人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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視点:


【人】 鉱滓皇帝 モスキート



  ……ひとおよぎ。

[ 勿論単に脅しであれば、目の前に翳すのみに留め下し、手袋を嵌め直した。あごをプールの方向へく、と向け、不親切ともとれる端的な語を投げる。]

  ――、…どうして、そんなカッコしてる。ここで、

[ ひとつ、緩く視線を見上げる顔へと擡げては、伸ばされる十字架模様に小さくくぐもって落とす。生まれてこのかた施設で生きていれば、“神”なんて概念すら持つ事もなく。当然いのりすらささげたこともなかった。また、スータンの似合う教会も、施設内には知る限り見当たらない。

――天すらマトモに見えないつくりもののココで、ひとの信仰の象徴を身につける事に、奇妙さすら感じえながら。]

  ……、

[ 誇らしげな顔に鼻を鳴らし、泳げないんじゃないのかと薄い笑声すら漏らした。]

(109) 2015/07/11(Sat) 00時頃

【人】 鉱滓皇帝 モスキート

――第1棟広間→プール――

[ 間を置いて、あるく、と反芻しては、“そとを?”と興味じみた色を漏らす。管理下に置かれたココでは、禁止されている話題だろうとは咄嗟に考えも及ばないまま。

ほんもののひかりを、うみを、彼の目の奥に覗き込むように、今度は自らと顔を寄せる。
 ……やがてはたと気付き体を離しては、ごまかすようにプール方向へと足を滑らせつつ。


 ――ふら、とその背が廊下の喧噪に消えるのを見れば、ひと気とついでに血の気の多そうなそこに、自らは足を背けただろう。まざって錯乱でも起こせば、余計事を荒立てるのは分かり切っている。

 長い髪の揺れる背姿に、気をつけて、と決まりじみた言葉を投げつつ。*]

(112) 2015/07/11(Sat) 00時頃

【人】 鉱滓皇帝 モスキート

――→プール入り口――

[ およぐ必要がない。――歩けるから。

 とりはやまへとんで、さかなはうみへおよいで。
 ひとは歩くなら。

 ――それなら結局、やはりどうしても、隔たってしまうままなんだろうか、と硬い靴先へ視線を落としながら。その方がいいのかもしれない、と“困った事”を思い返し、先ほど覗いた薄い皮膚を思う。

 男の消えた廊下の喧噪、さけびごえ。えものが暴れるのににた不規則な音。――ちらと見えたなか、確か昼間に出会った管理者の姿もあったろうか。……怪我にきをつけて、と掛けられた最後を、今度は心中で返しつつ。

 やがて喧噪に、行く先につん、とかおるにおい>>84に。
 ひくりと硬い面体の下で動物めいて鼻を動かしつつ。

 ――領分を弁えてしまえば、きっと自分もニンゲンも楽になるんじゃないか。“うみ”にいて罰せられるさかなは文字の中に見た事もない。それに、とあまいにおいの届き切らない頭の隅で声がする。おれには、ひとも、…ほかすら、


 ――だってどうしても、おいしそうなんだ。]

(115) 2015/07/11(Sat) 00時頃

…………かあさま。

[夢見る私が零した寝言。
きっと目を覚ませば、忘れてしまう]


― 寸刻 ―

[ ――― ”ぼくら”の声が聞こえる。

 ヒトという生き物に諦めを抱く梟に
 僕よりも強く激しく外と自由を希う針鼠

 呼吸器で覆われた鮫の声を聞いた時は
 普段聞くより幾許か 鮮明に聞こえて
 彼の難儀な重装備ぶりを思い出す。

 ……それまでは、よかったのだけれど。

 ”彼”の声に 僕は押し黙る。 

 ( だって そいつは )

 どうしても 脳裏にちらつかされた「鍵」が過って
 ジリヤに「鍵」の話なぞをしたらと考えたら
 ふるりとひとつ 背筋が震えた。 ]



  ……そとを飛ぶきみは
    きっととても綺麗だと おもう。

    見たいな そんな日が来たのなら。


[ 暖かな月夜も 冷たい雨の夜も 
 僕はどちらも知っているけれど
 きっと彼女が飛ぶ空は 星に包まれている。

 繰り返すことも
 喉を詰まらす事もなく出た想いの言葉は、
 誰に聞かせるでもなく、零れた。*]
 


[本物の空は、青いのだという。
本物の夜空は、月が光り、星が瞬くのだという。
空から雨という水の雫が降ることもあるのだという。
どれも私は知らない。知らないけれど]

……ありがとう。

[フィリップが翼を羨んでいることは知っている
色を持たない私が、夜を飛んでも、きっと闇に溶けてしまうだけだと思うのに、フィリップはきっと綺麗だと言ってくれる
モノクロの私より、フィリップの方がよほど綺麗だと思うのに]

そんな日が来たら、いいと思うわ。

[来るとは思っていない。けれど、来たらいいと思う。
外の世界に出て、私が夜の空を飛ぶ日。
そんな日が来たら、フィリップに見せてあげよう。
そう、それに……]


私の翼は大きいから。
一人くらいなら、連れて飛べるかもしれないわね。

[空に憧れているフィリップを連れて、飛ぶことだって、できるのかもしれない。
もしも、そんな日が来るのなら]


【人】 鉱滓皇帝 モスキート

――プール――

   ……、あ、

[ >>84プールの入り口に立つ背を見つければ、ひたりと靴底で床を踏み進む。見覚えがあると思ったら、昼間に見た“口仲間”のようだった。
 ――何か頼み事を考えていた気がする、なんだったか。
 こつ、とパーカーの中で吸収缶のかち当たる音がして、一瞬だけマトモな頭があまいにおいを吸い込む。そうだ吸収缶の替えだった。ひとの、ほかのにおいがするから。こまることになるから、


 ――……なんでにおいがしたら、ダメなんだったっけ?


 面体の下で鼻をくんとする。僅かに薄まってはいるものの、足を進めるたび強くなるそれに、緩く身震いしながら。歩幅を大きくし、においのもとへと歩み寄る。

 ぼうと滲む思考のまま歩んでいれば、姿はプール内部へ入り込んだのだったか。足が届けば、ゆるゆると壁辺りにくるのを見計らい、追いつめるよう身を迫らせるつもりでいた。もし尾っぽが触れる位置にあれば、緩く手袋越しの手を掠らせようとすら。

 はたまた自分の姿に気付けば、事前に離れられることもあったかもしれない。そうして歩が届かず、また施設の影に見失ったなら。それ以上を諦め、プールへと入り込んだだろう。]

(131) 2015/07/11(Sat) 01時頃

鉱滓皇帝 モスキートは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 01時半頃


[ 夜は梟が思うほど暗くはない。
 月があって星があって
 人里が放つひかりは 空の雲が反射して
 山に雪があれば空まで青白く照らすんだ。

 その中じゃあ、僕の持つ色は意味を持たず
 空を切り取って飛ぶ 彼女の闇は
 どれだけ映えるだろうと 思う。]

   そうだね、そんな日が来たらいい。

[ 誰にも見つからず 兄と2人見上げた夜空を浮かべて
 僕はそこに彼女の影を重ねあわせる。

 夜空を渡す、白鳥の十字の上へ重なるように
 彼女の翼が 伸びた気がして。]

   きみが居てくれたら  …僕も鳥になれるね。

[ そらへ、と 憧れを乗せた瑠璃の目が 細く笑った。*]


[返ってきた同意の言葉に、私は来るとは思わない未来を思う。
そんな日が来るとは思っていない。けれど、願う自由だけは私にも許されているはずだ。
願うことは、人間にだって止められないはずだ]

……フィリップは、鳥だわ。

[私が居なくても、と言外に滲ませて。
私は、私たちはこういう生き物なのだと思っている。だから、フィリップが自分のことを欠けた生き物だと感じることは……それは、悲しいことだと思った。
百科事典によると、飛べない鳥もいるらしい。
フィリップは鸚哥だけれど、夜明け頃、第二図書室から自室に戻る時に聞こえるフィリップの歌声は、金糸雀のようだとも思うのに]

フィリップは、鳥だわ。

[だから私はもう一度、そう言った]


【人】 鉱滓皇帝 モスキート

 ――プール――

[ 乱れた調子で聞こえた声>>146に、小さく首を傾げつつ。おれのなまえ。どうしてしってるのか、つまりは、なんてことも。水気の滲む室内に掻き消える。

 ――ひたりと壁へと寄せる体ははり付けたまま。
 “ほんもの”の血のにおいを探るよう、硬い面体ごと顔を近づければ、地上の獣のように嗅ぎこする。]

      た…?、――

[ 間。 たべると怪我をする。するのも、させるのも。気をつけなくてはならない。わずかに“マトモ”な頭が、ふらりとその体を後退らせる。我慢、我慢しないと。

 ――文字のさめはえさを食べても、罰せられたりしないのに。

 シャワーヘッドから、はたりと水滴の落ちる音は届いたか。おれの“領分”だ、と、深い宙なんて1度も知らない動物めいた瞳が、面体の下焦点を暈す。

 空腹のひとが、湯気のたつご飯をのぞきこむように。*]

   おなか、へってて、

 

(165) 2015/07/11(Sat) 13時半頃

【人】 鉱滓皇帝 モスキート

    …たべたら、ダメ?


[ 心底から疑問というように。“きみもいっしょなら、”わかるだろ、と尾の先に触れかかる。

 留め具の緩んだ面体がずり、と動いた。この前も「くつわ」を壊し剥がして、ひとにかみついてしまったのだったか。

 ――しかられる。あのときは弱いところを捻られて、怯んで。“マトモ”にさせられて、

 今度しかられたら処分されるだろうか、とパーカーのフードをぱさりと下ろす。空腹はあまいにおいを閉ざしていく。手袋を外しつつ、短く、目と同じに黒いひとの髪を掻き分けて、マスクのベルトを弄った。]

   …、はずしてくれる?

[ 手間取れば、面体の下で人と同じに、幼く困ったような顔で問いかける。
 過敏すぎる意識は音や作業に散りやすく、管理者であるなら連絡端末の類いは持っていたかもしれないし、使う隙すらあったかもしれない。

 ――また外されなかったとして、暫くして自分で外し壊せば。まずは、と鋭利な歯先で衣服を噛み剥がし、一息に胴体へかみつこうと。マスクを取り去り、ひとと似た――それでも獣の特徴として、“弱点”の鼻先を無防備に晒したまま。]

(166) 2015/07/11(Sat) 13時半頃

【人】 鉱滓皇帝 モスキート

 ――回想・第1棟廊下――

[ エゴ。
 先ほど、十字架を胸にのせた男が零したそれを反芻しつつ。さり際落とされた>>135“そとのひかり”に白亜の視界を一間、細めた。彼すら行けないとおく。そこがそとのどこにあるのか、果たして知りもしなければ。

 水槽のさかなもそとを、深くを歩けるなんて、そうしてそれを己にただ「与える」なんて、――成る程エゴじみて、残酷な“教え”だった。

 そんなのどうしても――欲しくなってしまう。例えその報いが、2度と人工のひかりすら望めない事を意味するのだとしても。]

    ……、――

[ 渇望と、拗ねじみた思いこそあれ、男の、ひとの奥に潜む傲慢さを恨むこともなかった。
 スータンの似合わない白壁の中で、「善」を信じるように十字架を身につける姿を思い返しては。
 ――本当に救いをもとめているのは、果たしてこの地下で、誰なのだろう。

 宿題、と。“センセイ”じみた言葉を思い返しては、正答できたらご褒美は昼食にしてもらおうと巡らせつつ。
 定時どおりに食事をとっていなければ、服下でくうと腹が鳴る。]

(183) 2015/07/11(Sat) 18時頃

【人】 鉱滓皇帝 モスキート


     “うみ”、

[ いずれ、>>135と投げられた最後に、ただ文字でしか知りえない場所を思いながら。

 誘ったところで泳がない、といわれれば何をするつもりなのかと思いつつ。見かけたら声をかける、と1つ置き。「しおき」されてなければ大抵いる、とだけ返した。

 ――鱗の薄くのる掌に一間、のぞいた男の目を巡らせる。いずれ奇特な事だ、と衣服越しに頭を撫ぜた感触すら思い出しては。

 きっと、けものとひととは相容れないのに。と、
幾度と擦らせ滲ませた、皮膚に垂れる液を思いかえし、喉を鳴らす。

 いっそ生身の己と、”ホーム”とで、再度またああいった煽りじみた仕草を見せるようなら。

 今度こそきちんと、それこそ“昼食”にしてしまおうかと、
喧噪に空腹に、ぐらと平衡を失う頭の隅、過らせた。*]

(184) 2015/07/11(Sat) 18時頃

[ 僕を鳥だと 祈るように願うように響く声
 いつもの彼女には珍しい 力が篭められていて

 朝靄の図書室で 彼女の羽を羨ましがりながら
 その翼が本来拡がるべきだった
 外の世界の夜空の話をしたときにも おなじように
 彼女は、僕も同じ鳥だと 言ってくれた。

 あの時伸ばした手は 彼女の羽に届いただろうか。

 瑠璃の目に憧憬ばかりを乗せてしまうのは
 彼女には少し迷惑だったかもしれないけれど]

   僕も夜空に行けたら、唄うよ。
   ………鳥だからね。

[ それでもやっぱり彼女が居なければ夜空は行けないから
 小さな声には ちょっとの苦笑が混ざった。]



―――頭を撫でれば、落ち着くんですかねえ……


―― 一間 ――

[ ひとが羽や鱗を生やせばいい、という針鼠には小さく息を漏らし笑った。獣人に獣を足すのも可能なのだろうか、それこそ“    ”みたいだ。

 ――体はともかく、その実験体の心は今度はどこにいくんだろう。獣かひとか。新たに宿った獣だろうか。
 心、と梟の告ぐそれに1つ、首を傾げた。まざりものの体に宿るのは、果たしてどんな心なんだろう。

 同じになれるわけがない、という2人の声に淡く頷く。どうしてもわかりあえないのなら、いっそ領分を分けてしまえばいいのに。]

 ああ、…あそこ。ありがとう。

[ 返る返事に秘密棟、と面体下を歪めつつ、礼を告げる。“イカレ”と称される女医の姿を見たいわけではなかったが、獣を人にするなんて考えには興味があった。*]



[ 2羽の“とり”の声をききながら。
 ひたりと水に浮くよう、“よぞら”に映るその姿を描く。
 夜のそらを縫う彼女の姿は。彼がうたう姿は。きっととても、冴え冴えとはえるのだろう。

 合間、漏れ聞こえた微かな声色には、首を傾げ微かに、かあさま、と反芻する。“かあさま”って、なんだろう。*

 ――やがてぐるりと頭を回し、声の正体を探りながら。
 これなら、ひとに見つからずこっそり相談事もできるんじゃないだろうか。――例えばそう、「自由」を得るための。

 実際反抗を図っている針鼠の彼女へと、(離れてる以上意味があるのか知れないが)視線を向けつつ。]


  ……誰かと出て行こうとか、思わなかった?


[ 首を傾げては、小柄な体を思い返す。針があるとはいえ、少女めいた体躯では限度があるだろうにと。
 ――そういえば、同じくらいの“猫”の少女もいた気がするけれど。ここでの声は聞こえているのだろうか、とぼんやり思い巡らせながら。]


鉱滓皇帝 モスキートは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 19時半頃


[私の知らない、あるいは覚えていない、外の世界の夜空の話を聞いた時、私は知識を求めて本を読む時と同じくらい、もしかしたらそれ以上に、未知なるものに対して知識欲が満たされる充足感と、憧憬を覚えていたかもしれない。
伸ばされた手には、瞬き一つ分の驚きを示したけれど、フィリップの翼への憧れは知っていたから、そっと翼を広げてみせた。鳥籠で生きていくには大きすぎる私の翼を。
伸ばされるフィリップの腕の蒼碧や、真紅の爪を私は綺麗だと思うから。だからきっと、それはおあいこなのだ]

楽しみだわ。

[きっと、そんな日が来ることは、ないのだろうけれど。
それでも、そう返した私の声音には……そう、“幸せ”の色が、きっと微かに混じっている。そんなもの、私は知らないはずだったのだけれど。
私の翼は、一人で飛ぶにはきっと少し大きいから。
外の世界の夜空は、一人で飛ぶにはきっと広いのだと思うから。
飛べないフィリップの声には苦笑が混じるけれど、それを言うなら私は歌えない。だからきっと、それもおあいこなのだ。

――――……きっと。きっと。きっと。
そんな日は来ないのだろうと思う未来に、私はたくさんの「きっと」を重ねていく]



[         梟と鸚哥がそらを飛ぶ。 星の欠片の流れるそらで。

      その場にいれば、僕は首を擡げて彼らを見つめるのだろう。
      きらきら照らす、ひかりの舞台で、 彼らが踊るさまを見届けるのだろう。
      手元に揺蕩う水中では、 鮫が呼ばれて来るのだろうか?
      水に堕ちた月に肌を重ねて、深海のくろに夜空のくろが混ざり合うことも、あるのだろうか。

      僕は陸続きの岩場で、 空を眺めて、そのまま夜が明けるまで。―――]

        ―――――。

[ はた、と僕は目を瞬かせた。 いま僕は何を考えていたのだろう?
こてりと首を傾げると、やはり口元の機械がかちりと鳴った。

ぼうやりとした思考の奥。 隙間を通り抜けて届いた声は、―――「獣人」の脱走計画さえ、覗けるかもしれないもの。 ]

        ………。

[ 締め付けられる胸は、なんだろう? 僕はぎゅうと胸元に手を当てたまま、 引き続き耳を欹てた。 ]**


[ジリヤへと投げかけられた質問に、小さく息を飲んだ。
抗い続けるジリヤですら、ここから出られるとは思っていないというのに、その質問は、まるで]

誰かと一緒なら、出ていけると、思っているの。

[私のその呟きは、質問だったのか、それともただの独り言だったのか。
私自身にも、その境界は酷く曖昧で、だから返事が来ることは、期待していない。
声の主に、漏らした寝言を聞かれてしまっていることも、知らない]


["猫"である私にも、当然獣たちの言葉は届いていた。

けれど、人間への感情も、外への思いも、何もかもの価値観が、私とは異なっている者たちに。

それらの事で、何を言う事があろうか]


【人】 鉱滓皇帝 モスキート

 ――プール――

[   わるいこ。
 “ いただかれます ”の挨拶だったろうか。かすかに聞き覚えのあるそれ>>188に、ちかりと意識が点滅する。

 赤みがかった茶色、自分とにた機械ごしの声。ふれかけてそらされる背後からのびる尾っぽ。

 『だめだよ。』

 ひた と、ベルトの留め具を弄る手が止まる。くせじみた、反射的な静止であれば、自分でもぐいと首をひねった。―――だめ。たべたら、どうしてだめなんだっけ?

 “はは”も“ちち”も知らないまま、施設で育った己に、さとす声を思い出す。――いついつも、おなじすがたのこわいろの、そう彼は。ここは。


    うみじゃないから。


 ああ、と。水滴の音にかき乱される頭の奥、あまいにおいの混じった嘆息が漏れる。幼いころ、本にならぶ“うみ”の綴り。その発音をしったのは、そう――この声だったろうか。

 告げられる「ほんとう」を、どこか凪いだ意識で聞きながら。]

(237) 2015/07/12(Sun) 00時半頃

【人】 鉱滓皇帝 モスキート


        チェビィ、

[ いついつも――朝も夜も人工的につくられるここで、年月や“きせつ”のそれは、鈍い頭に殆どすり切れていたが――記憶のうち、
 かわらないままだった気のする彼のなまえは、いつかどこかできいたのだったか。
 わずかに“マトモ”な低い声で、ふると揺れる頭へ落とす。
 それでも髪に触れる湿めった空気が。空腹が。じわとその身からたつにおいが、どうあっても。――ヒトにはなりきれない、と叫んでいる。]

  しんかい、

[ きみの、と覗き込まれる瞳>>189に一瞬、獣ともひととも付かない、“乞い”を滲ませながら。
 それはそとの? おれにもあるける?と、
 おれはいつになったら、と。
 綯い交ぜになった意識がおおきく平均台上で傾いていく。

 ――それもぐう、と服下、再度本能が鳴けば、ひたと乾く喉奥側へと雪崩こみ。パコン、と存外軽い音をたてマスクが外れたなら、
 まるでにげだすように、鮫は亀に歯を立てかけた。
                     ものの、*] 

(238) 2015/07/12(Sun) 00時半頃

【人】 鉱滓皇帝 モスキート

    いッ……、っ

[ 無防備に晒した感覚器官の、――ひと際過敏なそこを摘まれたなら。それだけでヒトらしい仕草で眉間をぐ、と顰めさせ、苦悶を訴える。

 まま壁に押し付けられるのにも、怯んだ身におよそ反応し切れる筈もなく。
 痛みにひゅうと吸う喉奥、あまいにおいが水気を含んで滑り込み、欲に暈された視界が整っていく。]


   ――、ッ…あ、………俺、


[ 鼻を捕まえる正体の奥と焦点を合わせながら。苦痛に浅く息を吐いては、軽くその腕へ手を叩き解放をアピールする。]

    ――…、ま、た。

[ 見知る姿に気まずげに、面体で覆われていない瞳を逸らしかけ。
 じわとのぼる血のにおいに耐えては、相手を確認する。生存欲。当然のごとく映る瞳のいろ。あまいにおいのしみ込んだ体に、じりと腹の虫を抑え込みつつ。
 やがて状況を理解すれば、“ばつか”、と。諦観じみる声で尋ねかけながら。
 これで何回目だったろう、ひとをほかを、襲うのは。秘密棟のすすけたにおいは鼻腔の奥染み付いている。
 ――いい加減、『処分』かもしれない、と。転がるくつわを一瞥しては、目の前の相手へ視線を戻し。言い渡されるだろう処遇を待った。]

(239) 2015/07/12(Sun) 00時半頃

鉱滓皇帝 モスキートは、メモを貼った。

2015/07/12(Sun) 01時半頃


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