた顔を上げ、告げる。 その直後にドナルドの笑い声>>176が被さっただろうか。 ...が理由を語る暇もなく、ドナルドは扉のほうへと―]
(195) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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[ 足元、赤い影が迫る。]
ほら、俺はココだぜ?『狂気の桜』よぉ?
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―回想―
[ガストンの言葉>>98に安堵を感じ、少し手の力を緩める。 へクターの目配せ>>113に気付いたら、躊躇いがちに目線を返した。 励ましているように感じられて、心の中で礼を込めて。 フランシスカがガストンに縋り泣いた時は、何も声を掛けられず、 タバサと寄り添い何かを話す様子を、切なげに見遣っただろう]
―― そんな、ことを。
[ペラジーの『良い子だから』という台詞>>110に、目を見張る。 彼女から感じた、底知れない恐怖に身を震わせた。 疑いを恐れない人間だとしても、それでも、違和感は残って。 しかしその後の様子には、彼女は人狼ではなく、まるで……と]
(199) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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